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( ФωФ)と('A`)の机上の戦争のようです


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




遥か昔、西洋文明と東洋文明の交わる所、天山山脈で、その高峰をはさんで西洋軍と東洋軍が対峙していた。

ヨーロッパを拠点とし、勢力を拡大し続ける大帝国「神聖ニューソク帝国」はついに大東征を開始し
文字どおり世界制覇を成し遂げようとしていた。

ニューソク帝国の兵士はまさに精強無比、破竹の勢いで軍を進め、ついに東洋の懐まで入り込んだ。

ニューソク軍の通った跡には荒野しか残らない。

事態を重く見た東洋諸国はそれまでの近隣諸国での小競り合いを止め、
東洋諸国連合軍を組織して天山山脈に要塞を築き立てこもった。

天山山脈は砂漠に聳え立つ高峰、天険の地、容易な事では攻め落とすことはできない。

両軍はお互い動きが取れずここ天山山脈でニューソク軍およそ120万、東洋諸国連合軍およそ45万が
3ヶ月もの間にらみ合いを続けている。




20090420210406632.jpg


 
ニューソク軍の本陣内の薄暗い幕舎の中で、神聖ニューソク帝国、東方征伐軍総将
ウラー・ロマネスクは苛立ちを隠せないでいた。

(#ФωФ)「くそったれが!」

ロマネスクがいらだつのも無理もない、
ここ3ヶ月事態には何の進展もなく、散発的な攻撃を仕掛けては見たものの、
堅固な要塞の前に何の成果も出せずに撤退を余儀なくされた、

遥か後方の首都ラウンジからは3日ごとに軍使が送られ、東部の平定をせっつかれている。
このままでは自分の進退にすら関わる、とロマネスクは焦っていた。

(#ФωФ)「東部の現状も知らない中央軍の奴らめ!
         あの忌々しい要塞を見たこともないくせに無理難題を要求しおる!」

ニューソク軍自慢の重装騎兵も岩だらけのこの土地では実力を発揮できないし、
戦車隊にいたってはまともに走行することもできない、


陣地の周りの針葉樹林をみな切り倒し、攻城兵器の櫓やカタパルトも大量生産させたが
大きな効果を出すことはできなかった、

最近ではジパングのサムライが持ち込んだといわれるやたら大きい長弓が大量配備されたらしく、
近づくだけで矢が雨あられと降ってくる

強力な長弓と要塞の高さがあいまって、その飛来する矢は鉄の鎧をも軽々と貫通し、
兵士に深く突き刺さる、 厄介な事に矢を抜こうとすると鏃(やじり)が抜け、体内に残ってしまう、
一本でもまともに食らえば半年は戦線復帰できない。

サムライたちは他の諸国の兵にも弓の使い方を教えているらしく、その数もどんどん増えている。

( ФωФ)「どうしたものか・・・」

ロマネスクはテーブル上の暦に視線を移す。

もうすぐ冬が来る、強固な補給線を構築しているため糧秣の心配はないが、
慣れない気候に体調を崩すものも多く、兵には厭戦気分が広がり始めている。

( ФωФ)「軍師ショボンよ、持久戦はそろそろ限界だ、なにか良い策はないのか?」

(´・ω・`)「そうですね、このまま持久戦になれば双方とも得はないでしょう」

(´・ω・`)「財力の乏しい東夷のやつらは40万以上の軍を動員しつづけるのも厳しいはず」

(´・ω・`)「それに、山の上に布陣している東夷どもは冬になれば我がほうより厳しい寒さに晒されます」

(´・ω・`)「そこで提案なのですが――」

(;ФωФ)「うーむ・・・確かにこの状況では・・・しかし中央が許すか?」




一方、東方諸国連合軍陣地

陣地中央の大きな円形の幕舎の中では諸国を代表する将軍たちによって軍議が行われていた

( `ハ´)「敵はまだ諦める気がないようアルね」

チュー国大将軍シナーはつぶやく、こちらも半ば敵の撤退を諦めている様子だ

<;ヽ`∀´>「ウリたちはもう物資が尽きそうニダ、なんとかしてくれニダ」

ウリナラ国 総司令ニダーは困惑した表情で訴える

('A`)「ウチの連中も、味噌と醤油が尽きそうだ、アジの開き食べたいってだだこねてます」

ジパング大陸派遣軍指令ドクオも気疲れした様子で報告する

( ^ω^)「ブーンたちは平気だお!ヤギのミルク分けてあげるお!」

騎馬民族モンゴリの大酋長ブーンは励ますように声を張る


( `ハ´)「なんにしても、このままはまずいアル、誰かいい策はナイアルか?」

('A`) (・・・・無いのか有るのか)

