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('A`)ドクオはそう簡単に変わらないようです


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




('A`)「クリスマス、か……」

窓から外を眺めると、ちらほらと雪が降っているのが見える。

('A`)「しかもよりによって、ホワイトクリスマスとはな」

高校を卒業して3年目の冬、いい加減一人で過ごすクリスマスにも慣れた。

……それでも、ホワイトクリスマスというのは気分のいいものではなかった。


('A`)「……レポートやるか」

俺は、ポツリと呟き机に向かう。
今は何も考えたくなかった。
何かに没頭したかった。



白い雪を見ていると思い出す。

あの頃の事を



20080424013424.jpg




( ^ω^)「おっおっおっ! では、皆グラスは持ったかお? 」

ブーンはグラスを持ち、楽しそうに声をかける。

ξ ゚⊿゚)ξ「いいから、早くしたら? 早くしないとお肉硬くなるわよ? 」

テーブルの真ん中でグツグツと音を立てる鍋を見ながらツンは呆れたように応える。

( ^ω^)「お。では、メリークリトリス!! 」

ξ#゚⊿゚)ξ「この腐れシーモネーターが!! 」

( ゚ω(#)「ぶべら!! 」

もはやお決まりともいえるツンのビンタの音とともに、高校生活最後のクリスマスパーティは幕を開けた。

(*゚ー゚)「ツンちゃん、その辺にしておかないとブーンの顔が大変なことになっちゃうよ? いいの? 」

ここでツンをなだめるのはしぃの役目。
他の人間ではツンと一緒になってブーンを叩く流れになってしまうから当然の結果だ。

ξ ゚⊿゚)ξ「かまわないわよ? こんな肉饅頭」

(,,゚Д゚)「だぁーはっはっはっは!! 肉饅頭だってさ。ブーンいいのか? 」

案の定、きっぱりと切り捨てたツンのセリフに、一番最初に笑い声を上げたのはギコ。
ブーンの背中をバシバシ叩きながら、馬鹿笑いしてる。

( ^ω(♯)「ツンが喜んでくれるなら、別にかまいやしないお。顔が悪くても、ツンに売約済みだからいいお」

ξ////)ξ「誰が、こんな不良品購入するか!! 」

(#)ω(♯)「ひでぶっ!! 」

お約束どおりに殴られたブーン。

从 ゚∀从「……やれやれ、このバカップルはどうしたもんかねぇ」

('A`)「まったくだ。お前らは3年目だろうが、俺なんかもう10年以上の付き合いだ。
    そろそろ、お腹いっぱいで食あたり起こしそうだぜ」

そして、まるで他人事のごとく呆れているのがハインとドクオ。その様はもはや達観している。

ξ////)ξ「ドクオ! 誰が十年来の夫婦よ! 」

('∀`)「相変わらず、人の話を聞かねーヤツだな。それともそれがお前の望みか? 」

生来、ひねくれ者のドクオがニヤニヤと笑いながら聞いてみる。

(*^ω(♯)「ツンは素直じゃないお。僕はいつでもいいって言ってるのに」

('∀`)「よかったな、ツン。どっちかって言うと乱暴者のお前が売れ残らずに済みそうだぜ? 」

(*^ω(♯)「ツンは嫁に行けなくなる心配しなくていいお。僕はMだからDVを快感に変えて見せるお」

ξ////)ξ「あ、あ、あ、あんたら、いい加減にしろーーーー!!! 」

飄々とからかうドクオと、何を言ってもペースを崩さないブーンの二人が相手では
流石のツンも言葉につまり怒鳴り声を上げる。


(*゚ー゚)「はいはい、三人ともそこまで! 早くしないと、お肉なくなっちゃうよ?」

しぃがパンパンと手を叩いて三人の間に入る。
すでにハインとギコは鍋をつついている。

('A`#)「なっ! おめーら、きたねーぞ!!」

(,,゚Д゚)「すでに、戦いは始まってるんだぜ? 目的を見失った奴が悪いんじゃ、ゴルァ! 」

从 ゚∀从「さすがしぃ、うめぇ! ギコも料理上手な嫁もらって将来は安泰だな? 」

(*////)「はははハインちゃん! なななな何言ってるのよぉ」

(,,;゚Д゚)「だだだだだだ誰が誰の嫁だぁ!!」

从 ゚∀从「はふはふっ、ん? なんだ、ギコ……ムシャムシャ、しぃの事、んぐっ……キライなのか? 」

(;゚ー゚)「ギコくん、そうなの? 」

(,,;゚Д゚)「いやいやいやいや! そんな事いってねーぞ! しぃの事、大好きだゴルァ! 」

从 ゚∀从「はふはふっ、なら……ムシャムシャ、いいじゃん、んぐっ……しぃ、よかったなぁ」

(;////)「……」

(,,;゚Д゚)「うあぁぁぁ!! しぃ! 真っ赤な顔してるぞ!! だいじょうぶかぁ!! 」

(*////)「う、うん。大丈夫。その、ちょっと恥ずかしくて、はにゃ~」

(,,;゚Д゚)「わわわわかったから、寄りかかるなぁーー!! 」

(*゚ー゚)「ギコくん照れてる。かわいい~。にぱー☆」


从 ゚∀从(これで、ギコとしぃ脱落。鍋うめぇ)

