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ξ゚⊿゚)ξ思い出の唄のようです


316 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/24(金) 23:01:54.11 ID:LweaDd8hO

あぁ…燃えるように背中が熱い……
胸元に添えた手は何故こんなにも紅い?
あぁ、愛しい人の声までもが遠のいていく

――転がり落ちたオルゴール
その音に合わせて、私は掠れた声で歌を紡いだ


ξ゚⊿゚)ξ思い出の唄のようです





319 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/24(金) 23:06:12.72 ID:LweaDd8hO

(;^ω^)「ツン!…しっかりするおっ!」

血に濡れる石畳
荒々しく吐き出される吐息…
その傷は確実に彼女の生を脅かさんとしていた

ξ ⊿`)ξ「はっ、ぁ…ブー…ン?」

(;^ω^)「…っとにかく、誰か……ツン?」

ただ慌てる男の手を、彼女は弱々しいながらも握った

ξ ⊿ )ξ「本当、に…はっ……ごめ、んな…ぁい」

(;^ω^)「何を誤る必要があるんだおっ……ツン、…僕もツンの」

ξ ⊿ )ξ

( ^ω^)「ツ、…ン?」



321 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/24(金) 23:08:58.76 ID:LweaDd8hO

小さいころから歌が大好きだった
歌手になるんだ、と当たり前のように言っていた

そしてその通りになった
今や国を代表する歌姫となり、巨額の富も手にした

たくさん遊びもした




322 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/24(金) 23:10:01.93 ID:LweaDd8hO

昼は歌い夜は鳴く
そんな生活の中、彼と出会った
正しくは再開

( ^ω^)「ツンさんかお?久しぶりだお!」

もともと同じ学校に通っていた私達
私は歌手になるため中退したから多分2年も一緒だったか正直怪しいところ

懐かしい母校の話題に花が咲き、それをきっかけに私達は隙を作っては会うような仲になっていった




324 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/24(金) 23:12:26.55 ID:LweaDd8hO

そしてある日私はある感情に気づく

ξ゚⊿゚)ξ(好き、なのかも……)

しかし純情な恋なんかするにはこの身体は汚れすぎていた
純粋な彼に、こんな私が思いを伝えることはできない…そんな私は彼のために、曲を作った
ささやかな愛の唄を



325 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/24(金) 23:14:10.40 ID:LweaDd8hO

( *^ω^)「おっおっ…素敵な歌だお……」

ξ*^⊿^)ξ「あ、りがとう」

夜遊びはすっかりご無沙汰になっていた
大金を積んでまで相手を頼んでくるやつがいたけど、無視した


背中越しに聞こえる耳障りな高笑い
紅く染まりゆく白のワンピース



327 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/24(金) 23:18:26.08 ID:LweaDd8hO

彼の誕生日が近づいてきているサイン
赤丸のついた日の上の行列には×印が並んでいる

今日できあがったあの曲のオルゴール
渡したときの彼の喜ぶ顔を思い浮かべ、思わず頬が緩んだ

なのに何故彼の顔はこんなに涙で濡れているの?

別れの歌を紡ぐオルゴール
その旋律に合わせて、私の思いをと、さようならを歌った

そして、ごめんなさい

ξ ⊿ )ξ「…好き、だよ」



最後の歌詞
やけに鮮明に焼き付いたその光景は未だ僕を苦しめる


[ 2008/10/25 19:19 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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