<;ヽ`∀´>「ウリには思いつかないニダ」

( ^ω^)「うーん・・・総攻撃をかけたら相手の思う壺だし、決め手がないお・・・」

('A`) (あ、飲み水がまずいって文句いいたかったんだった・・・)

('A`) (でも今そんなこと言ってたら怒られるしな・・・)

( `ハ´)「とりあえずドクオ、ウチの兵に引き続き和弓を教えてほしいアル」

('A`) 「あ、わかりました」

('A`) (水は自分たちでなんとかしよう・・・)

結局なんの進展も無く軍議は終わり、解散となった、

兵舎脇でジパング兵とチュー国兵がジパング人はなんにでも醤油を入れたがる、
チュー国料理は油使いすぎ、とどうでもいい事で喧嘩していた。


さらに4ヶ月がたち、冬が終わり、春が来て、天山山脈に雪解け水の川流れ、
小さな花が咲き始め、ジパング兵とドクオが山桜の下で花見をしていると、ドクオの元に伝令が駆けつけた。


('A`)「どうしたの?なんかあった?」

伝令 「それがその・・・敵軍の軍使が来ていて・・・」

中央幕舎に集められた各国将軍に告げられた敵軍からの書簡の内容は要約すればこうだった、



■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

このまま両軍睨み合っていても無駄に将兵を犠牲にするだけだぜ?

だから両軍と要塞の精巧なミニチュア作ったからそれで模擬戦やって決着つけようぜ
人命を無駄にしたくないし。

そんで、こっちが負けたら撤兵するし、そっちが負けたら要塞明け渡せ

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■



('∀`)「へー、粋なこと考えますね、敵も」

( `ハ´)「何言ってるアル!馬鹿馬鹿しいアル!」

<;ヽ`∀´>「でも確かに兵の損耗も激しいニダ、小競り合いの繰り返しで怪我人だらけニダ」

( ^ω^)「おっ 一回やってみればいいお?模擬戦の研究ならこっちも何回もやってるお?」

<ヽ`∀´>「別に負けても約束破ればいいだけニダ」

('A`)「それに、ここで逃げたら武士の恥」

( `ハ´)「うーーーむ・・・・じゃあ誰が代表で行くアル?」

4人はさんざんもめた挙句、くじ引きで決めることにした。

('A`)「あ、赤いの付いてる」

( ^ω^)「じゃあ、ドクオがいくお?」

('A`)「やだなぁ、負けたら逃げ切れるかな」



こうして両軍の代表が、両軍陣地の中間地点、山桜の木の下で模擬戦で戦うこととなった。

道中、ドクオは気が気でなかった、
ドクオとその配下の護衛20名ほどは、100の敵装甲騎兵に護衛されながら、指定の地点にむかった

('A`) (うわーこえーもう帰って春画見たい)

( ФωФ)「我輩は、神聖ニューソク帝国、東方征伐軍総将、ウラー・ロマネスクである」

( ФωФ)「此度の申し入れの受諾、ありがたく思うのである」

屈強な肉体を豪華な装飾が施された鎧で固めた男がニューソク側から現れた。

('A`)「どうも、東方諸国連合軍から代表して来ました、ジパング大陸派遣軍指令、ウツダ・ドクオです。」

(´・ω・`)「それでは早速ですが模擬戦を始めましょう、模型はこちらに用意してあります」

( ФωФ)「うむ、お手柔らかにたのむぞ。ドクオ殿」

(;'A`)「はは・・・こちらこそ・・・」

('A`)(このおっさんこえぇ・・・)