ハインの欲望渦巻く頃、ドクオはすでに箸を取り戦闘を開始していたが……



ξ#゚⊿゚)ξ「誰が嫁にいけなくなるんじゃぁ!!」

(#)ω(♯)「つ、ツンさん……そ、そろそろ」

ブーンはツンの手により血だるまにされていた。




それから数時間が過ぎた頃。

ξ*゚⊿゚)ξ「無理よ! だって……だって! そのプリンの賞味期限は切れちゃったのよっ!」

(;^ω^)「いやいや、今日買ってきたプリンがそんなわけねーお」

ξ*゚⊿゚)ξ「だめーー!! これ食べたらブーンがお腹壊しちゃう!!」

(;^ω^)「そんな事無いから、早く返せお」

ξ*゚⊿゚)ξ「だめだめだめだめーー!! 未来のだんな様にそんなものは妻として出せません!!」

('A`;)「誰だよ、ツンに酒飲ませたの」

酔っ払って、プリンを抱えたままわけの分からないことをのたまっているツンに呆れながらドクオがこめかみを押さえる。

从 ゚∀从「俺だ」

('A`;)「じゃあ、ギコとしぃに飲ませたのは? 」

呆れたように、ドクオがしぃたちの方に視線をを向けると……


(,,;Д;)「ぼくの人生って、つまりなんだったのかな? 」

(*;ー;)「ギコくん、そんなこといっちゃいやぁ!! 」

(,,;Д;)「ごめんね、しぃ……いつか君の故郷に行くって約束したのに……
      ごめん、ついていけないんだ。この体じゃ動くことも出来ない」

(*;ー;)「治るって……大丈夫って言ったじゃない……馬鹿ぁ……」

感動のストーリーはすでに最終回の最後のCMの直前に差し掛かっている。

从 ゚∀从「いやー、二人とも演劇部だけあって、なかなか迫真の演技だなぁ」

('A`;)「ギコが『ボク』っていうとなんか可愛いな」

从 ゚∀从「だな」

('A`;)「『だな』じゃねーよ。どうすんだよ、この状況」

ドクオがため息を付きながら状況を眺める。


ξ*;⊿;)ξ「だめなの……ブーンの体調を管理するのは妻の務めなんだから」

(;^ω^)「わかったから、泣かないでくれお」

(,,;Д;)「大丈夫……時間はかかるけど必ず治すから……そうしたらかならず君の元へ行くから」

(*;ー;)「……うん……私、いつまでもまってる」

見事にカオス空間が広がっていた。


从 ゚∀从「放っておけばいいんじゃね? そろそろ、みんな寝ちまうよ……って言ってるそばからツンは寝たぜ」

ξ*-⊿-)ξ「……絶対ダメなんだから……zzz」

ハインの言葉どおり泣き腫らした目をしてツンは寝息を立て始め

(,,-Д-)「……しぃ……zzz」

(*-ー-)「……ギコくん……zzz」

感動のラストを終えて満足したのかギコとしぃも寄り添うように寝息を立てていた。

(;^ω^)「……やっと、開放されたお」

寝息を立て始めたツンをベッドに運んだブーンはふらふらとドクオの隣に腰を下ろす。

(;^ω^)「あーあ、僕の部屋がめちゃくちゃだお」

ブツブツと文句を言いながらグラスに残っている、ぬるくなったシャンパンを口にする。

('A`)「元から綺麗な部屋じゃないんだ、気にするな」

(;^ω^)「ヒドス」

从 ゚∀从「事実なんだから仕方ないだろ……それから、こういうのは枕元に隠しておけ」

そういって、ハインが手にしていたのは独特の形をしたゴム製品。

('A`)「おめーは何考えてんだ」

(;^ω^)「ギコとしぃまで寝てしまうのは想定の範囲外だったお」

('A`)「酔った勢いでヤッちまおうってのは否定せんのかい」

从 ゚∀从「一応言っておくが、酔った勢いでヤッたら強姦罪にあたるときがあるから気をつけな」

そう忠告するとハインは立ち上がる。

('A`)「帰るのか? 」

从 ゚∀从「ああ、ツンとやれなかった腹いせにレイプされたか無いからな」

('A`)「なるほど」

(#^ω^)「『なるほど』じゃねーお」

从 ゚∀从「どーだか。童貞脱出のためだったら犬が相手でもしそうだからな」

('A`)「なら、俺も帰るか。幼馴染に掘られたら敵わん」

(#゚ω゚)「それこそねーお!! 」

('A`)「冗談なんだからそんなにキレんなよ、みんな起きちまうだろ? 」

从 ゚∀从「じゃ、酔っ払いどもの世話頼むぜ」

(#゚ω゚)「おーー! けーれ! けーれ! 」

从 ゚∀从「どこの江戸っ子だよ」

('A`)「じゃあな、ブーン。おばさんによろしく言っといてくれ」

そういい残し、ドクオとハインはブーンの家を後にした。

从 ゚∀从「おー。さみぃな、オイ」

