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川 ゚ -゚) クーは切り札を切るようです


703 :川 ゚ -゚) クーは切り札を切るようです:2008/12/22(月) 19:44:21.17 ID:JdV4A3FF0

彼女、素直クールは厳しい拷問を受けていた。

彼女の上官、アサピーが叛乱を起こし
それに立ち向かったせいだ。

素直クールは“VIPPER”と呼ばれる
人体改造によって様々な特殊な能力や
超人的な身体能力を手に入れた人間であり
彼女はアサピーにとって脅威となった。

しかし、彼には敵わなかった。

他にも大勢の者がアサピーへと挑んだが
アサピーに賛同する者達の大半がVIPPERであり
彼等は敗れてしまったのだ。

そんな中でクールが生き残れたのは
彼女もVIPPERであるというところが大きい。

彼女は数多くのVIPPERを倒し
アサピーまで迫ったが、彼の“切り札”によって打ち負かされてしまったのだ。

そうして、現在。

暗く狭い部屋の中で手足の自由を奪われ
数々の責め苦を味わわされていた。

現在は休憩をとっているようだが
これ以上続くとなると痛みと恐怖によって
狂ってしまいそうだ。



707 :川 ゚ -゚) クーは切り札を切るようです2/30:2008/12/22(月) 19:47:11.10 ID:JdV4A3FF0

ここまで耐えてこられたのも
彼女がVIPPERであるがゆえの強い生命力のおかげであろう。

川 -) 「ふぅ………」

そう溜息を彼女は附くが
言葉を紡ぐほどの気力は無い。

川 -) (全く悪趣味な奴らだ。救援にやって来た部隊も“あれ”に蹴散らされてしまった。
     もっとも、奴の目論見などどうせ打ち砕かれるだろうが、その時にはもう私は生きてはいないだろうな……)

川 -) (君は今どこに居るんだ? 願わくば逃げてくれていることを祈る。奴らに見つからないことを祈る。
     君が生き残る事を願う。それとも死んでしまったか? 心の弱い奴だが、自分の信念は曲げない男だったからな……)

クールが頭の中で独白していると
部屋の扉が勢いよく開かれた。

光が入り込み、その光を浴びたクールは目が眩んだ。

川 -) (ふぅ……また始まるのか………)

クールは視界を閉じた。

このまま寝てしまいたい。
そのまま目を覚ますことが無ければどれだけ幸せなことか。

足音がした。

足音がし、何かが倒れる音が続く。



708 :川 ゚ -゚) クーは切り札を切るようです3/30:2008/12/22(月) 19:50:38.65 ID:JdV4A3FF0

声が聞こえる。

聞き慣れた声だ。

だが、今までとは違い彼女の味方の声だった。

クールと親しい、数々の死線を潜り抜けてきた戦友―――――ドクオの声だ。

彼女が目を開けると、扉の前に彼が立っており
今まで散々苦しめられてきた拷問官の死体と
その他の兵士達の死体が彼の周囲に散乱していた。

ドクオはクールへと近づく。

(メ'A`) 「大丈夫か? 今拘束を外す、動くなよ? 怪我するから」

彼がそう言うと、手錠の施錠された部分にハンドガンの銃口を向けて発砲。

弾丸が鉄にのめり込む鈍い音がすると
手錠はドクオの足もとに落ちた。

続けて同じように足枷を撃ち抜く。

束縛されていた手足が自由となり
クールは右手首をぶらぶらと回して解す。



709 :川 ゚ -゚) クーは切り札を切るようです4/30:2008/12/22(月) 19:53:43.54 ID:JdV4A3FF0

川 ゚ -゚) 「……どうしてここに?」

(メ'A`) 「捕虜にされた仲間がいたら助けに行きたい。そう思うのは悪いことか?」

川 ゚ -゚) 「実行するのは時と場合によっては悪いことだ」

(メ'A`) 「もっと悪い事をしようとしてる奴がいるだろ?
     それを止めるのはクーが適任なんだ。俺じゃあ役不足だ。ただの兵士にはな」

川 ゚ -゚) 「“ただの”兵士が単独でVIPPER達を倒し、捕虜を助けることなど不可能に思われるがな」

(メ'A`) 「いい加減皮肉り合うのはやめよう。ここまで来るのに体力と弾薬を使い過ぎた」

後は任せる。ドクオはそう付け加え、その場に倒れる。

見れば彼の体には赤い液体が沢山流れ出ており
左肩には大きな銃創が出来ていた。

満身創痍。

それはドクオに限らずクールにも言えたことではあるが
ただの兵士とVIPPERである彼女に使う満身創痍という言葉では
言葉の重さが違った。

ドクオは立っているのもやっとであろうが
クールはさして支障をきたすことなく戦うことができるのだ。



710 :川 ゚ -゚) クーは切り札を切るようです5/30:2008/12/22(月) 19:57:35.83 ID:JdV4A3FF0

川 ゚ -゚) 「私1人で勝てるわけがないだろう。だったら始めから捕まっちゃいない」

( A ) 「任せるって言ったろ。逃げようが戦おうが好きにしろ」

川 ゚ -゚) 「おい。何の為に私を助けに来たんだお前は」

( A ) 「アフターケアをする余裕は俺にはない。疲れたんだ……少し休ませてくれ」

川 ゚ -゚) 「肝心なとこで役に立たないな君は」

やれやれ。クールはそう嘆息し、続けた。

川 ゚ -゚) 「ドクオ。アサピーは切り札を完成させた。VIPPER“クックル”をな。
      奴を排除する。私1人では無理だ。君も手伝え、あいつには最高のVIPPER“クール”も敵わない」



