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('A`)池沼にまつわるエトセトラのようです

はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




昔、小学生の時だからもう十年以上前になるか。

当時はトイレの花子さんやら口裂け女やら、そういった類のオカルトな都市伝説が流行っていた。


ああ自動書記なんてのも有ったな、あれは紙と鉛筆を用意して…

俺はその類の話をあまり信じていなかったし、今でもそうだ。



だからあの時の事も、未だに信じられないでいる。





20080225195641.jpg




V市にはV市立自然公園と言う名前の広大な藪があった。

インドア派の自分はそんな藪に好き好んで近寄る事も無かったので知らなかったが、そこには大きな池があって、


(´・ω・`)「その池で写真を撮ると心霊写真がとれるらしいよ」


あまりに鬱蒼とした様子からそんな噂が立っていたらしい。

その噂を俺と内藤に教えてきたのは、女子もひく程オカルトに詳しいショボンと言う友人だった。

心霊番組が流行っていた最中だ

当然、

( ^ω^)「心霊写真撮ってテレビで紹介されたら俺ヒーローwwwww」

と言う流れになり、

('A`)「俺パス、お前らだけで行ってこい」

と言う意見はあえなく却下されのだった。



夏休みも終わりに近づいたあの日。
カメラを持ってくるよう言われた俺が、もしあの場所に行かなければ、

…あんな事にはならなかっただろうか。





※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※


(´・ω・`)「昼間だけどふいんき(なぜか変換出来ない)出てるね」

( ^ω^)「早くも蚊に刺されたおwww帰りてぇwwww」

(´・ω・`)「早く言いなよもう、ほら虫除け」

( ^ω^)「しかも塗るタイプかお…」


('A`)「居た居た。おーいお前ら、遅れてすまんかった」

( ^ω^)「遅ぇ」

('A`)「親のカメラ持ち出すのに手間取ったぜ」

ほら、と鞄からカメラを出してみせると、内藤が「イヤッホゥ!」と大袈裟に喜んでみせた。

(´・ω・`)「じゃあ行こうか」

('A`)「あっ、痒い。やられた」

(´・ω・`)「虫除けあるよ」

('A`)「なんでスプレーじゃないんだよ」

(´・ω・`)「うん、塗るタイプなんだ。すまない」

ショボンから渡された虫除けを、腕や足にこれでもかと塗りたくった。
塗るタイプには解せないが、揮発する時のスースー感は心地よかった。


藪を掻き分けて進むと、確かにそこには池があった。
鬱蒼としてるものの二人の友人が期待していたようなおどろおどろしさは無く、
藪の中に濁った水が溜まっているだけ、と言う印象だった。


