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( ^ω^)宇宙を飛ぶようです


466 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/20(土) 04:52:34.66 ID:JwAOj9cr0

お題
「科学力はぁああ、世界一ぃいいいい!!!!」
宇宙空間を漂う謎の『生物』
対宇宙都市用兵器
「俺……この戦いが終わったら。母者と結婚するんだ……」

投下します



467 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/20(土) 04:56:12.38 ID:JwAOj9cr0

( ^ω^)宇宙を飛ぶようです

人々は宇宙を夢見てきた。
宇宙を夢見たからこそ、宇宙に上り、そこに住むに至ったのだろう。

"空"を見上げれば星の海。
表情を変えない一面の黒と、そこに輝く星達がそこにはある。
果たして、その輝きは星達だけにより成る物なのだろうか。

違った。
音の無い爆発と破壊の連鎖。その輝きは宇宙都市ヴィップからでも見ることが出来る。

( ^ω^)「燃料良し、武装良し、可動部異常無し……発進準備完了だお」

視界に映る各種メーターに異常は無い。
いつも通り、完璧な状態だ。

「了解、身体接続と同時に可動確認を開始してください」

テレビを消したかのように視界が暗転する。
次の瞬間には、視界は元通り、左下にメーター類を表示したものとなる。
手を握り、持ち上げる。視界には『機械』の手が映る。
純白の装甲は必要最小限で、機動を阻害しない程度のものだ。
体育の前の準備運動のように、体の各部を動かす。
『機兵』と接続すると言うのは、自分の体が『機兵』になるのとほぼ同じ感覚だ。
自分が搭乗している『機械』は、それにきちんと答えた。



469 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/20(土) 04:59:09.38 ID:JwAOj9cr0

( ^ω^)「可動に問題はなし、発進許可を求めますお」

「了解。内藤ホライゾン機、発進を許可します」

背部ブースターに着火。
同時に足裏の磁力接続を解除すると、仮初の重力から開放された機体は、漆黒の空へ飛び立つ。

「緊急事態の癖に冷静な自分と貴方に感動します、内藤ホライゾン」

( ^ω^)「死ぬほどのモンかお?」

「ええ、今回のは死にます。というか、ヴィップ打ち上げ以来最高の危機らしいです」

(;^ω^)「マジかお、詳細plz」

言ってまもなく、半透明の情報表示フレームが視界内に多数展開する。
ざっと目を通し、内藤は溜息をつき、

(;^ω^)「……さっぱり解らんお」



470 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/20(土) 05:01:04.81 ID:JwAOj9cr0

「VIP宙域内のアンノウン……くらいは読めましたよね?」

(;^ω^)「すみません読んでいませんでした。なので知識から語らせていただきますお。
      といっても、謎の生物らしきものがVIP宙域内に漂っているくらいしか聞いたことありませんでしたが」

「そうですね。そうでしょう。所詮貴方じゃそんなモンです。
 その謎の生物は今まで無害とされていたんですが……昨日になっていきなり輸送艦"パーソク"を攻撃したそうです」

( ^ω^)「パーソクにも護衛機はあった筈だお。何でヴィップから僕らが出なきゃならんのだお?」

「強いからです。詳しくは七番のフレームを参照」

(;^ω^)「そーですね……ってコレ冗談じゃねーお、護衛機十機が三十秒で全滅って……漫画じゃないんだから」

「現実なんですよね。何なら動画でも転送しましょうか?」

(;^ω^)「……君には緊張感ってモンはないのかお?」

「まー私は死にませんし、貴方もそう簡単には死んでくれないと思ってますよ」

(*^ω^)「もしかして……ちょっと、意識しちゃったり?」

ブツン!と言う強い音を耳に聴いた。
後に残ったのは全てを飲み込んだかのような宇宙の静寂のみであった。

(;^ω^)(こりゃ生きて帰れても大変そうだお)



471 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/20(土) 05:04:26.46 ID:JwAOj9cr0