712 :川 ゚ -゚) クーは切り札を切るようです6/30:2008/12/22(月) 20:01:45.62 ID:JdV4A3FF0

******

(-@∀@) 「ふむ、実に興味深い」

工場のような場所で
パソコンの画面を見つめて、男、アサピーが言った。

彼は緑のベレー帽に軍服を着込んでおり眼鏡を掛けていた。

その顔は一目見ればどんな顔か忘れてしまいそうになる
いたって平凡な顔であり、もう一度見返して
「ああ、こんな顔だった」とやっと脳に刻み込めるような
とても特徴のない顔立ちであった。

だがその平面顔には
恐ろしいまでの狂気に包まれた笑顔を浮かべており
その表情だけで彼の顔を忘れられないまでに特徴のある物へと変化させた。

(-@∀@) 「それから数々のVIPPERが消えていき、拘束していたクールまでもが消えるとはな」

(-@∀@) 「ふふふ、まだ抵抗する者がいるのか。圧倒的な力の差を見せつけられても未だに。
      果たしてその者の胸にあるのは正義か? それとも自殺志願か?
      この私の胸にある正義とこの者の胸にある感情……ぶつかるのであろう」

アサピーは誰かに語りかけているかのように独白する。

(-@∀@) 「ぶつかる。それも激しく。強烈にっ!
      私の作りだした最強のVIPPERクックルとハインリッヒの作りだした最高のVIPPERクールがぶつかることによって!
      ふふふ。そうなのだろう? 戦う為に貴様はクールを助け出した。切り札の為に全ての札を捨て、この瞬間に全てをかけた」



713 :川 ゚ -゚) クーは切り札を切るようです7/30:2008/12/22(月) 20:05:41.64 ID:JdV4A3FF0

銃声と悲鳴が聞こえ、アサピーはその方向を向く。

すると、扉から人の体が飛び出し
その元を辿るとクールがいた。

川 ゚ -゚) 「さて、アサピー大佐。覚悟はよろしいか?」

クールが銃をアサピーに突きつけて言う。

更に、その後ろでドクオが銃を構えており
油断なく鋭い視線をアサピーに送っていた。

(-@∀@) 「ふむ。君達は恐ろしいな。実に恐ろしい。
      その様子では私が抱きこんだVIPPER達は殺されてしまったようだな」

だが、とアサピーは続け。

(-@∀@) 「聞け! 鬱田ドクオ! 素直クール!!
      お前達は既に敗れていたのだ! だがそれを認めずに我々に挑んだ!!
      そうして多くの者を殺した! 罪深いものだ、すでに諦めていればもう誰も死ななかったものを」

(-@∀@) 「お前達は多くを失ってきた。今回も失った。お前達を必要とした者達は
      既に失われたのだ。お前達を必要とする者達は最早おらず私を必要とする者達を殺した。大勢!」

捲し立てるような早口でアサピーは語った。

('A`) 「あんたのやろうとしてることは聖戦でも何でもない。ただのクーデターだ。
    俺達は兵士としてあんたを止める必要がある。言葉遊びはもう終わりだ……死ね」

