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私と彼と”愛”のカタチのようです


673 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/15(金) 18:05:04.75 ID:dBO8LRoI0

さて、どこから振り返るべきなのかな。

前の彼氏との馴れ初めか、それとも別れからか。

えと、まず前の彼氏と別れたときから話すね。

べ、別に聞いて欲しいわけじゃないんだからねっ!







【私と彼と”愛”のカタチのようです】










675 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/15(金) 18:05:50.70 ID:dBO8LRoI0

あれは梅雨に入って間もなく、そして前の彼氏と
別れて間もなかったと思う。
私は自己嫌悪をしつつも、明るく元気に振舞うこ
とにしていた。

前彼は優しかった。
とほうもなく、優しかった。

だから私は甘えすぎてた。
だから彼をぼろぼろにしてしまった。

・・…――だからこそ別れようと決めた。

ξ゚⊿゚)ξ「はよー、ブーン・・・?」
恐る恐る後ろから声をかける。

ξ゚⊿゚)ξ(最後なんだがんばれ!ツン!)

( ^ω^)「おはお。」
冷たくたった一言。
やはりあの時のこと怒ってるんだ。

ξ゚⊿゚)ξ「あのね、誤りたくて今日は会いにきたの。」
早くも私の手のひらも瞳もぐっしょりと濡れていた。

( ^ω^)「そうかお。」
彼は振り返らない、当たり前か。
いいや、振り返らなくていい。



677 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/15(金) 18:08:03.64 ID:dBO8LRoI0

だって今、私は泣いているから。

ξ;⊿;)ξ「ごめんね。ブーン」

( ^ω^)「うんお。」

ξ;⊿;)ξ「ごめんなさい。」

( ^ω^)「うんお。」

その言葉は、前の彼氏がせめてもの最後の優しさ
だったんだと思う。

( ^ω^)「俺から言えるのは、行動と言動に気をつ
けたほうがいいお。」

一呼吸おいて

( ^ω^)「後は あなた の好きにすればいいお。」
彼は最後の最後まで振り返らなかった。



680 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/15(金) 18:09:12.75 ID:dBO8LRoI0

( ^ω^)「またお。」

ξ;⊿;)ξ「うん。」



ξ;⊿;)ξ( ^ω^)「「・・・」」



ξ;⊿;)ξ「またね。」

( ^ω^)「うんお。」

私は静かに、その場を後にした。

その後、どこをどういってか思い出せないけれども・・・

気が付けば高台に登っていて一人で泣いていた。

空は夕暮れを彩り、間もなく夜になるであろうこ
とを伝えていた。
高台のフェンスの向こう側から、波の音が聞こえ
る。
そこにただ一つの嗚咽が混じりこんでいた。



682 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/15(金) 18:09:55.83 ID:dBO8LRoI0

タイミングよく彼は現れたわ。
  _
( ゚∀゚)「貴方がずっと好きでした、付き合って下さい。」

まず第一声がそれだった。

私は彼の姿を街中でたまに見かける程度で、全く
といって交流などなかった。
もちろんだけども即断ったわ。

そんなこと考えられなかったし、尻軽な女でもなか
ったからね。

それから貴方は毎日、街のあらゆる所で告白をし
てくるようになったね。

ゴミ箱の中から
高台のフェンスの向こう側から
DJのコーナーから
ベンチで話しているとき
街灯の下で
屋台や
バーのカウンターで




最後の告白となった、あの日。
貴方は言った。



684 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/15(金) 18:10:41.71 ID:dBO8LRoI0

”今は僕のことを好きでなくてもいい、ただ側にい
て。”

”そのうち心に余裕ができたら、僕を好きになってく
れればいいから。”

”だから、僕のために少しだけでいいから時間を使
って。”

そこにあるのは、縋り付く様な声色。

私には永遠かもしれないように感じた。
しかし、僅か数秒の沈黙。

ξ;゚⊿゚)ξ「わかったわ、付き合ってやるわよ。」

告白され続ける日々から一ヶ月、ついに私達は”
付き合う”ことになったのよ。

失恋から一ヶ月、前の彼を忘れられず一ヶ月

だからこそ”付き合う”ことの代償として、私は他へ
甘えることを封印した。



686 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/15(金) 18:11:47.13 ID:dBO8LRoI0









これは誰も咎められない、私自身へのせめてもの罰。











687 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/15(金) 18:12:39.62 ID:dBO8LRoI0

彼の名前はジョルジュ長岡、職業は話したがらな
いのでよくわからない。
ただ、ジョルジュが金持ちであることは確か。

北海道へ行くだけの旅行に30万の投資をするよう
な人。

ξ(゚、゚*ξ(うふふ、私にはちょっと考えられないよう
な旅行よね。)

生憎、今の私はニートであるが故に、そのようなお
金など持ち合わせていない。
その事を素直に話したら、彼はなんと言ったと思う?
  _
( ゚∀゚)「全額、僕が出そう。」

もう言葉も何も出なかった。

その日は結局、その事は一旦に保留、考える時間
を設けさせてもらった。

何故、私なんかのために、そこまでする必要があ
るの?
そもそも何故、ジョルジュは私を好きになったりし
たの?



690 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/15(金) 18:14:00.80 ID:dBO8LRoI0

いえ、わかっているわ。
長岡ジョルジュで私の”彼氏”。

公園のベンチで蝉の大音量を背に、一人彼の事を
考え耽る。
  _
( ゚∀゚)「よう、ツン。元気か?」
彼はいつもの時間に、ふっと現れた。
彼はいつも通りに、私の隣に静かに座った。

ξ゚⊿゚)ξ「ああ、ジョルジュ。おはよう。」
手に持っている本ページをめくりながら、適当に答
えを返す。
  _
( ゚∀゚)「今日は、なんの本読んでるの?」
そう言って、手に持っている本のほうを指をさす。

ξ゚⊿゚)ξ「んとね、『考えないヒト』っていう本よ。」
本の表紙を確認しつつ、私は答えた。
  _
( ゚∀゚)「んんー難しそうな本だね、にしても本当に
ツンは本の虫なんだな。」
彼はわざとらしくうなり声をあげ、それから心から
感心したように声をもらす。

ξ゚⊿゚)ξ「・・・まぁね。」
やり私は短く簡潔に返す、それ以上の言葉は必要
ないからだ。



695 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/15(金) 18:21:54.18 ID:dBO8LRoI0








       . _
ξ゚⊿゚)ξ( ゚∀゚)「「・・・」」














696 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/15(金) 18:24:48.14 ID:dBO8LRoI0












  _
( ゚∀゚)「なぁ今度、海行こっか。」
いつものように唐突な提案。














697 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/15(金) 18:26:28.95 ID:dBO8LRoI0












ξ゚⊿゚)ξ「あーもう夏だもんね。」
  _
( ゚∀゚)「ああ、夏だからな。」










698 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/15(金) 18:27:18.39 ID:dBO8LRoI0

二人は目の前に広がる、青すぎる青い空を見つめ
た。

私達の後ろでは先短し蝉たちが、子孫を残そうと
一心不乱に鳴いていた。



さぁ、私達の夏も”愛”もこれからだわ。
さて私達、これからどうしようかしら。











+おわり+


[ 2008/08/15 20:23 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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