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从・∀・ノ!リ人は夜食を作るようです

 
はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ





l从´O⊂ノ!リ人「ぷわわあぁ~なのじゃ」

眠気眼をこすりこすり、私はトイレを目指していた。
すると、……おや? 居間の明かりが付いているではないか。

誰かいるのかな?


l从・∀・ノ!リ人「おろ? ちっちゃい兄者はまだ起きておったのじゃ!?」

(´<_` )「お、妹者。 このレポート明後日まででさ、今頑張ってやってたところなんだよ」

普段はみかんの皮で埋め尽くされている炬燵の台の上は、今はレポート用紙と難しそうな本で
埋め尽くされていた。
ちっちゃい兄者は大学生さんだから、いろいろと大変らしい。

l从・∀・ノ!リ人「ふ~ん……、でも何でこんなとこでやってるのじゃ?」

(´<_` )「兄者のやつがうるさくて……、こっちの方が随分とはかどるよ」

吐息をついて、やれやれといった感じでちっちゃい兄者は言う。
私は、あぁなるほど。と深く頷き、納得してみせた。

l从・∀・ノ!リ人「どれどれ」

(´<_`;*)「わっ」

ちっちゃい兄者の背中に負ぶさり、私はこっそりとレポート用紙を覗き見した。
  _,
l从・∀・ノ!リ人「うむぅ…… 何書いてるのか、さっぱりわからんのじゃ」

内容は化学式と計算式で埋め尽くされている。
微分までしかわからない私にとって、∫の記号によった計算なんてわけわかめだ。

(´<_` )「大丈夫、書いてる本人もわかんないから」

l从・∀・ノ!リ人「でも、頑張ってるのじゃ! ちっちゃい兄者はえらいのじゃー」

私はちっちゃい兄者の頭を撫でて、褒め褒めをする。
すると、ちっちゃい兄者はぽぉっと頬を赤らめた。

照れてるようで、すごく可愛い。

でも、せっかく頑張ってるのに……
こんな褒め方じゃあ、足りない。


l从・∀・ノ!リ人「そうなのじゃ! ちっちゃい兄者のために夜食を作ってあげるのじゃ!!」

じゃーん!っと、効果音とともに私は右手をあげて高らかに宣言した。
そうと決まったら、大好きなちっちゃい兄者のために頑張るぞ!っと。




20090226012130.jpg



 ……その前に、トイレトイレ……。




さて、何を作ろうか。
私は台所に立ち、頬杖をつき、…考える考える。

夜食の定番と言えば、おにぎりやラーメン。

……だけど、今日の昼にはみんなでラーメンを食べたんだよね。

l从・∀・;ノ!リ人「困ったのじゃ……」

冷蔵庫を開けて、また考え込む。
とりあえず、冷蔵庫の中身で決めようと思ったんだけど……うぅむ…。

これと言った食材がない。

とりあえず使えそうなものは、

―――ご飯、鶏肉、スープの素、卵、調味料各種……
  _,
l从・∀・ノ!リ人「牛乳すらないとか……」


(´<_`;)「…適当なものでいいぞ」

ちっちゃい兄者が、居間からこっそりと覗き言ってきた。

―――男子厨房に入らず!!でしてよ!
私は使い方を間違っているような丁寧語で、ちっちゃい兄者を台所から追い出す。

きっとちっちゃい兄者は、―――無理しなくてもいいよ。
と言った心配の意味でこっちに来たんだろうけど……

それが私の料理魂に火を付けた。

―――ちっちゃい兄者を喜ばせるものを絶対作ってやる!!

私は腕まくりをし、気合いを入れた。


l从・∀・ノ!リ人「よっしゃーなのじゃ!!!」

ばしーん。


……んで、最初に戻って考え始める。
夜食なので、こってりとしたものは、あまり好ましくはないだろう。
しかし、あるのはご飯と鶏肉と卵のみ。

どう考えても、脂っぽい料理になってしまう。

―――いや、待てよ。本当にそうなのだろうか?

脳みそをフル稼働し、問いの答えを導き出す。
3xをxで微分すると3。 ……ここまでは流石の妹者でもわかるのじゃ。
だったら、この“スープの素”をご飯で微分する、とどうなるだろう?

このスープの素はオニオンのために、あっさりとした味わいが含まれている。
それをご飯と組み合わせる。
すると、あっさりとしたスープ雑炊の完成だ。
言うなれば、傲慢ビッチを蹴り倒して踏みつける快感にも似ているだろう。

l从・∀・ノ!リ人「決めたのじゃ!」

私は一人ガッツポーズする。
まだ早いかもしれないけど、私は確信した。
これならイケる! ちっちゃい兄者に、おいしいって言ってもらえる!!