そうドクオが言い、銃の引き金を引いた。



716 :川 ゚ -゚) クーは切り札を切るようです8/30:2008/12/22(月) 20:09:48.63 ID:JdV4A3FF0

すると

(#-@∀@) 「クゥゥゥゥッックゥゥゥルウゥゥゥゥッッッ!!!!」

アサピーが叫び、轟音と共に何かが降って来た。

何かにドクオが放った弾丸があたるが
火花と共に弾が弾けてしまう。

何かはとても大きく
それが人であると判断するのは困難であった。

ドクオやアサピーなどは比べようもない。
それは大き過ぎたのだ。

目算でも6mはあるのではないかという巨人。

鉄筋のように太い手足。
鋼の如き逞しい筋肉。
太く、荒々しい荒野のような胴。

そして、腕に生えた翼のような金属の刃。

( ゚∋゚) 「…………………………」

それ――――最強のVIPPER“クックル”――――がドクオとクールを見下ろした。

川 ゚ -゚) 「ドクオ、あいつの相手は私に任せろ。時間稼ぎぐらいはできる。アサピーは君が仕留めてくれ」

言い終えると同時に彼女は駆けだし、クックルへと向かっていった。



717 :川 ゚ -゚) クーは切り札を切るようです9/30:2008/12/22(月) 20:14:44.15 ID:JdV4A3FF0

******

(;'A`) 「クー! 無茶だ! やめろっっ!!」

ドクオが大声で制止するがクールは聞きもしない。

彼女はそのままクックルへと駆けだしていった。

約6mもの巨体。

見る者に恐れを抱かせるような巨体に彼女は臆せず突っ切って行く。

クールはアサルトライフルと一振りの日本刀を装備していた。

日本刀。最高のVIPPERである素直クール専用に作られた特殊装備。

彼女はそれを腰に差した鞘から引き抜く。

すると、空気を裂く鋭い音がし
刀身が冷気を纏っていた。

クックルの足もとへと迫り
片手でアサルトライフルを放つ。

銃火が眩しく輝き
クックルの体に弾雨が降り掛った。

しかし、それらは彼の腹部で弾け
クックルの体を貫くことはなかった。



718 :川 ゚ -゚) クーは切り札を切るようです10/30:2008/12/22(月) 20:18:52.10 ID:JdV4A3FF0

******

(;'A`) 「クー! 無茶だ! やめろっっ!!」

ドクオが大声で制止するがクールは聞きもしない。

彼女はそのままクックルへと駆けだしていった。

約6mもの巨体。

見る者に恐れを抱かせるような巨体に彼女は臆せず突っ切って行く。

クールはアサルトライフルと一振りの日本刀を装備していた。

日本刀。最高のVIPPERである素直クール専用に作られた特殊装備。

彼女はそれを腰に差した鞘から引き抜く。

すると、空気を裂く鋭い音がし
刀身が冷気を纏っていた。

クックルの足もとへと迫り
片手でアサルトライフルを放つ。

銃火が眩しく輝き
クックルの体に弾雨が降り掛った。

しかし、それらは彼の腹部で弾け
クックルの体を貫くことはなかった。



721 :川 ゚ -゚) クーは切り札を切るようです10/30:2008/12/22(月) 20:24:18.20 ID:JdV4A3FF0

クックルが動き、腕をクールへ向かって振り下ろす。

下ろされた鉄拳が地面に突き立ち
クールはその場から消えていた。

( ゚∋゚) 「ッ!?」

突如、クックルの左胸から刃が生えた。

白銀の冷気の漂う刃。

するとその刃の根元を氷が覆っていく。

最高のVIPPERたる素直クールの能力
氷を思った通りの形に、場所を選ばずに生成する力―――――

その力によって作られた氷だ。

だがクックルは何事も無かったかのように
クールへと振り返り、そのまま肘打ちを食らわせんとした。

クールはそのまま刀を振り抜き、横転してそれをさける。

彼女の額をクックルの腕が掠め
クックルの腕から生えている羽のような刃が身を屈めた彼女に向かって放たれた。

クールの目前へと迫ったそれは
突如出現した氷の壁に突き刺さる。

クールはその壁を両断し。



722 :川 ゚ -゚) クーは切り札を切るようです11/30:2008/12/22(月) 20:26:36.24 ID:JdV4A3FF0

更にそれを刀で細切れにして出来た氷の破片をクックルへと弾き飛ばし
彼の顔を氷の破片が襲い、頬や額を切り裂くがクックルは気にも留めない。

まるで痛みなどを感じていないかのように。

クックルはクールへと猛然と突進してゆき
彼女に自らの腕に生えた刃達を放出した。

クールは先ほどのように氷の壁でそれを防ぐ。

だが、クックルは氷の壁を腕を一振りするだけで破壊し
クールに氷片を浴びせた。

身体中を氷が薄く切り裂いたが、軽傷で済んだ。

そのままクックルは足を突き出す。

クールの腹部につま先がめり込み
衝撃が内臓を傷めつけ、彼女は口から血を吐き出した。

クールはそのまま吹き飛ばされるが空中で宙返りしてそのまま着地。

彼女はアサルトライフルをクックルに向け
引き金を引き絞った。

弾雨がクックルの顔へと降りかかるが、やはり効いてはいない。

赤い小さな点が顔に数か所出来たのみだ。



723 :川 ゚ -゚) クーは切り札を切るようです12/30:2008/12/22(月) 20:31:12.87 ID:JdV4A3FF0

( ゚∋゚) 「…………」

クックルはクールを見ると、両腕を彼女へ向けた。

腕を折りたたみ、そこから刃の羽が発射される。

それと、同時にクックルが駆けだした。

刃の群と共に迫りくるクックルは脅威そのもので
咄嗟にクールは氷の壁を目前に作ると同時にその場から離れる。

刃が壁に突き立ち、それは男の拳によって破壊され
そのまま勢いを衰えさせずにクックルはクールへと迫った。

