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巨乳には愛が詰まってるようです


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




拝啓皆様。
今私は大変な目に遭っています。
簡潔明瞭に、状況をご説明しますと―


起きたら巨乳になってた。


('A`)「俺が、だけどな!」


そう、彼がね。巨乳になってるんですよ。私はいつまでもスレンダーなのにね。

川 ゚ -゚)「いつかお前を殺して私も死んでやる…」

マジで。




200905090005070a4.jpg



それは、いつも通りに目覚めた休日の朝のことだった。

川 ぅ -゚)「…朝か…」

隣で寝息を立てるドクオを起こさないように注意しつつ、台所へ向かう。
ご飯が炊けていることを確認し、味噌汁でも作ろうかと冷蔵庫を開けたところで―

(#゚A゚)「何じゃこりゃぁぁぁぁっ!!」

寝室から、ドクオの叫び声が聞こえてきた。
それは何年振りかに聞いた絶叫で、腰が抜けるかと思った。
実際には腰は抜けなかったが、手にしていた味噌パックが落ちた。

川 ゚ -゚)「何だ、朝から騒がし」

素足でゴキブリでも潰したのだろう…と思いながら、部屋を覗き込み…私の体は硬直した。

川 ゚ -゚)「い…」

(;'A`)「男性に付いてちゃいけないものが自然発生してる件」

昨日まで薄っぺらかったドクオの胸には、たわわに実った脂肪の山が二つ。

川 - )「うん、しかもそれは女性にもなかなか付いてないものだね」

(;'A`)「え?クーなんで包丁持ってきてんの?いや、ちょ待っておま」


アッーーー!!!

切除は失敗した。


川 ゚ -゚)「―という訳なんだ」

ξ ゚⊿゚)ξ「はぁ…それでドクオはあんな顔になってるわけね」

(#)A`)「激昂したクーに殴られてな」
  _
( ゚∀゚)o彡゚「おっぱいおっぱい!お前羨ましい限りだぞ!」

ξ ゚⊿゚)ξ「目覚めたら巨乳…なんて言われた時には信じがたかったけど、現物を見せられちゃねぇ」
  _
( ゚∀゚)o彡゚「おっぱいおっぱい!」

ξ ゚⊿゚)ξ「うん、ちょっと黙れ」

このまま巨乳で暮らしつづけるのも限界がありそうだと判断した私たちは、
とりあえず友人に相談することにした。

その友人が今目の前にいる二人である。
金髪巻き毛で巨乳なのがツンで、うるさい眉毛はおっぱい専門家のジョルジュ。
餅は餅屋、巨乳は巨乳屋というわけだ。

川 ゚ -゚)「これ以上ドクオが落ちこぼれないよう、どうか手を貸して欲しい」

('A`)「既に俺が落ちこぼれてるみたいな言い方すんな」

高校で一浪、大学でも一浪の万年平社員に言われたくないわけだが。


ξ ゚⊿゚)ξ「事態は呑み込めたけど…人間の力でどうにかなるの、これ」

確かにそれは悩みどころだ。
男性の胸に急に乳房が発生したなんて事件は聞いたことも見たこともない。
ということは、治療法があるとも思えないわけで。
  _
( ゚∀゚)「とりあえずは現状維持するしかないんじゃないか?」

('A`)「やっぱ、そうなるよなぁ…」

それは、二人で話し合ったときにも出た結論だった。

川 ゚ -゚)「そうすると私は毎日ドクオを殴らなくてはいけなくなる…実に心苦しいことだが…」

('A`)「お前もうちょっと自分の感情こらえろよ」

そりゃあ女性相手なら当然堪えていますよ。個人差や遺伝もあるだろうし。
だが男性相手では無理。どう考えても無理。2000%無理。

ξ ゚⊿゚)ξ「現状維持ってことなら、いくつか気を付けるべきことがあるわよ」
  _
( ゚∀゚)「だな。例えば」

ξ ;⊿;)ξ「夜になったら垂れてきた!!」
  _
( ゚∀゚)「なんてことにならないようにとか」

('A`)「どうでもいいけどお前らなんでそんな息ぴったりなんだよ」


その後、二人から色々と巨乳が抱える問題点についてのアドバイスを貰った。
垂れないようにどうするかとか肩こりが大変だとか…。
巨乳には巨乳にしかわかりえない苦労がある、ということを私は初めて知った。

