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木の葉の下には(    )がいるようです


214 :木の葉の下には(    )がいるようです:2008/11/02(日) 21:26:18.31 ID:xyoHTPh0O

あんたがたどこさ ひごさ

ひごどこさ くまもとさ

くまもとどこさ せんばさ

せんばやまには たぬきがおってさ

それをりょうしが てっぽうでうってさ

にてさ やいてさ くってさ



木の葉の下には(    )がいるようです



それをこのはで ちょいとかくせ



216 :木の葉の下には(    )がいるようです:2008/11/02(日) 21:30:32.39 ID:xyoHTPh0O

ξ゚⊿゚)ξ「ブーン! ねぇブーンったら!」


ザワザワと、森が揺れる。
深い森は真昼だというのに暗く、幼馴染みを呼ぶ私の声を吸い込むようで、


ξ;゚⊿゚)ξ「……っ!」

ξ;゚⊿゚)ξ「ブーン! ふざけてないで出てきてよっ!」


私は、自分でも知らず知らずのうちに、足を早めていた。



217 :木の葉の下には(    )がいるようです:2008/11/02(日) 21:32:58.91 ID:xyoHTPh0O

「彼」を見なくなったのは、一週間前。
毎日毎日、頼みもしないのに私の前に現れていたそのニヤけ顔は、やっぱり頼みもしないのに、ある日突然姿を消した。

「彼」を見たのは、1時間前。
一週間前に比べて少しやつれたようなニヤけ顔は、私の方を見ることもなく森の奥へ奥へと進んでいった。


ξ;゚⊿゚)ξ「はっ、はっ、はぁ…」


息が切れる。足が重い。
彼と私で条件は何も変わらないはずなのに、ちらりと見えた背中はどんどん遠ざかり、とっくに森に隠れてしまった。
ほんの少し、狐に化かされているみたいだ、と考える自分がおかしくて、笑う。
彼は狐というよりは狸みたいだし、暗い森の中で一人笑う私は馬鹿みたいだった。



219 :木の葉の下には(    )がいるようです:2008/11/02(日) 21:35:02.91 ID:xyoHTPh0O

もうろくに道も分からなくなっている中を進み、森を割る。
開けた野原にある、大きな広葉樹の、その真下に、


( ^ω^)「おっ?」


彼は、いた。


ξ;゚⊿゚)ξ「はぁ、はぁ……やっと見つけた…」

( ^ω^)「ツン、顔色が悪いお?」

ξ♯゚⊿゚)ξ「あんたがフラフラどっか行っちゃうから必死に探してたのよ!!」

(;^ω^)「すまんこってす」



221 :木の葉の下には(    )がいるようです:2008/11/02(日) 21:38:14.14 ID:xyoHTPh0O

ξ♯゚⊿゚)ξ「で? あんたはこんな山奥で何してたわけ?」

( ^ω^)「面白いものを、見つけたんだお」


そう言って笑う彼の視線の先には、落ち葉の山があった。
何の特徴もない、つまらない山。

そのはずなのに。
なぜだかぞくりと、背中を這い上がる感覚があった。


(  ω )「ツン、」


彼の顔が夕陽に照らされて、赤く染まる。


(  ω )「この下には、何があるか分かるかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「……知らない」


夕陽が眩しすぎて、彼の表情は分からない。
ただ、胸騒ぎがした。



223 :木の葉の下には(    )がいるようです:2008/11/02(日) 21:42:33.64 ID:xyoHTPh0O

ξ゚⊿゚)ξ「…止めようよ、ブーン」

止めて、

ξ゚⊿゚)ξ「面白いものなんか、ないってば」

止めて、止めて止めて、

ξ;゚⊿゚)ξ「あっ、ほら、隣のしぃちゃんがお菓子作るって言ってたじゃない。食べに帰ろ?」

駄目、駄目。


( ^ω^)「……ツン、僕は」


見ないで、


( ^ω^)「本当のことが、知りたいんだお」


お願い、ブーン。見ないで、

ξ;⊿;)ξ「見ないでよぉッ!!」


幼馴染みの腕が、優しく優しく落ち葉を退ける。
弱々しい音を立てて、落ち葉の山はあっけなく吹き飛ばされた。



225 :木の葉の下には(    )がいるようです:2008/11/02(日) 21:44:23.17 ID:xyoHTPh0O

ξ゚,,。;ξ


どろり、と。朽ちかけたその肉は、私の身体。
異臭を放ち、汚ならしい腐肉色をして、木の葉の下に「ある」のは、私の死体。


ξ゚,,。;ξ

( ^ω^)「………」


見つけないで欲しかった。
気付かないで欲しかった。
こんなに醜い私なんて。


( ^ω^)「ツン、」

ξ゚,,。;ξ


汚物のような私は答えない。
代わりに血がべっとりとついた醜い醜い金髪が、風に吹かれてふわふわと揺れた。



231 :木の葉の下には(    )がいるようです:2008/11/02(日) 22:00:36.73 ID:xyoHTPh0O

( ^ω^)「ここにいたんだおね」


彼の腕が、私の身体にそっと触れる。
途端に虫が私の身体から一斉に離れ、腐肉に幾重にも筋が出来る。


( ^ω^)「寒かったお?」


的外れな問いに答えるように、茶色い液がぽたぽたと垂れる。
汚くて臭い肉にも嫌な顔一つせず、彼は私の身体を抱き上げる。
いつものような、ニヤけ顔で。


( ^ω^)「帰ろう、ツン」


がくり、と私の身体から顎が腐り落ちる。
それはまるで、私の身体が彼の言葉に頷いたようにも見えた。



232 :木の葉の下には(    )がいるようです:2008/11/02(日) 22:03:54.72 ID:xyoHTPh0O

終わりです。途中さるってました。
お題は「木の葉の下」でした。ありがとうございます。


ヾξ*゚,,。;ξノシ 「支援ありがとー」


[ 2008/11/02 22:17 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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