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( 'A`)ノハ ゚⊿゚)お人形のようです('、`*川(∵ )


583 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/03(月) 23:53:21.94 ID:ODiYHUEa0

今こそ投下タイミング

お題 前スレ
>>708 まどろみ
>>709 公共広告機構
>>711 人形
>>713 シチュー



584 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/03(月) 23:55:31.98 ID:ODiYHUEa0

( ^ω^)「……」

ヤバい。ヤバすぎる。
僕、ブーンこと内藤ホライゾンは目の前に広がる真っ白なレポート用紙を見ながら思った。

(; ^ω^)「ぜんっぜん書けんお…どーすんだお…」

明後日締め切りのレポートがまるで手付かずなのである。
これを落としたから即留年ということはないが、点数は稼いでおくに越したことはない。

( ^ω^)「……」

しばし思考する。と、小さな机の上に置いたお手製人形達が目に入った。

('A`)ノパ⊿゚)('、`*川( ∵)

( ^ω^)「そういや、ドクオの腕を直してなかったお」

ドクオというのは、人形の名前だ。左からドクオ、ヒート、ペニサス、ビコーズと名付けている。
人形作りとか、作った人形に名前を付けるとか…我ながら乙女チックな趣味だとは思う。
しかし好きなものは好きだからしょうがない。

( ^ω^)「今のうちに直しとくかお」

愛用の道具を取り出し、傷の入ったドクオの腕に治療を施す。
ついでに、隣に並んだ他三体の人形達にも軽く手入れ。

( ^ω^)「~♪」

思わず鼻歌も漏れるってもんである。



586 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/03(月) 23:57:41.20 ID:ODiYHUEa0

( ^ω^)「よし、こんなもんかお」

最後の人形を机に戻し、彼らを眺める。
自分で言うのも何だが、どれもよくできている。…と言ったらツンには呆れられたけども。

( ^ω^)「…にしても、時間が経つのは早いもんだお…」

作業の間中、出来るだけ見ないようにしていた壁掛け時計を見た。
短針は三回以上時計盤を回ってしまい、既におやつの時間も過ぎている。

( ^ω^)「はぁ…さっさと書くかお」

と言ってレポート用紙に向き合ったのはいいものの。
耐えがたい睡魔が断続的に襲ってきた。思わず机に突っ伏してしまう。

('A`)ノパ⊿゚)('、`*川( ∵)

ぼやけた世界の中に、人形達の顔が入ってくる。寝るな、という言葉が聞こえてくるようだ。

( -ω-)「(でも、もう耐えられんお…間に合わなかったら…ツンに助けてもらう…お…)」

彼女の顔を思い浮かべながら、僕はまどろみの中に沈んでいった。


――――――――――――――――――――――――――――――



588 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/04(火) 00:01:38.89 ID:ODiYHUEa0

――――――――――――――――――――――――――――――


―どうやら目標は完全に沈黙したらしいな。

―見りゃわかるわよ、そんなもん。

―よぉぉぉし!早速行動開始だな!

―うるさい。

ブーンしかいない静かな部屋で、ひそひそと喋る四つの声。
声の発生源は、小さな机の上だった。

('A`)「お仕事お仕事…っと」

('、`*川「そーっと、ね」

ノパ⊿゚)「むぅ…隠密行動は苦手だぞ」

( ∵)「知ってる」

ブーンの作った人形達が動き出す。彼らは人間と同じように考え、行動することができた。
それが何故かはわからない。しかし、動けるようになった彼らには一つの目標が生まれた。
―『自分を作ってくれた人間に恩返しがしたい』―
人形による、ブーンのための、人形だけの時間が、始まる。



( 'A`)ノハ ゚⊿゚)お人形のようです('、`*川(∵ )



589 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/04(火) 00:04:19.28 ID:OTArjOnm0