川 ゚ -゚)「貧乳も巨乳もどっこいどっこいなんだな」

('A`)「…俺としてはこれを隠す方面の知恵が欲しかったんだが…」

川 ゚ -゚)「道を歩いている分にはどうにかなるさ」

胸が膨らんで初めて気が付いたが、ドクオの顔は意外と中性的な顔立ちだ。
…それがイケてるかどうかはまた別問題として。
女っぽい服を着ていれば周囲の目線は誤魔化せそうな感じ、というのが我々三人の総意である。

というわけで、私たちは服屋に来ていた。

('A`)「下はまぁGパンでいいとして…問題は上か」

目に付いた服を手に取り、ドクオの体に当ててみる。

川 ゚ -゚)「これなんかいいんじゃないか?サイズもピッタリだ」

…そういえば、こんな風に買い物をするのも久々な気がするな。少し嬉しい。

('A`)「何でキャミソールなんだよ、バカかお前」

川 ゚ -゚)「バカって言うな巨乳」

楽しんでるだけだ。


何着か女物の服を買い、私たちは店を後にした。
ちなみにキャミソールは却下された。残念。

('A`)「こんなところで出費するハメになるとは誰が予想しただろうか」

川 ゚ -゚)「ノストラダムスもびっくりだろうな」

世紀末なんかよりよっぽど予言が大変に違いない。

('A`)「家計も大変なのに…ごめんな、クー」

両手に紙袋をぶら下げながら、ドクオがぽつりと漏らした。
さっきも言ったように、ドクオは万年平社員だ。給料も高いとは言えない。
まぁそんなのはどうでも良いことだ。

川 ゚ -゚)「気にするな。旦那にはいい格好をさせるのが妻の役目だろう?」

('A`)「…そうか。ありがとう」

川 ゚ -゚)「それより、久々に二人で買い物に出てきたんだ。色々寄っていかないか?」

('A`)「そうだな。あれこれ考えるより、楽しんだ方がいい」

後は二人であちこち、道草を食べまくりながら帰った。
ゲーセンに寄り、アイスを舐め、ファミレスで駄弁り、カラオケで歌い…。

ようやく家に着いた時には、すっかり日が沈んでいた。


('A`)「ただいま、っと」

川 ゚ -゚)「今日は久々に遊んで疲れた…夕飯はどうする?」

('A`)「色々食ったし、いいんじゃないか?風呂は入りたいけど」

川 ゚ -゚)「そうだな。じゃあ沸かしておこう」

湯船に湯を張り居間に戻ると、ドクオが買ってきた服を着ているところだった。

('A`)「ブラ考えた人ってマジ天才だな。あんだけ重かった胸が超楽だもん」

川 ゚ -゚)「私に対する嫌味かそれは」

もう一発殴ってやろうか…と思ったが、今日一日の楽しさに免じてやめておくことにした。
代わりに、熱いお茶を汲んでやる。

('A`)「サンキュー」

川 ゚ -゚)「うむ。しかし今日は驚いたな…朝のあの叫び声、私が告白した時並だったぞ」

(;'A`)「…また恥ずかしいことを…」

あの時のことを思い出すと今でも笑いが込み上げてくる。
私の告白を受けたドクオは、尋常じゃないほど叫んだ上めちゃくちゃにテンパっていた。
あまりにも大きな叫び声だったせいで、二人の関係が校内公認になってしまったぐらいだ。

