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('A`)ドクオはマッドのようです


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




うす汚れた白衣を着た痩せぎすの男が暗い部屋の中に立っている。
顔は無精ひげで覆われていて、目の下にはくまができ、頬はこけてやつれている。

('A`)「俺の名はドクオ」

彼は呼ばれてもいないのに名乗ると、

('∀`)「フハ・・・フハハ・・・フハハハハ!」

ドクオは自らの研究室が完全防音であるのをいいことに、
(もし聴こえていれば)はなはだ近所迷惑な笑い声をあげた。
その右手にはなにやら妖しげな輝きを放つフラスコが握られている。


   「l
   (。゚)
('A`)ノ「ついに、ついにやったぞ!俺はやったのだー!!」


 ピシャー!! ゴロゴロゴロ・・・


嬉しそうに叫ぶ彼の背を稲光が照らしていた・・・

('∀`)


 ピシャー!! ゴロゴロゴロ・・・


照らしていた・・・

(;'∀`)


 ピシャー!! ゴロゴロゴロ・・・


まだ、照らしている・・・



1_20100102132959.jpg




(;'A`)「あ、特殊効果さん、稲光はもういいっすよ」

(;><)「ご、ごめんなさいなんです」

('A`l!)「あーあー、いいからいいから」


時はさかのぼること数日前・・・

('A`)「ふぅ、もうすっかり冬だな・・・」

窓の外の一面の雪景色を眺めてドクオはひとりごちた。

('A`)「もうすぐバレンタインか・・・」

そう今日は2月11日、St.バレンタインデーまで残すところあと二日。
もっとも、一人身でチョコをもらうあてもないドクオにとっては関係のない話だったが・・・

('A`)「はぁー、なんで俺はこんなにもてないんだろーなー」

まあ、この時期になれば寂しい一人身男が必ず一度は考えることである。
それは(自称)天才科学者であるドクオにしても同じであった。

('A`)「ブーンすら去年の暮れには彼女ができたってのに・・・」

ブーン( ^ω^)というのは、ドクオの友人でちょっとぽっちゃり目のピザ男である。
新年会であったとき、最近になって幼馴染のツンと付き合いだしたと聞いていた。

('A`)「ショボンの奴ももてるんだよな・・・
    毎年数え切れないくらいのチョコをもらうっていってたっけ・・・」

ショボン(´・ω・`)はドクオの同期で、ちょうどドクオの部屋の真上に研究室を構えている。
見た目はしょぼくれていて、冴えない感じなのだが、
彫りの深い顔立ちが受けるのか、やわらかい物腰が人気なのか、
研究所の女性陣の人気は彼が独り占めしているといっても過言ではなかった。


―それから、十数人分のリア充の名が続いたが割愛。



('A`)「はぁ、どうして俺だけもてないのかなー」

こんなことを言っているようでは、彼に春がおとずれるのはまだまだ先のようである。


〆('A`)「カキカキ・・」

バレンタインのことはとりあえず頭から締め出し、
ドクオは〆切間近の研究論文を作成していた。

〆(*'A`)[ロ]〕「ぐへへ」

でもって、その傍らエロサイトめぐりをしていた。
ちゃんと仕事しろといいたいところである。

トントン。

ドアをノックする音が聞こえ、がちゃりと扉が開いた。

('A`;)「ひっ!!」

入ってきたのは白衣に身を包んだ細身の女性だった。
すらっと通った鼻の上で、きらり、と光るメガネが知性を感じさせる。

川 ゚ -゚)「失礼する。ドクオ、ちょっと用事なのだが・・・」

('A`;)「なんだ、クーか。いきなり驚かすなよな」

既にエロサイトを見ていたブラウザはAlt+F4で閉じてある。
      ―そういうところだけは用意周到なドクオであった。


川 ゚ -゚)「なんだ、とは失敬だな。
     私はキミの助手で、この部屋には私の机もあるんだぞ」

('A`;)「だからって、いきなりドアを開けていいってことにはなんねーよ」

川 ゚ -゚)「ノックはしたじゃないか。
     それでも不満なら次からは鍵でもかけておくんだな」

('A`)「はいはい、わかりましたよー。で、何のようだ?」

川 ゚ -゚)「ああ、実はこの間の実験のことなんだが・・・」

('A`)「ああ、あれか、あれは―」


ドクオとクーは小一時間ほど実験について話をしたあと、
ひと段落着いたところで休憩していっしょにコーヒーを飲むことにした。

('A`)「で、やる夫がさー」

川 ゚ -゚)「なるほど、それは面白い」

クーとたわいない雑談をしながら飲むコーヒーは
ドクオの味気ない研究生活の中にあって唯一の心やすらぐときだった。

コーヒーを飲み終わるころになって、
ドクオはふとバレンタインのことを思い出した。
そして、「ちょっとあざといかな」とも思ったが、
クーに遠まわしにチョコをせがんでみることにした。

