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ノハ ゚⊿゚)は曲がらないようです

 
はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




ノハ ゚⊿゚)「杉浦ッ、ロマネスクぅううううう!!!」

( ФωФ)「なんだ」

ノハ*゚⊿゚)「わた! しと! つき! あえぇえええええ!!!」

( ФωФ)「無理」

ノハ*゚⊿゚)「そうか! 任せろ必ず幸せに…」

ノハ;゚⊿゚)「……って、何だとぉおおおお!!!!」

(∩ФωФ)




20090204205034.jpg



私の名前は素直ヒート、中学3年の受験生。
趣味は短距離走、特技は長距離走。
好きな言葉は杉浦ロマネスクだ。


( ФωФ)「なぁ」

ノハ ゚⊿゚)「んー?」

( ФωФ)「喧(やかま)しい」

ノハ;゚⊿゚)「むおっ、なっ、杉浦、エスパーか!」

( ФωФ)「口に出とるよ」

ノハ ゚⊿゚)「そうか! てっきり愛の力で心を読まれたのかと思ったぞ!!」

( ФωФ)「はいはい、面白い面白い」


こいつの名前は杉浦ロマネスク。
趣味……知らん!
特技……知らん!!
好きな言葉は、素直ヒートだ。


ノハ ゚⊿゚)「お前は、」

( ФωФ)「お前じゃない」

ノハ ゚⊿゚)「杉浦は、私のどこが嫌いなんだ?」

( ФωФ)「……生理的に無理」

ノハ ゚⊿゚) そ

ノハ ;⊿;)「冷たいぞ杉浦ぁああああああ!!!!」

( ФωФ)「杉浦言うな」

( ФωФ)「杉浦先生と、呼びなさい」


職業は中学校の教師。
今年で25歳になる、独身男。


ノハ ;⊿;)「ひ、酷いぞ杉浦……先生。愛があれば年の差なんてッ!」

( ФωФ)「よしよし、よく呼べたであるな。あと愛はない」

ノハ ;⊿;) そ

ノハ ;⊿;)「このツンデレめぇええええ!!」

(´ФωФ)「本気で泣きながらそういうこと言うなよ……ツッコミにくいから」

ノハ ;⊿;)「でも好きだぁああああ!!!」

( ФωФ)「はいはい」

( ФωФ)「素直は、大事な生徒であるよ」

ノハ ;⊿;)「………」

( ФωФ)「それでは駄目か?」

ノハ ;⊿;)「……駄目じゃない」

( ФωФ)「よしよし、」

( ФωФ)「いいからほら、泣きやんで。勉強するであるぞ」

( ФωФ)「VIP高、行くのであろう?」

ノハ ぅ⊿;)「当然だぁっ!!」


VIP高。
県下きっての進学校に進みたいのだと、素直がそう言ったのが2ヶ月前。
問題も特になく、部活の成績も良好。
ボランティアにも参加した経験を持つだけに、残念な通信簿を本当に残念に思って、


( ФωФ)「……本当に、行きたいのか?」

ノハ ゚⊿゚)「杉浦、私はVIP高に行きたいんじゃない」

ノハ ゚⊿゚)「VIP高に、行くんだ」


返された視線は、どこまでも真直ぐだった。


( ФωФ)(とまぁ、そんなわけで)

ノハ ゚⊿゚) カリカリ

( ФωФ)(補習をするようになって、2ヶ月)

ノハ ゚⊿゚) セッセセッセ

( ФωФ)(……何とか受験には間に合いそうであるな)

ノハ ゚⊿゚)「杉浦ぁっ! ここが分からんッ!!」

( ФωФ)「だから杉浦先生と呼びなさいってば。あー、そこはだな、バルキスの定理を使って……」

ノハ ゚⊿゚)「ふむふむ。杉浦の教え方は分かりやすいな!」

(#ФωФ)

ノハ ゚⊿゚)「やっぱり好きだ!!」

( ФωФ)


素直は、可愛い。
性格やら何やらに問題こそあるが、外見だけで語るならばその可愛さはかなりのレベルなのだろうと思う。
それだけに、残念だ。
何もこんな手を繋ぐだけで後ろ指を指されそうな男でなくとも、
同い年の、もっといい男がいくらでもいるだろうに。

いや、いい男、と言っても別に顔はよくなくてもいい。
性格が優しくて、誠実で、収入が安定していて、出来れば次男で


(;ФωФ)「……はっ、我輩は何を考えておるのだ!」



危うく素直の母親を気取り始めた思考を中断して、時計を見る。
針は、合格発表の数分前を指していた。

職員室に合格を告げる生徒が訪れては帰っていく。
笑顔の彼ら彼女らの頬が赤いのは、寒さのためだけではないだろう。
祝いの言葉を告げて、時折泣いてしまった子を慰めて。