彼女は刀を構え、迎撃の姿勢をとり
更に速さを増し、クックルはこちらへ駆け抜ける。

その姿は彼女が迎撃の姿勢を取ったのを喜んでいるようだ。

クールの目前に迫ったクックルは拳を大きく振りかぶり
振るわれるか振るわれないかギリギリのタイミングで
クールは転がって彼の脇をすり抜け、拳を避けた。

クックルが自らの背後に回ったクールの姿を見ると
脇腹から血が噴き出した。

クールがすれ違いざまに切り裂いたのだ。



725 :川 ゚ -゚) クーは切り札を切るようです13/30:2008/12/22(月) 20:34:39.11 ID:JdV4A3FF0

( ゚∋゚) 「…………」

だが、彼は痛みなど感じていないように。
まるでダメージなど受けていないかのように平然としている。

川 ゚ -゚) 「しぶとい奴だ。図体がでかいだけあって生命力も強いのか」

クールはそう毒づき、仕方ない。と紡ぐ。

川 ゚ -゚) 「これから私は切り札を切るぞ? かなり派手な札だ、これを出したらゲームは終了として欲しい」

そう言うと、彼女の周囲の空気が凍った。

まるでその場だけ季節が冬になってしまったかのように。

クールが言葉を発するたびに出されると息が白む。

彼女はクックルへと向かって駆けだす。

クックルは彼女へ向けて刃の羽を放つが
全てクールに5mと近づけずに凍ってしまった。

凍った刃は全て地面に落ちることも無く
宙に浮いたまま凍りついていた。

そこだけ時間が止まってしまったかのように凍結する。

それを確認したクックルは迫りくるクールに対し突進を行った。



726 :川 ゚ -゚) クーは切り札を切るようです14/30:2008/12/22(月) 20:38:17.17 ID:JdV4A3FF0

すぐに開いていた距離は縮められ、お互いの間合いとなる。

クックルが拳を突進した勢いに乗せると、弾丸のようにパンチが放たれ
クールの頭上へと迫った。

( ゚∋゚) 「ッ!?」

だが、クックルの拳は彼女の頭に触れることも出来ずに凍りついた。

そして蝕まれていくかのように次々と体中凍りついていき
世にも珍しい、細部まで徹底的に拘られた、人間の氷像が出来上がった。

川 ゚ -゚) 「“エターナルフォースブリザード”これが切り札―――ジョーカーだ」

クールがそう言い、彼女はアサピーとドクオへと向かって振り向く。

何やら会話をしているようだ。

彼女のいる場所からでは声が聞こえないが、姿だけは見えていた。

どうやらドクオは足を刺されたらしい。

クールを救う為に今まで大勢のVIPPERを相手にし
あちらこちらに傷を負っていたが、その足の傷は傷口が真新しく
他の傷よりも目立って見えた。

これはいけない、すぐに助けねば――――そう、クールが思った矢先。



729 :川 ゚ -゚) クーは切り札を切るようです15/30:2008/12/22(月) 21:04:44.66 ID:JdV4A3FF0

背後で何かが砕ける音がした。

ガラスの割れるような甲高い音。

川 ゚ -゚) 「ッ!?」

クールがそれに気付いた時、彼女は宙を舞っていた。

強い衝撃を背中に受け、彼女は吹き飛ばされたのだ。

全身を覆う氷を砕き、殴りかかって来たクックルによって。

( ゚∋゚) 「………」

クックルは何事も無かったかのように仁王立ちしていた。

彼の体を覆っていた氷などは全て砕け
体中に負った切創も無くなっていた。

何故?クールは吹き飛ばされながらも疑問に思っていると
彼女は1人の男の腕の中に受け止められた。



731 :川 ゚ -゚) クーは切り札を切るようです16/30:2008/12/22(月) 21:09:14.99 ID:JdV4A3FF0

******

川;゚ -゚) 「むぅ……すまない、やはり手強い」

宙を舞っていたクールは
ドクオに受け止められ、彼の腕の中で口を開いた。

(-@∀@) 「フフフ、一度ならず二度もクックルに挑んでいるのだ。そろそろ悟ってはどうかね?
      “最高のVIPPER”素直クール。最高では最強には勝てんよ。ハインリッヒ博士の最高傑作ではね。
      最も、君がハインリッヒ博士の最後の作品となってしまったがな。最後にして最高、最終にして最秀作か」

(-@∀@) 「私は“私の最強”を以ってして<人類最強>を超えてみせる。
      <人類最強>の作りだした“最高の玩具”など私の全力で作り出した“最強の剣”には敵わない」

<人類最強>――――生前、ハインリッヒ高岡に付けられた仇名。

(#'A`) 「クーは玩具なんかじゃねーよ、作品でもねー! 俺の戦友だ」

クーを跳ねのけ
怒鳴り声を上げてライフルをアサピーに向け
ドクオは引き金を引き絞った。

銃口から炎が噴き出し
無数の弾丸が一直線にアサピーへと襲いかかる。

しかし、弾が走った先には既にアサピーはおらず
ドクオの目前に移動していた。

アサピーは足を大きく振り上げると
それはドクオの腹に綺麗に食らいついていった。



732 :川 ゚ -゚) クーは切り札を切るようです17/30:2008/12/22(月) 21:14:14.36 ID:JdV4A3FF0

ドクオの体はくの字に折れ曲がり
彼は膝を附いてて苦しみに悶える。

アサピーの後方でクックルが動こうとするが
彼はそれを右手を上げて制する。

その動きに呼応するかのように
今すぐにでもアサピーに襲いかかろうとしていたクールも静止した。

(-@∀@) 「素直クール。君では私の最強には勝てない、ハインリッヒを先の大戦で守れなかったように
      君はこの戦いで戦友と自らの命を失うことになる。そうして私は自らの正義を貫き、ハインリッヒが守った国を掌握する!」

