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ノハ ゚⊿゚)はガンダムファイターのようです

 
はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




これは今からずっと未来のお話。
正確に言えば、御伽噺である。

人類の最大の愚行である戦争が激化するにつれ、地球は悲惨な姿になっていた。
二足歩行機動兵器の誕生によって、その破壊活動は際限がない。
にもかかわらず、人類は戦争をやめずに宇宙にまでそれを持ち込んでしまう。
住みずらくなった地球から逃げた人々が、その宇宙に住んでいるというのに、だ。

コロニーが被害を受けて大規模な死者が出たところで、ようやく戦争は沈静化した。
しかし、今度はコロニー間で戦争が勃発してしまう。
だが、幸か不幸か、人類は知恵を持っていた。

もはや誰も住んでいない地球を、戦争の舞台にすることにしたのだ。
ただし、従来の戦争とは異なる部分があった。
それは、国家コロニーの威信を懸けた一機の二足歩行機動兵器―――

ガンダム同士による一騎打ちの戦争。
ガンダムファイトである。

そしてヒートも、その内の一人だった。




20090218202134.jpg



東京にある繁華街は、辛うじて戦争の被害を受けずにいた。
と言うのも、日本は主に戦争の舞台にならなかったからだ。
決勝戦までただの一度も戦場にならずに済んだのは、各国のガンダムファイター達はこぞって憎い敵国の領土を戦場に選んだのが最大の理由だろう。

地球全土が戦場とは言え、試合開始の際はクジで買った国が決めた場所に、互いに登場するのが規定である。

中国代表選手と、日本代表選手が闘った地は、中国が決めた場所だった。
日本最大の面積を誇る地、北海道だ。
暴れまわって街を破壊してやろうと、ほくそ笑んでいた中国代表選手は結局、
それを実行に移す間もなく息絶えてしまった。
ガンダムファイト史上最速で敗北した選手の最後の言葉は、間の抜けたものだった。

( `ハ´)「こんなちっこいやつ、踏み潰してアルぁぁぁぁぁ!?」

ガンダムファイトの規定ではコックピットへの攻撃は禁止されている。
その代わり、頭部を破壊された時点で敗北が決定する。
ちなみに、頭部を破壊した勢いのまま、コックピットを破壊した際の規定はない。
国家の威信も威厳も、同時に破壊された国のトップが受けたショックは計り知れない。


静寂が支配する繁華街に、轟音が響いた。
建物と土塊と、粉塵を巻き上げる中に2つの光が点っている。
それが一際強く輝いた時には、土塊も粉塵も失せていた。

西洋の騎士を彷彿させる白銀の装甲は今し方昇り始めた朝日を反射し、その輪郭を強調する。
左手に持つ巨大な楯を身構え、その際に発生した風に吹かれて頭部の兜飾りを靡かせる。
右手に持つのは巨大な鎚鉾だ。
両脚を固めるのはゴツい脚甲。

世界一頑丈で巨大なそれは、アメリカの威信が詰まった二足歩行機動兵器―――、アトミックガンダムだ。

突如、空から声が響いた。


(’e’)『今! 白銀の甲冑に身を包むアメリカ最強のアトミックガンダムが舞い降りました!!』

司会者兼審判を務めるセントズョーンズの声に呼応し、白銀の騎士が右手を掲げる。
すると、どこからともなく拍手喝采が巻き起こる。

(’e’)『核エンジンを搭載した最強のガンダムに挑むのは、最小のガンダムを操る日本代表!!』

それがやみ、セントズョーンズの声がガラリと変わる。
同時に、辺りを言いようのない静寂が支配した。

(’e’)『素直ヒィィィィィィィィィトォォォォォ!!!』

先ほど沸き起こった物とは比べものにならない拍手喝采。
地が震えんばかりのそれを受け、空を切り裂いて一機のガンダムが舞い降りた。
アトミックガンダムの正面にあるビルの屋上に舞い降りたのは、紛れもなく日本代表の二足歩行機動兵器。
世界最小のガンダム、ヒートガンダムだ。

ノハ ゚⊿゚)「ヒィィィィィィィィィトォォォォォ!!」

何故、ヒートガンダムはアトミックガンダムと違い、ビルを破壊しなかったのかと、疑問に思うだろう。
アトミックガンダムの重量は一万トン、対するヒートガンダムの重量は何と脅威の48キロしかないからだ。
モビルトレースシステムを、搭載していないとは言うものの、その重量は軽すぎる。

ヒートガンダムの最大の特徴、それは、“ガントレット・ダイナミック・ムァヌーシステム”だ。
人体に直接、装甲を取り付けて闘うシステム。
つまり、ヒートは人間でもあり、同時にガンダムでもあるのだ。

装甲とは名ばかりで、実際の戦闘はヒートの実力によってのみ行われる。
日本とて、出来ればもっとちゃんとしたガンダムを参加させたかった。

だが、代表決定戦でヒートが優勝してしまったのだから仕方がない。

一応、ガンダムという名目を得るための努力はした。
カチューシャ形アンテナのを付け、気休めにもならない鎧を付けたのだ。
最後に、数回しか使えない人間用のフライトシステムを付けたことにより、ヒートは空中戦も可能になった。

