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( ^ω^)とξ ゚⊿゚)ξと七夕のようです


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




 窓を開けて、上を見上げた。夜も更けた空には沢山の星が輝く。
 自室から除く見飽きた夜空。
 いつもと違うとすれば、星々達が川を形作っている事だろうか。

( ^ω^)「……おっおっ、今日は晴れて良かったおー」

 視線を前に戻せば、目の前には黒縁の窓。
 カーテンで中の様子を伺う事は出来ないが、隙間から漏れる微かな光が住民の存在を教えてくれた。

( ^ω^)「おっおっおっおっ、ツーン」

 隣家の向かいの部屋、明かりが漏れたカーテンの向こうには見知った幼馴染みがいる筈だ。
 期待からくる含み笑いを飲みこむと、ボリュームを抑えた声で彼女の名を読んだ。


(;^ω^)「……何というシーン……これは間違いなく居留守」

 返事は、ない。
 頭上の天の河にむなしげに僕の声が消えていった。



20080707203251.jpg




( ^ω^)「……お?」

 カーテンの向こう側から、大きい音が聞こえてきた。
 拳で壁を叩く様な音。
 恐らく間違ないだろう。長年の経験と勘がそう言っていた。

 嫌な予感が胸の内を過ぎる。冷や汗が額に浮かんだの気がした。


(;^ω^)「おっ!?」

 少しの合間を置いて、今度はドスンと派手な轟音。
 これは足音だ。断続的に響いているので間違ない。
 しかし、窓で仕切られている上、距離が離れている僕ですら五月蠅く耳に聞こえるのだ。
 同じ屋根の下に住む家族の方々はさぞかし涙で枕を濡らしているのだろう。

(;^ω^)「……来る!」

 カーテンに映る人影。
 その瞬間、窓が良い音を鳴らしながら勢い良く開かれた。
 目に入る馴染みの顔。
 そして、飛んでくる一本のピンク色のシャーペン。

( ^ω^)「……シャーペン?」


(;゚ω゚)アッー


 彼女の手により放たれた矢の如きシャーペン。
 避ける間も無く眉間に突き刺さる。
 不思議と痛みは感じない。むしろ心地良さすら感じる。針治療にでもなったのだろうか。

ξ#゚⊿゚)ξ「うるさい。死にたいの?」

( ^ω^)「たった今、まさに死ぬかと思いましたおwww」

 眉間に刺さったシャーペンを抜く。
 替え芯の先に血が付いているのは当たり前として、肌色のゲル状の何かがこびりついていた。
 まさか、脳的な何かなのか。
 そう思ったが、とりあえず見なかった事にした。

