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川 ゚ -゚)は探偵のようです


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




('A`)「クー。あとどのくらいで着くんだ?」

川 ゚ -゚)「依頼人の話がただしければ後1200.57秒って所だろう」

私の名前はクー、ちょっとばかり名の知れた探偵だ。
ポチお散歩事件、タマのタマタマ消失事件、第三次世界大戦……過去解決した凶悪犯罪は数え切れない。
誤解しないで欲しいが、決して利益の為ではなく正義の為に私は活動を続けているのだ。

今日はとある依頼で相棒のドクオと共に、ある館へ向かっている。
この依頼が舞い込んだのは今朝の事だった。



20080727214210.jpg



――――――――

川 ゚ -゚)(ズーミンの眉毛むしりとりたい……)

私はいつものように事務所のテレビを見ながら朝食をとっていた。
もちろんいけてる探偵らしくカフェ・オレとクロワッサン。
すると突然、テレビが砂嵐に切り替わってしまった。

川 ゚ -゚)「なんだ? またドクオがアンテナに上ってるのか?」

('A`)「おちんちんびろ~ん」

川 ゚ -゚)「いたのか……」

ドクオのアンテナ上りが原因ではないとすると……
導き出される答えはただ一つだけだ。実にシンプル。

川 ゚ -゚)「テレビ局が爆破されたか、機関の大規模な電波ジャックか……」

('A`)「マジかよ……鬱だ……もう死のう」

川 ゚ -゚)「それが世界の選択か……」

今日の推理も完璧で、我ながらほれぼれする。
そうだ、この世に解けぬ謎など存在しない。
むしろ全ての謎は私に解かれるために存在しているのだ。

「あのー……探偵事務所ってここですか?」

川 ゚ -゚)「ん? その通りだが」

ふいに、後ろから声が聞こえたので振り返ると
そこにはテレビから上半身だけを出した血まみれの女が居た。


川д川「あ……突然すみません……テレビから失礼します」

川 ゚ -゚)「いやいや、構いませんよ。ドクオ! 熱いアバ茶とかりんとうをお出ししろ」


テレビから「よいしょ」とでてきた女の名前は
亜久了貞子-アクリョウ サダコ-。

いまどきに珍しく礼儀正しい人だ――――最初の印象はそんなところだった。


川д川「言うまでも無い事ですが……依頼があって」

ドクオにお茶を持ってくるように指示し、貞子を正面のソファに座らせると
彼女は消え入りそうな声でそう切り出した。
恐らく断られるのかもしれないと思っているのだろう。
しかし私は仕事は選ばない主義だ。例外として悪の組織には協力しないが。

川 ゚ -゚)「それでは、さっそく詳細をお聞かせ願えますか?」

川д川「はい。おとといの夜のことです。
     11時ごろ私は旦那様とトランプをしていました。
     しかし、トイレに行って戻ると、そこにはトランプと肉片が散らばるのみで
     さっきまでそこにいたはずの旦那様がいらっしゃらなかったのです。
     私はてっきり自室へ戻られたのかとおもい、なんとも思わずに
     トランプと肉片を片付け。使用人用の寝室で寝てしまいました。
     しかし、次の日になっても姿が見えないのです。
     私は他の使用人達にも協力を頼み、館中を探し回りました。
     それでも結局見つからず、かえってくる事もありませんでした。
     と言う訳で、クーさんに依頼したいのは旦那様の捜索です」

彼女はそこまで話すと大粒の涙のような真珠貝をこぼした。
よほど忠義に厚い人物なのだろう。
こんな姿をみせられては私も動かざるを得ない。

川 ゚ -゚)「そのお屋敷の場所は?」

川д川「ここからラマで5時間くらいの所です……ちゃんと、地図も持ってきました」

川 ゚ -゚)「ふむふむ」

川д川「えと……受けていただけるんでしょうか?」

川 ゚ -゚)「もちろん。ただし御代は5000万です」

川д川「そ……そんなお金は家には……」

川 ゚ -゚)「ハハハ。足りないのなら売ればよろしい。臓器とか……身体とかね」

私はそういうと脂ぎった変態親父のような目つきで
彼女のほっそりした足の先から額に刺さった五寸釘まで
嘗め回すように視線を這わせた。

川;д川「ヒッ!!」

川 ゚ -゚)「……わかりました。それでも私、払いますから! 一生かかってでも!」

川 ゚ -゚)「ふふ、その言葉が聞きたかった……御代は結構です」

('A`)「お茶とかりんとうもってきたぞ」

川 ゚ -゚)「先生……」

('A`)(一人でなにやってんだ?)