この際、義理だろうとなんだろうとかまっていられない。

('A`)「も、もうすぐ2月14日だよな」

川 ゚ -゚)「そうだな。それがどうかしたか?」

('A`;)「え、いや、その―バレンt」

川 ゚ -゚)「バレン―版画でもやるのか?
     あいにく、私はそういう趣味はなくてね。
     用事がないなら、私は実験に戻るよ」

('A`;)「あうあう・・・」

慌てるナントカはもらいが少ないとはよくいったものだ。

('AT)「ち、ちくしょう、、、なぜ俺はもてないのだ、、、
     右に並ぶものはいないほどの(自称)大天才であるというのに・・・!」


(゚Д゚;)「ギ、ギコえも~ん!バレンタインのチョコが欲しいよ~」

((=゚Д゚=))「バレンタインチョコ~!!」

(;゚Д゚)「いいえ、それはケフィアです」

テレビの中でもギコ太がギコえもんに泣きついているところだった。


('A`)「ギコ太はギコえもんがいていいよな・・・
    あーあ、俺もあんなふうに都合よく生きたい


    ・・・都合よく?」


なにを思いついたのかドクオは袖で涙と鼻水に汚れた顔をぬぐうと
研究室の端に置かれたPCの前に座り電源をいれた。

('∀`)「そ、そうか、その手があった!!
     たしか、あの論文がどこかに・・・」

それから、三日三晩ドクオの研究室から灯りが消えることは無かった・・・




三日後・・・


('A`)「そして完成したのがこれ、【チオチモリンX】なのだ!」

       ヽ_
        ヽ_  / _,  ヽ_  / _, _, _,
          _/       _/


(;'A`)「うーん、なんかひとりでやってても虚しいな・・・」

 
 ヽ | ノ
 -:(8):- ピコーン!!
   lミl
  ('A`)「そうだ、ブーンを呼ぼう!」


それから十分後・・・

( ^ω^)「きたおー、いったい何のようだお?」

('A`)「ふふふ、俺のすばらしき発明をみせてやろうとおもってな・・・」

( ;^ω^)「なんだお、そんなくだらない用かお!
      急用って言うからツンとのデートを取りやめて来たのに」

(#'A`)「そんな用とはなんだ!
     俺のすばらしい発明品をいの一番に見れるんだから光栄に思え!!」

( ^ω^)「どうせいつものとおりくだらない発明品だお」

(#'A`)「ど、ど、童貞ちゃうわ!!
    いや、ちがう、くだらなくないわ!!」

('A`)「ときにキミはチオチモリンという物質をしっておるかね?」

( ^ω^)「知らないお」

ブーンの予想通りの反応にドクオはフフンと鼻をならすとしたり顔で説明を始めた。

('A`)「では説明してやろう。
    チオチモリンとは非常に高い融解性をもった物質で、
    水への融解度は100をはるかに超える。
    結果、溶かす前に『すでに溶けている』という事象が観測されるのだが、
    それはつまりチオチモリンの存在が過去、現在、未来に渡って拡張して
    いるためでありうんたらかんたら・・・」