そうこうして見送った顔の中に例の顔はなく、ようやく素直が来たのは合格発表から8時間後のことだった。


ノハ ゚⊿゚)「待たせたなぁああああ!! 杉浦ッ!!」

(#ФωФ)「本当にな」

ノハ;゚⊿゚)「ちっ、違うぞ杉浦! お婆ちゃんがバスに乗れなくて、あと妊婦さんが歩道橋で……」

( ФωФ)「あぁはいはい、分かったから」

( ФωФ)「それで?」


素直の顔が、一瞬強張る。
ひゅうと吸われた息を吐き出して、


ノハ*゚⊿゚)「……合格、したぞぉおおおお!!!!」


いつもの叫び声とともに、曲がらない瞳が細められた。


( ФωФ)「頑張っておったしな。えらいえらい」

ノハ ゚⊿゚)「そうだ、頑張ったッ! これで私も、来年からVIP高生だぁっ!!」

( ФωФ)「おめでとう」

ノハ ゚⊿゚)「あり……が、……」

( ФωФ)?

ノハ ;⊿;)「…杉浦ぁああああ!!!」

(;ФωФ) そ

(;ФωФ)「ど、どうした素直!? お腹痛いのか?」

ノハ ;⊿;)「ちが、ぢがうぞずぎうらぁああああ!!」

ノハ ;⊿;)「れっ、れでーにそんなこと、聞くんじゃない!!」

(´ФωФ)「鼻水垂らしてレディも何も……ほら、ちーんしなさい」

ノハ ;⊿;)「ら、来年からは、杉浦に、勉強教えてもらえないんだって、」

( ФωФ)

ノハ ;⊿;)「思ったら、なんか、急に、」

( ФωФ)「……VIP高はいい学校だから」

ノハ ;⊿;)「違うっ!!」

ノハ ;⊿;)「杉浦、わたっ、私はぁ、さみしいんだぁ!」


素直ヒートは、曲がらない。
子供と言ってしまえばそこまでかも知れないが、それゆえに大人の誤魔化しが通用しない。
平時よりいくらも弱い素直の声と人の居なくなった職員室が、思考を揺らす。


ノハ ;⊿;)「杉浦、杉浦、……好きだ。好きだよ、杉浦」


なぁ素直、お前はまだまだ小さいから。
この先もっと世界が広くなって、もっといい男に出会って、恋をして、大人になるんだ。
そうして、我輩のことも忘れてしまうよ。


( ФωФ)「…………無理」



だから、素直、そう泣かんでくれ。





あれから、6年。
なんだかんだで素直も大人しく中学を卒業し、無事大学に入学したらしい。
らしい、というのは伝聞だから。
あれ以来、素直には一度も会っていないから現況は分からないが、それでも世界は広がってきただろうか。
我輩のことも、忘れるのだろうか。
……忘れたのだろうか。


( ФωФ)「……なんだかなぁ」


全くもって勝手な話だ。
あれだけ素っ気なくしておいて、忘れてほしくないなどと。


ノハ   )「杉浦ッ、ロマネスクぅううううう!!!」

( ФωФ)「………ん?」


届いた絶叫に、窓の外を見る。
桜の舞う校庭のど真ん中にいたのは、やけに見覚えのある人影だった。


ヾノハ ゚⊿゚)ノシ オーイ

( ФωФ) ブフォッ

(;ФωФ)「な、何をしておるのだお前は!?」


ノハ ゚⊿゚)「言ったはずだぞ、杉浦ッ!」

ノハ*゚⊿゚)「私は、杉浦を幸せにするとなぁああああああ!!!」


私の名前は素直ヒート、大学3年の教育実習生。
趣味はチョーク投げ、特技は数学。
好きな言葉は、杉浦ロマネスク(31歳・独身)。


( ФωФ)「………」


校舎中の窓からたくさんの頭が生える。
ひそひそと聞こえる声からするに、杉浦は今も生徒に人気の教師なのだろう。
当然だ、私の杉浦なのだから。


ノハ*゚⊿゚)「驚いて声も出せないようだなぁっ! 私も驚きだぞぉおおおお!!」

( ФωФ)「喧しい」

ノハ ゚⊿゚) そ

ノハ ;⊿;)「冷たいぞ杉浦ぁああああああ!!! でも好きだぁああああ!!!!」


叫ぶのと同時に、杉浦の顔が校舎へと引っ込む。
その顔が赤く見えたのは、自惚れだろうか。






この小説は2008年12月3日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:zoHCX4YwO 氏

いつもとはちょっと違うイメージで描いてみました



ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2010/01/09 10:07 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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