('A`)「まずは仕事内容の把握だな」

パラパラ

('A`)「えーっと何々…近代小説について作品例を挙げてレポートに纏めよ、だと」

('、`*川「伊達にブーン系大学に通ってる訳じゃないってわけね」

( ∵)「文系、でしょ」

ノパ⊿゚)「私はあまり本を読んでないからなぁ」

('A`)「まぁこっちは俺に任せとけ。本は割と好きだからな」

( ∵)「…ドクオは不安」

('、`*川「私も一緒にやっとくわ。あんたらは…そうね、昼飯のシチューが残ってたから温めとけば?」

('A`)「ブーンが起きた時に温まってたら喜ぶだろうな」

ノパ⊿゚)「了解した!行くぞビコーズ!」

===ノハ#゚⊿゚) ウォォォォ!!

( ∵)「こっちはこっちで不安…」

   ( ∵) テクテク



591 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/04(火) 00:06:44.17 ID:OTArjOnm0

('A`)「うーし、そんじゃ始めっかあ」

('、`*川「で、作品例が必要なわけだけど…どうすんのよ」

('A`)「フルメタで」

('、`*川「結局ラノベかい」

('A`)「しょうがないだろ、ブーンはラノベしか持ってないんだから。他の本なんか読みたくても読めねーよ」

('、`*川「うーん…確かにそれはそうだけど」

('A`)「ラノベは立派な『近代小説』だと思うぜ?」

('、`*川「…ま、いいか。それで行きましょ」

('A`)「よし来た」

( 'A`)φ「えー、大佐殿ハァハ」

('A(⊂('、`#川 アバァ!

('、`#川「レポートにそんなこと書くバカがいるか!」

( -ω-)「ぉ…」

(;'A`)「ちょ、声が大きいって!ブーンが起きるぞ!」

(;'A`)つ `#川 モガモガ



593 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/04(火) 00:09:13.20 ID:OTArjOnm0

('、`;川「ぷはっ!わかってるわよ…」

('A`)「今度はちゃんと書くから安心しろ」

( 'A`)φ「かなめたんハァハ」

(゚A(⊂('、`#川 アモルファス!

(゚A(┗┐('、`#川 グリグリ

('、`#川「懲りろバカ!」

( -ω-)「…んぁ…?」

(;'A(#)「ブーンが…起きるって…」

('、`;川「っぐ…次やったらその腕もぐわよ」

(;'A`)「今日直してもらったばっかだぞ、これ」

('、`*川「だからこそもぐ」

(;'A`)「(鬼がおる…)」

('、`*川「ほれ、今度はちゃんと書くのよ」

( 'A`)φ「へーへー」

カリカリカリカリ…



594 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/04(火) 00:11:41.23 ID:OTArjOnm0

― 一方台所―

ノパ⊿゚)「大問題発生だ、ビコーズ」

( ∵)「確かに」

ningyou

( ∵)「登れない」

ノハ;゚⊿゚)「くっそー…もっと早く気付くべきだった…」

( ∵)「(ドクオとペニ…わかってて行かせた…絶対…)」

ノパ⊿゚)「ビコーズ、お前背中に黒い翼生えたりしないのか?」

( ∵)「パクリ乙。無理」

ノパ⊿゚)「むぅ。ならば根性だな」

(;∵)「…嫌な予感…」



596 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/04(火) 00:14:05.33 ID:OTArjOnm0

ningyou2

ノハ;゚⊿゚)「ギリギリ届かーん!!」

(;∵)「コンロのスイッチは…押せるでしょ…」

ノパ⊿゚)「あ、そっか」

ningyou3



597 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/04(火) 00:16:42.75 ID:OTArjOnm0

ノハ*゚⊿゚)「よっしゃー!」

(;∵)「あ、暴れないで…うわっ」

ningyou4

『あれ?ブーン、そこにいるの?』

(;∵)「!」

ノハ;゚⊿゚)「こ、この声…!いつもの女だ!」

(;∵)「見つかる前に、逃げないと…!」

ノハ;゚⊿゚)「ドクオ達に知らせに行くぞ!」

(;∵)「うん、って」

===(∵;)⊂ノハ;゚⊿゚) イタイイタイ!!



