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('A`)ドクオはツンが思い人のようです


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




楽しい楽しい夏休みが明けて。
教室を見回すとイメチェンしてる奴がたくさんいるわけだ。
こんがりと日焼けをしている奴、お前どう見ても太ったな、という奴もいる。

教室の前のほうではマイナー系の奴が下手に茶髪にしてイメチェンを図ろうとしたせいでせいで
DQNに絡まれている。
ご愁傷様です、マイナー系は俺のように大人しくしとけばいいものを。

ああ、今日の昼飯は何にしようかなどと考えながら顔を伏せて寝たふりをする。
まぁ新学期の興奮が巻き起こす喧騒に遮られて寝られるもはずも無いのだが。

・・・と、いきなり頭を無遠慮に撫でられた。
驚いて顔を上げると小麦色のイケメンが笑顔でこっちを見ていた。


( ゚∀゚)o彡「ようドクオ、相変わらず寝たふりか?」

ああ、五月蝿い奴がやってきた。
リア充のジョルジュ、こんがりと焼けた肌がさらにイケメン度を上げている死ね。

黙っていても人が寄ってくるチート性能の奴なのに、何故か根暗な俺にやたらと絡んでくる変な奴。
わざわざ俺にかまわなくたって別に話す奴なんていくらでもいるだろうが、ハゲ。

('A`)「イメチェンとかしてくるやつを騒ぎ立てる馬鹿の声がウザイからです」

( ゚∀゚)o彡「ドックンは相変わらずだなー、だけど俺はドックンのそんな所も好k」

('A`)「死ね」

( ゚∀゚)o彡「そういうところもたまんねーわ、ていうかドックンもイメチェンとかしてくればいいのに」

('A`)「そういうのする奴の意味が分からん、おつかれちゃんって感じ」

前で絡まれているマイナー系の奴を出来る限り冷ややかな目で眺める。
ピアスの穴を開けたことも露呈してしまい、マイナー君はDQNたちに連れられて教室から出て行った。
南無。



2009050920181712a.jpg


 
( ゚∀゚)o彡「でもさー、ドックンもイメチェンしたらぜってーイケメンになるって、
       俺の行ってる美容院紹介してやろうか?」

('A`)「お断りします」(゚ω゚)

ジョルジュが何か言っていたが無視して再び顔を伏せる。
てか今変な奴がいた気が・・・まぁいいか。

組んだ腕の隙間から斜め右の空席を見る。
密かに気になっているツンはまだ来ていない

( ゚∀゚)o彡「ツンならまだ来ねーよ、一本電車遅れちゃったーってメール来たし」

慌てて顔を上げる。
ニヤニヤしながらジョルジュが俺の顔を覗き込んでいた。
顔と耳が熱くなる。
多分、俺の顔は真っ赤なんだろうと思う。

( ゚∀゚)o彡「ま、そんな遅れやしねーから心配すんなっつの」

(;'A`)「誰も心配なんか・・・」

( ゚∀゚)o彡「どの面下げて物言ってんだよ、ツンに惚れてるくせに」

確かに俺はツンのことが好きだ。
高校に入って廊下ですれ違ってから、恥ずかしながら一目惚れをしてしまった。
誰にも言っていないし、バレないように気をつけているのに、何故かジョルジュにだけはバレてしまった。

人生オワタ、を覚悟したが誰にもバラされずに学園生活をおくれている。
だが、バラさない代わりにとたまにジョルジュと二人っきりで遊びに行かなければいけないハメに
なってしまったのだが。

( ゚∀゚)o彡「早く告っちゃえっつーの、フラれたら一緒に泣いてやるからさ」

(;'A`)「不吉なことを言うんじゃねーよ・・・」

そこまで言いかけたところで、俺は教室のドアの人影に気づいた。


ξ ゚⊿゚)ξ「おっはよー」

俺は目を疑った。

あれ、おかしくない?
なんで髪の毛茶色いの?
なんでクルクル舞いてんの?

( ゚∀゚)o彡「うぉい、ドックンの大好きなツンもおつかれちゃんの部類に入っちゃったな?」

(;'A`)「oh・・・」

黒髪ストレートの淑女からキャバ嬢にジョブチェンジしたツンは
たちまちクラスの女子に取り囲まれ見えなくなった。

なんてこったい。
俺は確かにツンが好きだ。
キリッとした顔立ち、くっきりとした二重、大きすぎず小さくない乳、ぷるんとした唇、
誰にでも優しく接するその性格。

そして俺が何より好きだったのは・・・。

その漆器のような黒髪ストレートだったのに。


(;'A`)「なななーんてこった・・・」

( ゚∀゚)o彡「うひゃひゃひゃ、ドンマイだなドックン・・・ていうかありゃパーマか? イメージ大分変わんなぁ・・・」

ジョルジュがその後も何やら続けていたが耳に入らなかった。

好きな人のイメージが大きく崩れてしまったのがこんなに衝撃だとは。
その後のHRの教師の話もまったく耳に入らなかった。


始業式の長ったらしい校長の話が終わっても、まだ俺はボーッとしていた。
なんでキャバ嬢だよちくしょぉぉぉぉぉ!
俺の心は大荒れで、今日の昼飯をどうしようなどという考えは綺麗さっぱり吹き飛ばされていた。