ブーンの家の門を出たところでハインは、ブルッと震えながら手袋をはめる。

('A`)「……もう11:00回ったか。ハイン、送ってくよ」

ドクオは腕時計を見ながらぶっきらぼうに呟く。

从 ゚∀从「あ? 遠回りだからいいよ、補導されんぞ」

('A`)「こんな時間に女を一人歩きさせるほど腐ってねーよ」

从 ゚∀从「だはははは! にあわねーセリフだな」

ドクオのセリフにハインは声を上げて大笑いした。

('A`)「笑いすぎだろ、常識的に考えて」

从 ゚∀从「まぁ、ここはドクオの顔を立てて送られてやるよ。男を立てるのは大和撫子の嗜みだしな」

('A`)「だははは! 大和撫子って言葉、辞書で引いてみろ」

ハインのセリフに今度はドクオが爆笑する番だった。

从#゚∀从「てめぇ! 俺ほど慎み深い大和撫子、日本に3人くらいしかねーぞ! 」

そんな言葉とともにドクオの足に稲妻のようなローキックが入る。

('A`#)「いてぇ! こんなローキック放つ女子高生のほうが日本に3人といねーぞ! 」

从#゚∀从「撫子ジャパン!! 」

('A`;)「訳わかんねーよ」

从 ゚∀从「ったく、いちいちうるせーな。それより、早くかえろーぜ」

ハインはそういってコートのポケットに手を突っ込み歩き出すと、しばらく行って振り返る。

从 ゚∀从「何してんだよ、送ってくれるんだろ? 」

('A`;)「えっ? 」

从#゚∀从「てめーはボケ老人か! おら、行くぞ」

半ばキレ気味に言い捨ててハインは歩き出した。

('A`;)「お、おう」

その後を追うようにドクオも歩き始める。


冬の夜空の下、二人は無言で歩く。
天気が悪い一日だっただけに空には星どころか月も見えない。

从 ゚∀从「しっかし、今日はさみぃな。マフラーもしてくりゃよかった」

不意にハインは口を開くと、ブルッと震えてコートの襟元を締め直す。

('A`)「使いかけだがいるか? 」

ドクオはポケットからカイロを取り出して渡す。

从 ゚∀从「……いや、いいや」

ハインは少しだけ考え込んで首を横に振った。

从 ゚∀从「その代わりといっちゃなんだが……」

('A`)「ん?」

从 ∀从「……」

ハインは、ドクオの腕に自分の腕を巻きつける。

('A`;)「何してんだよ」

从 ゚∀从「いいじゃん。たまには、俺だって女の子したいさ」

どこか、甘えたようにハインは答えた。

('A`)「……ちょっとだけ、離してくれるか? 」

从;゚∀从「……嫌だったか? そ、そうだよな、俺なんかがしぃとかツンみたいに女の子みたいにしても……
      や、やっぱり似合わないよな」

ドクオの言葉にハインはうろたえながら腕を離す。

('A`)「……ほれ、これ開けてみろ」

ドクオはハインの言葉には答えず、バッグから一つの包みを取り出した。

从;゚∀从「……なんだ、コレ? 」

理解できないと言った表情をしながらハインは包みを開ける。

从;゚∀从「マフラー? 」

中から出てきたのは、真っ白な長いマフラーだった。

('A`)「今日、クリスマスだろ? プレゼントだ」

从;゚∀从「い、いいよ。気をつかわなくt……」

('A`)「そんなんじゃねーよ。お前にあげたくて買ったんだから」

从;゚∀从「……」

('A`)「そんな、プレゼント一つでどうにかなるなんて思ってないけどさ」

硬直して何も言わないハインを無視するようにドクオは口を開く。



('A`)「ハイン、俺の彼女になってくれないか? 」


ドクオの言葉は白い湯気となって冬の夜空に溶けていく。
まるでハインの心に溶けていくように……

从 ∀从「……ぅ……」

ドクオには聞き取れなかったが何かしゃべったのだろう、ハインの口から白い息が漏れる。


('A`)「ん? 」

从 ゚ー从「……ありがとう」

ドクオが聞き返すと今度ははっきりと答えた。

从 ゚ー从「その言葉が一番のクリスマスプレゼントだよ」

微笑んだハインは「俺からもお返ししないとな」と呟くと、
プレゼントされたマフラーを首に巻き、あまった部分をドクオの首に巻く。

('A`;)「ちょ、おま、なんて恥ずかしいマネを」

从 ゚ー从「……似合わないか? 」

そういって微笑むとハインは再び、ドクオの腕に自分の腕を絡める。

('A`;)「そ、そんな事はねーけど……ん? 」

ドクオが慌てているのを誤魔化すように視線を空に移すと、白いものが見えた。


从 ゚ー从「……ホワイトクリスマス」

('A`)「……珍しいな、雪が降るなんて」

