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(´・ω・`)と光るペンのようです


957 :(´・ω・`)と光るペンのようです:2008/11/26(水) 22:39:28.73 ID:22h1UkmX0

退屈な授業を聞き流し、窓に顔を向ける。
窓の外は銀世界。
昨夜から振り始めた雪は街を白く染めている。
何を考えるでもなく、ひとつひとつ落ちる雪を眺めていた。

(´・ω・`)「………」

急に後ろからつつかれた。

(´・ω・`)「…?」

後ろを向くとツンが前を指している。

ξ゚⊿゚)ξ(ショボン、問6)

教卓では教師が睨んでいた。

(´・ω・`)「ああ…X=3です」

先程解いていた答えを言うと、正解だったらしい。
教師が黒板に答えを書いて解説に移った。
暫くはあてられないだろう。
また、窓の外に目を向けた。



959 :(´・ω・`)と光るペンのようです:2008/11/26(水) 22:40:30.48 ID:22h1UkmX0

( ^ω^)「あーあ、何か特殊能力に目覚めたいお!」

('A`)「ふっ邪気眼を持たぬ者には分からんだろう…」

( ^ω^)「いや、眼とか要らんから。 こう身体能力が…」

('A`)「俺の能力は空気と同化する能力…」

(´・ω・`)「…厨二病乙」

雪の為か薄暗い教室の片隅に三人が集まっていた。
帰りのホームルームも終わり、教室からも人が消えていく。
皆やる事があるのだろう。僕達は立派な暇人だが。

( ^ω^)「今日は何するお? 雪合戦かお?」

('A`)「高二にもなって雪合戦…」

(´・ω・`)「まあ、いいんじゃない? どうせ暇だし」

( ^ω^)「おっおっお、行くお!」

そう言うとブーンは走り去っていった、巨体に似合わない速度で。
僕は残ったドクオと共に廊下をだらだら歩く。



960 :(´・ω・`)と光るペンのようです:2008/11/26(水) 22:42:04.50 ID:22h1UkmX0

('A`)「はぁ…アイツは元気だねぇ」

枯れ木の様に細い体を、寒さで震わせながら呟いた。

(´・ω・`)「はは、ブーンらしいと思うけど」


ξ゚⊿゚)ξ「…あれ? ブーンは?」

曲がり角からツンが出てきた。
僕達を一瞥するとすぐにブーンの事を聞いてくる。

('A`)「表にいるだろ」

(´・ω・`)「雪合戦やるんだって」

ξ゚⊿゚)ξ「……ふーん」

ツンの目つきが微妙に変わる。ここ二年の付き合いだが大体分かる。

(´・ω・`)「ツンも来る?」

ξ゚⊿゚)ξ「…そこまで言うなら行ってあげなくもないわ」

('A`)「いや、そこまで言ってねーよ」

ドクオが殴られるのを尻目に渡り廊下に出た。本当に寒い。
雪が降っているのだから当たり前だが。



961 :(´・ω・`)と光るペンのようです:2008/11/26(水) 22:43:08.58 ID:22h1UkmX0

( ^ω^)「遅いお! 早くするお!」

外でブーンが騒いでいた。
後ろではドクオがツンに引きずられている。

(´・ω・`)「……」

相変わらずの毎日。
それなりに満足できる高校生活だ。
ブーン、ドクオそしてツン。
この学校を卒業するまででも、彼らと過ごせればいい。

だから、僕は……



962 :(´・ω・`)と光るペンのようです:2008/11/26(水) 22:44:14.61 ID:22h1UkmX0

( ^ω^)ξ゚⊿゚)ξ「また明日ー(だお)」

雪の一日が終わった。
白い世界の頭上には満月が浮かぶ。

(´・ω・`)「じゃあ、また」

('A`)「おう、また明日」

足跡を残しながら白い道を歩く。街灯の淡い光を受けて、腕時計を見る。
午後六時。流石に冬だ、すぐに暗くなる。
ポケットで携帯電話が鳴る。静まり返った周囲に異様に大きな音に聞こえた。

(´・ω・`)(…珍しいな)