「あーこちらドクオ、聴こえてるか『ブーン』、こちら『ドクオ』だ」

先ほどのとは違う、男の声が通信として聞こえた。

( ^ω^)「ドクオかお……僕は今オペ子さんに振られてショッキング真っ最中なんだお」

('A`)「相変わらず戦闘に対するやる気が見受けられねーが、まあ良いだろ、あんま硬くなってても死ぬしな」

距離が近づいたことで、フェイスカメラ通信が起動した。
それが伝える情報は、戦友ドクオは今日も冴えない顔をしていると言う事だけだが。

彼の機体が視認できる距離まで近づいた。
高速機動戦に特化した装備である内藤機とは少し違い、ドクオ機の黒い装甲は近・中・遠距離オールラウンドに対応しているとされるものだ。
言い方を変えれば、武器を選ばない。
自分の機体は高速機動戦用故、あまり重い武装は長所を殺すこととなる。
故に、自分は白兵戦用レーザーブレードに、近距離用機兵拳銃を二丁腰に装備しているだけだ。
しかしドクオは、レーザーライフルを片手に携え、右肩には遠距離戦用カノンを装備した中・遠距離戦を想定した武装構成である。


/ ,' 3「元気かァ若造諸君!此方『荒巻』!ヴィップの力を見せ付ける日が来たぞ!」

後方を振り向くと、重戦車を思わせる装甲に、両肩に砲を構えた機体を視認できた。
しばらくして老人荒巻の顔が情報表示フレームに映される。
荒巻機兵社と言う名の機兵及び兵器開発を行う会社の社長でありテスターである彼は、
自ら設計した兵器を自らぶっ放すと言うガキの頃からの夢を一貫して遂に叶えた人間である。



472 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/20(土) 05:09:10.10 ID:JwAOj9cr0

('A`)「でも相手は見せ付けられて驚くような奴じゃないっすよ?こっちが驚くかも」

/ ,' 3「何、我が新フレーム"スカルチノフ"のスペックの高さに驚かん生物は宇宙どこを探しても存在せんわい!」

( ^ω^)「重装じゃスペックの証明は難しいんじゃないですかお?
      一般的には、白兵戦用装備で強いフレームが強いんですから」

フレームと言うのは、人間で言う体だ。
これに装甲、武装を装備したものを機兵と呼ぶ。

/ ,' 3「フッフッフ、この荒巻、常識と言うものを気にしたためしはないわい!」

狙って引き金さえ引ければ銃で人を殺すのは誰でも出来る。
その考えは機兵にも当てはまる、と言うのが一般的な考え方だ。
しかし彼荒巻は自分でも言っている通り常識を気にしない。
そもそも彼が自分の勝手で軍の任務にテスト機体持ち出して俺TUEEEEE!している時点で常識はずれだ。

('A`)「……ん?後続か?センサーに反応」

言われ、ブーンは視界左下のメーター類をセンサーに表示切替する。
自分達の後ろの方から、ポツポツと幾つかの反応が見えた。全部で七機。



474 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/20(土) 05:14:06.52 ID:JwAOj9cr0

(7 0w0)「……やっぱ納豆味の兵食は駄目だな。"味さえすればいい"なんて考えは捨てるべきだと俺は思う」
(2 0w0)「世の中見た目グロくても味がかなり良い物ってのもいっぱいあるんだぜ……」
(3 0w0)「そういやこの前の給料で買ったエロゲがマジ泣けてさー」
(4 0w0)「……モテないのは俺もそうなんだが、俺はお前みたいには割り切れねーよ」
(5 0w0)「実は俺、帰ったらプロポーズするんです。花束も買ってあったりして」
(1 0w0)「おいテメエら!五番機だ!五番機を意地でも叩き落せ!今なら流れ弾で済む!」
(6;0w0)「俺、帰ったら母者と"ケッコンする"んです。ええ、帰りたくありませんとも」

ちなみに母者とはヴィップ都市軍基地の警備に勤めているオバチャンだ。
オメガ6は出撃前に母者の物とは知らず食堂の冷蔵庫に備えてあった芋羊羹を食ってしまっていた。
恐らく母者は誰が犯人だと判った時点で殺しに来るだろう。血痕。
オバチャンの情報収集能力ならば、すでに犯人は割れているに違いない。

('A`)「……思ったんだけどさ、この隊だけじゃなくてこの軍自体こんな緊張感無いのな」

(6 0w0)「ああ、挨拶が遅れた。オメガ小隊隊長、三代目オメガ1だ。オメガ1で良い」

('A`)「……TACネーム?」

(6;0w0)「それに関しては触れないで貰いたいのだ。私も『アムロ』と名乗りたかった時があった」

/ ,' 3「おしゃべりはその辺にしようかの。目標がレーダーに見えたぞい」



475 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/20(土) 05:17:02.03 ID:JwAOj9cr0