598 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/04(火) 00:19:34.44 ID:OTArjOnm0

( 'A`)φ「えー…『このように、近代小説は変化の一途を辿っているのである。』…と」

('、`*川「まぁこんなもんじゃないかしら」

('A`)「だな…ん?」

===(∴#)⊂ノハ;゚⊿゚) クビガァァァ!!

ノハ;゚⊿゚)「二人とも、大変だ!」

(;'A`)「見りゃわかるわ!ビコーズの首やべぇぞ!」

ノパ⊿゚)「え?」

(#∴) (゚⊿゚ ノハ

   そ
(;∵)⊂(゚⊿゚ ノハ グキッ!!  ※良い子は絶対に真似しないでください by公共広告機構

Σ ('、`;川「直った!!」

ノハ;゚⊿゚)「二人とも、大変だ!」

(;'A`) そ 「仕切り直した!!」



601 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/04(火) 00:23:31.52 ID:OTArjOnm0

('、`*川「で、何が大変なの?」

(;∵)「いつもの子、来た!」

(;'A`)「マジで!?」

『おーい!ブーン!いるなら出て来なさーい!』

ドンドンドンドン!

('、`;川「あっちゃー…タイムリミットね」

ノハ;゚⊿゚)「そういうことだ!さっさと机に戻るぞ!」

(;'A`)「おう!把握した!」

ピョーン

ningyou5

『ブーンったらブーン!何してんの!』

( -ω-)「…お…?ツン…?」

(;'A`)「(ぎ…ぎりぎりセーフ…)」


――――――――――――――――――――――――――――――



602 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/04(火) 00:26:54.35 ID:OTArjOnm0

――――――――――――――――――――――――――――――


扉を叩く音と聞き慣れた女の子の声が、僕の脳を覚醒へと導いた。

( ^ω^)「お…お客さんかお」

『返事ぐらいしろピザ!』

(; ^ω^)「ピザって…」

間違ってはいないけど、彼女に直接言われると傷つく…。

(; ^ω^)「今出るおー!」

どたどたと走って玄関へ向かう。その途中、いい匂いがしていることに気が付いた。
不思議に思って台所を覗くと、誰もいないそこで鍋が温められていた。

( ^ω^)「…?僕、火なんかつけたかお…?」

あの鍋には昼の残りのシチューが入っている。そういえば、間食用に温めた気がしないでもない。
それにしても火をつけたまま寝てしまうなんて無用心だが。

( ^ω^)「焦げてはいないみたいだお。良かった良かった」

『ちょっとー!まだー!?』

(; ^ω^)「はいはい、今行くおー!」



607 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/04(火) 01:00:33.04 ID:OTArjOnm0

がちゃりと鍵を開けて扉を開く。

ξ#゚⊿゚)ξ「遅い!心配したじゃない!」

(; ^ω^)「いや、わけがわからんお」

そこにいたのは、僕の思った通りツンだった。
声で彼女なのはわかっていたが、実際に顔を見ると何だか安心する。

ξ゚⊿゚)ξ「ガンッ!ってすごい音がしたから…何かあったのかと思ったわよ」

( ^ω^)「へ?そんな大きな音がしたのかお?」

しかし僕は今の今まで寝ていたのだ。そんな音をさせるはずがない。
起きた拍子に何かを落としたのかとも思ったけど、近くにそんな重いものは置いていなかったはずだ。

( ^ω^)「お隣さんか誰かじゃないのかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「うーん…そう言われると、ちょっと自信がないかも」

( ^ω^)「ならきっとお隣さんだお。…ところで、何か用でもあったのかお?」

ξ;゚⊿゚)ξ「へっ?え、えーと…それは…」

何故かツンは焦っていた。「あー」とか「うー」とか言いながら、必死に何かを考えている。



608 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/04(火) 01:02:46.25 ID:OTArjOnm0