从 ゚∀从「俺が女の子らしいなんて珍しい事だからな。そら、雪もふるさ」

('A`)「なるほどな」

そういって二人は雪の中で大いに笑いあった。





从 ゚∀从「ここでいいよ」

ハインの家の近くの交差点まで来たところでハインが口を開く。

('A`)「いいよ、家の前まで送るよ」

从 ゚∀从「そんなに俺と一緒にいたいのか? 」

('A`)「んー、まぁな」

从//∀从「ちょ、ちょっとは照れろよ! 」

ドクオが素直に即答すると、ハインが赤くなった。

('A`)「それくらいで照れるほどナイーブじゃねぇよ」

从//∀从「……」

ドクオとは正反対に真っ赤な顔でハインはドクオに巻いたマフラーを外し、自分の首に巻きなおす。

从//∀从「じゃ、じゃあ、また明日な」

('A`)「おう、駅前に12時だろ? 」

ドクオは帰る道すがら約束した初デートの時間を確認する。

('A`)「じゃあな」

そういってドクオは自宅への帰るべく横断歩道に足を踏み出す。

从;゚∀从「……ドクオ!! 前!! 」

(;'A`)「えっ?! 」

ハインの言葉にドクオが前に向き直ると光しか見えなかった。







(メ'A`)「……痛ぇ」

次にドクオが目を開けたとき目の前にはアスファルトと積もった雪が見えた。

(メ'A`)「……あれ? 俺いつの間に反対側に渡ったんだ? 」

顔をすりむいたらしくヒリヒリする頬をさすりながら後ろを振り返る。



そこには……

从メ ∀从「…………」

紅くて長いマフラーを巻いた最愛の人が、雪の上で静かに眠っていた。


………

……




――リッ、ピリリリリリッ

('A`)「……ん? 」

いつの間にか眠っていたらしい。
耳元でやかましく鳴き声を上げる携帯電話の音で目を覚ました。

('A`)「……ちっ、しつけぇな」

画面で発信者を確認して俺は舌打ちをする。
出来れば今は話したくない相手だ。

しかし、相手も俺のことをよく知る人物だ。なかなか、あきらめない。

('A`)「……もしもし」

結局根負けした俺は通話ボタンを押した。

『ドクオ、僕だお』

携帯の画面で確認してるから分かっている。旧友のブーンだ。



( ^ω^)『今年も帰ってこないのかお? 』

('A`)「ああ、課題とかバイトとかあるからな」

( ^ω^)『ツンも、ギコもしぃも会いたがってるお』

高校卒業後、俺は都内の大学に進学しそれ以来帰ってない。
成人式も適当に理由をつけて出なかった。

('A`)「そうか、まぁそのうちな」

俺はいつものように曖昧に返事をする。『そのうち』ってのは本当に便利な日本語だ。

(#^ω^)『また、そのうちかお。いい加減にしろお! 』

だが、今日は内藤も納得していなかった。

(#^ω^)『いつまで、ハインの事を引きずってんだお! そんなんでハインが喜ぶと思ってんのかお! 』

('A`)「……すまねぇ、まだ気持ちの整理がつかねぇんだ」

( ^ω^)『……そうかお』

('A`)「そのうち、必ず帰る。それだけは約束する」

( ^ω^)『わかったお。その言葉、信じるお』

とりあえずとはいえ、今まで誤魔化し続けていた事に対して答えが聞けて満足したのか、
ブーンは『いつでも、待ってるお』と言い残して電話を切った。

俺はそっと、引き出しを開け一つの箱を取り出し開ける。中には、腕時計と一通の色あせた手紙、そして一冊の日記帳が入っている。
その手紙を壊れ物を扱うように丁寧に開く。



――親愛なるドクオへ

この手紙をお前が見てるってことは、俺の告白にいい返事をしてくれたってことだよな。
こんなガサツな女の何処がいいんだか。正直、理解に苦しむが、ありがとう。
多分、今俺は部屋で恋する乙女になってるんだろうな……自分で言うのもなんだけど、にあわねぇwww

でも、いいや。幸せだから。こんな俺だがこれからもよろしくな。

P.S 
ドクオ、大好きだ     By ハイン



('A`)「……」

葬式の後、ハインの母親から『娘も喜んでくれるでしょうから』と渡された日記には
ずっと前から俺のことを想ってくれていたハインの気持ちが綴られていた。

そして、最後の日付……3年前の12月23日の日記には……



~12月23日~
明日こそぜってー、ドクオに告る! 多分、ドクオはOKしてくれる。
……アイツ、モテねーから断る訳がねぇwww
そんで、25日には初デートして、プレゼントを渡す。
手紙読んだあとのドクオの反応が楽しみだ、年末年始はコレだけで楽しめそうだぜ。