山桜の木の下には、大理石で作られた豪華なテーブルとイスがあり、
その上には精巧な天山要塞の模型と両軍の兵士の模型がある

(´・ω・`)「兵士はひとコマで100人をあらわしています、
      戦闘の勝敗は各兵種の相性と位置関係を加味した上、この20面ダイスで決めます」

ショボンは水晶でできた美しい正二十面体をドクオに渡す、表面には薄くニューソク文字で
1~20までの数字が彫ってある。

(´・ω・`)「なにか不満な点はございますか?」

ドクオは模型やダイス、兵の数などを確認して、問題ないですと答えた。

(´・ω・`)「ふふ、やはり我軍の情報収集は完璧でしたね、それでは始めましょう」

( ФωФ)「うむ、では お手合わせ願おう」

('A`)「はい、お願いします」


二人の将は18時間もの間、盤上でコマを動かし続ける。
最初こそ硬くなっていた二人ではあるが、時間がたつにつれ打ち解けていった。


('∀`)「あちゃー、そうきましたか、それじゃあここの部隊2000は全滅だ」

(*ФωФ)「なに、我輩のほうこそさっきはおぬしに4000の騎兵がやられておるわw」


2人の将軍は笑いあい、互いを讃えあいこの時間を楽しむように盤上の戦いを続けた、

しかし、27時間ほどたったころ、両軍の趨勢が見えたきた。


(;'A`)「うう・・・」

( ФωФ)「大勢は決まったな、もはや要塞は落ちる」

ロマネスクの顔には、少しの落胆の色も見える、決まってしまったか―

(#'A`)「まだだ!まだきまっちゃいない!」

ドクオが盤に強く駒を打ちつける。木の駒と大理石の盤が大きな音を立てる。

( ФωФ)「無駄だ、そんなところに――・・・」


ドクオの必死の一手はまさに鬼手だった、

(;ФωФ)「まさか・・・こんな・・・」

その一手で状況は大きく変化した、劣勢だった東方連合は一気に攻勢にうつり、ニューソク兵を追い詰める

ロマネスクも奮闘したが、一歩及ばず、ニューソク軍は壊滅した。

('A`)「これで・・・・撤兵していただけるんですね」

ドクオの顔にうれしさは浮かばない、ただ事を成し遂げた安堵の表情が浮かぶだけだ

( ФωФ)「・・・・・・・」

('A`)「それで撤退の期日は―」

( ФωФ)「・・・すまぬ、ドクオ殿」

ロマネスクの体がかすかに震える

(;'A`)「・・・・」

ロマネスクは搾り出すように続ける

( ФωФ)「・・・おぬしも軍人、わかるであろう・・・敵を前にして、戦わずして帰還するなど・・・」

(;'A`)「撤退する約束のはずだ!」

( ФωФ)「すまぬ、本当にすまぬドクオ・・・撤退するわけにはいかんのだ」

( ФωФ)「おぬしも、帰すわけにはいかん! せめて、捕虜として丁重にもてなそう。」

('A`)「ロマネスク・・・」

ロマネスクは警備の兵を呼び集め、ドクオを捕らえるよう指示した


そのとき、ニューソク軍の伝令がロマネスクのもとに駆け込んできた。

伝令「伝令!伝令です!」


( ФωФ)「何事だ!騒々しい」

伝令「それが・・・偵察隊の報告で、新たな建造物が敵要塞に確認されました!」

伝令「敵軍は、山脈の雪解け水でできた川の流れをせきとめ、大量の水をためています!」

( ФωФ)「それがどうした?」

(;´・ω・`)「・・・・もし堰を破壊されれば大量の雪解け水が、岩や土を巻き込んでわが陣地に流れ込む・・・」

(;´・ω・`)「それに、わが軍は陣地の周りの木を根こそぎ切ってしまった、水の勢いは収まらない」

伝令「その通りです!やつら、とんでもないことをたくらんでしました!」

(;'A`) (それってもしかしてウチの連中が作った飲み水用の・・・)

(;´・ω・`)「ヘタをすれば、わが軍は壊滅・・・・まさに鬼手・・・」

( ФωФ)「・・・いや、これこそ神の一手だ。」

( ФωФ)「ドクオよ・・・お前はこんな手を用意しておきながら、我輩との勝負を受けてくれたのだな?」

(;'A`) (いや、全然そんなこと考えてなかったけど)

('A`)「・・・無駄な血は流したくない・・・・」

( ФωФ)「・・・そうか・・・・・・」

(´・ω・`)「・・・・・・・」

( ФωФ)「全軍に伝えよ!我らは首都ラウンジに戻る!凱旋だ!」

( ФωФ)「ドクオ、 さらばだ!」


こうして7ヶ月以上にもわたる西洋と東洋が激突した伝説的な合戦は、ほとんど戦死者を出すことなく
幕を閉じた。


数年後、ニューソク軍総司令まで上り詰めたウラー・ロマネスクによって

神聖ニューソク帝国と東洋各国のあいだに和平条約が結ばれることとなり、世界史上最大の戦争は終結した。



2009年、ジパングでウツダ・ドクオの子孫の家の蔵から発見されたドクオの日記は
世界中で笑いをもたらしたという。




( ФωФ)と('A`)の机上の戦争のようです  おわり





この小説は2009年3月17日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:yuNLpAsb0 氏
作者がお題を募集して、それを元に小説を書くという形式のものです


お題
・神の一手
・桜
・川の流れ


ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2010/01/09 18:53 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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