軍刀を抜いたアサピーはクールに切りかかる。

対し、クールは刀を抜いて刃を受け止めた。

刃と刃が小競り合い、火花を生み出し
両者はお互いの眼光と眼光とを重ね合い
もう一つ火花を散らした。

じりじりとお互いに譲らずに押し合う中
クールはアサピーの剣を撥ね退け
彼を蹴り飛ばした。

後方に吹き飛んでいったアサピーは宙に浮きつつも
手でクックルに命令を下す。

そうするとクックルは両腕に生えた剣の羽をクールへと発射した。



734 :川 ゚ -゚) クーは切り札を切るようです18/30:2008/12/22(月) 21:18:01.50 ID:JdV4A3FF0

クールは襲い来る刃の群を氷の壁で防ぐが
いくつかの刃がその壁を貫いて彼女の体を切り刻んだ。

衝撃で身体が怯んでしまい、アサピーはそれを見下ろす。

(-@∀@) 「フフフ、どうだ? 私の切り札は? 私の最強の剣は?
      君の隣で苦しみ悶えている男を守り切れるのか?」

川 ゚ -゚) 「生憎、私は彼を守る気などない。彼は私の切り札だ」

クールがそう言うが早いか
ドクオはクックルへと向かって駆けだしていた。



736 :川 ゚ -゚) クーは切り札を切るようです19/30:2008/12/22(月) 21:21:56.16 ID:JdV4A3FF0

(-@∀@) 「何ッ!?」

彼の腕にはとても大きく、無骨なリボルバーが握られている。

15mmもの巨大な弾薬を取り扱う、ツェリザカと呼ばれるリボルバーだ。

クックルはドクオに向けて刃の雨を降らせるが彼はことごとくそれを避けた。

結果、彼の体には薄い赤い線が数本浮かんだだけであり
重傷らしき怪我は負っていない。

クックルの目前へと接近すると
クックルはドクオへと向けて拳を振るうが
ドクオはそれを前に身を捨てて避け、一回転すると共にクックルの懐に飛び込んだ。

それと、同時。

ドクオはツェリザカをクックルの左胸へと押し当てた。

零距離。

川 ゚ -゚) 「彼は私の最高にして最強の切り札。
     トランプにはジョーカーが二枚あるものだろう? 切り札が二枚あったからといって恨むなよ、クックル」

弾丸は大口径、距離は零。狙うは心臓。

一撃必殺の零距離射撃――――――――――――

怪鳥の鳴き声のように鼓膜を劈く鋭い音が響きわたり
クックルの胸には巨大な赤いトンネルが出来ていた。



737 :川 ゚ -゚) クーは切り札を切るようです20/30:2008/12/22(月) 21:26:35.36 ID:JdV4A3FF0

心臓ごと分厚い胸板を吹き飛ばされ
クックルは膝を附いて力無く倒れていく他に出来ることは無かった。

虚を突いた一瞬にして間合いを詰め、そこに必殺の一撃を叩き込む。

最高のVIPPER素直クールの切り札に相応しい、素晴らしき戦果だ。

それを見て笑う1人の男が居た。

(-@∀@) 「フフフ、フハハハッ! アッハッハッハッハッハ!!」

アサピーだ。

(-@∀@) 「実に素晴らしい、ただの人間が最強の超人を打ち破るか! 貴様を見ているとハインリッヒを思い出す!」

気が狂ったのか、大声で笑い転げるこの男はクールとドクオにはとても滑稽に見えた。

(-@∀@) 「ハッハッハッハッハ! 素晴らしい! だが、この程度では私のジョーカーは終わりはしない!!」

突如、大きな音がする。

地面が揺れたかのような振動をクール達は浴びると
それが何の音であるかすぐにわかった。

足音だ。クックルが地に足を打ち、立ち上がったのだ。

彼の左胸を見やると、風穴は塞がれ、元通りとなっていた。



738 :川 ゚ -゚) クーは切り札を切るようです21/30:2008/12/22(月) 21:32:40.85 ID:JdV4A3FF0

ドクオは一目散に距離を取るが
追ってきたクックルによって殴り飛ばされ
地面に何回かバウンドしてからやっと着地出来た。

川;゚ -゚) 「ドクオ!!」

(-@∀@) 「人の心配をしている場合では無いぞ」

軍刀を振り下ろしたアサピーは吐き捨てるかのように言い
クールはそれを氷で防いでドクオの元へ駆けより、クックルに対峙した。

クックルは彼女の目の前で腕に生えた刃を振り下ろし
クールは氷の壁と共に刀でそれを受け止めた。

力の差は歴然。

だが、彼女は一歩も引かなかった、引けばドクオが殺されてしまう。

クールは渾身の力で腕を押し返そうとした。

そうすればそうするほどに腕の力は強まっていくが
クックルには歯が立たず、彼女は押し潰されていくばかりだ。

すると、彼女の背後で声がした。

(メ A ) 「俺が切り札ね……嬉しい事を言ってくれるな。
     クー、俺はお前のこと大好きだわ。この戦いが終わったら付き合ってくれない?」

