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('A`)譲れない戦いのようです。


77 :愛のVIP戦士@ローカルルール議論中:2008/12/06(土) 01:26:11.66 ID:BDkTdwfR0

人には、決して譲れ無い時が有る。
それは、愛しい人のためであったり、己の信条のためであったり。
形は様々だが、その譲れない物を犯そうとする物が現れた時。
人は、戦う。己の最大限の力を持って。
たとえ敗北しようとも、その一線を譲る事は、自身が赦さないのだから。

('A`)譲れない戦いのようです。



78 :愛のVIP戦士@ローカルルール議論中:2008/12/06(土) 01:27:04.76 ID:BDkTdwfR0

その戦いは、理不尽とも言うべき唐突さで始まった。
それも当然の話で、その戦いはあくまで潜在的に存在した軋轢が表面化しただけに過ぎないからだ。
今まで人々は、その軋轢を知った上でそれなりに上手く付き合ってきた。
個人の思想が強く出る問題で有る故に、大勢の人間の居る場では問題に出来ず、かといって己の信条を湾曲させる事も許せなかった。
だから、見て見ぬふりをしていた。
しかし、軋轢が有る以上、対立は発生する。
それは、宿命だから……

事は、彼の友人が深夜に部屋に遊びに来る際、カップ麺を買ってきたことに由来する。

( ^ω^)「おいすー。夜食にカップ麺買ってきてやったお。感謝するお」

('A`)「なんだよ、お前にしては気が利くじゃないか」

( ^ω^)「ブーンもずいぶんと気配りの出来る子になりました」

('A`)「能書きはいいからさっさと出せよ」

( ^ω^)「この早漏野郎が。緑のたぬきとどん兵衛のたぬき蕎麦があるから好きな方選べお」

('A`)「選択肢というにはあまりにも局地的過ぎるだろ……」

( ^ω^)「文句言うなら食うなカス」

('A`)「どん兵衛でいいや。ポットは台所」



79 :愛のVIP戦士@ローカルルール議論中:2008/12/06(土) 01:28:07.64 ID:BDkTdwfR0

( ^ω^)「買ってこさせた上にお湯まで入れて来いと申すか」

('A`)「いいから行け」

( ^ω^)「かしこまりました」


3分後。


('A`)「……」

( ^ω^)「おっおっ。汁のたっぷり染み込んだやわらか天ぷら超うめーお」

('A`)「なぁ、ブーンよ」

( ^ω^)「お、なんだお?」

('A`)「俺がこの選択肢で、何でどん兵衛選んだか分かるか?」

( ^ω^)「知ったこっちゃねーおwww ほら、ドクオも伸びる前に食っちまえお」

('A`)「知ってるか? レギュラー版のどん兵衛の天ぷらそばはな、”後のせ天ぷら”が採用されてるんだよ」

( ^ω^)「それがどうかしたのかお? 汁の染み込んだ天ぷらの方が美味しいお!」



81 :愛のVIP戦士@ローカルルール議論中:2008/12/06(土) 01:28:47.96 ID:BDkTdwfR0

(#'A`)「っざけんな! 俺は後のせサクサクが好きなんだよ! なのにいっつもいっつも先のせしやがって!」

( ^ω^)「バーローwww 先のせの方がぜんぜん美味いんだお」

(#'A`)「へっ。んなぐちゃぐちゃの天ぷらなんて後のせのサクサク感より美味いわけねーだろ!」

(#^ω^)「なんだお? 先のせを馬鹿にすんのかお?」

(#'A`)「ああ、するねっ! あんなべちゃべちゃしたもん食えたもんじゃないぜ」

(#^ω^)「その発言は許せんお! 撤回するお! それに後のせなんて味がしみてなくてまったく美味しくないお!」

この時、二人の中で何かが爆発した。
そう、それまではお互いに目を瞑っていたのだ。互いのその軋轢に。
今までも、そしてこれからも良き友人同士で居られるように。
二人は親友なのだから、と。
そんな建前で、お互いそれぞれの主張を曲げていたのだ。
しかし、僅かに入った亀裂は何度も衝撃を受ける事で拡大し。
ついに、その重量に耐え切れず、決壊した。



83 :愛のVIP戦士@ローカルルール議論中:2008/12/06(土) 01:30:04.05 ID:BDkTdwfR0

この後、何があったのか、どういった結果になったのかはあえて語るまい。
どういった形であれ、これが悲劇であるという事実は決して覆らないからだ。
ただ、我々がこの争いから学ぶべき事は多くある。
人は、様々な思想・主張の上で生きているのだと。
平和とは、酷く危ういバランスの上に成り立っている、恐ろしく脆いものなのだと。
時には誰もが悪となり、誰もが正義となる。
その判断は、その現象を受け止める個人の主観に託さなければならない。
あるいわ、人々がお互いを重んじる心を持っていれば、このような悲劇は回避しうるのかもしれない。
しかし、悲しいかな。
人類は過去の歴史から、未だそれを学んでいない。


[ 2008/12/06 21:20 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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