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ξ゚⊿゚)ξ探し続けるようです


441 :ξ゚⊿゚)ξ探し続けるようです:2008/10/25(土) 12:00:36.36 ID:+kw9vgxzO

私には親友がいる。


(*゚ー゚)「ツンちゃん、おはよう!」

ξ゚⊿゚)ξ「おはよう、しぃちゃん」

(*゚ー゚)「あれ、内藤君は?」

ξ゚⊿゚)ξ「もうすぐ来るわよ」

⊂ニ( ^ω^)⊃「ツーン! おはようだおー!!」


私には彼氏がいる。


ξ;゚⊿゚)ξ「走って来なくても待ってるのに……バカね」

( ^ω^)「ツンに早く会いたかったんだお!」

ξ*゚⊿゚)ξ「……バカ」


私は幸せです。



ξ゚⊿゚)ξ探し続けるようです



443 :ξ゚⊿゚)ξ探し続けるようです:2008/10/25(土) 12:03:32.89 ID:+kw9vgxzO

朝、学校までの道のりを恋人の内藤と親友のしぃちゃんで歩いて行くのは、もうずっと前からの日課。
私はこの三人でいる時に一番幸せを感じる。
恋人と親友に挟まれて他愛もない話をするだけの変わらない日常が、私はとても好きだった。

しかし、その幸せも終わりを迎えた。
しぃちゃんに彼氏ができたからだ。
三人で歩いていた道を、今は四人で歩いている。
私はしぃちゃんの彼氏が嫌いだった。
いつもニコニコの優しい内藤とは対照的で、しぃちゃんの彼氏は怖いのだ。
楽しかった筈の毎日が、今は少しつまらない。
それでも優しいしぃちゃんは、彼氏に会う時間を削って私達と遊んだりしている。

今日の昼休みもしぃちゃんは彼氏に会わないで、私と内藤の三人でお弁当を食べている。



444 :ξ゚⊿゚)ξ探し続けるようです:2008/10/25(土) 12:06:21.86 ID:+kw9vgxzO

( ^ω^)「おっおっ、ツンの作る弁当は絶品だお!」

ξ゚⊿゚)ξ「褒めても弁当しか出ないわよ」

(*^ω^)「それで充分だお!」

(*゚ー゚)「私もツンちゃんの作るお弁当、すっごく美味しいと思うよ! 毎日食べたいくらい!」

ξ*゚⊿゚)ξ

私は内藤としぃちゃんにお弁当を作ったのだが、正直……味に自身はなかった。
しかし、二人はとても喜んで食べている。
私は嬉しくて嬉しくて、つい微笑んだ。
私につられて内藤としぃちゃんも笑う。

きっと今が、この瞬間が一番幸せな時なんだと、今までの経験からして私は思った。



446 :ξ゚⊿゚)ξ探し続けるようです:2008/10/25(土) 12:09:45.95 ID:+kw9vgxzO

ξ ⊿ )ξ「ねぇ、内藤。 内藤は……今、幸せ?」

( ^ω^)「お? もちろんだお! こうやって毎日ツンと会えて幸せだお!」

ξ ⊿ )ξ「しぃちゃんは……?」

(*゚ー゚)「もちろん幸せだよ! ツンちゃんっていう最高の友達がいるからね!」

ξ ⊿ )ξ「二人とも……」

ξ ー )ξ「ありがとう」

( ^ω^)「ツンは、幸せかお?」

ξ ー )ξ「うん、すごく幸せ」

ξ゚ー゚)ξ「愛してるよ、内藤」

宙に舞うのは内藤の首。
綺麗な赤い血を噴き出しながら、内藤の首は私の手元までやってきた。



450 :ξ゚⊿゚)ξ探し続けるようです:2008/10/25(土) 12:13:17.21 ID:+kw9vgxzO

クラス中に響く甲高い悲鳴。
しぃちゃんが真っ青になって私を見つめている。

ξ ー )ξ「内藤、私の内藤。 これでずっと一緒だよ」

私は内藤の首を抱えながら、血がべっとりと付いた鎌をしぃちゃんに向けた。

ξ ー )ξ「しぃちゃん! しぃちゃんも大好きだよ!」

(*;ー;)「え、わ、あ、いやあぁぁぁ!!」

泣きながら逃げようとするしぃちゃんの制服の襟元を掴んで、私は彼女の首を刎ねた。
しぃちゃんの血が私の体に浴びせられる。
大好きな恋人と、大好きな親友の首を抱え私は笑った。

ξ*゚∀゚)ξ「あは、あはは! これでずっとずっと三人一緒だよ!!」



452 :ξ゚⊿゚)ξ探し続けるようです:2008/10/25(土) 12:16:14.33 ID:+kw9vgxzO

クラスメイトはみんな逃げ出したので、教室には誰もいない。
私の笑い声だけが響いている。
私は今、とても幸せだ。

(,,゚Д゚)「しぃ!!」

しぃちゃんの彼氏が教室に入ってきた。
私は大好きな二人の首を抱えながら、彼を見た。
血の匂いに気分を害した彼は、口元を押さえ嘔吐しようとする体に抵抗している。
私はとても幸せだったのに、この男に気分を害されてしまった。

ξ ⊿ )ξ「ギコさん」

(,,;Д;)「ぐ、ぅ、しぃを返せ……」

ξ ⊿ )ξ「しぃちゃんはアナタのじゃない。 私のものよ」

ξ゚⊿゚)ξ「私、アナタ……嫌い」

私は容赦なく、しぃちゃんの彼氏を死神の鎌で切り刻んだ。



454 :ξ゚⊿゚)ξ探し続けるようです:2008/10/25(土) 12:18:19.15 ID:+kw9vgxzO

昔、あるところに孤独な死神がいました。
死神は人の魂を狩るのが好きでした。
しかし、孤独な死神は人間達が楽しそうに暮らしているのを見て羨ましく思いました。
そこで死神は、人間の学生に化けて生き始めたのです。
人間としての生活はとても充実していて死神は幸せでした。

ところがある日、仲の良かった友達が自分を避けるようになりました。
友達だけでなく、クラスメイトの全員が自分に近づこうとしません。
どんなに話しかけても、どんなに自分の存在をアピールしても、誰も反応してくれないのです。
さらに自分の持ち物がいつの間にか汚れていたり、消えてしまったりするのです。
そのことに死神は戸惑いました。

自分がいじめられているのだと気づかない死神は、どんなに孤独であっても流さなかった涙を流しました。



455 :ξ゚⊿゚)ξ探し続けるようです:2008/10/25(土) 12:21:50.42 ID:+kw9vgxzO

いじめはどんどん酷くなり、いつしか暴力まで受けるようになりました。

     『もう耐えられない』

死神はクラスメイトの全員を狩りました。
そして死神は、以前は親友と呼べる仲だった人間の首を抱きしめました。
首になった元親友を見て、死神は思ったのです。

ξ ⊿ )ξ『首にしちゃえば、ずっと一緒にいられるじゃない
      首にしちゃえば、私から離れていかないじゃない』

死神はまた人間に化けました。
自分が孤独にならぬよう、自分と運命を共にする最高の首を求めて。



456 :ξ゚⊿゚)ξ探し続けるようです:2008/10/25(土) 12:24:53.06 ID:+kw9vgxzO

ξ゚ー゚)ξ「次はどこに行こうかな」


今日も死神は探し続ける。
孤独から逃げるために。



ξ゚⊿゚)ξ探し続けるようです  終わり


[ 2008/10/25 19:20 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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