川 ゚ -゚) 「こんな時に何を言っているっ!」



739 :川 ゚ -゚) クーは切り札を切るようです22/30:2008/12/22(月) 21:36:39.44 ID:JdV4A3FF0

(メ A ) 「フン、死亡フラグって奴だよっ!」

ドクオはそういうと、バックパックから一つの頑丈な金庫のようなケースを取り出した。

それはケースと言うよりは試験管のような形をしており
水筒のように扱われるものだ。

中には液体が入っている。

クールはそれを横目でちらりと見やり狼狽する。

川;゚ -゚) 「<ハインリッヒ新薬>!? やめろ……それは使わないと約束しただろ?」

( A ) 「俺が俺として生きる為に……自らを表現する為に! 戦友を守る為に!!」

('A`) 「クー、大好きだったよ。出来たら別の時、別の場所で会いたかった。でも、クーと一緒に居られて俺は楽しかった」

ドクオが今まで秘めてきた思いを告白すると
ケースの蓋を開き、それに口を付けて飲み干した。

すると、徐々に彼の黒い髪は美しい眩しく輝く白銀のものへと変わってゆき
彼の黒い瞳は血の水溜りが出来たように赤く染まっていった。

肌の色は雪のように白く染まってゆき、唇は血糊で固めたように赤く
肩に掛かるか掛からないかギリギリのところまで髪が伸びてゆき
前髪が左目を覆い隠していった



740 :川 ゚ -゚) クーは切り札を切るようです23/30:2008/12/22(月) 21:42:37.25 ID:JdV4A3FF0

从 A从 「………………」

そうしてきつく結ばれていた口は大きく引き裂かれてゆき、高笑いを上げた。

从 ゚∀从 「ハーッハッハッハ! ハインリーッヒ!!」

ドクオは変わった笑い声を上げる。

かの<人類最強>が上げていた笑い声を。

その様は、その彼の姿は―――――――――

<人類最強>高岡ハインリッヒ、その人そのものであった。

クールは呆然と立ち尽くし、アサピーやクックルでさえも唖然とした。

川 -) 「なんてことだ……大馬鹿者め…………すまない………すまないっ!」

クールはその光景に驚きもせず、冷静に言うが
大粒の涙が確かに彼女の頬を伝っていた。

泣き崩れそうになるが、クックルは依然として腕を引いてはくれない。

(#-@∀@) 「貴様………何をした? 何故貴様が? 何故あの小僧が貴様に成れたのだ!? どんな奇術を使った!!」

从 ゚∀从 「おう、アサピーか。久しぶりだなぁ。なんだテメー老けこみやがって。
      ジジーになっちまったなぁおい。たったの10年ちょっとでそこまで老けるか?」

(#-@∀@) 「貴様も10年たってもその口は治らんのだな、質問に答えろ!」



742 :川 ゚ -゚) クーは切り札を切るようです24/30:2008/12/22(月) 21:48:06.38 ID:JdV4A3FF0

从 ゚∀从 「あぁー、めんどい奴だなー。
     俺はなぁ、なんと! 他人にそっくりそのまま変身できちゃう薬を作り出したわけだよ!
      そこでだ! この俺、人類最強に変身できる薬を一個だけ作りだしたんだ。
      そんで、そこにいるクーにそれを渡したわけ。ちなみに、こいつを飲むと二度と元には戻れない」

ハインリッヒは早口で面倒臭そうに捲し立てて説明する。

从 ゚∀从 「あー、ドクオの野郎が飲んだみたいだな。
      クー、そんなに泣くんじゃねーよ。お母さんに会えたってのに悲しいのかい?」

川 ; -;) 「そういうわけじゃないっ! そんなんじゃ……ない……」

从 ゚∀从 「あー、あの野郎。うちの娘泣かしやがったな。そう泣きなさんな、人生はまだまだ希望やらに満ち溢れてんぜ?」

(#-@∀@) 「私を無視するな!」

アサピーが怒鳴り散らすと、クックルはドクオ―――ハインリッヒに向けて駆けだした。

ハインリッヒがバックパックに手を伸ばし、片腕を振るうと
クックルは突然動かなくなった。

クックルはそのまま身体を右に左にと振るう。

从 ゚∀从 「あの野郎。バックパックにこんなもん入れてやがるとは、始めからこうするつもりだったな」

“こんなもん”とは、ハインリッヒが愛用している得物だ。



747 :川 ゚ -゚) クーは切り札を切るようです26/30:2008/12/22(月) 22:06:40.66 ID:JdV4A3FF0

鋼線、それもとても細く、視認し辛い物。
ハインリッヒが自らが作り出した武器の内の一つ。

それをクックルの体に巻きつけ、身動きを取れなくしたのだ。

从 ゚∀从 「にしても、頑丈だねぇ。普通ならちょっとでも動けばバラバラになっちまうのに
      振りほどこうとまでするとはね。流石、VIPPER最強と名付けられるだけはある」

