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ミ,,゚Д゚彡 キャンディラブのようです (゚∀゚*)

 
はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




「フサー」

ミ,,゚Д゚彡「?」

帰りのホームルームを終えた学校の放課後、
俺、フサことフサギコは、後ろから掛かった声に振り向いた。

(*゚∀゚)「今日、この後はヒマかー?」

声の主は同級生で幼なじみのつーだった。

ミ,,゚Д゚彡「今日か?
      んー、今日は部活無いしヒマだな」

(*゚∀゚)「おー、そうかー!」

俺の返答に、彼女は顔を綻ばせて笑った。

ミ,,゚Д゚彡「なんだ、何かオレに用か?」

(*゚∀゚)「んー、実はな、帰りに寄り道するのに付き合ってほしいんだー」

ミ,,゚Д゚彡「ああ、別に良いぞ」

そう答えると、彼女は一層笑顔になった。

いきなり余談だが、彼女はかなり可愛い。
ベリーショートの髪型に、快活そうな大きな瞳。
幼なじみのオレからしてもかなり上の部類だ。


……ただ、ちょっと変な所がある。


(*゚∀゚)「んじゃー、一緒に帰ろうかー」

この間延びするような口調もその一つではあるのだが、
さらに変なのは、彼女の嗜好だ。

ミ,,゚Д゚彡「先に行っててくれ、すぐに追い掛けるから」

(*゚∀゚)「あいあいさー」

そういって彼女は踵を返し、教室の出口へ向かいながら、肩に掛けたカバンを開けて何かを取り出した。

それはちょっと卑猥に感じるネーミングが特徴的な棒つき飴で、
つーはその包装をペリペリと剥がしながら教室を後にする。

未だ開きっぱなしの彼女のカバンを、誰かが初めて見たのなら、
きっと驚くに違いない。

何故なら、彼女のカバンの中には、例の卑猥に感じるネーミングの棒つき飴が、
種々多様にぎっしりと詰まっているからだ。



20090128024551.jpg



-----------------------------------------

(*゚∀゚)「やー、早かったなー」

結局俺がつーに追いついたのは。
教室から下駄箱までの道のりを半分も行かないところだった。

ミ,,゚Д゚彡「一応、これでも陸上部だからな。
      それなりの脚の速さは持ってるさ」

(*゚∀゚)「おー、そういえば、インターハイに出るんだってー?」

ミ,,゚Д゚彡「ん、何だ知ってたのか」

(*゚∀゚)「うん、フサの母ちゃんから聞いたんだー」

ミ,,゚Д゚彡「確かに出るといえば出るが、あまり自信は無いな。
      多分下位だろ」

(*゚∀゚)「なんだよー、自信持たないと実力は出ないぞー?」

ミ,,゚Д゚彡「ん……というか、そういうお前も、今度バスケ部で県大会出るんだろ?」

(*゚∀゚)「そういえばそうかー」

ミ,,゚Д゚彡「・・・ホントに呑気だな、お前は」

(*゚∀゚)「あひゃー」

ミ,,゚Д゚彡「まぁ、お互い頑張ろうか」

(*゚∀゚)「おー。ガンバろーなー」

そのまま学校の校門を出て、俺たちは最寄のコンビニに向かった。

ミ,,゚Д゚彡「またソイツを買いに行くんだろ」

俺はそう言って、彼女が咥えている棒付き飴を指差していった。

(*゚∀゚)「あひゃ?何だ、バレてたのかー」

ミ,,゚Д゚彡「大体予想はつくさ、お前いつもソレ舐めてるからな」

(*゚∀゚)「うん、今日は新味の発売日なんだー」

ミ,,゚Д゚彡「ほう。しかし、それでどうして俺を連れてきたんだ?」

(*゚∀゚)「やー、それはだなー。保険というかなー」

ミ,,゚Д゚彡「・・・どういう意味だ?」

(*゚∀゚)「ん、あのな、今から新しい味のコレを買うだろー?」

ミ,,゚Д゚彡「ああ」

(*゚∀゚)「で、まだ味は分からないだろー?」

ミ,,゚Д゚彡「そうだな」

(*゚∀゚)「だからさ、もしガッカリしちゃうような味だったら、
     帰り道もガッカリしながら帰らなきゃいけないだろー?」

ミ,,゚Д゚彡「まぁ」

(*゚∀゚)「でも、その時にそのガッカリを分かってくれる奴が隣にいたらさー、
     そのガッカリはちょっとでも軽減されると思うんだー」

ミ,,゚Д゚彡「……ふむ」

(*゚∀゚)「……何かイヤだったかー?」

ミ,,゚Д゚彡「いや、別に」

(*゚∀゚)「そうかー?本当にイヤだったら、帰ってもらっても全然いいぞー?」

そう言って、つーは舐めていた棒付き飴を口から抜くように取り出すと、くるくると回した。

その仕草をこのタイミングでされてしまうと、
俺としては少しばかり唸りたい気分になる。

率直に言えば、エロい。

しかもつーは結構な美人だから、その効果は絶大である。

俺は敏感に反応する煩悩と性欲を押さえつけながら、気にすんな、と返した。


