スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

牛に恋するお年頃のようです

 
はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




ξ#゚⊿゚)ξ「おら東京さ行ぐだ!」

そんなことを言って故郷を飛び出したのは何年前になるだろうか。
テレビは無いし、ラジオも無い。
車もそれほど走ってない。
こんな田舎大嫌いだった。

私の幼いころからの夢。東京を出たらお金を貯めて牛を飼う。
そして私は都会的な幸せを満喫するつもりだった。

私は18で家を飛び出して一路東京へ向かった。
東京ではどうやら牛を飼う風習がないらしいことは上京してすぐに知れた。

今では私は普通の東京人。田舎のずれた価値観とは既に袂を分かった。


素敵な彼氏も出来た。
私が田舎の出でもバカにしたりしない、素敵な男性だ。

( ・∀・)「でさ、そのとき長岡が急に腕振り始めてさーw」

ξ*゚⊿゚)ξ「長岡さんって本当にどうしようもないですねw」

私たちはその日喫茶店で他愛もない話で盛り上がっていた。
彼氏のモララーさんは話上手。私をいつも笑わせてくれる。

けれど、私は彼のことをあまり長い時間見ていられない。
何だか照れてしまうから。
私は逃げるように視線を外にやった。


( ^ω^)モウモウ

牛がいた。



20081112065852.jpg



ξ*゚⊿゚)ξ キュン

私の心に火がついた。

ξ*゚⊿゚)ξ(色艶…面構え…申し分ない…あんな素敵な牛見たことがない…)

( ・∀・)「どうしたのツン? 窓なんかじっと見て」

ξ*゚⊿゚)ξ「あ、ごめんなさい、何でもないの」

と言いつつも牛から目が離せない。
牛はスクランブル交差点の真ん中でのそのそと通行人の邪魔をしていた。
意味不明な行動だが、その姿はとってもキュートだった。

ξ*゚⊿゚)ξ(ハァハァ…たまらん…)

( ・∀・)「やっぱり様子がおかしいよ。窓になにが…」

ξ*゚⊿゚)ξ「な、何でもないのっ! 本当にあんなの何でもないんですっ!」

( ・∀・)「ちょwwww牛がいるwwwww」

ξ*゚⊿゚)ξ「え、嘘。本当だw」

( ^ω^)モーモー

ξ*゚⊿゚)ξ(あっ! 主婦の買物袋にむしゃぶりついてる!
       口からいけないお汁という名の涎がとめどなく溢れてる…)

( ・∀・)「ああいうの田舎では結構見たの?w」

ξ*゚⊿゚)ξ「え? あ、あんなの全然好みの牛じゃないんだからねっ!」

( ・∀・)「好みの牛?」

ξ ゚⊿゚)ξ(あいったん※)

※しまったの意



数日たって、それからも牛はちょくちょく姿を見せた。
道を歩いている時には言わずもがな。
会社の屋上で水を呑んでいた時もあった。
他にもオシャレなレストランの夜景を眺めている時にも道路でモウモウやっていた。

私は、それらの時も牛の全てにドキドキしながら見守っていた。

( ・∀・)「あの牛なんで捕獲されないんだろうね?w」

ξ*゚⊿゚)ξ(捕獲されたら困る…)

私にとってあの牛はすでに掛け替えのないものになっていた。
あんなに魅力的な生き物は、地球上、いや宇宙を探してもあの牛以外にはいないように思った。

( ^ω^)モーウモーウ

ξ*゚⊿゚)ξ(ああっ! 車の進行を邪魔してる! 車のライトに光るホルスタインのなんて見事な光沢…)

それはどんな宝石にも勝った。あんなに綺麗に輝く黒白を私は今まで見たことがない。

( ・∀・)「ねえ、ツン聞いてるのー?」

ξ ゚⊿゚)ξ「え、ごめんなさい。ぼうっとしてた」

私はモララーさんにすっかり冷めていた。



終わりは唐突にやってきた。
初めて牛に出会ってから約一か月がたったころだ。
初めて牛と出会った喫茶店でお茶を飲んでいた私は、ついに牛が警察に捕獲される現場を見てしまったのだ。

(;^ω^)モウ!モウ!

牛は助けを求めているように見えた。いいえ、きっと牛は助けを求めている。

この私に。

ξ ゚⊿゚)ξ「行かなきゃ」

(#・∀・)「ちょ、ツンどこに行くんだよ!」

別れ話の真っ最中だったが、そんなことは関係ない。
私は行かなくてはいけないのだ。

(#・∀・)「話が終わるまで帰さないからな!」


ξ#゚⊿゚)ξ三つ);∀; ) サシネハラワタバブチマケロ! イタイ!


牛までの道は障害が多い。私はその全てを乗り越えなくちゃいけない。


別れた男も
通行人も
警察も

私は全てぶった斬って牛のもとへ走った。


何も苦にはならなかった。
私は、結局、牛に触れて、話がしたかったのだ。

ξ ゚⊿゚)ξ「ようやく会えたわね」

( ^ω^)モウモウ

気絶している警察の山の中心で、私たちは初めて言葉を交わした。

ξ*゚⊿゚)ξ「い、一度しか言わないからよく聞きなさいよ」

( ^ω^)モー

私は一度深呼吸をして、牛に向きなおった。


ξ ゚⊿゚)ξ「わはおめがすき」

ξ ゚⊿゚)ξ「キスばしてしてけろじゃ」

( ^ω^)モウ!

その瞬間、私が幸福に包まれたのは言うまでない。


Happy end





この小説は2008年10月11日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:R4IEwnf10 氏
タイトルがなかったので、それっぽいタイトルを付けました



ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2010/01/08 20:25 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿


更新は止まっていますがコメントはご自由にどうぞ
修正・削除依頼等、何かしらの連絡はコメントもしくはメルフォよりお願いします
拍手だと高確率で長期間気づきません

スパム対策のため"http"と"@"を禁止ワードに設定しています
URLを書き込む際は"h"を抜いて投稿してください













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://gyokutonoyume.blog116.fc2.com/tb.php/3324-abce26aa


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。