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('A`)ドクオは映画を撮りたいようです

 
はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ


  

('A`)「う~ん、遅いなぁ~」

若手映画監督ドクオ。
彼はついこの間、自身二作目となる映画のプロットを完成させたばかりだった。

しかし、自分の作った話に自信が持てずにいた。
そこで、恩師であるベテラン、ショボン監督にアドバイスをもらうことにしたのだ。

二人は駅前の喫茶で待ち合わせをしていた。



20090129232648.jpg



(´・ω・`)「お~い、ドクオ君!」

('∀`)「あ、ショボン先生、こっちです!」

(´・ω・`)「いや~、遅くなって済まなかったね」

('∀`)「いえ、全然! 僕も今来たばっかりですよ!」

(´・ω・`)「え? 30分も待ってたのに?」

('∀`)「!?」


('A`)「ショボン先生どうして僕が30分前から来てたの知ってるんですか!?」

(´・ω・`)「うん、ほら、向こうにさ、空席あるじゃん?」

('A`)「はい」

(´・ω・`)「僕そこに30分前に座ってたんだよね」

('A`)「はぁ…」

(´・ω・`)「それで、ふと遠くを見渡してみたら向こうの席にドクオ君が座ってるじゃないか!」

(;'A`)「声をかけてくださいよ!」

(´・ω・`)「なんか面白いから黙って眺めてたよ」

(;'A`)「ちょっと!」
     
(´・ω・`)「それで何だい? 相談って?」

('A`)「あ、はい…実は…」


「ご注文、お決まりですか?」

('A`)「あ、僕、コーヒーで」

(´・ω・`)「僕はデラックスパフェで」

('A`)「マジですか?」

(´・ω・`)「甘党なんだ」

     
('A`)「実は僕、二作目の制作に入ろうかと思うんですけど…自信が持てなくて」

((*)´・ω・(*))クッチャクッチャ

('A`)「今日、その脚本を持ってきたんで、ショボン先生、アドバイスをしていただけませんか?」

((*)´・ω・(*))クッチャクッチャ

('A`)「題名は『バトルロワイヤル』というもので…」

((*)´・ω・(*))クッチャクッチャ

('A`)「中学三年生のクラスが殺し合いをする話です」

((*)´・ω・(*))クッチャクッチャ
     
('A`)「生徒たちは皆、無人島に集められ」

((*)´・ω・(*))クッチャクッチャ

('A`)「最後の一人になるまで殺しあうんですが…」

((*)´・ω・(*))クッチャクッチャ

('A`)「あの、このノートがそのプロットです。目を通してください」

((*)´・ω・(*))クッチャクッチャ

('A`)「どうでしょうか?」

((*)´・ω・(*))「モガファガフェファ……」

(;'A`)「食べてから喋ってくれません!?」
     
(;'A`)「デラックスパフェ飲み込んでから意見をください」

(´・ω・`)「うん、そうだな……」
ゴックン

('A`)「どうでしょうか」

(´・ω・`)「だめだな」

(;'A`)「!!」

(´・ω・`)「まるでだめだ」

(;'A`)「そんなに…だめでしょうか…」

(´・ω・`)「点数にするとほぼ0点だ」

(;'A`)「……!!」

(´・ω・`)「偏差値にすると14ぐらいだ」

(;'A`)「ひっく!!」
     
(´・ω・`)「例えばドクオ君、君がいい映画を取ったとするだろう?」

('A`)「はい」

(´・ω・`)「そしたら大成功して祝賀会だ。酒がたくさん飲める」

('A`)「はぁ…」

(´・ω・`)「もう飲める飲めるガブガブ飲める!!」

('A`)「…」

(´・ω・`)「飲む!」

('A`)「…」

(´・ω・`)「酔う!」

('A`)「…」

(´・ω・`)「吐く!」

('A`)「……」

(´・ω・`)「その吐いたゲロよりだめさ」

(;'A`)「そっ!? そんなにだめっすか!?!?」

     