( ゚∀゚)o彡「ま、元気出せっての。 マックでも行こうぜ、おごるからさ」

('A`)「ああ・・・」

中身の入っていない軽い鞄を抱えて、席を立つ。
「またこいつらいっしょなのか? 釣りあわなくね?」的な視線を受けながら教室を後にした、いつも通り。

ツンの髪形について話しながら、というかジョルジュが一方的に喋っていただけなのだが・・・
とにかく、下駄箱についた。
ジョルジュの励ましもあり、俺の嵐は収まりを見せていた。
まぁ・・・とりあえず今日はてりやきにしようかな・・・。

ξ ゚⊿゚)ξ「ドクオくーん」

背中に当たる甲高い声、振り返るとクルクルヘアーのキャバ嬢が立っていた。

ξ ゚⊿゚)ξ「帰るの?」

返事を返そうとしているのに、うまく言葉が出てこない。
ツンを前にするといつも、まったく情けない話だが。

助けを求めてジョルジュの方をチラッと見た。
しょうがねぇな、という顔でジョルジュが喋りだした。

( ゚∀゚)o彡「そうそう、マックよマック。 男同士の話をだな・・・」

ξ ゚⊿゚)ξ「へー、二人っきりで? そういう関係なの?」

ケラケラと笑いながらツンはジョルジュを小突いた。
羨ましいから死んでくれないだろうか。

( ゚∀゚)o彡「そうそう、ケツの穴まで見せ合った中だからな。 なぁドックン?」

(;'A`)「ひ、ひゃ!?」

か、かっこわるっ!
ひゃ、は無いだろ、ひゃ、は。
ツンは爆笑していたから結果オーライなのだろうか?

ξ*゚⊿゚)ξ「やばいドクオくんマジうけるね、ひゃ、って・・・」

ツンはツボに嵌ったようでお腹を押さえながら笑っていた。
その間にジョルジュは「だろー? マジコイツ最高じゃねー?」と俺をさりげなく売り込んでいた。
俺は挙動不審に鞄を弄りながら、天井の蛍光灯を眺めていた。

( ゚∀゚)o彡「んで、なんか用?」

ξ ゚⊿゚)ξ「あー、そうだ。 図書係りの引継ぎ業務があるからさー、
       前図書係りのドクオくんに手伝ってもらおうかなーって」

なん・・・だと・・・?
驚いてツンの顔を見る、丁度昇降口からむあっとした風が入ってきた。

ξ ゚⊿゚)ξ「でもマック行くんなら別に・・・」

別に、なわけない。


( ゚∀゚)o彡「ああ、べt
(;'A`)「でゃいじょうぶですっ!」

ツンとジョルジュが飛び上がらんばかりに驚いてこっちを見た。
いや、むしろ予想以上の大声に俺もかなりびっくりしているわけだが。
他の生徒たちも「なんだこいつきめぇ」の視線を送ってくる。
助けて、ジョルパンマーン!

( ゚∀゚)o彡「うひゃひゃひゃひゃ、いきなりだからビビったぞこのやろぅ!」

願いが通じたのか、ジョルジュは爆笑しながら俺の肩を軽く小突いた。
俺はジョルジュに苦笑いで返し、口の動きだけでサンキュー、と送った。

( ゚∀゚)o彡「ま、俺は寂しく一人マックだな。 んじゃ先に帰るから頑張れよー」

サンキュー、が通じたのかどうかは分からないがジョルジュは大きく手を振りながら昇降口から出て行った。
最後の頑張れよー、は俺に向けてなんだろうな、多分。
どう頑張れって言うんだハゲが、これだからリア充野郎は困るんだ。

そんなことを考えていると、不意に肩に手が置かれた。

ξ ゚⊿゚)ξ「なーにボーッとつっ立ってんの、ほら、行こ?」

('A`)「あ、ああ・・・」

ツンに押されながら、図書室へと向かった。
正直、今なら死んでもいいわ。


ξ ゚⊿゚)ξ「・・・よっと、これで半分くらい、かな・・・」

('A`)「み、みたいだね」

綺麗に整頓された本と、乱雑に積まれている本を見つめながらため息をついた。
丁度先生が図書室の本の整理をしているところだったのが運が悪かった。
「ちょっとやっといて、先生は疲れたから休憩してくる」
二時間以上帰ってこないってどういうことやねん、と。

いや、俺的には最高なんですけどね。
時計を見ると、もう二時を過ぎていた。
後でジョルジュに謝らなきゃなぁ・・・。

ξ ゚⊿゚)ξ「疲れたっ! あたしたちもちょっと休憩しよっか?」

('A`)「あ、うん」

ツンは両手を伸ばしながら、窓のでっぱりに腰掛けた。
俺はテーブルから椅子を引っ張り出して座った。
何をすればいいのか分からず、とりあえず俺は顔を伏せて寝たふりをした。
な、情けない・・・。

流れる沈黙、気まずい。
なんかもう一時間くらい経ってる気がする。
どうすればこの状況を打破できるの? 俺が死ねばいいの?

