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( ・∀・)祭りの準備のようです ('、`*川


531 :愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 08:26:23.13 ID:Y+Ahk30cO

学園祭。高校で一番の行事。でも、僕はなんか気乗りがしなかった。

( ・∀・)「はぁーあ」

外装担当、二年。モララー。彼女いない歴が年齢の童貞。

( ・∀・) 「めんどー」

外装なんて正直めんどい。しかもしんどい。ぶっちゃけやりたくない。

( ・∀・)「あ、きみきみ。ペンキ取ってくんない?」

そう思っていた。

('、`*川 「あ、はい……」

彼女に会うまでは。

( ・∀・)祭りの準備のようです ('、`*川



533 :愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 08:27:44.45 ID:Y+Ahk30cO

('、`*川 「あ、手伝います」

( ・∀・)「さんきゅー」

六月の学園祭の1ヶ月前。つまり五月。かったるいのだろうか、この間まではいっぱいいた人もだんだん減って、

( ・∀・)「三人しかいないとかね……。」

('、`*川 「そうですね……。」

僕と、彼女と、委員長。

('、`*川 「先輩方も来ればいいのに……」

彼女の名前はペニサス伊藤。美術部の一年生らしい。

( ・∀・)「まぁ仕方ないよ。みんな面倒くさがり屋だし。」

僕としてはうれしいんだけどね。
なんでって?委員長がいるって言ったって、ほとんど僕に任せっぱなしで、役員会議に行きっぱなしだ。
つまり、2人っきり!こんなハーレムは滅多にない!



535 :愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 08:28:28.37 ID:Y+Ahk30cO

学園祭半月前。

('、`*川 「ふぅ。あとは仕上げだけですね」

( ・∀・) 「よう二人でここまでやったもんだよな。」

外装はほとんど完成した。

でも、僕は喜べなかった。完成してしまうのが嫌だった。

君に会えなくなってしまうから。君と話せなくなってしまうから。だから、だから……。

('、`*川 「モララー先輩?」

(;・∀・)「お、すまん。仕上げやろうか。」

玄関アーチとなるパネルを出してきて、一枚一枚図面と見合わせながら組み立てる。

これが完成したら、君に会えなくなってしまう。
その事実が、どうしても受け止められなくて。

でも、何かしようと思えば思うほど、僕は固まってしまった。

ぼくにとって、もはや祭りの準備は、君に会いに行くことが目的となったていた。



536 :愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 08:29:43.16 ID:Y+Ahk30cO

( ・∀・)「……」

いつもよりも早く、作業場所である昇降口でひとりごちる。

昨日、母親からとんでもない事実を聴いた。「この文化祭が終わったら転校する」と。

上を見れば夏空が、太陽が輝く。

( ・∀・)「僕は……」

惚れてる。ペニサスに。それに気づいたのに、あまりにも遅すぎた気がするけど

( ・∀・)「時間は、待ってくれないよなぁ……。」

ごろんとアスファルトに寝転がる。僕は、どうすれば、

('、`*川 「先輩ー、その姿勢セクハラですー」

(;・∀・)「わわわ、ちが、」

うちの学校は制服だ。よって女子はスカート。そしてうつ伏せ。

(;・∀・)「ちょ、誤解だよ?誤解だからね?」

('、`*川 「あわてすぎですよー。わかってますって。」

( ・∀・)(……来年は、もうこんなこともないのか。)

そう考えると、胸がきゅっと閉まる思いだった。



537 :愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 08:34:21.75 ID:Y+Ahk30cO

学園祭当日。僕は未だに、何もできずにいた。

(;・∀・)(時間がないのに、)
僕は、何もできずにいた。

(;・∀・)(僕は、僕は)

昼飯を黙々と食べながら、なんとかしなきゃと、

でも、そう思えば思うほど、僕は何も動けなくて

(;・∀・)(……)

昼下がり。学園最恒例の校内ラジオが流れる。

『へいべいびー!祭りだぞー!』

いつもならやかましいと聞き流すような放送だけど。
でも、今日はそうには行かなかった。

『祭りだってのにツレのいないなんて寂しいやつはいないか?』



538 :愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 08:35:43.92 ID:Y+Ahk30cO

『そんな奴に朗報だ!夏の告白大作戦!』

(;・∀・)(!)

『お便りでいくぜ!三年C組の……』

(;・∀・)(これは、)

チャンスだった。この機会しかなかった。
でも、僕の足は動かなかった。



539 :愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 08:37:32.28 ID:Y+Ahk30cO

空き教室で立ちすくむ僕。

(;・∀・)(……)

思い起こせば、こんなこと何度もあった。いつだって後悔の連続だった。
そのたびにまぁいいやと流してきた。

『べいびー!そろそろお時間だぜ!』

(;・∀・)(!)

その瞬間、僕は走り出していた。人をかき分け、ぶつかりながら。もう後悔したくない。もう、僕は逃げたくない。その一心だけで、放送室へ走った。



(´・ω・`)「じゃあべいびー、また……」

(;・∀・)「す、すみません!」
ずかずかとのりこみ、マイクを奪う。

(;´・ω・`)「ち、ちょっと君?」
(;・∀・)「すみません、ほんとにすみません。」

(;・∀・)「これが、やばいことだってのはわかってます。」

( ・∀・)「……でも、どうしても、今、やらなきゃいけないんです。」

(´・ω・`)「……それは、君の人生に関わることかい?」

( ・∀・)「……僕はもう、後悔したくありません。」



540 :愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 08:38:41.66 ID:Y+Ahk30cO

『突然すみません。この時間を借りて、どうしても言いたいことがあるんです。』

『……一年生の、伊藤ペニサスさん。あなたのことが、好きでした。』

『でも、僕はこの文化祭が終わったら、』

『転校してしまいます』

『……あなたを好きという、この気持ちが、本当に過去になってしまうのでしょうか』

『祭りが終わって、何年も経った後、本当にこの気持ちを、思い出せなくなってしまうのでしょうか』

『僕は、絶対に思い出したいわけです』

『そして、自分の生きていく糧にしたいわけです』

『しかし今、あなたに「何も」いえない自分が!』

『……とても、嫌なわけです』

『あなたを前にしたら、僕はもっと何もいえないかも知れません。』

『でも、それでも、この気持ちをくみ取ってくれるなら』

『屋上にきてください。』

『……待ってます。』

『祭りの準備の時間に、ずっと一緒だった人より。』



543 :愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 09:03:20.19 ID:Y+Ahk30cO

( ・∀・)「……」

僕は屋上で、寝そべって空をみていた。

フられるかなんて、どっちでも良かった

どっちだって、もう後悔はしないだろう

きぃ、という音を立てて、屋上の扉が開く

('、`*川 「……」

ゆっくりと起きあがって、互いに見合う

('、`*川 「先輩……」

( ・∀・)「……」

('、`*川 「私は……」


祭りの準備が始まり、君のことが恋しくなり、涙ながらに、故郷を思ってみれば

君が悲しくて、僕も悲しくて
祭りなんてこなくていいのに。

一生準備で終わればいいのに。
     終わり。


[ 2008/12/07 20:31 ] 総合短編 | TB(0) | CM(1)

なんというガガガSP
[ 2008/12/10 05:33 ] [ 編集 ]

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