総員、注目。
前方の暗闇にぽっかりと浮かぶ"それ"は脳のようなしわくちゃの巨大な暗い紫をした塊で、『生物』であることを示すように表面が僅かに脈打ち、
彼の周囲には白く輝く硝子の様な破片が塵の様に浮いていた。

('A`;)(先行した隊も全滅か、こりゃやばそうだ)

(2 0w0)「宇宙の神秘って奴はなんとも美味しくなさそうだな。というか食欲失せる」
(3 0w0)「リアル触手プレイktkr?でも対象が機兵じゃ俺の対象外ッ!」

(;^ω^)(こいつらと比べると僕は割とまじめなんじゃねえかなーと思えるお)

瞬間、『生物』から放たれた光線により、戦いの幕は開かれた。

(;^ω^)「…! エンゲージ!オペ子さん、ゴメンなさいお!本当悪かったお!オペレートお願いしますお!」

「……ショッピング一時間で我慢しますよ?」

(;^ω^)「無事に帰れたら、お!」

背部ブースタを噴出し、迫り来る光線を右に回避。
そのまま出力を上昇。視界の外側を星が無数の線の束のように過ぎる。

('A`)「この射撃は遠距離砲撃系か?どの道近づかなきゃ俺の射撃は当たらん!」

(1 0w0)「オメガの意地を見せるぞ、野郎ども!」

(5 0w0)「この勝負……負けられない!」

(6 0w0)「むしろ負けたい」



476 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/20(土) 05:19:08.25 ID:JwAOj9cr0

機兵達は、それぞれが背部ブースタを噴出しそれぞれの間合いまで接近する。

「―――」

『生物』は、表面から管のような物質を多数形成し、そこから針のようなレーザーを放つ。
狙いなど定まっていない、ただの弾幕だ。しかし、面を狙ったそれは防護膜として役に立つ。

(;^ω^)「く……近づけないお!」

/ ,' 3「ワシに任せい!」

老人の声と共に、内藤の視界の両端を白い煙を伴ったロケット弾が行く。
それが爆ぜたのは、『生物』に命中したからに他ならない。針の弾幕が止む。

('A`)「行くぜ、ブーン!」

( ^ω^)「応!」

高出力で噴出される背部ブースターから排される光は、翼となり速度を生む。

(#^ω^)「行くお!」

両手を腰に伸ばし、そこにホールドされていた拳銃を引き抜き、構える。
目標は前方の『生物』。

「射線補正完了!そのままいけます!」



477 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/20(土) 05:20:23.67 ID:JwAOj9cr0

(#^ω^)「おおおおおッ!!!」

連射。左右十二発の弾丸が、絶え間なく吐き出される。
どれほど利いているかは判らないが、その弾丸は確実に『生物』に突き刺さる。

('A`#)「オラアアアアアアアア!!!」

左を通り過ぎた光の弾の連射はドクオによるものだろう。
光は『生物』に当たる度に爆ぜ、しかし効果の程は判別できない。

(#^ω^)「続いて真打ッ!」

両の拳銃を腰に再度ホールドし、左腰にセットされていたグリップを右で掴む。
右腕を振り抜くと同時、グリップからは光が伸びる。その光の形状は剣だ。

(#^ω^)「背部ブースター、出力全開……!」

光の翼が、伸びる。
その出力はブーン機を前へ前へと押し進める。
その中で構えを作る。
左を通し右へ振り抜く構えを。

('A`#)「第二射だ!食らっとけ!」

頭上を砲弾が通る。
寸分の狂い無く放たれたそれは『生物』への着弾と共に爆発、煙を起こす。
その煙に、突っ込む。

(#^ω^)「おおおおッ…!」



478 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/20(土) 05:22:47.18 ID:JwAOj9cr0

一閃。
その光の剣は『生物』の表皮を裂き、刺身でも切るかのように刃が通る。
振りぬきの終わりと同時、右脚で『生物』を蹴り進路を左に逸らし、通り抜ける。
背部ブースターを切ってなお運動の慣性が残るまま、『生物』の方へ再び体を向ける。

(5;0w0)「な、何だあれは!?」

デブリに張り付き狙撃用スコープを覗いていたオメガ5は、それにいち早く気づいていた。

(1;0w0)「再生かよ……まあありきたりではあるが」

しかし、それより重要であろう物を、オメガ6はスコープを通して見ていた。

(5 0w0)「あの生物の"核"らしきものが……断面から視認できました!」

('A`)「恐らく、そいつを潰せばこの生物はジ・エンドだろうよ」

(;^ω^)「でも普通の銃撃は利かないし、斬っても再生しちゃうお!」

/ ,' 3「要は、再生させずに表皮をブッ飛ばせば良いんじゃろうがァ!!」

荒巻機の両肩の砲から、光が漏れる。

/ ,' 3「射線上から離れィ、若造共!荒巻機兵社の力、見せてやろうぞ!」

その光は砲と砲の間の空間…ちょうど荒巻機の頭上に巨大な砲身を形成する。
巨大な砲の口に、光が収束する。



479 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/20(土) 05:24:52.44 ID:JwAOj9cr0