まず鍋に水とスープの素を入れ、沸騰するまで煮込みます。

l从・∀・*ノ!リ人「ぐっつぐつ~なのじゃ!」

そして、沸騰したならご飯と鶏肉を投入する!!

l从・∀・ノ!リ人「行けー! ポッポと素直シュール!!!」

l从´‐ _‐ノ!リ人「米―!」

l从*‘ω‘ *ノ!リ人「ぽっぽー!」



(´<_`;)「……おk、時に落ち着け妹者」


…て、テンションが下がってきたら(1,2分間くらい?)、卵とごま油を入れて完成。
あぁっと、その前に、隠し味をいれなくちゃだよね。


l从・∀・ノ!リ人「ふふーん♪」


 ―――いつからだろう?

 (´<_` )「今日からお前は俺の妹になるから、いもじゃなの!!
      漢字で妹に者って書いて、今日からお前は流石妹者なの!!」


 ―――これを恋と呼ぶのには、まだ幼いのだろうか?

 (´メ<_`;;)「大丈夫か、妹者? いじめっ子は、ちっちゃい兄者がやっつけてやったぞ!」


 ―――ううん、きっと幼くなんかない。 私はちっちゃい兄者が好き。

 川 ゚ー゚)「妹者! ここまでおいで!」(´<_,` )

 l从・Д・#ノ!リ人「ゴルァ!! なのじゃー」


 ―――それだけは、真実。


 たとえ、兄妹でも…… この想いは変わらない…。



l从・∀・ノ!リ人「できたのじゃー! じゃじゃーん」

(´<_`*)「おおー!」

出来たてほかほかのスープ雑炊を、ちっちゃい兄者の目の前に置く。
すると、…よかった。 ちっちゃい兄者は嬉しそうな顔をしてくれた!

私はそこで勝利を確信する! だけど、今回はガッツポーズをせずに、ちっちゃい兄者の様子を見守った。
さあ、お味は……、…どうかな?

l从^ー^*ノ!リ人 ニヤニヤ

私はニコニコしながら、ちっちゃい兄者の食べる様子を見守った。
ちっちゃい兄者は―――恥ずかしいからあまり見ないで、と言うんだけどね。

(´<_` )「じゃあ、いただきます」

両手を合わせ、ちっちゃい兄者は言う。
私は「お上がんなさい」と、母者のマネをして言った。

ちっちゃい兄者はスプーンの上にご飯と鶏肉、玉子をバランスよく盛った。
……そして、大きなお口をがぶりと開けて、それを放り込んだ!!


カチッ、ドキン、カチッ、ドキン、カチッ―――。

心臓の高鳴りと時計の秒針を刻む音がやけにうるさい。
勝利を確信したはずなのに、私は緊張をしているのだろうか?

あぁ、しまった。…そういえば味見を忘れていたじゃないか……。
まずかったら、どうしよう……。

私は途端に怖くなってしまう。
もぐもぐしてて、何も言ってくれないちっちゃい兄者が怖かった。

そして、ようやくご飯を飲み込んで、ちっちゃい兄者は口を開いた。
私の心臓は更に大きく鼓動する。


(´<_` )「うん……、」


(´<_`*)「おいしい!!」

l从・∀・ノ!リ人「……え? …本当……なのじゃ?」

(´<_`*)「ああ、想像してた以上においしかったよ。
      ありがとう妹者!」

そう言って、今度はちっちゃい兄者が私の頭を撫で撫でしてくれた。
優しく優しく……。

それは、赤ん坊をあやす母親のような包容力。
本当に温かな手だった。

l从・∀・*ノ!リ人「ちっちゃい兄者大好きなのじゃー!!」

私は嬉しさのあまり、愛の告白をし抱きついた。
ちっちゃい兄者は、ふふっと小さく笑ってくれた。

でも、……いつか、ちゃんと言おう。
妹としてではなく、一人の女性として。


l从・∀・ノ!リ人「ほっかほっかなのじゃー」

(´<_`*)「お、よかったな」

私とちっちゃい兄者は、一つの皿に入った雑炊を二人で分け合いながら食べた。
隠し味は、流石妹者の愛情。 そりゃあ、おいしいに決まってる!!

l从・∀・`ノ!リ人「あちちー、なのじゃ」

(´<_` )「ほら、ちゃんとフーフーして……」




       l从^ー^*ノ!リ人 ~♪  (´<_,`*)


       たとえ その笑顔が漆黒に染まり 輝きを失ったとしても ―――

       ちっちゃい兄者の笑顔が きっとまた照らしてくれる

       私は そう信じている

       だけど この関係が壊れる その時間まで……


       今はまだ この関係を楽しもう












( ;_ゝ;)「………いいな、いいな……」

( ;_ゝ;)「いいさ、俺は一人でメロン食ってやるから!!」



 おしまい





この小説は2009年1月18日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:g4jMj8ut0氏
作者がお題を募集して、それを元に小説を書くという形式のものです



お題
昼飯
メロン
傲慢ビッチを蹴り倒して踏み付ける快感
夜食



ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2010/01/09 11:03 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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