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( ^ω^)無題('A`)


279 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/10(月) 19:08:32.87 ID:egHGDCfyO

1
( ^ω^)「あ」

('A`)「あ」

理科の実験でつくるお菓子、べっこう飴。あれをはじめて作った者で、成功したものはいなかった。目玉焼きを半熟で作る要領で余熱の概念を頭に入れておかなければならないし、でなければアルミホイルとの格闘で手をよごす羽目になる。



280 :酉忘れてた ◆zLtF4x4Osc :2008/11/10(月) 19:10:01.01 ID:egHGDCfyO

2
なによりブーン、そう、この若い少年は水と砂糖の分量を大幅に間違えていたから、いつまでたっても出来るはずがなかった。そして砂糖水のまま食すという、どこからどう見ても理科的でないことをする羽目になった。
ブーンは非常に混乱していた。その時のことを思い出し、どうしたら上手く作れるか思考を練りながら部屋に帰れば、目前に見知らぬ男がいたからだ。

('A`)「マンドクセ」

そんな言葉を吐きながらブーンに向かう男。手には包丁が握られていた。



281 : ◆zLtF4x4Osc :2008/11/10(月) 19:11:03.89 ID:egHGDCfyO

3
(; ^ω^)「ちょ、ちょっと待つお。望みはなんだお」

('A`)「望み?別にねえよ、そんなもん。無かったら何か困るのか」

(; ^ω^)「困るお。大困りだお。家にいきなり入って来た強盗の望みは金か女に決まってるお」

('A`)「で」

(; ^ω^)「…ここにはどちらもないお」

('A`)「つまり?」

( ^ω^)「君の望みは」

('A`)「お前の命」

(; ^ω^)「ちょ」

('A`)「かもしれない。じゃないかもしれない」

ブーンが言葉を挟む暇もなく男は続ける。



283 : ◆zLtF4x4Osc :2008/11/10(月) 19:13:04.89 ID:egHGDCfyO

4
('A`)「紙にはこの家の男、かっこ中年、と書いてあるしな。お前の可能性も拭いきれない、が、多分違う。それに」

(; ^ω^)「それに?」

('A`)「そこにいる五体不満足が俺のターゲットのようだし」

( ^ω^)「君もこれを狙っていたのかお…」

どうやら男もブーンと同じ同業者のようだった。プライベートで仕事をするのを極端に嫌うブーンは、仕事を終えた、正にプライベートたる今に仕事をせずにすんでほっとしているようだった。



284 : ◆zLtF4x4Osc :2008/11/10(月) 19:14:15.35 ID:egHGDCfyO

5
('A`)「では話をしよう。君は誰に雇われた?」

( ^ω^)「君に話すいわれはないお」

ここにきてブーンは男を怪しんでいた。何故ここまで冷静なのか、何故そんなことをきくのか、分からなかった。

('A`)「君?俺は年上だぞ。言葉遣いには気をつけろ。俺は言葉が汚いやつが一番嫌いなんだ。ちなみに二番目に嫌いなのが、『お前はどうなんだ』と指摘してくるやつだ」

( ^ω^)「わ、わかったお。でも、あなたに話すいわれがないのは同じだお」



285 : ◆zLtF4x4Osc :2008/11/10(月) 19:15:46.59 ID:egHGDCfyO

6
男は少し考えるそぶりをみせると、

('A`)「それもそうだな。では何故君はこの仕事をしている?」

といった。

( ^ω^)「愚問だお。仕事がないからだお」

早くこのシュールな、不愉快なやり取りを終わらしたくて、つい早口になる。

('A`)「だろうね。ああ、もうこんな時間だ――いやはや、ためになったよ。職業柄君みたいな輩に狙われるんでね、興味があったんだ。どういう連中なのか」

時間が気になるのか時計を見ている。



286 : ◆zLtF4x4Osc :2008/11/10(月) 19:17:55.48 ID:egHGDCfyO

7
ブーンはまだ理解しようとしない。自分が仕事に失敗したなんて理解したくなかったのだ。

('A`)「いや、だがね、なぜだろう。なぜ人殺しとは人が死んでいると人を殺さないのだろうか。ここに…」

一息ついてから、笑みを浮かべ、いう。

('∀`)「ターゲットがいるというのに」

それを合図に自分の同業者と思わしき連中が姿を現す。皆、おっかない顔をしているのが少しだけ愉快で、現実的でなかった。



287 : ◆zLtF4x4Osc :2008/11/10(月) 19:19:33.11 ID:egHGDCfyO

8
('A`)「素晴らしいだろう。人殺しというのはな、殺される立場に立つとこういうんだよ。『うそだろ』と」

男は大層面白いといったように笑いこげる。

('A`)「分かるかね。君にいや、分からないだろうな」

男がそういうのを聞き終わったと同時に、目の前が真っ暗になった。







お題:「この素晴らしさが分かるか? 分からんだろうな」


[ 2008/11/10 19:48 ] 総合短編 | TB(0) | CM(1)

ドックンドックン~!ふぅん!にゃーんにゃーん
おまえたちはわからんでも結構!的な
[ 2009/10/19 21:09 ] [ 編集 ]

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