/ ,' 3「これぞォォ!ヴィップが誇る荒巻機兵社の科学力!」

一瞬、潰された光が直線の様に生物と砲塔を結び、

/ ,' 3「我が科学力はぁああ、世界一ぃいいいい!!!!」

一気に、直線は膨張した。
もし、その音が聴こえるならばこの戦場にいる者達は鼓膜をやられていただろう。
濁流のような光は、『生物』を飲み込み、なおその勢いを緩めない。
『生物』の表皮が、流されるように融け散り砕けていく。
濁流の後、残されたのは禍々しい黒を湛えた生物の核と、塵の様に舞うその表皮だった欠片だ。

/ ,' 3「……宇宙都市のシールドに防げんモノを、ナマモノの分際で防げるわけが無かろう」

(5 0w0)「ま、待ってください!核が……消失しました!一体どこに……」

オメガ5は、続く言葉を紡げないまま爆散した。

(1 0w0)「オメガ5!応答しろ!オメガ5!」

(4 0w0)「クソ!オメガ5……お前の命は自分だけのものじゃ無かろうに…ッ!」

(6 0w0)「俺が……俺が代わりに死ぬべきだったんだ…!」



480 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/20(土) 05:26:52.71 ID:JwAOj9cr0

「……簡単すぎたと、思いませんでしたか?」

( ^ω^)「え?」

オペ子の声に、内藤は記憶を辿る。
僅かに引っかかった情報、交戦前の、情報フレーム。

(;^ω^)「護衛機十機が、三十秒で全滅……」

「そう。何故あの『生物』が十機を三十秒で落とす力を発揮していなかったのかが気になりましたが……
 さっきのは、ちょっと本気に近づいた感じだと取れますね。それと、もう一点気になることが……」

些細なことでも、情報が欲しい。
内藤は先を促す。

「……その三十秒全滅の動画なんですが……先に言っておきますと生体反応なんかは全く変わりはありません。
 動画の生物と今交戦している生物は同一です。しかし、動画の方の生物には"表皮"が存在していません」

( ^ω^)「つまり、表皮剥いだら無敵モードって事かお?」

「若しくは表皮=シールドで盾があるうちは最低限の防御行動しか行わないとか、どちらにしても……」

迫る光線は、針の速度とは比較にならなかった。

「今の状況は、かなりまずいです」

殆ど反応、反射で避けたが、左肩の装甲を丸ごと剥がされる様に持って行かれた。



481 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/20(土) 06:13:41.04 ID:JwAOj9cr0

(;^ω^)「破損軽微……戦闘続行は十分に可能だお!」

周り、何より自分に言い聞かせるように、やや強めに言う。

('A`)「お前さん、オペ子さんとお喋りしてる間に"アレ"が面白くなったぜ」

ドクオがレーザーライフルの銃口で示す先には、黒に染まったオメガ5機が居た。

(1 0w0)「オメガ5機を取り込んだか、オメガ5機に乗り移ったかだな」

「―――こちらオメガ5!戦闘宙域を離脱して回収隊を待機中!」

(1 0w0)「……遠慮は要らねぇらしい」

('A`)「と言っても、アレと戦えるかは疑問だ、スペック的に」

/ ,' 3「何をォォ!ワシらの技術を甘く見ては……あ、敵もワシらの技術じゃった」

(7 0w0)「しかもプラスアルファなんだぜ?」

(1 0w0)「どっちにしても、成さねば成らんよッ!」



482 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/20(土) 06:21:37.51 ID:JwAOj9cr0

オメガ1機が、先行する。
後に続くのはオメガ7、ドクオ。

(1#0w0)「おおおおおッ!!!」

叫びと共に放たれる機兵用アサルトライフルは、しかし『生物』オメガ5にかすることも無く、

(7 0w0)「当たって貰えると良いと思うぜ?」

背部ブースターから光を放ち速度をもって斬りかかったオメガ7は、宙を斬る。

('A`#)「……!」

ドクオのレーザーライフルも、機動予測の一回り上のスペックで機動した『生物』には当たらなかった。
大きく下がった『生物』は、その黒い背からブースターの光を靡かせ、

「―――」

両肩から砲身たる管を形成、光を連射。
しかしそれは針ではなく、杭と言えるものだった。



483 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/20(土) 06:29:10.18 ID:JwAOj9cr0