(´・ω・`)「まずあれだ。スケールがでかすぎる」

('A`)「…と、いいますと?」

(´・ω・`)「確か無人島…だったよな? 舞台は」

('A`)「はい」

(´・ω・`)「広すぎる…それだと…欠けてるものがあるんだ…何か分かるかな?」

('A`)「……いえ」

(´・ω・`)「リアリティだよ」

('A`)「!!」

(´・ω・`)「リアリティが面白さを生む! もっと身近な場所を舞台にしなさい!」

('∀`)「成程!! どのくらいの広さでやればいいんですか!?」

(´・ω・`)「四畳半だね」

(;'A`)「せまっ!!」

     
(´・ω・`)「四畳半の部屋で殺し合い。これいいね」

(;'A`)「リアリティありすぎですよ先生! 四畳半の部屋で殺し合いってそれただの殺人現場ですよ!」

(´・ω・`)「だからいいんじゃないか。あ、そうだ。タイトルも『四畳半ロワイヤル』にしよう」

(;'A`)「タイトルまで変えられた!!」

(´・ω・`)「よし、次は…」

(;'A`)「待ってください先生! 殺し合いをする人数は30を超えるんですよ!?」

(´・ω・`)「え……?」

(;'A`)「そりゃそうでしょ!? クラス一つ分でやるんだから! 出演者が入りきりませんよ!」

(´・ω・`)「減らせ」

(;'A`)「何言ってんすか!?」
     
(´・ω・`)「分かってないなぁドクオ君」

('A`)「えっ?」

(´・ω・`)「そんなの登場人物を変えるだけで何とかなるんだ」

('A`)「し…しかし…数を減らすというのは…」

(´・ω・`)「そこが分かってないって言ってるんだよ、ドクオ君」

('A`)「えっ!?」

(´・ω・`)「人数を減らすことなく、会場の四畳半に無理なく詰め込む方法がある!」

('∀`)「本当ですか!?」

(´・ω・`)「私はベテラン監督だ! いかなる状況下でも適応できる、知恵と技術があるんだよ!!」

('∀`)「教えてください! どんな方法ですか!?」

(´・ω・`)「キャストを全員ネコに」

(;'A`)「げげぇえぇえぇえぇえぇえぇえぇえぇえぇえぇえ!?!?」

     
(;'A`)「どういうことですか先生!?」

(´・ω・`)「30匹ぐらいなら四畳半にも何とか収まるだろう」

(;'A`)「無理ですよ!! 猫の殺し合い見て誰が喜ぶんですか!?」

(´・ω・`)「ドクオ君、考えても見たまえ、君は今まで猫の殺し合い映画を見たことがあるかい?」

('A`)「い…いえ…」

(´・ω・`)「そうだろう!? つまりこの『人→猫』作戦でこの映画は非常に斬新な物へ進化したのさ!!」

('∀`)「さ…流石ショボン先生!」





(#'A`)「……って騙されねぇぞ!! 納得いかん!!」

     
(;'A`)「そもそも猫じゃ銃で戦えませんよ!」

(´・ω・`)「え? 銃って?」

('A`)「あ、そのノートに書いてるじゃないですか。『銃で殺しあう』って」

(´・ω・`)「あぁ…」

('A`)「まぁ銃以外の武器でも戦うんですけど…」

(´・ω・`)「それはまぁ……適当でいいんじゃない?」

('A`)「適当って…そんな…!」

(´・ω・`)「ドクオ君、大切なのはね、そんな細かい設定じゃないんだ」

('A`)「え?…じゃあ何なんですか?…大切な物って…」

(´・ω・`)「心理描写だよ」

('A`)「!!」

(´・ω・`)「揺れ動く人の心! 喜び、悲しみ、怒り! そういったものに人は惹かれるのさ!!」

('∀`)「成程!!」

(´・ω・`)「まぁ武器はテキトーにピーマンとかで…」

(;'A`)「テキトーすぎるぅうぅうぅうぅうぅうぅうぅうぅうぅうぅう!!!!」
     
(;'A`)「意味分かりませんよ!! 何ですか!? ピーマンって!?」

(´・ω・`)「ナス科の一年草で…」

(;'A`)「いやピーマンの説明はいりませんよ!!」

(´・ω・`)「で…キャストは…」

('A`)「あ、既に主演は決定しています。主演は今注目の内藤ホライゾンで…」

(´・ω・`)「え…無理だよ。主役は猫なんだから」