( ;^ω^)「ちょ、早口すぎてさっぱりだお」

('A`)「その時間的拡張性を利用して精神力に起因する事象変異を操る薬なのだ」

( ^ω^)「もうちょっと噛み砕いて欲しいお」

('A`)「ようするに、心で思ったありえないことを実現してくれる薬なのだ」

( ;^ω^)「(砕きすぎだお・・・)
       で、ドクオは何のためにそんなものを作ったんだお?」

('A`)「そりゃあ、バレンタインデーにチョコをもらうためさ」

( ^ω^)「ありえないことって自分でいっちゃったお。
      てゆーか、その程度のことで事象変異なんて起こすなお」

( *^ω^)「でも、すごい薬だお!それさえあればなんだってできるんだお!!」

('A`)「そうだろうそうだろう、なにしろ俺が発明した薬だからな。
    そこでだ。ブーンにはこの薬の栄誉ある実験台第1号となって欲しいんだが?」

( *^ω^)「うほっ、待ってましたお」

('A`) 。o 0 ( ブーンがアホでよかった ) フツウハキケンヲカンジルダロjk


ブーンは嬉しそうに笑うと、ドクオからフラスコをもぎとった。
そして、いっきに飲もうとするがドクオがそれを制した。

('A`)「ちょっとまて、適量は一口分だぞ。飲みすぎると薬の効果が切れなくなる。
    それから、もう一つ!
    決して起こると思ったことを疑うな。
    チオチモリンXの効果は精神力に左右される。
    一瞬でも疑念を持ったが最後、【チオチモリンX】は効力を失う・・・」

( ^ω^)「はいはい、わかったお」

ぞんざいに頷くと、ブーンはフラスコから直接薬をぐびりとやった。

( ^ω^)「・・・別段かわった感じはしないお」

('A`)「あたりまえだ。そういう薬じゃないからな。jk。
    さ、早く願いを言え。疑念を挟むんじゃないぞ」

( ^ω^)「そういうのは大得意なんだおw
      童貞卒業できますように。童貞卒業できますように。」

(;'A`)「(なんつー直接的な願いなんだ・・・)


   プルルル・・・
      プルルル・・・



('A`)「ん、携帯がなってるぞ」

( ^ω^)「ブーンの携帯のようだお。どれどれ」


---------------
Title:ブーンへ
From ξ ゚⊿゚)ξ
なんか急に
会いたくなっちゃった。
それになんだか体が・・・

って、
なにいわせるのよ
ξ///)ξ
---------------


( ;^ω^)「ふぉぉぉ!い、今いくおっ!!」

ブーンは叫ぶと、ドクオの静止も聞かずに
鼻息荒く駆け出すと壁をぶち抜いて出て行った。

('A`;)「お、おい、ちょっまww
     ドアくらい使って出てけ!!ヴァニラアイスカ,オメーハヨ!?」

('A`)「しかし、効き目は証明されたな」



【ところかわって、研究室近くの廊下】

ドクオの研究室に向かって歩く影があった。

川 ゚ -゚)「ふぅ、時間はかかったがなんとかなったな」

そう呟くクーの手には赤い包装紙と
金色のリボンで装飾された文庫本大の箱が握られている。

川;゚ -゚)「まさか、作るのに三日もかかるとは思わなかった」

お察しの通り、『ちょこれいと』である。


     ('A`)「もうすぐ2月14日だよな」

川 ゚ -゚)「あんなことを言われたら、
     渡さないわけにはいかないだろうに。
     まあでも、義理だけどな義理!」

義理チョコ作るのに三日三晩もかけませんよ。普通。

川;゚ -゚)「わ、わたしは完ぺき主義なんだ!」

あ、はい、すみません(汗)