('A`)「……ハイン」

俺は手紙と日記を、また同じように箱に収めると引き出しにしまう。

('A`)「……ホワイトクリスマスか」

空から降る雪がアスファルトに染み込むように溶けていく。


――俺の悲しみもこの雪のように溶けていけばいいのに……。





~Fin~















('A`)「……『F』……『i』……『n』……『~』っと」

俺はそこまで打ち込んで大きく伸びをする。

('A`)「うーん、『きっと・・・きっと、またここに戻ってくるから……だから、それまで待っていてほしいんだ』だけ入れ損ねたな」

マウスを操りながら頭から読み直す。

('A`)「まぁ、いいか。お題は義務じゃないしな」

そんな言い訳を口にしながら、ふと外に視線を移すと目の前の給油スペースに見慣れた車が一台停車した。

('A`)「日付が変わって最初のお客が身内か……やれやれ、最近ガソリン値上がりしたから客すくねぇな」

グチグチぼやきながら安全装置を解除したあと、ふと時計を見ると午前二時になろうかという時間だった。

('A`)「ふぁ、ねみぃ。夜勤はコレが辛い」

思わず、欠伸が漏れたところで、給油を終えたお客がレジにやってきた。

从 ゚∀从「おめーは仕事中に欠伸なんかしてんじゃねぇよ」

当セルフスタンド紅一点の社員、ハインが一応注意する。

('A`)「無茶言うな。客の前では欠伸しないから安心しろ」

从 ゚∀从「俺は今客だろうが」

('A`)「ケースバイケースだよ」

適当に返事をしながら会計を済ますと俺はまたPCの前に陣取り、今書き上げたブーン系小説をスティックメモリーに保存する。

从 ゚∀从「またブーン系小説か? 」

('A`)「まぁ、他にやる事も無いからな。ところでこんな時間に何しにきたん? 」

从 ゚∀从「ん? そろそろ休憩だと思って遊びにきた……渡すものもあったしな」

/ ,' 3「おや? ハインちゃん、きてたのかい」

从 ゚∀从「荒巻さん、お疲れー」

そんな会話をしていると同僚の荒巻さんがレジに戻ってきた。

/ ,' 3「ドクオ君、そろそろ休憩だろう? 行ってきたらどうだい? 」

('A`)「あ、じゃあ行ってきます」

从 ゚∀从「ちょうどよかったな……メモリー持って来いよ」

('A`)「なんでだよ? 」

从 ゚∀从「読ませろ」

('A`)「いいぞ。ちょうど一本書きあがったところだ」

そう答え俺はドリンクコーナーでコーヒーを買うと、ハインとともに事務室に向かった。

('A`)「で? 渡すものってなによ? 」

俺は事務室のPCを立ち上げ、先ほど書きあがったブーン系小説を開くとPCの前から離れる。

从 ゚∀从「コレ読んだらわたす」

どうやら気になって仕方ないらしく、話もそこそこにPCの前に陣取って読み始めた。

('A`)「やれやれ、ホント活字好きだねぇ」

俺は会話をあきらめ、コーヒーを口に運ぶ。……うむ、一本書き上げた後のコーヒーは美味い。







しばらくして読み終えたハインは「ふー」と息を吐いた。

('A`)「……感想は? 」

たとえそれが趣味で書いてる自己満足の塊といえど、物書きの習性でやはり感想というのは気になるものだ。