と言うなりゆきである。
しかしよく考えるとテレビからでてきたり血まみれだったり
少しだけ怪しい依頼人だった。
この私が今まで気付けぬほどかすかにだが……。


('A`)「お茶くみしかしてないなんて……鬱だ……」



そんなことを考えながら進んでいくと、やがて館がみえてきた。
レンガ造りの羊羹で、見るからにおいしそうだ。

間違えた。

レンガ造りの洋館で、かなり古いもののようだ。


川 ゚ -゚)「よし、着いた」

('A`)「でかい館だな……屋上から飛び降りれば逝けるかな……」

川 ゚ -゚)「そらも~とべ~るはず~♪っと、駐車場はここだな」

館の豪華さに相応な広さをを備えた駐車場には
赤い軽とシルバーのワゴン、痛三輪車、ローラスルーゴーゴーがとめてあった。

川 ゚ -゚)「どうやら先客がいるようだな。ドクオ、ぬかるなよ」

('A`)「プレッシャー怖い、怖い怖いこwせrftgyふじこpl@;」

私とドクオはマイ・デロリアンから颯爽と降り立つと館へと向かった。
恐るべき巨悪が待ち受ける悪魔の館へ……


川 ゚ -゚)「たのもーう!」

('A`)「たのもーう……」

返事が無い。ただの玄関のようだ。

インターフォンもないようなので、そのままお邪魔することにした。
大きな扉だったが、よく手入れされているらしく、音も無く開いた。


「やめろ……やめ、アッー!」


川 ゚ -゚)「お邪魔します」


(´・ω(,,。Д゜)


川 ゚ -゚)「……」


(´・ω・(,,。Д゜)「……」


('A`;)「ギャアアアアアアアアアアアア」


ドクオが叫ぶのとほぼ同時に、背中にナイフを刺された男が
足から崩れるように床に倒れた……くっ、致命傷だ。

しかし、この手の犯罪者をいたずらに刺激するべきではない。
逃げ出したくなる気持ちを抑えながら、私は会話を試みた。


川 ゚ -゚)「初めまして、私は探偵のクー。このうるさいのが助手のドクオだ」

(´・ω・`)「探偵? 誰がそんなものを? それにしても、困った所を見られちゃったなぁ」

男は溜息まじりにそう言うと、面倒くさそうに
あしもとに転がった男の死体を蹴飛ばした。

川 ゚ -゚)「困る?」

(´・ω・`)「ああ、余計な人殺しは"したくなかった"よ」


困るだと? こまるのはこっちのほうだ!

だんだん目の前の男に対する怒りがふつふつと湧き上がってきた。

たった今、人を殺しておいてこの態度。なんて野郎だ!


川 - )「……けんな」

(´・ω・`)「?」

('A`;)「く、クー?」

川#゚ -゚)「ざけんじゃあねーぞ! このダボがぁ!
     謎を解かせろ! 私に謎を解かせろオォォォォォ!
     現場を目撃しちまったら間違いなくテメーが犯人じゃねぇか!
     謎も糞もあるかこのアホッ!」

(;´・ω・`)「へ?」

川#゚ -゚)「もうゆるせん。テメーはこの私が裁くッ!」

(;´・ω・`)('A`;)「ひぃぃ」






だめだ もういちど はじめからだ!






川 ゚ -゚)「たのもーう!」

('A(#)「たのもーう……」

返事が無い。ただの玄関のようだ。

インターフォンもないようなので、そのままお邪魔することにした。
大きな扉だったが、よく手入れされているらしく、音も無く開いた。

川 ゚ -゚)「すみませーん! 貞子さんに依頼されてきた探偵のクーです!」

あちこちに血糊が付いた広い玄関に私の声が木霊する。
数秒待つと、玄関に一番近い、おそらく接客室のドアが開いた。

(#)ω(#)「ようこそ……我が屋敷へ」

私の呼びかけに応じてよろよろと出てきたのは
まだ二十台後半といった感じの若い男だった。
しかしなにか引っ掛かる……そうか!