川*゚ -゚)「気に入ってくれるといいがな・・・」

チョコレートの包みを大事そうに抱えて歩く
クーの歩みは心なしか軽いようだった。



【舞台は再びドクオの研究室】

('A`;)「しかし、おどろいたな・・・あれほどの速効性があるとは」

ドクオはブーンが出て行ってから、薬の効き目に感心しきりだった。

('A`*)「よ~し、俺もさっそく試してみるか」

言うと、ごくり、と勢い良く残りの薬を飲み干した。

('A`)「む、やや分量が多めだった気もするけどまあイイだろ」


('∀`)「さあ、願い事するぞ~!
    チョコ、チョコ、チョコ、チョコをください!!」

ドクオは念じた。これでもかってくらい強く念じた。

その次の瞬間だった。
ドクオの真上の天井が抜けて、大量のチョコレートが降り注いできたのは。

('A`)「う、うぉぉぉ!!な、なにごとだぁ!!」

抵抗も虚しく、ドクオはチョコレートの山にうずもれてしまった。

('A`#)「ちくしょう!どこの誰だ!!こんな嫌がらせをする奴は!!」

すると、天井に開いた穴からひょっこりと男が顔を出した。

('A`#)「き、き、気を付けろバーロー!!!」

(;´・ω・)「あー、ゴメンゴメン!チョコを置き過ぎて床が抜けちゃったよ。
      とりあえず、そのチョコはあげるから落ち着いてほしい」

('A`#)「チョコなんかいるかっ!バカニスンナ!!」

(´・ω・`)「まあ、そう言うなって。じゃあ、僕も忙しいんで失礼するよ」


言うだけ言うと、ショボンはすぐに首を引っ込めてしまった。
ドクオとつまらない言い争いになるのを嫌ったのだろう。
そして、ショボンが板を敷いて天井の穴もふさいでしまうと、
ドクオはチョコレートの山に埋まる形でひとり取り残されてしまった。

('A`)「・・・うごけん」

床を抜くほどのチョコの重量はそうとうで、指一本うごかせなくなっていた。
おまけに体温でチョコが溶けてだんだんドロドロしてくる。


そんなとき、トントンとドアがノックされた。

しかし、ショボンとチョコに対する怒りでいっぱいのドクオは気付かない。


('A`#)「こんなチョコなんて、こんなチョコなんていらねーよ!!!」

川 ゚ -゚)「ほう、私の作ったチョコなんていらない、と?」


開いたドアの向こうには、クーがたっていた。


('A`;)「あ・・・」

川 ゚ -゚)「いや、別にいいんだよ。気にするな。
     ただの義理チョコだし、ドクオはチョコに埋もれて幸せそうだしな」

('A`)「い、いや、違うんだ。これは事故というかなんというか・・・」

川 ゚ -゚)「最低だっ!」

叫びながら、クーはドクオの頬をおもいっきりひっぱたいた。

('Aメ;)「ひでぶ!!」

川#゚ -゚)「そうやっていつまでもチョコに埋もれているといい!
      私は研究に戻るから、じゃまをしないでくれ!!」

クーはまくしたてると、きびすをかえして出て行った。

川 ゚ -゚)「ドクオのバカ・・・」

('Aメ;)「な、なんで、俺だけ・・・
    ブーンのヤツでは上手くいったし、
    チオチモリンXの効果もあるはずなのに・・・」


/,'3 「説明しよう!

    ドクオはもともと猜疑心が強い性格であったがために、
    チオチモリンXの発動条件である【強く信じること】ができなかったのだ!
    しかも、チオチモリンXの服用量を間違えたために、

    >('A`#)「チョコなんかいるかっ!バカニスンナ!!」

    負の願いのほうが反映されてしまった!!暗黒面(ダークサイド)は強いのだ!

    ブーンはその点、バk・・・いや、単純だったのでうまくいったのだった!!」



【後日】

('A`;)「・・・」

川 ゚ -゚)「・・・」

('A`)「あのさ」

川 ゚ -゚)「さて、実験の進行度でも見に行くかな」

あれから数日たったが、いまだにクーはドクオと口を利いてくれなかった。
ツンデレξ ゚⊿゚)ξもびっくりなツンっぷりだ。というか、ツンのみだ。

(TAT)「うう・・・バレンタインなんて・・・きらいだ・・・」

(゚0^ω^)tktk「まあまあ、そのうちいいことあるお!」

ヽ('AT;)「お前に言われたくねぇよ!」

こうして、ドクオのバレンタインは今年もさんざんなままに終わった。
たぶん、来年も再来年もその次もそうなるような気がする。

がんばれドクオ!

まけるなドクオ!

そのうちきっといいことあるさ!!


2_20100102132959.jpg



(;'A`)「す、スランプちゃうわ!」




改め、('A`)ドクオはマッドのようです

【登場人物】
  ('A`)    自称天才科学者:ドクオ
 川 ゚ -゚)       ドクオの助手:素直クール
( ^ω^) ドクオの友人(非童貞):内藤ホライゾン
 (´・ω・`)     イケメン研究員:ショボン
 ξ ゚⊿゚)ξ     衣装・メイク :ツンデレ
 ( ><)    特殊効果・照明:ビロード
  /,'3             解説:荒巻スカルチノフ
     脚本・構成・監督・地の文:俺

                     でお送りしましたー


 


この小説は2008年2月6日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:+NSfjDM70 氏(ID:5yTCIUed0 氏)



ご意見等あれば米欄にお願いします


 
[ 2010/01/02 13:31 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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