(;'A`)「もうその話はいいって…」

照れ隠しのつもりか、ドクオはテレビの電源を入れた。

(# ФωФ)『お前も干し肉にしてやろうか!!!』

やっていたのは音楽番組。白塗りで悪魔のメイクをした男が、割れんばかりの声で叫んでいた。
…いいこと思いついた。

川 ゚ -゚)「それ、干し肉にするってのはどうだ」

('A`)「いい加減切除から思考切り離してくれない?」

川 ゚ -゚)「…切除だけに?」

('A`)

川 ゚ -゚)

ドクオは何も言わずに茶を啜った。

('A`)「ふぅ…明日から心配だ…ちゃんと生きていけるのか…」

川 ゚ -゚)「どうにかなるさ。もっと大変な坂もあっただろう?」

ドクオは高校入学と大学入学を一度ずつ失敗している。
どちらの時も本当に大変だったが、私と周囲の助力のおかげでどうにかなった。

川 ゚ -゚)「だから、今回もどうにかなる。私が助ける」

('A`)「…お前がそう言ってくれるなら、きっとどうにかなるな」

ドクオは、そう言って笑った。私はその笑顔が好きだ。
例え私の嫌いな脂肪の塊が付いていたとしても。

川 ゚ -゚)「そろそろ風呂に入るぞ」

('A`)「はいはい」

川 ゚ -゚)「今日はその忌々しき物をじっくりと嬲ってやろう」

(;'A`)「状況によってはもの凄く魅力的な提案なはずなのにめっちゃ怖いんですが…」

川 ゚ -゚)「気のせいだろう」


……………。

ギャアアアアアッーーー!!!

やはり切除は無理らしい。
彼と一緒にいる限り、肉塊と別れることは叶わないようだ。
つまり、この塊とは死ぬまでずっと付き合うことになるだろう。

川 ゚ -゚)「勘弁して欲しいな、全く」

(#)A(#)「俺の方が勘弁して欲しいっす」

まぁ、致し方ないか…。
これからは、巨乳も愛せるように頑張ってみよう。

川 ゚ -゚)「…しかし…見れば見るほど邪魔な脂肪の塊にしか見えん…」

('A`)「詰まってるのは脂肪だけじゃないと思うんだけどな」

川 ゚ -゚)「ほう。例えば?」

('A`)「…クーへの愛とか…」


…く…く…。

川 ゚ -゚)「くっせー!!!」

('A`)「俺もそう思うが何そのムカつく言い方」

はっきり言って、ドクオには似合わない。似合わなさすぎるけど。

川*゚ -゚)「言われて悪い気はしないな」

少しは、巨乳を好きになれそうだ。

('A`)「なら、恥ずかしいのを我慢して言った甲斐があったってもんだ。電気消すぞ」

川 ゚ -゚)「ああ。おやすみ、ドクオ」



そして翌日。

('A`)「治った」

川 ゚ -゚)

うん、まぁ…いいか。色々言いたいことはあるが、全て呑み込んでおこう。

川 ゚ -゚)「昨日は楽しかったしな」

('A`)「…またどっか遊びに行くか。そのためにも、頑張らないとな」

川 ゚ -゚)「ああ。でも、頑張りすぎて体を壊すんじゃないぞ」

('A`)「大丈夫だよ。もう見た目じゃわからないだろうが、俺の胸には愛が詰まってる」

ドン、とすっかり薄くなった胸を叩いて言ったその台詞は―
やっぱり、クサかったけど。

やっぱり、嬉しかった。


川 ゚ ー゚)「私の胸にも詰まっているよ」

見た目でわかるようになることは、きっとないだろうけどな。



巨乳には愛が詰まってるようです   終





この小説は2009年3月25日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:pLitod6+O 氏
作者がお題を募集して、それを元に小説を書くという形式のものです


お題
・ξ ゚⊿゚)ξ「目覚めたら巨乳」
・(#゚A゚)「何じゃこりゃぁぁぁぁっ!!」
・( ФωФ) 「干し肉にしてやろうか」
・ξ ;⊿;)ξ「夜になったら垂れてきた!!」


ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2010/01/09 19:51 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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