FC2ブログ










(´゚ω゚`)ドリンクバーのようです


705 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/29(水) 01:08:53.03 ID:EAMTrI7T0

(´゚ω゚`)ドリンクバーのようです


木目が目立つ壁紙に、回転するファン、少し強めの照明を垂らした天井。
そう、ここは某ファミレスVIP支店。
ゲイバーやゲイバー、はたまたゲイバーが立ち並ぶ通りにあるこの店には、今日もお客は居ない。


(´・ω・`)「はぁ、今日も客無し、か……」


白と黒を基調にした、まるでバーのマスターであるかのような服装をした男、ショボンは一人呟く。
そう、彼はこの店の店長なのだ。


(´・ω・`)「まぁ店の位置も問題なんだろうけどね」


それにしても、これはひどい。
そう呟いて、一人ショボンは拭き掃除を始ようと調理場へ戻る。
木製のテーブルや椅子はとても綺麗に磨かれており、掃除の必要性などは感じない。

調理場の隅に積まれて置いていた新品のタオルを水に濡らす。
時期が冬なだけあって、流石に水も冷たい。
水に浸かる手に斬るような痛みが走り、それは当に彼の心のようであった。
ついでに予備の下準備のための鍋に火をかけておいた。

はぁ、と本日何度目かも忘れるような回数のため息をつき、調理場から出ようとした時、店内に鈴の音が鳴り響いた。



708 :>>703 ノパ⊿゚)「大好きだあああああああ!!!」:2008/10/29(水) 01:12:33.43 ID:EAMTrI7T0

(´・ω・`)「お客さんだ!」


ショボンはその音に一瞬で反応し、タオルを置いてすぐさま入り口へと向かった。火をかけっぱなしで。


ξ゚⊿゚)ξ「ああ寒い……ソープも楽じゃないわぁ」

(´;ω;`)「いらっしゃいませぇぇ! ようこそいらっしゃいました!!」

ξ#゚⊿゚)ξ「ぎゃー!何するのよこのスケベ!」


突如現れ、抱きつくショボンを本気で嫌悪している表情で女はショボンをどつく。
何度か肘打ちを喰らい、顔に青あざができてきたころ、ようやくショボンはその手を離した。


ξ#゚⊿゚)ξ「何するのよ、もう最低!!」

(´;ω;`)「すいませんすいません、あまりに久しぶりのお客様でしたので……あぁ帰らないで!帰らないでぇ!」

ξ#゚⊿゚)ξ「わかったから鼻水垂らしたまま抱きつかないでよ!ついでに人の服で鼻水ふかないで!」

(´>ω<`)「チーン!」

ξ#゚⊿゚)ξ「かむのもダメに決まってるだろうが!」


女に抱きつき、その服で鼻をかんだショボンに女の後ろ回し蹴りが炸裂した。
あたかも物理法則を無視するかの勢いで後ろに吹っ飛び、調理場に突っ込んだ後凄まじい音を立てながらショボンは倒れた。



710 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/29(水) 01:15:30.37 ID:EAMTrI7T0

ξ#゚⊿゚)ξ「はぁ、はぁ……すこし汗かいたじゃない!どうしてくれるのよ!」

(´・ω・`)「いやはや、冗談が過ぎました。本日は当店の商品は無料で提供させていただきたいと存じ上げます」


そう言って軽く頭を下げるショボン。
女は少し考えた素振りをした後、こう言った。


ξ゚⊿゚)ξ「それなら、許してあげるわ」

(´・ω・`)「ありがとうございます。では、あちらの席でどうぞ」

(´゚ω゚`)(ククク……かかった!カモだ……!)


女はショボンに従い、案内された席に座る。
隣の椅子にカバンを置く礼儀をしらない現代ゆとりっ子だ。


ξ゚⊿゚)ξ「ふぅん……まぁまぁ綺麗じゃない」

(´・ω・`)「ありがとうございます。それで、こちらがメニューとなります」


そう言ってメニュー表を渡すショボン。
女は乱暴にそれを取ると、目の前で広げ始めた。



713 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/29(水) 01:18:12.88 ID:EAMTrI7T0

ξ゚⊿゚)ξ「どれも無料なんだよね?」

(´・ω・`)「左様でございます」

ξ゚⊿゚)ξ「そう、よかったわ。そうねぇ……」


パラパラとページを進めたり戻したりするツン。正直見苦しい。


ξ゚⊿゚)ξ「うーん……」

(´・ω・`)「お悩みですか?それならまずドリンク・バーを頼んでからお決めになられたらいかがでしょうか」

ξ゚⊿゚)ξ「あー、それ、いいわね。じゃあまずドリンク・バーで」

(´・ω・`)「かしこまりました」

(´゚ω゚`)(ククク……かかった!)