だが、とハインリッヒは付けたし

从 ゚∀从 「化物は人間に倒されなければならない。人間らしく人間のように生きる強い人間に。
      だから俺に倒されろ、化物め。“人類最強”に倒されることを誇りに思いやがれっ!」

ハインリッヒが片手に装備している5本の鋼線を
もう一方の手でパンッという音と共に弾くと
クックルの体は四肢がバラバラに弾き飛び、その場に死体が散らされた。

だが、瞬きの間に何事も無かったかのように再生する。

从 ゚∀从 「あれまー。どうしちゃったんでしょうか」

(-@∀@) 「クックルは不死身だ。貴様すら屠ることが出来る私のジョーカーだ」

从 ゚∀从 「へー。そいつは殺しがいあるってもんよ!」

(-@∀@) 「フン、戯言だ。まぁいい
      私の正義と貴様の正義。どちらが本物か決める時が来た」

从 ゚∀从 「本物の正義なんて1つしかねーのさ、正義と悪が戦う。そっちのほうが分かり易くていい」



749 :川 ゚ -゚) クーは切り札を切るようです26/30:2008/12/22(月) 22:10:53.44 ID:JdV4A3FF0

ハインリッヒはクックルへと向けて糸を放つ。

空気を切り裂き、ヒュンヒュンヒュンという
子供の泣き声のような音が響きわたり
糸がクックルの胴へと瞬き、彼を真っ二つにする。

二つとなったクックルの体を糸で更に細切れに刻みつけるが
先程のように体が再生していく。

クックルが元の体へと戻った時には
ハイリッヒが彼の眼と鼻の先に居た。

クックルはハインリッヒに殴りかかって行くが
先程も聞こえた子供の泣き声が聞こえ
何か大きな力に引っ張られるようにして
クックルは後ろに仰け反って倒れていく。

見れば、彼の体には糸が巻きついていた。
そして倒れたクックルにハインリッヒは飛びかかり
馬乗りとなった。

从 ゚∀从 「さて、テメーは不死身らしいな? だが、俺はそうは思わない。
      テエーは不死身に近い再生能力を持っているだけだ。
      不死身なんて物があるはずがない。世の中の物は全てぶっ壊れるようにできてんだよ」

ハインリッヒがそう言い、右の拳を振り上げる。

从#゚∀从 「だからこそ俺がぶっ壊してやんよっ!」

拳を振るい、更に逆の拳を振るう。



750 :川 ゚ -゚) クーは切り札を切るようです27/30:2008/12/22(月) 22:12:55.87 ID:JdV4A3FF0

左右から殴打し続け、クックルの顔がぐにゃりと歪んでゆく。

一撃が振るわれる毎に地面が振動し
岩が砕かれたかのような轟音が鳴り響き
どんどんクックルは人間から肉塊へと変貌していった。

血の花が舞い散り、体中の体液がばら撒かれていく。
その中、ハインリッヒは笑っていた。

从 ゚∀从 「ハーッハッハッハッ! ハインリーッヒッ!!」

血の噴水がクックルから上がり
それに負けぬかのようにハインリッヒが高笑いを上げた。

(-@∀@) 「私の切り札も、貴様の前ではただの玩具に過ぎんか……悪魔め!」

アサピーがその光景を見て独白した。

从 ゚∀从 「おう、テメーの切り札なんてそんなもんだ。あたしに並ぶことができるのは純粋な人間だけだ」

(-@∀@) 「フン、VIPPERの生みの親が良く言う」

从 ゚∀从 「俺は兵器として、武器としてVIPPERを作ったわけじゃねぇ。
      俺は玩具なんて作った覚えは一度もない。勝手にテメーらが俺の研究に乗っかって来ただけじゃねーか」

(-@∀@) 「それは科学者の言いわけではないかね? 良い発明とは兵器として使われる運命なのだよ」

从 ゚∀从 「ハッハッハッハ! ハッハッハッハッハッハ!」

突如、ハインリッヒが笑いだす。



751 :川 ゚ -゚) クーは切り札を切るようです28/30:2008/12/22(月) 22:14:38.30 ID:JdV4A3FF0

从 ゚∀从 「テメーは俺を作り出した奴らそっくりだよ。昔から思っていたが、ここまで似ていると笑えてくるぜ」

(-@∀@) 「ほう、褒め言葉として受けておこう」

从 ゚∀从 「あぁ、最高のクズ野郎だテメーは。切り札も無くなった。
      勝ち目は無い、お前の野望は果たせない。どうよ? 今なら土下座65億回すれば許してやんぜ?」