-----------------------------------------

(*゚∀゚)「やー、着いたな」

目的のコンビニに到着すると、つーは一目散にお菓子売り場に駆けて行った。

棒つき飴はお菓子売り場の棚の上にある、
ソレ専用の穴の開いた山の形をした台に何本も刺さるようにして置いてあった。

(*゚∀゚)「おー!あったぞー!」

つーはその山に刺さったものの内、緑色の包装がされた棒付き飴を二本だけ取った。

(*゚∀゚)「じゃーん!メロンソーダ味ー!」

ミ,,゚Д゚彡「まだあるぞ?」

(*゚∀゚)「いや、いーんだ。
     他にも食べたい人がいるかもしれないだろー?
     欲張りはしないんだー」

ミ,,゚Д゚彡「そうか」


-----------------------------------------

(*゚∀゚)「うひゃー、ひひゃはへはおー」

コンビニを後にした俺たちは、川沿いの土手を歩きながら帰った。

ミ,,゚Д゚彡「その様子だと、ガッカリを分け合う必要は無いみたいだな」

俺は、多分「幸せだぞー」と言ったのであろうつーを見て尋ねた。

(*゚∀゚)「んー、そうだなー」

一度頬張るのを止め、にっこり笑いながらつーが答える。

(*゚∀゚)「これはベスト3に入る美味しさだな」

ミ,,゚Д゚彡「そりゃよかったな」

俺の記憶が正しければ、一位はコーラ味、二位はキャラメル味のはずだ。

(*゚∀゚)「うん、おいしいぞー」


-----------------------------------------

ミ,,゚Д゚彡「……じゃ、俺こっちだから」

土手の途中で、俺は自宅の方に続く階段を前にして言った。

(*゚∀゚)「うん、今日はありがとなー」

ミ,,゚Д゚彡「おう」

(*゚∀゚)「あ、そうだ」

俺が、じゃあまた明日、と別れの挨拶をしようとした直前、
つーが声を上げ、イソイソとカバンを開けた。

(*゚∀゚)「お礼に好きな種類の奴いくつかあげるぞー」

ミ,,゚Д゚彡「お、そりゃ嬉しいね」

(*゚∀゚)「どれがいいんだー?」

ミ,,゚Д゚彡「そうだな・・・・」

俺は少しの間考えて、じゃあグレープ味とコーラ味とストロベリー 味で、と答えた。

(*゚∀゚)「グレープとコーラとストロベリーだなー」

つーは多種多様の棒付き飴の入ったカバンをゴソゴソと探って、
すぐにそれらを取り出した。

(*゚∀゚)「ほい、どーぞだぞー」

ミ,,゚Д゚彡「おう、サンキュー」

(*゚∀゚)「じゃあなー!」

俺に棒付き飴を渡すなり、つーはすぐに駆け出して行ってしまった。


ミ,,゚Д゚彡「何だ……?」

俺は少し彼女の走る姿を見送ってしばしその理由を考えたが、ま、いいかと階段をおり始めた。

そして貰ったグレープ味の棒付き飴を持ち直して、その包装を破こうとした時。
俺は違和感に気付いた。

ミ,,゚Д゚彡「何か、包装がおかしいな……?」

包装の付け根の部分がやけに頑丈に固められている。

ミ,,゚Д゚彡「ん?これセロハンテープか?」

その独特の切り口を見つけた俺は、その端を爪で剥がす。

ミ,,゚Д゚彡「しかしなんでこんなこと……」

テープと一緒に付いてきた本来の包装の裏を見た瞬間、俺は固まった。





フサが好き





包装の裏に書かれた五文字。
それを見て、俺の頭の中には一気に考えが湧き上がった。

つーは、コレを渡すために俺を寄り道に誘ったのか。

俺は他にも貰った棒付き飴の包装を引っぺがした。

全部、セロハンテープで巻いてあって、全部、同じ五文字が書かれていた。

全部、一度剥がして、この文字を書いて、また巻き直したのか----。
それも、全部の味を用意して----。



ミ,, Д 彡「ふ、ハハハ……」

俺は階段を駆け上がり、彼女の姿を探した。

彼女はもう豆粒みたいに小さくしか見えなくて、
けれどまだ走っているのが見えた。


俺は駆け出した。

これでも短距離陸上でインターハイに出場する男だ。
絶対に追いつける。追いついてみせる。

俺は駆け出す。
彼女に伝えるために。


俺もだよ、と。






この小説は2009年1月2日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:U/q3s1qOO 氏
タイトルがなかったので、それっぽいタイトルを付けました



ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2010/01/08 21:51 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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