(1;0w0)「な、速い……!」

上に飛んだオメガ1は右脚を持って行かれる結果となり、

(7 0w0)「あんまり、良くないと思うんだぜ……ッ?」

反応が遅れたオメガ7は右腕を武器ごと貫かれ、

('A`;)「チッ……コレじゃ何時当たってもおかしくねえ!」

素早く離脱したドクオは自分の攻撃可能範囲から逃れたものの損害はなし

(4 0w0)「速い……同じ機体とは思えないな」

速度があれば逃げる敵を捉えることも出来るし、自分を捉えんと動く敵から逃げることも可能だ。
最高の剣であり、最高の鎧。



484 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/20(土) 06:36:55.73 ID:JwAOj9cr0

( ^ω^)「要は、足止め出来ればOK?」

放たれる杭を縦方向へのローリング等を駆使して回避する。
ある程度撃つと『生物』は砲身を収納し停止する。
その隙をドクオ達が仕掛けるが、やはり全て避けられる。

「相手からの射撃が無ければ接近戦を挑んで足止めをすることは可能ですが、なかなかに無謀です。
 此方の攻撃が通じるのかどうかも判断が下せない状況ですし」

/ ,' 3「いんや、問題ないと思うぞい?
    開発者側から言わせて貰えば、硬ければその装甲に頼って銃弾受けても敵の心臓を抉って殺ることが出来る。
    アレが速いのは、当たったら脆いからだと思うんじゃな。実際表皮があったときは攻撃を避けようともしなかったわけじゃ」

(6;0w0)「何とかして脚を殺して、その間に誰かが接近すれば射撃を殺せる……次は?」

/ ,' 3「最も決定打となる可能性が高いのはワシの対宇宙都市シールド用砲、時点でブーンの斬撃じゃないかのう。
    常識的に考えたら前者じゃ、じゃがワシは常識なんぞ気にしない」

荒巻機は肩部の砲と追加装甲をパージする。

/ ,' 3「重いのはコレだけじゃ。ワシは今から常識に喧嘩を売ってヴィップが誇る荒巻社の科学力を見せ付ける。
    なぁブーンよ、お前さんは重装じゃスペックの証明は難しいと言った。確かにそうだ。
    重装ならその装甲に頼って肉を斬らせて骨を断つことができるが、相手が速けりゃ意味が無い」

ならば、

/ ,' 3「こちらが速くなりゃ良いだけの事なんじゃよ……
    オメガ隊、ドクオ。悪いがワシらの為に道を創ってくれないかの?」

左腕部装甲に内蔵されたレーザーブレードを掴みながら、言った。



485 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/20(土) 06:41:43.31 ID:JwAOj9cr0

(1 0w0)「了解した。射撃を殺すまではいかんでも、足を止めるくらいはしよう」

/ ,' 3「避けるくらいはやるわい。なぁブーンよ。
    お前のその機兵は、ワシらが近接戦闘に特化したモノだ。ワシらの格闘力を見せてやれ」

( ^ω^)「了解だお!」

('A`)(……なんでこの人軍人じゃねーんだろう)

『生物』は再び肩から砲身を伸ばし、敵を穿ち滅さんとする。

(1 0w0)「オメガ1よりオメガ隊各機及びドクオ機へ……敵の攻撃を散開回避後、一気に囲んで仕掛ける」

(6 0w0)「オメガ6、了解」
(7 0w0)「オメガ7、了解なんだな」
(4 0w0)「オメガ4、了解だ」
(2 0w0)「オメガ2、了解だぜ」
(3 0w0)「……家で待っている嫁の為、負けられねぇ」
(1 0w0)「了解とみなした」
('A`)「ドクオ、了解だ」

「―――!!!」

無数の光の杭が彼らに向け放たれると共に、彼らは背中のブースターで羽ばたいた。
散開した彼らはその光の翼により『生物』を前後左右上下囲むように位置。

「―――?」

(1 0w0)「目標確認!弾ァ浴びせてやれ!」



487 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/20(土) 06:46:16.35 ID:JwAOj9cr0