(-@∀@) 「そんなつもりはない。貴様の正義と私の正義、どちらが本物か決める時が来た。それだけのことだ。
      力が全てだとは言わない。思想の正しさを力では決められない。だが……この瞬間は力こそが全てだっ!!」

アサピーが一瞬にしてハインリッヒの目前に移動し、剣を一閃。

ハインリッヒはそれを何年も昔から予知していたかのように
腕を一閃して“素手で”剣をへし折った。

从 ゚∀从 「悪いな、人類最強のワイルドカードの前じゃテメーの切り札なんて紙切れ同然なんだよ」

ハインリッヒは足を180度に回し
アサピーの脇に喰らいつき、彼の肺を肋骨ごと粉砕した。

アサピーは空中に吹き飛び、どんどん滑空していき、壁にぶつかってやっと停止した。

(メ-@∀@) 「ワイルドカードだと……? イカサマの間違いじゃないか……」

彼は口から大量の血液を吐き出すと
同時に溜息を附いて言う。

だが、その言葉はドクオの扱っていた
ツェリザカの銃声によって掻き消されてしまった。



752 :川 ゚ -゚) クーは切り札を切るようです29/30:2008/12/22(月) 22:16:41.16 ID:JdV4A3FF0

从 ゚∀从 「フン、俺は正義なんて物はもちあわせてねーよ。仲間と一緒に生きたかった、ただそれだけだ」

ハインリッヒはそう言うと、銃撃によって熱をもった銃身に向けてふぅと息を吹きかけ
バックパックへとツェリザカをしまった。

はぁ。とひとつ溜息を附き、ハインリッヒは呟く。

从 ゚∀从 「これからどうしろってんだよ、ドクオのクソ野郎。
      俺には帰ることのできる場所ってのがねーのによぉ」

ハインリッヒは視線をクールへとやると

彼女はただ立ち尽くし、その相貌は涙で濡れていた。

从 ゚∀从 「おーい、クーよぉ、あんま泣くなって。いちおうドクオはこうして生きてんだからよ。
      まぁ………もっとも顔は俺だし、性格も俺なんだけど……」

川 -) 「ハインリッヒ……私はな、とても惨めだ。私はなにも出来なかった。
     私はただ捕まっただけだ、私はただ仲間に酷い選択を突きつけてしまっただけだった。
     VIPPER最高と呼ばれているのに、何も出来なかった……酷く惨めだ、私はとても悔しい」

从 ゚∀从 「まぁまぁ、ニューソクを守れただけ良かったと思おうぜ。
      そうだ、久しぶりにしゃぶしゃぶでも食おう!
      クー! お前ごまだれすきだったろ!? おっしゃ、あたしのおごりだ!」

川 ゚ -゚) 「ごまかそうとするな」

从*゚∀从 「“ごま”だれだけに?」

川#゚ -゚) 「下らん! ハインリッヒ新薬などという物を作ったお前もお前だが飲んだドクオもドクオだ!」



753 :川 ゚ -゚) クーは切り札を切るようです29/30:2008/12/22(月) 22:19:38.53 ID:JdV4A3FF0

从;゚∀从 「わかったよ……ごめんって………」

クールは激情の赴くままに怒鳴り散らし
ハインリッヒはそれに気圧され、謝罪する。

いや、もしかしたらこの言葉はドクオの気持ちを代弁したものかもしれない。

川#゚ -゚) 「謝れば許されるとでも思っているのか!? 謝られたところでドクオは戻っては来ないんだぞ!?」

从;゚∀从 「いや、だからあなたの目の前に居るじゃないですか………」

ハインリッヒは続けてボソリと小さな声で「身体だけ……」と付け加えるが
その一言はクールの怒りに更に火を点け、大量の油を注ぐこととなる。

川#゚ -゚) 「心がお前だったらそれはお前だ! ああ! クソッ!
      どうしてドクオはお前なんかになったんだ! もう少し私が強ければ―――――」

クールが恨み事を長々と語り続ける
ハインリッヒはそれを心で受け止め、ドクオはそれを身体で受け止めた。

この日、ドクオは心を失い、ハインリッヒは体を得た。

ハインリッヒが生き続けている限り
ドクオの体が死ぬことはない。

彼の望んだ形では無かったが
ドクオの望みであり、ハインリッヒの望みである仲間達と共に生きていくことは
一応は果たされたようだ。



754 :川 ゚ -゚) クーは切り札を切るようです29/30:2008/12/22(月) 22:22:54.95 ID:JdV4A3FF0

投下終わりです。
支援ありがとうございます。

サルさん二度食らってしまい、長引いてしまいすいません。


批評お願いします。


お題
ゴマだれ
切り札
跳躍
(-@∀@) 「私の正義と貴様の正義。どちらが本物か決める時がきた」



[ 2008/12/22 22:24 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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