 薄暗いせいでよく見えないが、恐らく彼女の額には青筋を浮かんでいる。
 そして、頬も膨ませている。見なくてもわかる、彼女の事なら殆ど。

ξ#゚⊿゚)ξ「アタシが勉強中なの知ってるでしょ? もう試験近いのよ」

( ^ω^)「……ツンなら勉強しなくてもいい点取れるお」

ξ ゚⊿゚)ξ「赤点しか取った事ない人に言われても説得力ないわね……」

 彼女は腰に手を当て、深く溜め息をついた。
 最近、彼女は丑三つ時を過ぎても起きている。きっと、目の下にはクマが出来ているだろう。

ξ ゚⊿゚)ξ「……で、何のよう?」

( ^ω^)「おっおっおっおっ、上……見るお。天の川だお!!」

 掌を翻し、指先を空に向ける。
 その延長線を辿ればそこには天の川。
 雲一つないせいか、眩しい程の星の光が二人に降り注いでいた。

ξ ゚⊿゚)ξ「あら……綺麗ね」

( ^ω^)「だおっ! 今日しか見れないお!」

ξ ゚⊿゚)ξ「で?」

(;^ω^)「おっ? で?、と言われましてもだお……」

ξ ゚⊿゚)ξ「アンタ、これを見せるだけに私を呼んだの?」

( ^ω^)「……そうだお」

ξ#゚⊿゚)ξビキビキ

 二投目のシャーペンを投げようとトルネード投法の構えを取るツン。
 彼女はこの近距離で思いっ切り投げるつもりだ。僕は死を予感した。

ξ#゚⊿゚)ξ「……アタシ勉強中なの知ってるでしょ?」

( ^ω^)「……うん、知ってるお」


ξ# ⊿ )ξプチン

ξ#゚⊿゚)ξ「死にらせェェェエエっ!!」


 その瞬間、何かが切れる音がした。
 彼女の身体が揺れ動いたかと思うと、シャーペンが僕の眉間に飛来してくる。


(;゚ω゚)プスッとな


 だが、僕はそれを避けようともせずに、ただ受け止めた。
 受け止めてしまった。

( ^ω^)「……本当に綺麗だお……これをツンに見て貰いたかったんだお」

ξ ゚⊿゚)ξ「……馬鹿みたい」

 彼女はバツが悪そうに悪態を吐くと、そっぽを向いてしまった。
 金色に染められた彼女の美しい髪がそよ風に揺られ、はためいた。

( ^ω^)「……ツン」

ξ ゚⊿゚)ξ「……何よ」

( ^ω^)「勉強……あんまり、無理しちゃ駄目だお。身体によくないお」

 そっぽを向いた彼女の顔のなかで、綺麗な瞳だけが僕の方を向いた。

ξ ゚⊿゚)ξ「……私は無理しなきゃ駄目なのよ。天才なんかじゃないし」

( ^ω^)「……」

ξ ゚⊿゚)ξ「……何よ」

( ^ω^)「……別に、だお」

 少しの間、完全な静寂が辺りを包む。僕は気まずい雰囲気を感じた。

( ^ω^)「……そういえば、ツンの所は短冊書いたかお?」

ξ ゚⊿゚)ξ「あぁ……そうね。書いたわ、お父さんが笹買ってきたから」

(;^ω^)「それ何て本格派www」

 視線を下に下ろせば、庭の塀に一本の笹の木が立て掛けてあるのが見えた。
 折り紙で作った色とりどりの短冊が幾つか葉に結ばれている。彼女も書いたのだろうか。

( ^ω^)「ツンは短冊に願い事書いたかお?」

ξ ゚⊿゚)ξ「まぁ……書いたけど」

( ^ω^)「何て書いたんだお?」

ξ ゚⊿゚)ξ「……言うわけないでしょ馬鹿」

( ^ω^)「えー。何でだお!! 教えてくれお!!」

ξ#゚⊿゚)ξ「う、うるさいわね!!! な、なな何だっていいじゃない!!」

( ^ω^)「ツンの方がうるさいおwwwwww」




ξ#゚⊿゚)ξビキビキ




( ФωФ)「まさか目を狙ってくるとは思わなかったおwwwいてぇおwwwwww」

ξ ゚⊿゚)ξ「誰だよ」

( ^ωФ)「ブーンです☆」

 目に刺さったシャーペンを引っこ抜く。
 幸いにも眼球は傷つけていないようだった。
 奇跡が起こったのか。彼女の技巧によるものなのか。とりあえず考えない事にした。

ξ ゚⊿゚)ξ「ホント馬鹿ね………あら?」

( ^ω^)「お?」

ξ ゚⊿゚)ξ「アンタ……勉強してたの?」

 彼女の視線は僕の背を越えて、僕の部屋に映った。
 そういえば、参考書等々をそのままにしておいてしまった。
 ノートは当たり前の様に真っ白だが。

( ^ω^)「……バレちゃあしょうがないおwwwwwwいかにもだおwww」

ξ;゚⊿゚)ξ「どうしたのよ……勉強嫌いのアンタが……熱でもあるわけ?」

( ^ω^)「しいて言うなら君にお熱ですおwwwwwwなんちてwww」

ξ#゚⊿゚)ξビキビキ

(;^ω^)「じょ、冗談だお。あ、いや冗談じゃないけど……まぁとにかく怒らないで欲しいお」

ξ ゚⊿゚)ξ「……で、何でよ? どういう風の吹き回し?」

( ^ω^)「……ふふふ、これだお」

 僕は懐から一枚の短冊を取り出し、彼女に見せた。
 懐に入れていたお陰でシワクチャになってしまったのは大きな誤算だったが。

ξ ゚⊿゚)ξ「えーと……ナニナニ……『ツンと同じ大学に行けますように』……?」

( ^ω^)「だお!!」

ξ ゚⊿゚)ξ「アンタ、馬鹿じゃない!? アタシが行く大学はアンタが行けるレベルじゃないわよ!!」

( ^ω^)「馬鹿だから勉強してるんだおwwwwww」

ξ ゚⊿゚)ξ「……はぁ、アンタさ」

 彼女は目を抑えながら、一際大きい溜め息をつく。

ξ ゚⊿゚)ξ「アタシに無理するなって言っておいて……アンタが無理してどうするのよ」

( ^ω^)「……」

ξ ゚⊿゚)ξ「アンタがそんなに勉強したら、それこそ身体壊すわよ……止めなさいな」

( ^ω^)「……」

 そう言う彼女の顔には、僕を気遣う気持ちが滲み出ていた。
 彼女の言う事もわかっているのだが、僕は顔を縦に振るつもりはない。