にやり、と口を曲げるショボン。
少々海老ぞりしたかと思うと、急に口を大きく開けた。


(´゚ω゚`)「ドリンク・バーはいりましたああああああああ!」

( ∴)「フォーーーー!!!」

ξ;゚⊿゚)ξ「え、え?」



714 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/29(水) 01:20:22.09 ID:EAMTrI7T0

突然どこからともなく現れた白いへんなやつ。
その意味不明な行動に動揺を隠せない女。
女が居た席の周りには黒い垂れ幕がされ、女の前の調理場へと繋がる壁は一回転し、見事なバーが現れた。


(´゚ω゚`)「ようこそ、ドリンクバー:バーボンハウスへ
      とりあえずこの砂糖たっぷりドロドロコーヒーは有料1500円だから飲んでくれ
      今ならこの先が長い、お先真っ暗の意のディープストローが100円で強制付加だから安心してほしい」

ξ#゚⊿゚)ξ「え、はぁ?無料じゃないの!?」

(´゚ω゚`)「当店の商品といっただろう……これはドリンクバー:バーボンハウスの商品なのさ!」

(´゚ω゚`)「さっさと飲めやおらぁ!」

ξ ⊿ )ξ「へぶっ!」


急に切れだしたショボンが、やけに粘性を持った黒色の液体を女にぶちまける。
女の顔は黒く染まっていた。


ξ#゚⊿。)ξ「なにすんのよ!」

(´゚ω゚`)「ガングロになってよかったじゃねえか!次はこいつだ!」


そういってショボンはくるりと振り向いて、後ろの棚をいじる。
取り出したのは、綺麗に磨かれたグラスと、血のような赤い色をした液体入りのビン。



716 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/29(水) 01:22:44.81 ID:EAMTrI7T0

ξ;゚⊿゚)ξ「なによ……それ……まさか、血とかじゃないわよね?……」

(´゚ω゚`)「ククク……ゼアフォー、頼んだよ……」

( ∴)「フォー!!」


またまたどこからか急に現れた白い変な奴は、そのグラスに丁寧に液体を注いだかと思うと、目にも留まらぬ速さで振り始めた。
ブオンブオンと鳴る腕の中でグラスの中の液体は泡だつ。


ξ;゚⊿゚)ξ「ちょっと、答えなさいよ!」

(´゚ω゚`)「黙れ、ビッチ!」

ξ;゚⊿゚)ξ「ひっ」


一喝。ショボンの凄みにひるむ女。
その間にもグラスの中の泡は増えていく。


(´゚ω゚`)「質問をしたら必ず返事が返ってくるとでも思ってるのか、あ? このゆとりが!」

ξ;゚⊿゚)ξ「ゆ、ゆとりだからってわけじゃないでしょ!」

(´゚ω゚`)「黙れ!今ゆとりってのは手前みたいな糞を指す言葉なんだよ!!」

ξ゚⊿゚)ξ「くっ……」



719 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/29(水) 01:25:05.61 ID:EAMTrI7T0

無意識だろう、自らゆとりを強調している女に対し、辛辣な言葉の羅列が降り注ぐ。
グラスの中の泡は、すでにこれ以上でないだろうと言うほどまでに増えていた。


(´゚ω゚`)「さぁ……ドリンクタイムだぜ……」

ξ゚⊿゚)ξ「……ゴクリ」


女の目の前に出されたもの。
それはもはやジュースとしての意味を成していない、泡だらけの「もの」だった。


ξ;゚⊿゚)ξ「これは……トマトジュース?」

(´゚ω゚`)「飲んだらわかるさ……」


ククク、と怪しげな笑みをこぼすショボン。
女はそのグラスを持ち、一瞬躊躇したかのように見えたが、意を決したのか、そのグラスを一気に傾けた。


ξ゚⊿゚)ξ「ゴクッ……ゴクッ……プハッ!」

ξ;゚⊿゚)ξ「こ、これは……そんな……だって色的にも……」

(´゚ω゚`)「クク……言ってみろ……」

\ξ゚⊿゚ξ/「そんなバナナミルク!」



721 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/29(水) 01:27:16.21 ID:EAMTrI7T0

