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('A`)は再起するようです


612 :('A`)は再起するようです:2008/12/04(木) 22:04:36.06 ID:401gALdB0


まだ日も明けない空の下を一人の少年が駆け抜ける・・。


吐く息は白く、細く青年の方を通り過ぎ、まだ暗い明け方の空に消えていくが、
しかし青年はそれを更に置き去りにするように速度を上げる。

(:'A`)「・・・・はっ、はっはっ!!」

冬の風を受けながらも青年の乱れることのないペース取りは、昨日今日ではない
積み重なれた運動の賜物だろうしっかりとした足取りで額から流れる汗も無視して
少年はひたすら走り続ける。


(;'A`)「・・・ハッハッ」





613 :('A`)は再起するようです:2008/12/04(木) 22:06:40.10 ID:401gALdB0

(※^ω^)ノ「ドクオぉぉおおおおっナイスピッチだぉぉおおおおお!!」


グラウンドに響き渡る馬鹿みたいに喜ぶでかいアイツの声が嫌いじゃなかったーーーーー



(;'A`)ハァ





(;;^ω^)「先生っ、・・ど、ドクオは大丈夫なんですかお?」


普段は度胸満点のアイツがあんなにうろたえてるの驚かされたーーーーーー



(;;'A`)ハァハァ



( ;ω;)「嘘だおっ!!ドクオが投げられないなんて嘘だおっ!!!!」


あの時、あんまりアイツが泣きすぎるから俺も泣くに泣けなかったっけ?ーーーーーーーー




616 :('A`)は再起するようです:2008/12/04(木) 22:08:41.81 ID:401gALdB0


・・医者には諦めろと言われた。


・・・友達はただ俺の右腕の包帯を痛々しい目で眺めるだけ


・・・・・・家族もただ黙っているだけ





   だけどアイツは・・


            ブーンだけは違った・・・。






621 :('A`)は再起するようです:2008/12/04(木) 22:11:48.31 ID:401gALdB0

( ^ω^)ノ「ドクオが戻ってくるまではそれまでみんな一緒に頑張ってくれおっ!!」




ーーー横で聞いてる本人の俺はかなり恥ずかしかった。




(※^ω^)「おっ!おっおっ・・これでドクオが戻っても大丈夫だおねw」




ーーー地区大会などでもずっと俺の登板のことし考えてないし、




(※^ω^)ノ「ツー-ーンっ!ごめんだおw今日はドクオと予定がー・・」




ーーーあんまりお前と居すぎるせいでツンには迷惑かけたっけかな。



・・・根暗な俺にはもったいないぐらいのポジティブ馬鹿な恋女房。



625 :('A`)は再起するようです:2008/12/04(木) 22:15:28.50 ID:401gALdB0

そんなアイツに俺は自分に何が出来るか・・・、

考えてみたがもさっぱり浮かばない。


だから・・





だから俺はもう一度、アイツが喜んでくれたことをしようと思った。








627 :('A`)は再起するようです:2008/12/04(木) 22:17:33.44 ID:401gALdB0

('A`)「俺、当分部活行けないわ」

( ^ω^)「分かったお」

(;'A`)「・・・何でか聞かないのか?」

( ^ω^)「当分だおね?」

('A`)「あぁ・・」







(※^ω^)「・・ならいいお」



629 :('A`)は再起するようです:2008/12/04(木) 22:19:31.00 ID:401gALdB0

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~




気付けば、いつものランニングコースの半分を走り終えた俺はその折り返し地点である海岸沿いの道路をゆっくりと
歩き、道路から砂浜に移動する。

砂浜をゆっくりと波打ち際まで歩いていきそこから海を眺めた。
朝日を受け輝きを放つ海面を眺めながら、吹く浜風を全身で受け止める。

熱くなった体を急速に冷やしていくのはあまりこういうのは好きじゃないんだが、

・・今日はいやに心地よかった。



630 :('A`)は再起するようです:2008/12/04(木) 22:21:41.68 ID:401gALdB0


('A`)「・・・」


着ていたウインドブレーカーのポケットから
黄色いイボイボのついたボールを取り出す。

当時、ブーンが休む俺のリハビリ用にくれたゴムボール。
持ち主の趣味をそのままにした奇妙形をしたボールを何度か握り直す。


('A`)「・・・この数ヶ月世話になったな」



632 :('A`)は再起するようです:2008/12/04(木) 22:25:29.47 ID:401gALdB0

ゆったりと流れるような大きなワインドアップから・・・



一気に腕を振り抜くーーーーーーーーー!!!!



ボールはドクオの指先からから別れを告げ、
ロケットように煌く朝日を駆け、海の彼方に弧を描いていった・・・。







(   待 っ て る お   )








633 :愛のVIP戦士@ローカルルール議論中:2008/12/04(木) 22:27:00.79 ID:401gALdB0




('∀`)「ブーン、今行くぜ」






彼はボールに書かれた今も待ち続けているであろう恋女房のメッセージに答えた・・・。



[ 2008/12/04 22:36 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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