一点で収束するかのように、光の弾が七の銃口から無数に吐き出される。
一方向からの射撃が当たらないなら、避けられない射撃をすればよい。
弾は『生物』の装甲に当たると同時に飛沫き、その残滓である光が跳ね踊る。

/ ,' 3「行くぞブーン!ソイツの力を見せてやれ!」

腕部などの追加装甲に装着されたブースターから、光が淡く漏れる。
全身から淡い光を放つ様は、焔の様に力強く。

( ^ω^)「了解、背部ブースター最大出力!」

背部に装着されたブースターから、光が漏れ出す。
背から漏れた光が揺れる様は、澪のように柔らかく、

(#^ω^)/#,' 3「行けぇぇぇッ!!!!」

二羽の隼の様に、二機は『生物』に向け飛ぶ。
ブーンは右へ、荒巻は左へ。

(1 0w0)「散れ!メインディッシュが来るぞ!」



488 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/20(土) 06:52:30.71 ID:JwAOj9cr0

光の弾の乱射が止むと同時、オメガ1達は背部ブースターに点火、それぞれが全速力で飛ぶ。
力強き焔はそれを以って『生物』の背を叩き壊すようにして割り、
柔らかき澪はそれを以って『生物』の腹を切り払うようにして裂く。

/#,' 3「ブーン!見ておれ!コレが我らが力!ちなみに離脱した方がいいよ」

(;^ω^)(結構余裕がないお…!)

『生物』の頭部が視界右を通り過ぎると、ブースターを下に向け、上へと機動を取る。

/#,' 3「全装甲パージ…同時に遠隔砲台、砲身展開!肩部装甲内全燃料を以ってその一撃とする…!」

荒巻機から外れた全ての装甲は、それに装着されたブースターによって『生物』に直撃。
荒巻機が離脱すると同時、装甲と『生物』は荒巻機がパージしていた『砲』によって焼かれた。



489 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/20(土) 06:54:04.81 ID:JwAOj9cr0

――――――――――――――――
(;^ω^)「死ぬかと思ったお、ってか死ぬお」

宇宙都市ヴィップ、中央商店街。
無事帰還したブーンは、今は足元から太もも辺りくらいのサイズの紙袋七つと戦っていた。

ミセ*゚ー゚)リ「駄目ですよー?家まで運んでくださいね?」

(*^ω^)「家……まで…?」

腹に何かめり込む感触を得て、ブーンは"最強の敵"に敗北した。

――――――――――――――――
(5 0w0)「まさか帰ってこられるとは思いませんでした」

(5 0w0)「今度は味方に命を狙われてるんですけどね」

(1 0w0)「居たぞ!殺れ!」
(4 0w0)「氏ね!リア充!」
('A`)「了解、攻撃を開始します!」

水鉄砲から放たれる"弾"が、放物線を描きオメガ5を濡らした。

(5;0w0)(でも騒いでくれるのはいい事かなぁ)

(1 0w0)「スタンガンを用意しろ!」

(5 0w0)てそ(良くねェ!)
――――――――――――――――



490 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/20(土) 06:56:51.73 ID:JwAOj9cr0

(6;0w0)「はァ……はァ……ッ!」

開いたドアに身を滑らせると、オメガ6はそのドアを閉め、もたれかかる。
幾ら力強く耳を塞いで恐怖を運ぶ声から逃げても、その殺気は冬の寒気のように肌に突き刺さる。

「オラアアアアアアアアア!!!とっとと出て来ンかいコソドロがああああ!!!!!」

おおよそ女性のものとは思えない叫びをドア越しに聞く。

(6;0w0)(アレに捕まったら最期……とりあえず……死ぬ!)

ドアを蹴る音に、ビクンと体を起こして、しかし抜けた腰は彼を地面へポトリと落とす。
二度、三度蹴り音が響くと、四度目で金具が壊れお部屋に外の光が差し込む。
その四角く切り取られた光の真ん中に立つシルエット。
それは、オメガ6にとっての恐怖の象徴。

(6;0w0)「あ、あ、あ……」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「ようコソドロ、命乞いの準備は出来たか?」


宇宙都市ヴィップ。
軍基地から悲痛な叫びが聞こえる以外は、いたって平和だ。

終了







491 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/20(土) 07:00:45.48 ID:JwAOj9cr0

以上です。

語れなかったところで結構気になりそうなのは、生物の皮膚。
これは輸送艦や護衛機の残骸でできてましたよということで。

もし良ければ批評等お願いします。


[ 2008/12/20 18:47 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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