( ^ω^)「……空、星綺麗だおね」

ξ ゚⊿゚)ξ「……ブーン」

( ^ω^)「あれ、彦星と織姫星って言うんだおね。知ってるお」

ξ#゚⊿゚)ξ「ブーン!!」


( ^ω^)「僕は彦星になりたくないんだお!!」

ξ ゚⊿゚)ξ「!!」


 僕の一喝に彼女は口を止めた。
 普段ならお返しとばかりに、より強く言い返してくる筈だが、今はその様子はない。

( ^ω^)「あの話知ってるかお? 彦星と織姫は悪い事して、一年に一度しか会えなくなっちゃったんだお」

ξ ゚⊿゚)ξ「……」

( ^ω^)「僕はそんなの嫌だお。ツンと会えなくなるなんて絶対に嫌だお」

 頬に冷たいものが流れた。気付けば、僕は涙を流していた。

( ;ω;)「でも……大学生になったら……違う大学に行ったら……あんまり会えなくなるお」

ξ ゚⊿゚)ξ「……ブーン、鼻水出てる」

( ;ω;)「お? ズビーズビズビーズビズビズビズビズビズビズビズビィイィィイィ!! チーン!」

ξ ゚⊿゚)ξ「きたねぇ」


ξ゚⊿゚)ξ「……馬鹿ね。ブーン!!」

( ;ω;)「お?」

ξ ゚⊿゚)ξ「今からそっち行くから。ちゃんと受け止めてよ」

(;^ω^)「お?」

ξ ゚⊿゚)ξ「よいしょっ……と」

 彼女は窓の縁に足をおいて身をを乗り出した。まさか本気なのだろうか。
 隣同士で目と鼻の先に窓があるとは言え、とても女性の力で飛び越えていける距離ではない。


ξ ゚⊿゚)ξ「行くわよ~~……ジャンプだ。とうっ」

(;^ω^)「……本当に飛びおったこのアマァアアアア!!!」

 彼女の身体が宙に舞った。その顔は自信に満ち溢れている。
 反対なのが僕だ。
 顔色を青ざめながら、必死に手を伸ばす。

ξ ゚⊿゚)ξ「きゃーおちちゃうー」

( ^ω^)「悲鳴すらテラ棒読みwwwwww」

( ゚ω゚)「―――ぶへ!!」

 顔に感じる堅いような柔らかいような何とも言えない感触。
 そして、脳を揺さぶられる様な凄まじい衝撃。

( ^ω^)「どう見てもヒップアタックです。本当にありがとうございました」

ξ ゚⊿゚)ξ「きゃ!!どこに顔押し付けてるのよ!! この馬鹿!!」

( ^ω^)「そっちがぶつかって来たんだおwwwwww………っと」

 その衝撃に僕の下半身の支えは絶え切れず、ベットにツンもろとも倒れ込む始末だ。
 そして、そんな彼女からはシャンプーのいい香りが匂ってきて、思わず僕の口の端がイヤらしく歪んだ。

ξ ゚⊿゚)ξ「……何笑ってんのよ」

( ^ω^)「元からこういう顔ですおwwwサーセンwww」

 ベットを軋ませ、彼女は立ち上がった。
 天の川を背景に夜空を見上げるそのさまは、まるで織り姫のようであった。

ξ ゚⊿゚)ξ「馬鹿ブーン」

( ^ω^)「う……バカって言う方が馬鹿なんだお」

ξ ゚⊿゚)ξ「馬鹿よ馬鹿。もう救いようのない程の馬鹿! 馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿」

( ^ω^)

( ;ω;)ブワァ


ξ ゚⊿゚)ξ「アタシは織り姫じゃない……妄想も大概にしなさい」

( ;ω;)「おっおっ、すまんお……」

ξ ゚⊿゚)ξ「織り姫じゃないから。天の川だろうと、この窓と窓の間だろうと……飛び越えていけるわ」

( ^ω^)「ツン……」

ξ ゚⊿゚)ξ「今みたいにね。アンタが望めば、いつだって何だって飛び越えやるわよ」

( ^ω^)「ちょwwwwセリフテラクサスwww」

ξ#゚⊿゚)ξビキビキ

(;^ω^)「おっおっ、今のはマウスがベリーにアンビリーバブルでスリップしちゃって……」

ξ#゚⊿゚)ξ「人が真面目に話してんだろうがこの豚がァアアアア!!」


( ゚ω゚)ギャァァアッー



ξ ゚⊿゚)ξ「さて、ほら……勉強するわよ。見てあげるから」

( #)ω(#)「僕は顔が腫れて何も見えないわけですが」

ξ ゚⊿゚)ξ「現実見えてないお前が何を」

( ^ω^)「誰が上手い事を言えとwwwwww」

ξ ゚⊿゚)ξ「で、勉強するのと今この場で死ぬのどっちを選ぶの?」

( ^ω^)「謹んで前者を選ばせて頂きますwwww」

ξ ゚⊿゚)ξ「じゃ、始めるわよ」

( ^ω^)「……」

ξ ゚⊿゚)ξ「……? 嫌に静かね」

( ^ω^)zzz

ξ#゚⊿゚)ξビキビキ



 天の川の下。

 星の光に照らされた二つの家、二枚の短冊。

 一枚のシワクチャになった短冊の方にはこう書いてある。


『ツンと同じ大学に行けますように』


 そして、もう一枚の短冊にはこう書いてある。


『ブーンとずっと一緒にいられますように』





ξ#゚⊿゚)ξ「起きろぉぉおオォォオ!!!」

( ゚ω゚)「ゴメンだおもうしないお!あ、アナルだけは尻の穴だけはやめ(ry アッー!!」




( ^ω^)とξ ゚⊿゚)ξと七夕のようです 終






この小説は2007年7月8日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:vgH1w01eO 氏



ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2010/01/07 20:45 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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