げふぅ、と口からそんなバナナミルクを噴出しながら倒れる女。
きたねえ噴水だぜ、とショボン。
そんなショボンは女の肩を掴んだかと思うと、一気にそれを引きずり上げる。


ξ;゚⊿゚)ξ「なによ……」

(´゚ω゚`)「まだまだ……終わらない……」


そう言って、再び後ろを振り向くショボン。
そこにあったドアを引き、再び女の方を振り向く。

(´゚ω゚`)「すこし、まってな……」


そういい残し、ショボンは中に入っていった。

<ゼアフォー……エ、チョ……ラメェ!……
<ソコハダメェ……ヒャッ!……ラメェボクオオコノコダヨォ……ウッ……ヒドイ……


(*´゚ω゚`)「できたぜ……」

ξ゚⊿゚)ξ「……」


ドアを開け、再び舞い戻ってきたショボン。
その手の中には、白い白濁液チックな甘酒があった。



722 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/29(水) 01:29:47.80 ID:EAMTrI7T0

ξ゚⊿゚)ξ「甘……酒……?」

(´゚ω゚`)「あぁ……そうだ」

ξ゚⊿゚)ξ「ゴクリ」


甘酒特有の強烈なにおいが、女の鼻をつく。
ドロドロとしたその感触は、はじめてみるものにはあまり良い印象を与えない。


(´゚ω゚`)「さぁ……飲みな!(俺の精子と共にな……!)」

ξ゚⊿゚)ξ「……」


震えながら、甘酒を口に近づけていく女。
その口がつこうかという瞬間、女の鼻に焦げ臭い匂いがつく。


ξ゚⊿゚)ξ「焦げ臭い」

(´゚ω゚`)「あぁん?」

ξ゚⊿゚)ξ「焦げ臭いって言ってるの」


なんなんだ、と思い、ショボンは振り向く。
そこには火をかけっぱなしにした鍋が燃えていた。



724 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/29(水) 01:31:57.89 ID:EAMTrI7T0

(´・ω・`)「ちょ」


慌てて火を消そうとするショボン。
急の事態に、正常な判断ができなかったのか、手で鍋を叩き始めた。

もちろん、鍋は落ちる。


(´゚ω゚`)「あぎゃああああああ!」


落ちた鍋は、ショボンの足に直撃、火は燃え移る。
足から焼かれる地獄を味わいながら、ショボンは叫ぶ。


(´゚ω゚`)「ビィィィッチ!覚えておけ!」

..,;゚ω゚`)「このドリンクバー!」

.;,:"゚`)「バーボンハウスのマスターは」

。;。、:";゚)「この……」

,.;゚:"「ショボン……様s……」


廃人と化していくショボンは、その言葉の最後までは聞き取られることはなかった。
急な事態にただ呆然としている女。



726 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/29(水) 01:34:20.55 ID:EAMTrI7T0

ξ゚⊿゚)ξ「何がしたかったのかしら……」


彼女の周りに合ったのは、灰と、酒と、小奇麗な店であった。


( ∴)「落ちは考えてないフォー!」


おわり。







お題
砂糖たっぷりドロドロコーヒー
そんなバナナミルク
白濁液チックな甘酒
ディープストロー
らめぇぼくおとこのこだよぉ

感想批判罵言雑言ありましたら是非。


[ 2008/10/29 20:12 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿


更新は止まっていますがコメントはご自由にどうぞ
修正・削除依頼等、何かしらの連絡はコメントもしくはメルフォよりお願いします
拍手だと高確率で長期間気づきません

スパム対策のため"http"と"@"を禁止ワードに設定しています
URLを書き込む際は"h"を抜いて投稿してください













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://gyokutonoyume.blog116.fc2.com/tb.php/666-411ec438