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('、`*川とアイスキャンディーのようです


58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/16(火) 23:21:10.56 ID:CiIqwWjE0

('、`*川「あんたって好きな人っているの?」
  _
( ゚∀゚)「何だよ、やぶから棒に」

('、`*川「恋はしてるのかって聞いてるのよ」



太陽が照りつける8月のある日
私と長岡は、暑い空気が篭ってる学校の教室内にいた



59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/16(火) 23:22:55.02 ID:CiIqwWjE0









('、`*川とアイスキャンディーのようです










61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/16(火) 23:24:57.77 ID:CiIqwWjE0
  _
( ゚∀゚)「あ~、アイス食いてえ~」

('、`#川「私の質問は無視かよ」

('、`*川「…はあ」

そして私は溜息をつく
俯いたと同時に額から汗が流れ出る
今日もとても暑い日だと肌で感じることが出来た



63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/16(火) 23:27:19.93 ID:CiIqwWjE0
  _
( ゚∀゚)「じゃあお前は好きな奴いるのか?」

('、`*川「いるわよ」
  _
( ゚∀゚)「モララーだろ」

('、`;川「何でわかんのよ」
  _
( *゚∀゚)「乙女心とおっぱいは任せろ」

('、`*川

とても腹が立ったので、とりあえず長岡の腹を殴っておいた



64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/16(火) 23:29:34.95 ID:CiIqwWjE0
  _
(||゚∀゚)「な、何するだあああ」

('、`*川「立腹した」

呻き声をあげながら倒れこんでいる長岡は放置した
そして私はふう、とまた溜息をついて、座っていた机の上に倒れた
机と肌が触れ合った時、ぺたりと汗が引っ付いた

('、`*川(モララー、今何してるだろ)

('、`*川「こんな事考えるなんて、私らしくないな~」
  _
( ゚∀゚)「本当に似合わないよnぐふっ」

二度目の蹴りを長岡にお見舞いしてあげた、とても苦しんでいる
だけどまた放置した



65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/16(火) 23:31:42.13 ID:CiIqwWjE0

('、`*川「暑いからかな」

全然私らしくない
だけどいつもの自分とは違う、何かが心につっかかっていた
原因は分かっている

恋という名の病が、私にかかっているのだ
  _
(;゚∀゚)「そういえばあいつ、F組で勉強してたな」

('、`*川「本当に?」

本当か嘘かを確かめるために、私はぐっと拳を上げた
すると長岡は焦って本当だ!と繰り返している
私は長岡の言っている事が事実だと分かると手を静かに下ろした
そしてある事が閃いた



66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/16(火) 23:33:47.95 ID:CiIqwWjE0

('、`*川「ちょっとコンビニ行ってくる」
  _
( ゚∀゚)「何しに?」

('、`*川「あんたには教えないわよ」

後ろで嘆いている長岡を、またもや放置する
机の上から飛び降り、早速私はコンビニに向かった

熱いアスファルトの道を歩いて数分、ようやくコンビニが見えてきた



68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/16(火) 23:35:54.11 ID:CiIqwWjE0

('、`*川「アイス、何買おうかな」

クーラーボックスにはたくさんのアイスが詰め込まれていた
どれにしようか目移りしてしまう、自分はあまり判断力はない方だった

('、`*川(長岡の分はどうしよう)

10秒くらい考えて、決めた

('、`*川(別に買わなくてもいいか)

長岡の事となると、きっぱり決定する事が出来るので楽だった



72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/16(火) 23:40:15.28 ID:CiIqwWjE0

先ほどコンビニで袋に入れられたアイスが歩くたびにごそごそと動いた
その中には2本のアイスキャンディーが入っている

('、`*川「溶けてるかな」

学校に着いて、アイスの様子を見てみた
この温度のせいで、アイスが少しだけ液体と化している
やばい、と感じて私は廊下を走り出す
先生達が廊下を走るなと怒っていたが、無視をする

ある教室の前までやってきた
そして私は走ってきた所為で全身が汗まみれになっている



74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/16(火) 23:41:42.76 ID:CiIqwWjE0

('、`*川(よし、まだアイスはぎりぎり大丈夫ね)

ドアを手をかけ開けようとした時に、中から声が聞こえた

('、`*川(他に誰かいる…?)