(´・ω・`)「なんだ、案外普通」

案の定、ショボンは少しがっかりした様子だった。

( ^ω^)「さっさと写真撮って帰るお、刺されたトコが痒いお」

(´・ω・`)「そうだね」

俺がカメラを取り出すと、二人は池の端に並んで両手でピースサインを突き出してきた。




('A`)「撮るぞー」





…ぴしゃん。






シャッターを切った瞬間、足元の水面で何か動いた気がした。








※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※


後日、出来上がった写真を持ってショボンの家に行った。

俺はまだ写真を確認していない。
友人二人と一斉に見て盛り上がる心積もりだった。


('A`)( ^ω^)「おいすー」


玄関から声を掛けると、廊下の奥からショボンがひょっこり顔を出した。

(´・ω・`)「やぁ、ようこそ」

('A`)「写真持ってきた、なんか飲ませろ」

(´・ω・`)「麦茶で良い?」

( ^ω^)「おやつも要求するお、ポッキーとピザポテトを出すお」

(´・ω・`)「ぶち殺すぞ」


茶の間で出された麦茶を一気に飲み干した。
それを見計らってショボンが早速本題を切り出す。

(´・ω・`)「写真、見ようよ」

俺たちはwktkしながら写真を袋から出した。

そういえばあの時、フィルムが勿体ないと言って色々撮ったのだった。関係ない写真も何枚か出てくる。

蟻の行列、公園の砂場、馬鹿ヅラで写る内藤。

('A`)「あ、コレだな」

池の前で撮った写真。
両手ピースで並ぶ内藤とショボンが写っている。



(´・ω・`)「あ…」

ショボンの足元の水面。
水面下に漂うかの様に、人の顔の様な物がぼんやりと浮かんでいた。



他にも何枚か同じ場所を撮った物があったが、それらに変わったものは写っていないようだった。

…という事は、


('A`)「コレっぽいな」

( ^ω^)「心霊写真ktkr!…でもなんか地味だお」


ああでもないこうでもないと盛り上がる俺と内藤。
それをよそに、ショボンは写真を眺めて何度も首を傾げていた。

( ^ω^)「うし、早速これを(某局)に送るおw」

(´・ω・`)「あ、ちょっと待って」

写真を食い入るように見ていたショボンがようやく口を開いた。


(´・ω・`)「この写真、しばらく借りてもいいかな」


その理由はよく分からなかったし、ショボンも言わなかった。


(´・ω・`)「始業式まで借りるね」


その後しばらくはゲームの対戦で盛り上がった。
夕方になり、ショボンの両親が帰ってくるとお開きになった。


('A`)「そういや宿題やってねーな」

( ^ω^)「おっおw仲間が居たおwww」




※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※


月末の三日間を宿題漬けで過ごした俺たちが、次にショボンと顔を合わせたのはやはり始業式だった。

(´・ω・`)「あの写真、変なんだ…」

放課後、教室に残ってgdgdしていた俺と内藤の所へ来て、ショボンは言った。

つと机の上に出された件の写真。
内藤とショボンが写っている。

(´・ω・`)「どこか変わったと思わない?」

言われてまじまじと写真を見つめた。
当然最初に目が行くのは「何か」写っていた水面。

('A`)「…あれ、こいつ、こんなんだっけ」

始め見たときには水面下にぼんやり見えていた「それ」は、水から顔を出してはっきりと写っていた。

髪が殆ど抜けた頭、土気色の肌、見開かれた目。

男なのか女なのかは分からない。
ただ口元を歪めたその表情は笑っている様に見えた。


(´・ω・`)「気付いたらそうなってた」


('A`)「…気味悪ぃ」

血の気がひいた、という状態だっただろう。
その中で唯一内藤だけが浮かれていた。

( ^ω^)「なんかおもすれー事になってるおwコレ(某誌)に送るおwww」

(´・ω・`)「あ、ちょっと」

内藤がショボンから写真を取り上げて一人大はしゃぎしていた。

('A`)「おい…よそうぜ…」

( ^ω^)「何びびってんお、僕が送ってやるから明日ネガ持って来いお」

('A`)「…」



家に帰った俺は、ネガを庭で燃やした。
翌日学校で内藤に問い詰められたが、「無くした」と言ってごまかした。


それきり内藤は何も言ってこなかった。
それで全部終ったと思っていた。








俺たちが通っていたV小は、裏庭に古井戸がある。

昔子供が落ちる事故があったとかで、生徒が近付かない様有刺鉄線の高い柵で囲われていた。




その井戸に落ちて、ショボンが死んだ。





通夜にはクラス全員が出席した。

普段ショボンと話した事も無い女子たちが、円陣組んで盛大に泣いていた。





俺は泣けなかった。

薄情と言われても仕方ないかもしれないが、どうしても疑問があった。

ショボンは運動の出来る奴ではない。
何せジャングルジムも登れない奴だ、あの高い柵を乗り越えて井戸に近付くなんて出来る筈が無かった。

それより何より、何の為にショボンは井戸に近付いたのか?
普段蓋をされている井戸にどうして落ちたのか?



通夜に内藤は来ていなかった。
そのまま内藤は学校にも来なくなった。






※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※


( ^ω^)「…」

('A`)「よう」


内藤の家を訪ねたのは、九月の終る頃だった。

('A`)「親は?」

( ^ω^)「カーチャンは買い物だお」

久しぶりに会った内藤は少し痩せた様にみえた。

通された内藤の部屋は相変わらず散らかっていた。
カーテンを締め切った暗い室内。
畳の上に散乱する漫画本を避けて俺が座ると、内藤は部屋の隅で膝を抱えた。

('A`)「お前さ、何で学校来ねえんだよ」

内藤は答えない。
俺は続けた。


('A`)「ショボンのお通夜にも来なかったよな、あれからだよな」

内藤は黙っている。
俺は声を荒げた。

(#'A`)「お前何か知ってんだろ!なんで黙ってんだよ!!」


内藤がようやく顔を上げた。


( ^ω^)「あの写真…」

('A`)「あ?」

( ^ω^)「机にしまったまま忘れてたんだお、それをこの前思い出して」

内藤の視線は泳いでいた。
やおら立ち上がり、机の引き出しの一番上の段を開けて写真を取り出した。

('A`)「これは…」


写真は、ショボンが写っていた右半分を切り離されていた。
写真の左半分で、内藤だけが笑っている。


( ^ω^)「それで、見てみたらまた変わってたんだお」

('A`)「どんなふうに?」

( ^ω^)「顔しか出てなかったのに、今度は水から手を出してて、怖くなって、それで」

('A`)「それで、自分が写ってるトコを切り離したんだな」

( ^ω^)「しばらくして…ショボンが死んだんだお」


写真を握る内藤の手が震えていた。


(#'A`)「なんでそん時ショボンも切り離さなかったんだよ!?」

( ゚ω゚)「僕だってそうしたかったお!でもその時にはもう"あれ"がショボンの足を掴んでて無理だったんだお!」


内藤の剣幕に気圧されて俺は黙るしか無かった。
静まり返った室内に、内藤の荒い息遣いだけが響く。向かい合わせに二人立ち尽くしたまま、ただ時間が過ぎた。

どれくらい、そうしていただろうか。
糸が切れたように、内藤はへたりとその場に座り込んだ。
見下ろす俺から表情を伺う事は出来ない。


('A`)「写真のもう半分は」

(  ω )「…引き出しだお…」


開いたままになっていた一番上の引き出し。
奥まで手を突っ込むとかさ、と小さく音が鳴った。
片面の滑らかな感触を確かめて取り出すと、半分に切れた写真が出てきた。



('A`)「…うっ…」


言葉を、失った。


水の中から完全に姿を現した人間の形をしたもの。
土気色の爛れた肌、棒切れの様に細い手足。
不気味な笑みを浮かべたそいつが、ショボンの体にしがみ付いている様が写っていた。


足元で、内藤の嗚咽が聞こえた。











その後も、内藤が学校に来ることは無かった。
転校した事を先生に知らされたのは、それからしばらく経ってからだ。




内藤とはそれきり連絡を取れていない。







 ('A`)池沼にまつわるエトセトラのようです・終







この小説は2008年2月24日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者は◆LtLEF9zahg 氏



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[ 2010/01/02 13:33 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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