普段滅多に音を出さない僕の携帯電話。
適当に開いてみる。

(´・ω・`)「……こんな時間から、か」

満月を見上げながら呟いた。



964 :(´・ω・`)と光るペンのようです:2008/11/26(水) 22:45:20.65 ID:22h1UkmX0

( ・∀・)「……」

学校の屋上には一人の男が立っていた。
巨大な月が正面に見える。

(´・ω・`)「やあ、随分と酷い事をするね」

僕の足元には巡回員が倒れていた。
胸に、向こうまで見える穴が開いている。
白い雪が赤く染まり、月に照らされていた。

( ・∀・)「君は…随分と冷静だね。 人が死んでるってのに」

(´・ω・`)「そりゃお互い様でしょ。 もっとも、殺したのはアンタだろうけど」

お互いの白い息づかいが見える。

( ・∀・)「あっはっは、変なガキだね。 それじゃ死のうか?」

四方を囲むフェンスが、揺れた。

(#・∀・)『クーゲルシュライバーッ!!』

瞬時に真後ろに回した右手を僕に向かって振る。

彼の手から、青い閃光が迫った。



965 :(´・ω・`)と光るペンのようです:2008/11/26(水) 22:46:24.92 ID:22h1UkmX0

(´・ω・`)「おっと」

体を横に傾けた。
一筋の光は僕のいた場所を通り抜け、フェンスを通る。
次の瞬間、背後のフェンスが、弾け飛んだ。

( ・∀・)「…おや、外したか」

彼の手、その間で細長い物体が回る。

(´・ω・`)「物騒なペンだなー。 ドイツ製?」

彼は手の中で一回転させながら僕に向ける。

( ・∀・)「まあね、でもこれは…このモララー様の改造が加わった特別製さ!」

黒いボールペンの先を青い線が追う。
モララーが振るたび、空間に線が描かれては消える。

( ・∀・)「…って何でお前ペンの事知ってんの?」

不思議そうにモララーが動きを止める。

(´・ω・`)「いや、幼稚園児でも知ってるでしょ? この日用文具は」

僕もポケットからボールペンを取り出し、
中指と薬指の間にはさむ。



966 :(´・ω・`)と光るペンのようです:2008/11/26(水) 22:48:06.60 ID:22h1UkmX0

( ・∀・)「……確かに」

モララーの眼光が変わる。
僕のペンを見た眼には、確かに殺意が宿っていた。

モララーが手を振り払うと再び青い線が走る。
僕は体をずらし、屈み、左足を蹴り出した。
閃光の真横を駆け抜ける。

モララーとの距離は一瞬で縮まった。

(´・ω・`)「そんなに連射して大丈夫なの?」

( ・∀・)「…!」

モララーの首に向かってボールペンを走らせる。
空間に線を描いた。
雪の破片と共に銀の装飾が煌めく。

僅かな手ごたえ。
モララーは一歩引いていた。



968 :(´・ω・`)と光るペンのようです:2008/11/26(水) 22:49:41.03 ID:22h1UkmX0

(´・ω・`)「かすっただけか…速いね」

右手でボールペンを回す。
一回転して人差指と中指の間に入った。

( ・∀・)「……君は遅いな」

モララーは、血が滲んだ首をさすりながら笑顔で言った。

(;´・ω・`)「ぐっ……!」

僕の右腕から血が噴き出す。縦に切れ目が入っている。
先程の一瞬で切り裂かれたのか。

( ・∀・)「さあ、終わりにしよう」

そう言うと真上に向かってペンが奇跡を残す。
青い閃光が放たれた。
それは暫く上昇し続けると、止まる。

(;´・ω・`)「…?」



969 :(´・ω・`)と光るペンのようです:2008/11/26(水) 22:50:46.37 ID:22h1UkmX0

光は、放射線状に分かれた。

幾つもの線は雨の如く屋上に降り注ぐ。
月から振っているかのように錯覚する。

(;´・ω・`)「チッ!」

右腕の傷を抑えながら、前後左右に避ける。
だが数が多すぎる。

( ・∀・)「44、39、35…」

残る光雨の本数だろうか。
数を数えながら、モララーまでも突進して来た。

光雨を避けながら僕もモララーに突撃する。
右手のボールペンを左手に持ち替えた。

( ・∀・)「30、24、20」

モララーの背後に光が集まる

(#・∀・)『クーゲルシュライバーッ!!』

また、一撃が迫る。



974 :(´・ω・`)と光るペンのようです:2008/11/26(水) 23:01:06.81 ID:22h1UkmX0

寸前で真横にかわした。

( ・∀・)「…0(ゼロ)」

(;´・ω・`)「!?」

残る光が屈んでいた僕に降り注いだ。
腕、足、腹。
体中を光が通って行った。

(;´ ω `)「ぐああああぁッ!!」

止まりきれずに両膝をついた。
真下の雪が血を吸う。