私はドアを少しだけ開き、中の様子を窺った

( ・∀・)
从'ー'从

二人は仲睦まじく、机の上に教科書とノートを広げていた
だけどその手にはシャーペンが握られてはいなかった

('、`*川「そっか…」

お互い、好きなんだなぁ
そして私は廊下を全速力で走り出した
今走っているこの廊下が、とても長いものに感じた



76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/16(火) 23:43:49.76 ID:CiIqwWjE0
  _
( ゚∀゚)「おお~ようやく帰ってきたな~」

のんびりとした声を出す長岡とは裏腹に、私は荒い呼吸を繰り返していた
一言も発しない私に気がついたのか、長岡は私に目を向ける
  _
(;゚∀゚)「お前、どうしたんだよ!めちゃくちゃ汗だくじゃねえか!」

長岡が言っている通り、私の顔からはぽとぽとと汗が垂れていた
そして私は無言で持っていた袋を長岡に差し出した
  _
(;゚∀゚)「…溶けてるじゃねえか」

袋の中からアイスキャンディー取り出し、長岡は言った
私はというと、呼吸がまだいつもの状態には戻っていない



79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/16(火) 23:45:55.49 ID:CiIqwWjE0

('、`;川「二つとも?」
  _
( ゚∀゚)「びちょびちょさ」

ほれ、と差し出された物を受け取ると、確かに感触はぐにゃっとしていた
  _
( ゚∀゚)「これどうすんの?」

('、`*川「捨てる」
  _
(;゚∀゚)「もったいねえ!」

長岡に腹が立ち、持っていたアイスキャンディーを投げつけた



80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/16(火) 23:47:59.33 ID:CiIqwWjE0

('、`#川「じゃあどうすんのよ!」

私が怒鳴りつけると、長岡はびくりと肩を揺らした

('、`#川「もう美味しくなんてないわ」

('、`#川「溶けてしまったアイスなんて、全然美味しくない」

('、`*川「…もう食べられない」

アイスキャンディーは溶けてしまった
袋を触るともう液体と化しているのが分かった



81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/16(火) 23:50:44.84 ID:CiIqwWjE0

私の恋も溶けてしまった
どろどろになって、もう元の形には戻せない

それはぼとぼとと落ちていくしかない
ただ落ちていって、床を濡らすだけなのだ

(;、;*川「買いに行かなきゃよかったなぁ」

汗と涙が床に落ちていく
もうどっちがどっちかなんて分からなかった



83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/16(火) 23:54:13.62 ID:CiIqwWjE0
  _
( ゚∀゚)「コンビニ行こうぜ」

(;、;*川

('、`;川「はああ!?」

ものすごく腹が立った
さっきは何が乙女心を分かっている、だ
長岡の空気が読めない発言に、私は自然と拳を突きつけた

しかしそれは長岡の手に入っただけで、さっきの様な手ごたえは一切なかった
それが悔しくて、私は長岡を罵倒した



84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/16(火) 23:56:18.07 ID:CiIqwWjE0

('、`*川「馬鹿、あほ、変態、童貞、ハゲて死ね」
  _
(;゚∀゚)「おいおい!ハゲて死ねはないだろ!他は認めるが!」

認めるのかよ、と突っ込んだら、何だか体から力が抜けていった
床を見ると、汗と涙の跡が私の目に映った
それを見て、溜息が自然と零れた
  _
( ゚∀゚)「アイスなんてまた買えばいいじゃねえか」

('、`*川「…は?」
  _
(;゚∀゚)「だからさ、恋も同じだよ」

長岡は私にぶつけられたアイスキャンディーを床から拾った



86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/16(火) 23:58:26.69 ID:CiIqwWjE0
  _
( ゚∀゚)「新しい恋がまたしたいのならすればいい」
  _
( ゚∀゚)「溶けたアイスを冷凍庫に入れ直すのもいいと思うが…」
  _
( ゚ー゚)「お前はそんな事しないだろ?」

('、`*川「…」

私は何だか悔しかった
今さっき恋が終わったせいでもないし
アイスが溶けて食べられない事が悔しかった訳ではない

長岡が、ちゃんと乙女心を分かっていたのが気に食わなかった



87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/17(水) 00:00:42.13 ID:U9SHGTWn0

('、`*川「コンビニ行こう」
  _
( ゚∀゚)「お、じゃあこのアイスは捨てるんだな?」

('、`*川「あんたにあげるわ」
  _
(;゚∀゚)「いらねええええ」

('、`*川「ありがたくすすりなさい」

そう長岡に告げると、私はまた戸を開けて出て行こうとした



90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/17(水) 00:02:01.99 ID:U9SHGTWn0
  _
(;゚∀゚)「待ってよ~俺も買いに行く~」

('、`*川「あんたは恋が終わった訳じゃないんでしょ?」
  _
( ゚∀゚)「ん?ああ、そうだな」

('、`*川「じゃあ買いに行かなくても大丈夫でしょ?」

皮肉をこめて、私は言った
だけど長岡は動じなかった
  _
( ゚∀゚)「俺は恋が叶う希望が出来たからな」

('、`*川「何よ、それ」

アイスはその前祝いだよ、と長岡は微笑んだ
そんな長岡につられて、私も一緒に微笑んだ



[ 2008/09/17 17:02 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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