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はじめてブーン系小説を読む方は
こちらへどうぞ
作者注※ こないだ我が家で実際にあったことをブーン系にしてみました
動物って人の言葉理解できるよ絶対
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(#゚∀゚)「るっせーんだよこのしょぼくれ顔!!」
(´・ω・`)「親に向かってその口のききようは何だ」
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(#゚∀゚)「もう俺だって18なんだ、何しようと俺の勝手だろ!」
(´・ω・`)「いいや、そんな事言ってる内はまだ子供だ」
_
(#゚∀゚)「だああ、知った風な口きくんじゃねぇよ!」
父の襟首をひっつかみ、大声をあげる兄。
一見すれば落ち着き払ったその仕草が、
兄の怒りを増徴させていると気づいていないKYな父。
おろおろするばかりの私。
何が起こったか三行で
_
・( ゚∀゚)『一人暮らしがしたい』
・(´・ω・`)『ダメ』
・兄キレる
_
(#゚∀゚)「なんでそんな余裕かましてんだよテメー!!」
(´・ω・`)「大声を上げたところで何の解決にもならんからだ」
_
(#゚∀゚)「~~っとにムカつくしょぼくれヤローだなオイ!!」
ノハ;゚⊿゚)「兄ちゃんやめろ、父さんから手を離せ! 父さんも落ち着いて!」
飛び交う罵声。
食卓に叩きつけられた兄の拳、衝撃で茶碗がゆれ、湯飲みが倒れ、床に落ちる。
激昂する兄。
手当たり次第の皿を、父の足元へ投げつける。
直接当てない辺り、まだかすかに理性が残っているのか?
破片が足首を掠めたらしい、父の脚には紅いすじ。
止めて欲しい。
お願いだ。
必死の思いで兄のジャージの裾を握りしめれば
_
(#゚∀゚)「うるせーっつってんだろ!」
ノハ;>⊿<)「きゃあっ」
(#´・ω・`)「ヒート! ジョルジュお前、妹を!」
突き飛ばされた。
振り払われた。
涙でにじんで視界がぼやける。
ダメだ、止められない。
怖い。
二人が二人じゃないみたい。
あのヘタレ兄が私を突き飛ばすなんて。
どうしようどうしようどうすればいい?
やめろ兄ちゃん、やめてくれ父さん。
喧嘩は私は大嫌いなのに、いつもはあんなに仲良しなのに。
始まりは些細なことだったのに。
誰か たすけて
Λ__Λ
( ФωФ)「……………」
歪んだ不明瞭な視界の中でも、はっきり目立つ黒い塊。
戸棚の上で寝ていたはずの、彼がむっくり起き上がる。
殴りあい喚きあう二人にちらりと視線をよこし、ゆうゆうと大きなあくびを一つ。
次の瞬間、全身のありとあらゆる肉に力を漲らせ、少しばかりの助走と共に、
体重5㌔の生ける砲弾、思いっきり飛び出した。
着地予想点、それは、父の襟首掴んだ兄の、
軽く屈めたその背中。
それはさながら最終兵器、いや、我家の、
最 重 兵 器 。
ノハ;゚⊿゚)
(;´・ω・`)
_
( ∀ ) ゚ ゚
ぎっくり。
そう、確かに聞こえた。
ああ、ぎっくり腰ってほんとに音が、するんだなあ……
白目をむいた兄を介抱すべく、その場は一時休戦となった。
床でのたうつ惨めな兄に、詳しい話を聞いてみれば、
『恋敵が一人暮らしを始めたことを自慢してきたので、負けたくなかったから』
さすがの私も、開いた口がふさがらない。
兄も頭が冷えたのか、
一人暮らしの話はもう、言い出すことはなかったとさ。
この小説は2008年5月18日よりちょっと前、ID:vwLahxRF0 氏宅で起こった出来事です
作者はID:vwLahxRF0 氏
ご意見等あれば米欄にお願いします