(;'A`)「そっちのが無理だわ!!」

(´・ω・`)「それに僕、内藤ってあんま好きじゃないんだよねw」

(;'A`)「好き嫌いで決めないでください!! それに、もう話は付けてあるんで今更キャンセルなんて…」

(´・ω・`)「他の役をやらせなさい」

(;'A`)「他の役って言われても…」

(´・ω・`)「いいじゃん。ピーマン役で」

(;'A`)「ピーマン役!?!?」
     
(´・ω・`)「で、ヒロインは君ね」

(;゚A゚)「僕ですか!?!? 監督兼ヒロインですか!?!?」

(´・ω・`)「いや、メガホンは僕が取るから」

(;゚A゚)「あんたが撮るの!?!?」

(´・ω・`)「よーし!! インスピレーションが湧いてきたぞー!!」

(;'A`)「ちょっと!! 何勝手にやる気マンマンなんですか!?」

(´・ω・`)】「もしもし、次回作決定したよ。『四畳半ロワイヤル』だ」
プルルル

(;゚A゚)「うわぁあぁあぁあ!?!? 関係者に連絡してるぅうぅうぅう!?!?」

(´・ω・`)】「キャッチコピーは『自己言及のパラドックス』で」

(;゚A゚)「キャッチコピー無駄に格好いい!!…ってか意味分かんねぇ!! 猫に自己言及も糞もあるか!!」

└(´・ω・`)┘「よっしゃー! やるぞー!」

(;A;)「ひぃいぃいぃいぃいぃい」


     
そして公開当日…

・・・・・
・・・・
・・


(,,゚Д゚)「今日は映画を見に来たぞゴルァ!!」

(*゚ー゚)「何て映画なの? ギコ君」

(,,゚Д゚)「巨匠、ショボン監督の『四畳半ロワイヤル』だゴルァ」

(*゚ー゚)「楽しみね、ギコ君」



『それでは映画本編を開始します』



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




 四 畳 半 ロ ワ イ ヤ ル



~~~~~~~~~~~~~~~~~~



     
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

猫「にゃ~」    猫「にゃ~」          猫「にゃ~」   猫「にゃ~」
  猫「にゃ~」    猫「にゃ~」   猫「にゃ~」    猫「にゃ~」

猫「にゃ~」     猫「にゃ~」     猫「にゃ~」    猫「にゃ~」

      猫「にゃ~」     猫「にゃ~」     猫「にゃ~」
猫「にゃ~」

猫「にゃ~」    猫「にゃ~」    (*'A`)「にゃ~」  猫「にゃ~」

猫「にゃ~」       猫「にゃ~」      猫「にゃ~」

    猫「にゃ~」     猫「にゃ~」     猫「にゃ~」   猫「にゃ~」

猫「にゃ~」    猫「にゃ~」     猫「にゃ~」     猫「にゃ~」

             ( ^ω^)「これは自己言及のパラドックスだ」

猫「にゃ~」      猫「にゃ~」         猫「にゃ~」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



(,,゚Д゚)(*゚ー゚)「……」



     



この『四畳半ロワイヤル』は大好評に終わり、続編制作が決定した。



(;゚A゚)「マジで!?」




     ~完~






この小説は2008年11月27日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:QoCV8QJo0 氏
作者がお題を募集して、それを元に小説を書くという形式のものです



お題
人間→ぬこ
四畳半ロワイヤル
自己言及のパラドックス
ピーマン



ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2010/01/08 22:02 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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