ξ ゚⊿゚)ξ「ねー、ドクオくん」

('A`)「は、はい?」

不意に声を掛けられ、慌てて顔を起こす。
目の前の壁にある時計を見たらまだ二分しか経ってなかった。

ツンは窓から外を眺めていた。
Yシャツが透けて、ブラジャーのラインがうっすらと見えた。
俺は焦って目を伏せる。
こちとら純粋なチェリーですから。

ξ ゚⊿゚)ξ「あたしの髪、どう?」

(;'A`)「え?」

いきなりの質問。
どう答えればいいんだ?
教えてくれリア充(ジョルジュ)!

(;'A`)「えーっと・・・その・・・」

ξ ゚⊿゚)ξ「ぶっちゃけていいよー」

俺が口ごもっていると、ツンは窓の鍵を開けながらそう言った。
いや、ぶっちゃけてってあんた・・・。
「元のほうがよかったです」なんて言えるかっつーの。

窓が開き、夏の爽やかな風が入ってくる。
ツンの髪が揺れて、少しドキッとした。

ξ ゚⊿゚)ξ「前のほうがよかった?」

急にこっちを向いた。
いきなりだったので俺は焦った俺は。

(;'A`)「そんなことない・・・と、思うけど」

おいおいおいおい。
違うだろ、俺。
口から滑り出てきた違う発言に戸惑った、何を言ってるんだ?

ξ ゚⊿゚)ξ「そう? 良かった」

ツンが窓のでっぱりから図書室の木の床にピョンと飛び降りた。
少しだけ、ツンの顔が寂しそうに見えた。
違うんだって、正直に言えよ、俺。

(;'A`)「いやちがっ」

中途半端に出てきた発言。
しかも裏返ってるし、恥ずかしい。
ツンは驚いた顔をしながらこっちを振り向いた。

ξ ゚ー゚)ξ「あはっ、何?」

笑顔で首を傾げる。
クリティカルヒット、俺の残りHPはもう残り少ないわけで。
ていうか何でこっちに向かって来てんの?

(;'A`)「あの・・・だから・・・」

ξ ゚⊿゚)ξ「だから、なによー?」

俺の隣に来て、顔を覗き込んできた。
心臓の少し飛び上がる。
ちょ、まて、落ち着け俺。

(;'A`)「俺的には前のほうが、よかった・・・と、思う、けど・・・」

ツンは驚いた顔をして、俺を見ている。
言えた、けど・・・。

冷静に考えたらこれってダメなんじゃね?
グッバイ俺の恋、ジョルジュは本当に一緒に泣いてくれるのだろうか。

ξ ゚⊿゚)ξ「本当のこと言ってくれてありがとね」

(;'A`)「え?」

これは予想外です。


ξ ゚⊿゚)ξ「他の皆はさ、可愛いーとかそういうことしか言ってくれなくて・・・」

ガタッと隣のイスが引かれた。
ツンが、俺の隣に座ってきた。
好きな人が、直ぐ、隣にいる。

ξ ゚⊿゚)ξ「あたしね、実は凄いくせっ毛でさ・・・寝癖とか酷かったのよ、うん」

(;'A`)「え?」

ξ ゚⊿゚)ξ「んで、毎月ストパーとかして髪形をキープしてたわけよ」

すとぱー、ジョルジュに聞いたことがある。
なんか普通のパーマとは違ってサラサラのストレートにするパーマだったっけ。

ξ ゚⊿゚)ξ「髪の手入れとかも慎重にやっててさ、めんどくさくて・・・だから逆にパーマやっちゃえ、みたいな」

(;'A`)「そう・・・なんだ・・・」

ξ ゚⊿゚)ξ「でも、やっぱ似合わないか。 やっぱ無駄にイメチェンとかするもんじゃないねー」

えへへ、と笑いながらツンがこっちを見た。
心臓の鼓動が早まる。
何故か下が盛り上がり始めていた、ふざけんじゃねーよマイサン。

ξ ゚⊿゚)ξ「本当のこと言ってくれてありがとね、ドクオくん。」

(;'A`)「あ、いや、別に・・・」

ξ ゚⊿゚)ξ「いやいや、本当にありがたいから。 そうだ、ドクオくん。 アド教えて?」

わーお。

('A`)「あ、いい・・・けど・・・」

ξ*゚⊿゚)ξ「やった! 断られたらどうしようかと思ってさー」

ξ ゚ー゚)ξ「んじゃ、ぱっぱと終わらして帰ろうか」

('A`)「あ、はい」


ごめん、ちょっとだけ俺は期待をした。
まぁ、そんな小説みたいにうまくいくわけない・・・よなぁ・・・。

空には、大きな入道雲が浮かんでいた。



('A`)ドクオはツンが思い人のようです END





この小説は2009年3月29日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:rBarTjVt0 氏



ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2010/01/09 20:07 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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