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('A`)ドクオが泉に落っこちたようです


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




むかーしむかし、ある所に若い夫婦が住んでいたそうな。
それはそれは、大変仲睦まじく、その仲の良さは大陸全土を震撼させるほど。

('A`)「じゃ行ってくるぜ」

川 ゚ -゚)「もう帰って来んなよ」

冴えない顔の青年、ドクオが斧を肩に担いで、家を出ていきました。
春の暖かな風の中、涙を浮かべながら道を歩きます。

('A`)「あれでなかなか夜は凄いんだぜ」

ドクオの職業は、今、巷で大人気の木こりです。


――木こり。

持てる力の全てを出し、斧を振るい、木々を薙ぎ倒す。

『ククク……俺を前にして無事立っていられると思うな……』

永遠の緑に立ち向かうその姿は、正しく勇猛果敢。
幼少の頃に封印された記憶を呼び覚まし、
まだかまだかと燻っていた小さな火を、業火に帰す。
人々はそんな木こり達を畏怖の念を込めてこう呼ぶ。

『ウッドバスター』

と。

――木こり。

――あぁ、木こり。


20080219043506.jpg



('A`)「さーて、と」

作業場に着いたドクオは、早速近くの泉の畔で休みます。
歩くのはしんどいのです。人生のように。
斧を草の上に置いてドクオは寝転びました。
空には綿菓子のような白い雲が浮かんでいます。

('A`)「ふふっ、ちょっとセンチメンタル」

ドクオは風に流されて飛んでいる蝶々に質問しました。

( ゚д゚ )パタパタ

('A`)「ちょうちょさん、どうしてあなたはちょうちょなの?」

( ゚д゚ )「知らんがな」

('A`)「ですよねー」

蝶々は花を探しに、何処かに舞って行きました。


('A`)「ねみい……」

川 ゚ -゚)「おーい」

ドクオが眠りに落ちようとした時、妻のクーの声が遠くから聞こえました。

(;゚A゚)「!?」

余りの不意討ち。
実力主義。年功序列。老後。終の在り方。
僕らは何故生まれて来たの。
様々な恐怖がドクオの精神と身体を蝕みます。
そう、ドクオはクーの尻に敷かれているのでした。

――サボっているのがバレたら、千分の一秒で三行半。


ドクオは咄嗟に身を起こして泉の水をすくい、
顔にバシャバシャとかけました。
そして斧を持ち、木々へと急いで駆け寄ります。
この間、約八秒と少し。中々の好タイムでした。
勢い良く斧を振り上げます。
カツーン、カツーン、KAT-TUN。

川 ゚ -゚)「凄い汗だな」

(;'∀`)「はははっ、自分自身って最強の好敵手だよな!」

川 ゚ -゚)「? あ、ドクオ、弁当作って来てやったぞ」

(;'A`)「――!」

その言葉を聞いたドクオの動きが止まりました。
天から聖なる光がドクオに降り注ぎます。
九階級の天使達が弁当箱を祝福しました。

('A`)(おお、神よ。私は貴方に感謝致します)


ひとしきり神へと感謝を捧げたあと、ドクオは弁当箱を受け取りました。
ずっしりと重いこの中にクーの気持ちが篭っていると思うと、
変だな、涙が出ちゃう。
ドクオは今までクーから施しを受けた事など無かったのです。

(;A;)「ありがとう、本当にありがとう!」

川 ゚ -゚)「よせよ、照れるじゃないか」

(;A;)「クー! 愛してるぜ!」

勢い余って、ついドクオはクーを抱きしめちゃいました。
耳元に当たる生温い吐息。びしょびしょの服。
クーは心の底から思います。

川 ゚ -゚)(きめぇな……)


川 ゚ -゚)「あ」

クーはドクオの頭に蜂が止まっているのを見つけました。
それも刺されたら死ぬぜ系の蜂です。

( ^ω^)ブーン

川 ゚ -゚)「やっべ」

(;A;)「!?」

自分の気持ちに素直なクーは、ドクオを両手で突飛ばしました。
きりもみ状態で飛んで行くドクオ。
地面に落ちた弁当箱から、ご飯が零れました。

(;'A`)「ぬわー」

ちゃぽん。
吹っ飛ばされたドクオは泉にホールインワン。
それは命のホールインワンともいえます。
何故なら、この泉は底が無い事で知られているからです。

(;^ω^)「事件だお! 事件が発生したお!」

川 ゚ -゚)「助けて! 主人が……主人が! 足を滑らせてっ!!」


( ^ω^)「流石の僕でもそれは退くお」



クーは恐る恐る泉に近寄ります。
すると、泉の中から綺麗な女神様が現れたではありませんか。
突然の事にクーも驚きを隠せません。

川 ゚ -゚)つd「写メ撮っとこ」

('、`*川「貴女が落としたのはこの金のドクオですか?」

問いかける女神様の手には金色に輝くドクオが掴まれています。


(*'∀`)ピッカーン!


川 ゚ -゚)「いや、違うな」

('、`*川「そうですか。ではこちらの銀のドクオですね?」

そう言うと女神様は泉に手を入れ、可愛い銀髪の少女を出現させました。


从*゚∀从キラリン!


川 ゚ -゚)「ド……ク………オ………? 誰?」

('、`*川「貴女は大変正直者です。金のドクオと銀のドクオと普通のドクオを授けましょう」


(*'∀`)('A`)


川 ゚ -゚)「増えよったで! 増殖ばしよった!」

('、`*川「では、私はこれで」

川 ゚ -゚)「あれ? 銀は? 銀どこ行ったの?」

('、`*川「それはご覧の番組の最後に」

そう言い残し、女神は泉の中へと消えて行きます。
金と普通のドクオとクーと蜂が、呆然とその様子を眺めていました。


――――

夕焼けの下、オレンジジュースがこぼれたような道を、
二人のドクオ達とクーが歩いています。
三人の周りには蝶々と蜂が風の中を泳いでいます。

('A`)「弁当、すまなかったな」

(*'∀`)「俺、かっこよくね?」

川 ゚ -゚)「別に良いさ」

('A`)「でも……」

川 ゚ -゚)「これからは毎日作るから」

(;'A`)「!? 変な病気にでもかかったのか?」

失礼な、とクーは素っ気なく言って自分のお腹を優しく撫でました。
一瞬、笑顔だったのは夕闇が見せた錯覚なのでしょうか。

銀髪の少女が産声をあげるのは、もう少しあとの話。


――――





この小説は2008年1月31日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:gbnUaNznO 氏



ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2010/01/02 13:23 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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