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(´・ω・`)夢のようです


699 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/22(土) 15:43:14.10 ID:fTo20ZE50

「えー、重大なお知らせがあります
      本日を持ちまして人類は皆、この地球上から居なくなることになります」

確か、こんな感じの事を言われたと思う
皆が消えるって、死ぬって、居なくなるって
何にも前触れがなくて、さっき突然言い渡されて、どうすればいいかわからなくて

ただ呆然としてた


(´・ω・`)夢のようです



703 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/22(土) 15:44:24.20 ID:fTo20ZE50

僕らはひたすらに無言だった
何を言っていいかわからなかった

いつも皆で僕の家に集まって、騒いで、走りまわって、ぶつかって
狭い狭い言いながら笑い合ってた
今、この空間はいつもの5人で居るには広すぎるくらいだった

突然に消えると言われた
1週間以内に全員死ぬと言われた

理由は無かった
何で死ぬのかわからなかった

誰がやったのかもわからなかった
何もわからなかった

まだ、誰かが死んだわけじゃないけど
まだ、何もなくなったわけじゃないけど
怖かった

何に対する恐怖なのかわからなかったけど
怖かった



704 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/22(土) 15:46:28.73 ID:fTo20ZE50

「俺、最期はしぃと居たい」

ガッチリとした筋肉質の体が今にも折れそうな細枝に見えた
ふらふらとおぼつかない足取りで部屋を出ていった

「僕もツンに会っておきたいお」

全部を包み込んでくれるくらいの笑顔が病人の顔のようだった
ずるずると足を引きずって部屋を出て行った

「わたしも妹達と過ごしたいな」

堂々としていつも引けをとらない声が小さなネズミの声のように聞こえた
足音を全く立てずに部屋を出て行った

从 ゚∀从「俺もきっと母さんが待ってると思うから」

男勝りで太陽のような彼女が月よりも静かに感じた
パタンと戸が閉まった


わからなくて
どうしたらいいかわからなくて
そのままベットに潜り込んだ




708 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/22(土) 15:48:18.54 ID:fTo20ZE50

***


電話で目が覚めた

从 ゚∀从「なぁ、ショボン今ヒマ?」

思ったより元気で安心した
まだ、恐怖は訪れていないようだった
僕もまだ、恐怖を体験していなかった

从 ゚∀从「これからちょっとさあ、会いt『ハインー!ちょっと来てくれないー?』」

彼女がすべてを言う前に、電話の向こうで彼女の母親の声がした

从 ゚∀从「あちゃー、ごめん今の無かったことにしてくれ!じゃな」

返事をするまもなく電話は切れた
少し残念だったが今この状況で彼女の声が少しでも聞けたのは嬉しかった
そのときの僕は何も怖くなくなっていた

友人の、彼女の存在って大きいんだなって思った
死ぬ間際と言ってもいいのに心から喜んでいる自分が居た



709 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/22(土) 15:50:16.58 ID:fTo20ZE50

***


だいぶ時間が経った
彼女に電話を掛けなおしてみた
数秒のコール音が鳴った

「はい、高岡です」

彼女の母親が出た
自分の名前を告げた

「ごめんね、ショボン君……」

彼女の母親の声は震えていた
何で謝ったのか尋ねた

「あの子ね、もう、電話に出れないの
 ショボン君に会うことも、出来ないの」

彼女の母親は直接言わずに、でも、わかる言葉で答えた

「突然ね、……ぷつりって
 何も、あの子の部屋から、何も聞こえなくなったと思ったら、もう……」

「あの子ね、ショボン君に電話するって言って……
 受話器持ったままだったの」



711 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/22(土) 15:51:15.87 ID:fTo20ZE50

「全然、苦しそうじゃなかった……
 こんなに…・・・一瞬に消えるのね、何の前触れも無く」

彼女の母親の声がだんだん小さくなった

恐怖ではなかった
きっとハインも同じ感覚だったんだろうな

僕はぷつりと切れた



終わり


[ 2008/11/22 20:28 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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