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はじめてブーン系小説を読む方は
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作者注※ ちょっと閲覧注意(グロ的に)
ノハ;+⊿+)「ぐ、うぅう……」
私は、眼窩に走る激痛によって目を覚ます。
ズキンズキンと、鈍い痛みが瞼の裏側に走っていた。
ノハ;+⊿+)「いったい何なの……?
どうして、こんな……」
誰に言うわけでもなく、私は呟いた。
痛みの激しい瞼は、なぜか開くことができない。
ノハ;+⊿+)「どうして……?」
恐る恐る手を伸ばすと、その理由を理解した。
瞼が、縫い付けられている。
ノハ;+⊿+)「う、うわぁああぁぁあぁ!!!!」
私は、声を上げる。
ノハ;+⊿+)「誰か!誰かいないのかぁ!?」
助けを呼んで、叫ぶ。
ノハ;+⊿+)「うぅ……、誰か………助けて……」
しかし、その声は虚しく響くだけだった。
「ふむ、落ち着いたようだな」
どれくらいの時間が経ったこだろろうか。
目を開けられずに座り込んだままだった私に、知らない男の声がかけられた。
ノハ;+⊿+)「あなたはだれ……?
私に、何が起こったの………?」
震える声で尋ねる。
だが、何も返事はない。
少しの静寂が流れたが、やがて目の前にいるだろう男が、自分のそばに近付いて来たのを感じた。
私は反射的に身を竦めながら、再び言葉を投げ掛ける。
ノハ;+⊿+)「あなたが、こんなことをしたの……?」
返事はなかったが、相手はゆっくりと私の髪に触れた。
優しい手付きのように感じられたが、逆にそれに嫌悪感を感じる。
「君が、悪いんだよ。
君が他の男ばかり見て、僕を見てくれないから」
唐突に発せられる、男の声。
どこかで聞いたことのあるような気がしたが、思い出すことはできなかった。
ノハ;+⊿+)「それじゃあ、ちゃんとあなたを見るから……
お願いだから、私の目を戻して………」
涙声になりながらも頼むが、返ってきたのは小さな笑い声だった。
私の首に、かしゃりとネックレスのようなものを架ける。
「ほら、返してあげたよ」
ノハ;+⊿+)「これ、は……?」
震える手でそれに触ると、ビーズのような感触に混じって、柔らかい球状のものに気付く。
そして、それが何なのかにも。
「意外と糸を通すのに手間取ってしまってね。
でも、よく似合うよ」
ノハ;+д+)「あぁああぁぁあぁ!!!!!」
―――――どうやら、壊れてしまったようだ。
ぐったりとしたまま動かない彼女を見て、僕はそう思った。
だが、関係ない。
彼女の体を抱き寄せると、その長い髪に顔を埋める。
( ФωФ)「君は、僕だけのものだよ。
この部屋で、無い光を求めて迷い続ける」
その言葉にも、彼女は何も反応することはなかった。
この小説は2008年5月14日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:mIQ2ICmtO 氏
作者がお題を募集して、それを元に小説を書くという形式のものです
タイトルがなかったので、それっぽいタイトルを付けました
お題( ΦωΦ)「私だけのアリス、さあ迷おう」
眼球の数珠
ご意見等あれば米欄にお願いします