( ・∀・)「さてと…聞きたい事があるんだけど?」

僕の前に笑顔のモララーが立つ。心底嬉しそうな顔だ。

( ・∀・)「…この学校にツンって子がいないかな」

やはり狙いはツンか。
これまでの奴は全員そう言っていた。



976 :(´・ω・`)と光るペンのようです:2008/11/26(水) 23:02:11.99 ID:22h1UkmX0

(;´ ω `)「さあ…知ら……ない…ね」

口から溢れる血でうまく喋れない。
後少しでいい。

( ・∀・)「すまないが、気は短い方でね」

モララーは頭上にペンを掲げる。
光が集まりだした。

(;´ ω `)「…目だ」

( ・∀・)「?」

(;´ ω `)「六回目…だ」

(;・∀・)「!?」

相手が実践慣れしてなくて良かった。
実力は相当なものだ、もう少し経っていたら勝つ事は出来なかった。

(;・∀・)「し…静まれ俺の右腕…」

モララーは右腕を抑える。右腕から光が溢れていた。
ボールペンが赤い雪の上に落ちた。

(;´・ω・`)「オーバーロード…初歩的だね」



977 :(´・ω・`)と光るペンのようです:2008/11/26(水) 23:03:19.77 ID:22h1UkmX0

モララーは動けない。
遂に片膝をついた。
僕は膝をついたまま、ボールペンを向ける。

(;・∀・)「ぐ…何故お前はツンを助ける? 世界が…」

世界。
それが、そんなに重要なものか。

(;´・ω・`)「僕は、世界よりも繋がりが大切だっただけさ」

僕はペン先に、黒い光が集まって行く。

(;・∀・)「黒…! まさか、お前…!?」

黒い光は更に大きくなり雪も染める。

(´ ω `)『喰らえ、スティロ・ディアルキアス……』

屋上は黒で満ちた。



978 :(´・ω・`)と光るペンのようです:2008/11/26(水) 23:04:24.56 ID:22h1UkmX0

ξ゚⊿゚)ξ「その首何かあったの?」

次の日。
僕の首には絆創膏が貼られていた。

(;^ω^)「まさか…リストカットの発展型の…」

('A`)「はやまるな! 悩みがあるなら…」

(´・ω・`)「違うよ、ぶち殺すぞ」

( ^ω^)('A`)「サーセンw」

また、変わらない生活だ。

(´・ω・`)「ただの虫刺されだよ」

ξ゚⊿゚)ξ「この前も虫刺されだったわよね。 
      虫に狙われてるんじゃないの?」

ツン、君はもっと厄介な物に狙われてる。

('A`)「そういや、屋上で穴だらけの死体が見つかったって噂知ってるか?」



979 :(´・ω・`)と光るペンのようです:2008/11/26(水) 23:05:29.71 ID:22h1UkmX0

真横でドクオが余計な事を言う。

(;^ω^)「う、噂に決まってるお。 つーか鍵掛ってるから入れんお」

そういう類の話が苦手なブーンがうまく誤魔化してくれそうだ。

(´・ω・`)「どうでもいいよ。 今日は何するの?」

('A`)「ブーン家でゲームでもやろうぜ。 寒いし」

( ^ω^)「お、この前買ったゲームがあるお! ツンは来るかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「……そこまで言うなら行ってあげるわ」

('A`)「だからそこまで言ってn」

何も無い毎日。
でも、それを壊そうとするなら。
僕に力があるなら。

戦う。

皆を守ってみせる。



981 :(´・ω・`)と光るペンのようです:2008/11/26(水) 23:06:33.81 ID:22h1UkmX0

(´・ω・`)「また雪降るらしいから、さっさと行こうよ」

ξ゚⊿゚)ξ「そうね」

( ^ω^)「分かったお!」

('A`)「え? 走るの?」

僕はこの毎日を守る。

(´・ω・`)(でも、雪ふるだろうなぁ)

いつもの薄暗い雲が、今日は白く見えた。


『(´・ω・`)と光るペンのようです』  終わり







983 :(´・ω・`)と光るペンのようです:2008/11/26(水) 23:08:15.51 ID:22h1UkmX0
バトルお題。

一騎討ち
ペンが武器
クーゲルシュライバーッ!!
し…静まれ俺の右腕…
喰らえ、スティロ・ディアルキアス……

でした。
 
ここまで来ればもっと厨ニ病に出来た気がする。

そして、このスレは1000を迎える…!


[ 2008/11/27 00:08 ] 総合短編 | TB(0) | CM(1)

ドックンドックン~!ふぅん!にゃーんにゃーん
ドックンはステルス
[ 2009/10/24 20:02 ] [ 編集 ]

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