( ^ω^)「まぁ、立ち話もなんだし…上がって行くかお?」

ξ;゚⊿゚)ξ「え、えぇ…そうね、そうさせてもらうわ」

( ^ω^)「ついでにレポートを手伝ってもらえると助かるお」

ξ゚⊿゚)ξ「…はぁ。やっぱり終わってなかったのね」

玄関で靴を脱いだツンはやれやれという顔をした。

ξ゚⊿゚)ξ「…ま、手伝ってあげるわ」

それでも手伝ってくれる彼女は、とても優しい子だと思う。

( ^ω^)「ありがとうだお」

ξ*゚⊿゚)ξ「べ、別に…たいしたことじゃないし」

( ^ω^)「お昼の残りだけど、シチューでもご馳走するお」

そんな話をしながら、部屋に向かう。机の上には、相変わらず真っ白なレポート用紙が―
なかった。あったのは、びっしりと文字が並んだ完成品。

ξ゚⊿゚)ξ「なーんだ、大体出来てるじゃない」

(; ^ω^)「ほんとだお…でも、こんなに書いた覚えはないお」

これも寝ぼけ頭で忘れているだけなのだろうか?
レポートが出来ている分には一向に構わないのだけど。



609 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/04(火) 01:05:10.00 ID:OTArjOnm0

ξ゚⊿゚)ξ「変なブーン。ま、いいわ。せっかくだから、シチューちょうだい」

( ^ω^)「うーん…なんだかすっきりしないけど…わかったお」

台所に向かい、いい具合に温まったシチューを二皿分装う。
ほかほかと湯気を立てるそれはとても美味しそうだ。

( ^ω^)「お待たせだお。…お?」

戻ってきた僕は、ヒートの額に小さな汚れが付いているのを見つけた。
うたた寝する前に手入れはしたはずだったのに、見落としていたのだろうか?

( ^ω^)「ま、もっかいやればいいかお」

棚からクロスを取り出して額を軽く磨く。それだけで汚れは間単に落ちた。

ξ゚⊿゚)ξ「また人形いじってる…楽しい?」

シチューを食べながら、ツンが聞いてきた。
彼女も他の知人同様僕の趣味を理解してはくれない。しかし、馬鹿にすることだけは決してなかった。

( ^ω^)「すごく楽しいお」

ξ゚⊿゚)ξ「そ。ま、いいけど…ブーンも早く食べないと、冷めちゃうわよ」

(; ^ω^)「せっかく温めたのにそれは困るお」



611 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/04(火) 01:08:02.30 ID:OTArjOnm0

ツンの隣に座ってシチューを口に運ぶ。
昼にも食べたそれは、何故か少し美味しくなっている気がした。

ξ゚⊿゚)ξ「ちょっと寝かせたからじゃないの?」

( ^ω^)「うーん…きっとツンと食べてるからだおね」

僕がちょっぴり冗談めかしてそう言うと、ツンの頬はみるみる赤くなっていった。

ξ//⊿/)ξ「ば、ばかなこと言うんじゃないわよ、ばか…」

こつん、と軽く頭を叩かれる。ちっとも痛くないそれは、きっと彼女なりの愛情表現。

(* ^ω^)「そんなに照れることないお」

ξ//⊿/)ξ「うるさい!ばか!」

ツンは真っ赤になった顔を明後日の方向に向けてしまった。そんな仕草も可愛くて。
僕は少し、体をツンのほうに寄せた。それに気づいたツンも、顔はそのままに体を寄せてきてくれる。
そんな二人を見つめる人形達。

('、`*川(∵*)ノハ*゚⊿゚)(*'A`)

(; ^ω^)「(…そういえば、配置が変わってるような…)」

…まぁ気のせいだろう。彼らの顔が、少し微笑んでいるように見えたのも。



( 'A`)ノハ ゚⊿゚)お人形のようです('、`*川(∵ )


終わり


[ 2008/11/04 19:27 ] 総合短編 | TB(0) | CM(1)

ドックンドックン~!ふぅん!にゃーんにゃーん
こういう人形欲しい
[ 2009/10/18 17:07 ] [ 編集 ]

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