从 ゚∀从「……『スイーツ(笑)』」

とっても厳しいお言葉をいただいた。

从 ゚∀从「あのさぁ、お題に振り回されて無茶しすぎ。
      人が死んでおしまいってのはどうよ? 人の生き死にで感動を呼ぼうって魂胆が汚い」

('A`)「うーむ、こうなんていうかバッドエンド系書いてみたくてやってみたんだが、どーも苦手なんだよな」

从 ゚∀从「言い訳にしかきこえないね」

('A`)「へーへー、わるぅござんした」

从 ゚∀从「なんだぁ、その言い方は? こんなん投下したらそれどころじゃすまねぇぞ。と言うわけで削除っと」

('A`#)「だー何してんだ!! お題まで消えたら書き直せねーじゃねーか!! 」

俺は慌ててマウスを取り上げる。

('A`#)「ったく! 何しに来たんだよ? 俺の創作活動の邪魔しに来たのか? 」

まぁ、相手は社員で俺はバイト中に小説書いてるのだから、文句を言えた立場じゃないのだが。

从*゚∀从「怒るなよ、本当の用件はコレなんだから」

そういってハインはカバンから一つの包みを取り出した。

从*゚∀从「もう日付変わっちゃったけど、メリークリスマス」

('A`;)「……あ、そうか。今日はクリスマスか」

从//∀从「たまには彼女みたいな事もしたいしな」

ハインは恥ずかしそうに笑うと包みを開け中身を取り出す……歪なマフラーだった。

从//∀从「はは、慣れねーことするもんじゃねーな」

('A`)「ありがとよ」

从 ゚∀从「一応、手編みだからな。お返しは期待してるぜ」

ハインはニヤニヤしながらそう答えて「じゃ、仕事終わったら家来いよ」と言い残して帰っていった。

('∀`)「やれやれ、行く前にコンビニで金下ろさなきゃならんな」

ため息とともにそんな言葉が出てきたが、鏡に映った俺の顔はキモイくらいニヤニヤしていた。





――やっぱり、現実も小説もハッピーエンドのほうがいいに決まってる

――さて、のこり6時間仕事するかねぇ




 ~おしまい~






この小説は2008年2月27日から2008年3月7日にかけてニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:yCOzzJSf0 氏
作者がお題を募集して、それを元に小説を書くという形式のものです

表紙クリックでおまけが見れます



お題
クリスマス、か……
ごめん、ついていけないんだ
ξ゚⊿゚)ξ「無理よ! だって……だって! そのプリンの賞味期限は切れちゃったのよっ!」
「治るって……大丈夫って言ったじゃない……馬鹿ぁ……」
また明日
きっと・・・きっと、またここに戻ってくるから……だから、それまで待っていてほしいんだ
ぼくの人生って、つまりなんだったのかな
从 ゚∀从 オレだって女の子したいさ



ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2010/01/02 18:47 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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