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(*゚ー゚) 悪夢と正夢のようです


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




(,,゚Д゚) しい、付き合って下さい

(*゚ー゚) ・・・はい、こちらこそお願いしますギコ君


私は、年下のギコ君に告白された。
私もギコ君が好きだったから少し考える振りをして、私は思いに答えた。


これから楽しい日々が始まる。
そして、ずっと、続くと思っていた。



20090323211852.jpg



付き合いだして程なく、私達は同棲を始めた。
二人だけの空間が約束された楽園のような気がして、私は心の奥から幸せをかみ締めていた。


(*゚ー゚) いってきまーす

(,,゚Д゚) おう、いってらっしゃい


私は陽が出る頃職場に出かける。
彼も同じ職場の人だけど、遅番なので家を出る時間帯は全く違う。
職場といっても、只のバイト先なんだけどね。

二人で過ごしてから、数ヶ月が経った。



(*゚ー゚) ただいまー、って言ってもギコ君とは職場で会ったじゃんw


体の疲れから鞄を重力に任せて床に置き、リビングに座った。
ふと見ると、流し台には汚れたお皿が溜まっていた。


(*゚ー゚) しょうがないなあ~


と言い、食器を洗う。

私の方が家事をやる割合が高いのだが、それを苦に思った事はない。
ギコ君はお仕事頑張っているんだから、私はサポートを出来ればきっとギコ君も負担が減って楽になるはず。

キュッと蛇口を締め、皿洗いを終了させた。ピカピカになったお皿は綺麗だ。



時間はあっという間に経ち、ギコ君が帰ってきた。


(,,゚Д゚) ただいま


(*゚ー゚) おかえりなさーい


ギコ君はとても疲れているようだ。
表情が少し険しい。

彼はリビングに荒くドカッと座った。私は机を挟んで対角線上に座っている。



(,,゚Д゚) あのさ、俺クビになった


(*゚ー゚) え!?


(,,゚Д゚) 上司と喧嘩になっていきなりクビ宣告だよ



いきなりの話に、私はポカンと口を開けて呆けてしまった。
でも、それなら私が支えてあげなきゃ。



(,,゚Д゚) ・・・ごめんなあ

(*゚ー゚) ううん、また働ける所探せばいいよ!



私は、本当は、知っている。
最近彼の評判が悪くなっていた事を。

正直、私の目から見ても真面目に仕事をやっているようには思えなくなってきていた。
だけど、彼を信じた。意味もなく信じ込もうとした。



ある日、私達はTVゲームをしていた。
たまには気晴しに遊びたいよね。


(,,゚Д゚) ぬおっ! 月閃光!

(*゚ー゚) ていっ! そーはじん!


ギコ君にゲームの操作を教えてもらって遊んだり、色んな知識を教えてもらう。
楽しいな。


でも、



(,,゚Д゚) あ コンボ途切れた

(*゚ー゚) ご、ごめん……私のせいだ

(#,,゚Д゚) んだよ! ちゃんとやれよ! これぐらい小学生でも出来るだろうが!

(*゚ー゚) ……本当にごめん


(#,,゚Д゚) けっ! 役立たずが!

(*゚ー゚) ……


TVゲームをやっていて、よく怒らせてしまう。

時には



(#,,゚Д゚) あ、またコンボ途切れた!

(*゚ー゚) あ…ごめんなさい…


(#,,゚Д゚) テメエ何やってくれてんだ!


言い終わるか否かの所で、彼の左手は高速で私の眼前に迫っていた。


ゴッ


自分の頬に重い振動が伝わる。

一瞬、何が起こったのかわからなかったが、
殴られたのだと直ぐに気付いた。


彼は

(#,,゚Д゚) 殴られる貴様が悪いんだぞ


と決まって言う。



殴られる方が悪い…


殴られる方が悪い…


殴られる方が悪い…



本当にそうなのかな。
知らない。

だけど私が悪いんだ。そうなんだ。





また数ヶ月経っても、彼の仕事先は見つからない。
というか、彼は求人誌すら買わずに家でTVゲームばかりしている。
私は仕事をしながら洗濯、掃除、皿洗いをやっている。

そして毎回、



(,,゚Д゚) 「早く仕事見つけて楽させてやるからな」



と言う。

私はその言葉に「うん」と頷く。

まだ、信じる。
分かっているけど信じる。



信じ続けた結果、
彼は一年近く働かなかった。


彼は働かない。

私は殴られる。

彼は金をせびる。

私は泣いて詫びる。

彼の喋る内容だけは一人前。

そして私の心は考える事を辞めた。




最近、眠っていると同じ夢を見る。
だけど起きると忘れている。
思い出そうとしても思い出せない。
なんなんだろう。





ある日、
彼は自分の財布を落とした原因を私のせいにした。


雨の降る夜、
街灯の少ない夜道で、
私は、
彼に殴られ続けた。

瞼は腫れ上がり、
頬は真っ赤になって、
口の中は切れ、血が溢れている

後頭部はアスファルトに何度も打ち付けられ、
肩は軋んで上手く動かせないし、
ズボンは彼に体ごと引き摺り回されたから所々破れている

コートなんて、雨と泥と血でぐちゃぐちゃ




(#,,゚Д゚) 死ね! 死ね! 死ねえ!




彼は叫びながら私を殴っている。


そっか。

死んでほしいんだ。


殴られてるのに変なの。
何にも考えれないや。

もっと恐怖心が大きいものだと思っていたんだけどなあ。
変なの。




(#,,゚Д゚) ゴミが! 低分子が! この俺様に逆らうな!




そう言い残し、彼は私を置いて行ってしまった。




私は、
ゆっくりと立ち上がった。

(*"-゚) イテテ・・

今になってじわじわと全身に痛みが広がってきた。


顔を触ると、いつもとは違う所に凹凸があったり、
付いている血がヌルヌルとしている。
ちょっと気持ち悪い。



私は歩き出した。
だけど右足が前に動いてくれない。

もう面倒臭いから両手で無理矢理動かす。



ズル、ズル、と歩き続ける。

今の私を遠目から見たら、とても人間には思えないかもしれない。
幽霊に見えるかな。それも楽しいかも。




歩き続け、ある建物に着いた。
そこは十階建ての無機質なビル。


屋外にある階段に周り、登り始めた。


私の足で階段が カン、カン と冷えた音を出している。

誰にも聞こえていないであろう音色は、
私にとっては唯一慰めてくれる素敵なもの。
よくわからないけど、そう思える。



ようやく辿り着いたのは屋上。

見渡すと、周りの景色がよく見える。
遠くに微かに見える山や、住宅街。仕事先も簡単に見えちゃう。

前からここは登ってみたかった。

フェンスもない手摺に手を掛け、夜空を見上げる。

雨がしとしとと顔に落ちて来て気持ち良い。
顔の汚れが流されていくので暫くそのまま空を見ていた。

うーん、星が見えないのが残念だな。



そしてゆっくりと、手摺に乗る。
風がちょっと強いや。

私は、そこから地上を見下ろしてみた。

そこで思い出した。
夢の事を。


私がこの場所に立っている夢。
そしてその後にしていた事も思い出す。


(*"ー゚) ふふっ


正夢って面白い。


私は両手を伸ばし、全身で十字架の形を作った。



目を閉じて、強く吹く風を感じながら、

ふわりと翔んだ。



走馬灯なんて嘘。
何も浮かばない。




さようなら。



『(,, Д )』



もう顔も思い出せない。






(*゚ー゚) 悪夢と正夢のようです 終





この小説は2009年2月9日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:UHM+MDd4O 氏



ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2010/01/09 14:25 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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