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('A`)雨に消えた背中のようです


102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/16(土) 23:37:01.55 ID:TjChXHlkO

雨 ━━━ 降りしきる滴の中で伝えられた事実は
ξ ⊿ )ξ「別れましょう」
('A`)「━━」

唐突で、残酷で
ξ ⊿ )ξ「━━━ばいばい」
('A`)「…」

だから

('A`)「…死ぬか」 屋上にいた



105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/16(土) 23:38:07.60 ID:TjChXHlkO

さぁさぁと降る雨の中
フェンスに手をかける
かしゃん、と乾いた音
「━━死ぬ気なのか?」
('A`)「…え?」

唐突に聞こえた声

川 ゜ -゜)「君は死に急ぐのか」
('A`)「…あぁ」
名前など知らない。俺にはあいつしかいなかったから。
川 ゜ -゜)「━━宜しければ、死の訳を教えてくれないか?」━入り口の屋根下、彼女は本から目を上げて言った

('A`)「…あぁ」
何で話そうと思ったのか、よくわからない。多分、誰かには知っておいてほしかったのだろう。



106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/16(土) 23:39:34.56 ID:TjChXHlkO

川 ゜ -゜)「━━━そうか」
彼女は、ぽつりと、ただそれだけをつぶやいた。
('A`)「…あぁ。じゃあな」
未だ降る雨の中、改めて俺はフェンスに手をかける

川 ゜ -゜)「━━━待て」
放たれた、唐突な制止。なぜ…?
('A`)「君に俺を止める理由はない。違うか?」
川 ゜ -゜)「ある。なぜなら━━」
君に、生きてほしくなった。
そう言った



109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/16(土) 23:41:23.40 ID:TjChXHlkO

川 ゜ -゜)「おはよう」
('A`;)「ぅお、はよ」
同じクラスだったとは知らなかった。でも、
川 ゜ -゜)「私も知らなかった」('A`;)「…」
ははは、と乾いた笑いを浮かべる彼女。

川 ゜ -゜)「…だいじょうぶなか?」
('A`)「…あぁ」なぁ、あんたはどうして、

川 ゜ -゜)「授業、始まるぞ」
無情なチャイムかき消された。



110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/16(土) 23:42:23.62 ID:TjChXHlkO

ことある事に彼女は俺に接触してきた。授業の質問、聞きそびれた答えから趣味、興味、果ては
川 ゜ -゜)「水泳道具かしてくれないか」
('A`;)「おま…無理だろう」

でも、不思議と嫌だとは思わなかった。
季節は巡った。
雨と夏が過ぎ。
落葉の秋が過ぎ。
白い妖精舞う冬になった。



113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/16(土) 23:43:28.74 ID:TjChXHlkO

川 ゜ -゜)「君は今日何の日か知っているか」
('A`)「知らん」
白銀の絨毯の上、相変わらず屋上で。
二月十四日が何の日かなど、どうでもよかった。

はずだった。

川 ゜ -゜)「まったく…ほら。」ぶっきらぼうに目の前に出されたのは、チョコレート



114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/16(土) 23:44:10.14 ID:TjChXHlkO

その形は
('A`;)「…は、ハート型!?な、なん川 - )「まったく、君は鈍いな」
彼女はうつむきながら
川  - )「君に言いたいことがある」と言って、

川 //-//)「━━好きだ。私のそばに、ずっといてくれないか?」
俺に、そういった。
('A`*)「あぁ。当たり前だろ?」自然とこう言っていた。だって、
('A`*)「俺も、そう言おうとしたからさ」



116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/16(土) 23:45:09.74 ID:TjChXHlkO

さらに時は流れて、ある日の帰り。
('A`)「あ」
ξ゜⊿゜)ξ「あ」

川 ゜ -゜)「ん?」

あいつ、だった
ξ゜⊿゜)ξ「…誰よそいつ」
('A`)「…彼女」
ξ゜⊿゜)ξ「…はぁ?」
あいつは疑問の声を上げた。いや、なぜ?
('A`)「わりぃかξ゜⊿゜)ξ「えぇ。なぜ?」
なぜ?……か。



117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/16(土) 23:45:51.99 ID:TjChXHlkO

('A`)「彼女は、俺に優しかった。」
ξ゜⊿゜)ξ「はぁ?そんなのは理由にn
('A`)「聞いてくれ。」
ξ;゜⊿゜)ξ「…」
('A`)「俺におはようと言ってくれて、俺にありがとうと言ってくれて。」
('A`)「まるで俺に、死ぬなと。生きろと言ってくれているようで。」
ξ゜⊿゜)ξ「…」
('A`)「だから惹かれた。ずっと隣にいてほしかった。」
ξ ⊿ )ξ「あたしは…」
('A`)「それだけだ」

ξ ⊿ )ξ「━━待ってたのに」



119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/16(土) 23:46:48.45 ID:TjChXHlkO

ξ ⊿ )ξ「ずっと、あなたが来てくれるのを待ってたのに。」
('A`)「…」
ξ ⊿ )ξ「のに、たのに…」
('A`)「…」
ξ;⊿;)ξ「待ってたのに…っ!」
('A`)「…幸せになりたかったなら、それを求めなきゃだめさ」
ξ;⊿;)ξ「うぅ…」
('A`)「…じゃあな」

川 ゜ -゜)「…いいのか?」
('A`)「…あぁ」
これでいいんだ。これで。
相変わらず天気は、

雨だった


('A`)雨に消えた背中のようです~かつての自殺願望者~



[ 2008/08/17 19:50 ] 総合短編 | TB(0) | CM(1)

愛や恋は、ただ相手に求めるだけではダメ
[ 2009/09/18 20:31 ] [ 編集 ]

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