川 ゚ -゚)「我が屋敷? あなたがここの主?」

(#)ω(#)「はい、主のショボンです」

川 ゚ -゚)「……ドクオ」

('A(#)「はい……」

川 ゚ -゚)「君の推理を聞かせてくれ賜え」

('A(#)「えと、推理って別に怪しい所は無いじゃないですか」

川 ゚ -゚)「ふっ、青いな……」

ひよっ子のドクオには難易度が高い推理だが
犯人の正体を確信した私はある男を指差した。

川 ゚ -゚)「ショボンさん、あなたが犯人だ」

(#)ω(#)「な、なにをいっているんですか!」

川 ゚ -゚)「主探しの依頼できたのに主がいるのはおかしいという理屈でお前が犯人の確率は100%だった」

(#)ω(#)「……えーと……えぇー……」

川 ゚ -゚)「……くっくっく、ばれてはしかたがない」

(#)ω(#)「! くっくっく、ばれてはしかたがない」

川 ゚ -゚)「きさまらもあの世に送ってやるわー! で、私を刺そうと突進」

(#)ω(#)「きさまらもあの世に送ってやるわー!」

ショボンはそう叫ぶと、私に向かって突進してきた。
ばかめ、丸腰でぶつかってきても柔道81段の私が負けるわけがない。

('A(#)「クー! あぶない!」

瞬間。

何かに押されて私は尻餅をついた。
顔を上げた私の視界に写ったのは――――


川 ゚ -゚)「え?」


エクスカリバーをわき腹に深々と突き立てられたドクオだった。



('A(#)「へ、へへ、クー、無事で、よかったよ」

(#)ω(#)「ほ、本当に刺されるなよ!」

川#゚ -゚)「っきさまああああああ」

私の中で何かが弾け、相手が伝説の聖剣を持っていることも忘れて
ショボンを渾身の力で蹴り飛ばした。

(#)ω(#)「うちあわせとちがああああああああ」

ショボンは断末魔を上げながら壁を5~6枚突き破り外へ飛び出していった。
それを見届けた私は我にかえると慌ててドクオに駆け寄った。

川 ;-;)「ドクオ! ドクオ!」

('A(#)「クー、なに泣いてるんだよ、似合わないって」

川 ;-;)「うるさい! 君と私は一心同体だといったじゃないか! 死ぬな!」

('A(#)「へへ、お前に抱かれて死ぬのも悪くな……ぃ……」

ドクオの体からだらりと力が抜ける。
まるで壊れた操り人形のようなその姿に耐え切れず
うごかないドクオを抱きしめて、私は声を上げて泣いた。

川 ;-;)「ドクオー!」













川 ゚ -゚)「『連続殺人犯ショボン、変死体で見つかる。UMAの仕業か』……ふ~ん」


あれから一週間、私はとある病室に来て新聞を読んでいる。

禍々しいあの事件も、犯人死亡という形で幕をおろした。
館からは主人と使用人4人の遺体がみつかったらしい
なんでも、内一つは額に五寸釘をさされるという凄惨な殺され方だったという。


「なんだよその記事」


失笑交じりのあきれたような声が聞こえたので
顔をあげた。なんだ、起きていたのか。


川 ゚ -゚)「ん? この間の事件だよ、ドクオ」

('A`)「いや、そうじゃなくて……」

川 ゚ -゚)「世の中には知らない方がいい事もあるという名セリフを知らないのかよ」

('A`)「さいですか……俺はまた寝る」

川 ゚ -゚)「ああ、お休み」


目を閉じたドクオに声をかけ、窓から青い空を見上げた。

美しい空だ……

しかし、この空の下で、どれだけの人間が悲しんでいるのか
いつか、そんな人々が居ない世界を創り上げたいものだ。


川 ゚∀゚)「そう、私は新世界の神になる!」




                       -fin-






この小説は2008年6月21日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:uTQww/SI0 氏



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[ 2010/01/07 20:57 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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