何はともあれ、ヒートがこうして決勝戦にまで残ったので、文句は出なかった。
持ち前の美貌のおかげで、ヒートの人気は天井知らずだ。

そして、再び静寂が訪れた。


(’e’)『ガンダムファイト!! レディー』

(’e’)『ゴー!!!!!』

最初に静寂を切り裂いたのは、アトミックガンダムだった。
手にした鎚鉾を眼下のビルに向かって振り下ろす。
コロニーすら一撃で破壊しうるその鎚鉾を人体が受ければ、死体すら残らない。
ヒートがいるビルを無惨に破壊した鎚鉾を振り上げ、周囲を薙払う。

端から見れば、何をしているのか分からない行動だったが、
アトミックガンダムのパイロットだけは分かっていた。

鎚鉾を振り下ろした時点で、ヒートは既にその場にいなかったのだ。
高性能カメラとレーダーさえなければ、ヒートの姿を見失ったままだっただろう。


一瞬だけメインカメラがヒートの姿を捉え、その一帯を薙払ったのだ。
これなら、ヒートを仕留められただろう。
そう思ったパイロット、ショボンはほくそ笑んだ。

(´・ω・`)

だが、機体ごとショボンを襲ったのは強い衝撃だった。
船艦の主砲ですらビクともしない機体を揺らすなど、並大抵の力では適わない。
次にメインカメラが捉えたのは、無惨にへこんだ楯に拳を突き出しているヒートの姿だ。

(´・ω・`)「アメリケンドゥリィム!?」

狼狽しながらも、ショボンは素早く楯を振り回す。
もしその行動が一秒でも遅れていれば、アトミックガンダムの左腕は使い物にならなくなっていただろう。

(´・ω・`)「アメリケンドゥリィム!!」

空中に放り出されたヒートに対して、容赦なく頭部のバルカン砲を浴びせかける。
だがしかし、ヒートはそれを悉く避けてみせたではないか。
もう一度鎚鉾で攻撃しようとして、ショボンがバルカンを撃つのを止めた瞬間、ヒートの姿が空中からかき消えた。

メインカメラが最後に捉えたのは、頭部に肉迫するヒートの姿だった。
次の瞬間には、メインカメラは砂嵐を映している。


軽い衝撃と共に破壊されたメインカメラから、急いでサブカメラに切り替える。
そのサブカメラが最初に捉えたのは、ヒートの拳。
それが最後の映像だった。

(´・ω・`)「ジーザス…アメリケンドゥリィム!?」

ガンダムファイトの規定では頭部の破壊は敗北を意味する。
そのため、ショボンは無線を使って審判に判定を聞いているのだ。


(’e’)『…ガンダムファイト続行!!』

審判の言葉を聞き、ショボンは大急ぎで緊急用の装備を解き放つ。
対人用の毒ガスは、使用禁止兵器として規定に載っている。
だが、バレなければ何をしてもいいと考えた国のトップは、密かにアトミックガンダムに装備したのだ。

無色透明無味無臭であるため、誰もこれに気づかない。

―――そのはずだった。


ノハ ゚⊿゚)「あたしの心が真っ赤に燃える! 命を潰せと蠢き叫ぶ!
      ヒートオブハーツの名に懸けて!」

 息をすれば即死のガスの中


ノハ ゚⊿゚)「流派! 全方不敗が最終兵器!」

 一人の乙女が


ノハ ゚⊿゚)「太陽籠手『テイダ』! リミッター解除!」

 戦に恋した乙女が


ノハ ゚⊿゚)「ストナァァァァァァァァァ!!!!!!!!」


両手を虚空に上げ、テイダシステムを解き放つ。

 戦を愛する乙女が


テイダシステムは、太陽光などのありとあらゆるエネルギーを吸収するシステムだ。

 世界最小で


リミッターを解除すれば、それまで蓄積されたエネルギーが一気に解放される。

 世界最強で


ノハ ゚⊿゚)「サァァァァァァァァン!!!!!」


その破壊力は、数値化など出来ない。

 世界一純粋で素直な乙女は


一つ言えるのは、核爆発すら容易く飲み込む事だけは確かだ。

 世界一純粋で素直なガンダムは


ノハ ゚⊿゚)「シャィィィィィィン!!!!!」

月よりも巨大な火球を掲げ、ヒートがアトミックガンダムに急接近する。


 絶対に叶わない恋をする


火球をアトミックガンダムにぶつけ、さらにヒートは自身も突き進む。


ノハ ゚⊿゚)「スパァァァァァァァァァァァァァァク!!!!!」

全身に装備された鎧に備わるテイダシステム、それをも解放する。

 それでも乙女は恋をする


チョコレートのように溶け始めたアトミックガンダムに、破壊の雷と化したヒートが突っ込む。
太陽が落下したのかと錯覚するような光が、地球全土を包んだ。


 故に乙女の夢は終わらない




ノハ ゚⊿゚)はガンダムファイターのようです 完






この小説は2008年12月19日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:fotY1RgdO 氏
作者がお題を募集して、それを元に小説を書くという形式のものです


Gガン大好きです



お題
太陽籠手『テイダ』
ガンダムファイター



ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2010/01/09 10:27 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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