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( ^ω^)は絵描きのようです


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




昔々、ある所に売れない絵描きがおりました。

絵描きは絵を売りながら世界中を旅していました。

( ^ω^)「おーん‥‥、一体なんなんだおこの国は」

50番目に辿り着いた国に、色はありませんでした。


20080117200824.jpg




不思議に思った絵描きは、国境の近くにいた少年に話を聞いてみました。

('A`)「今の王様が、俺達から色を奪ったんだ」

少年は悲しそうに言いました。

( ^ω^)「なんてことだお! 色が無いなんて悲しいお!」

たくさんの色を使う絵描きにとって、色が無いというのは何よりも悲しいことでした。

少年を可哀想に思った絵描きは、彼に色をあげることにしました。

( ^ω^)「君に色をあげるお。お空と同じ色だお」

('∀`)「ありがとうありがとうありがとう!」

色をもらった少年は水色の足跡を残しながら嬉しそうに駆けていきました。

だけど絵描きのパレットから水色は消えてしまいました。



絵描きは何時間も歩いて、森につきました。

森の奥にある花畑で、女の子が泣いていました。

(*;ー;)「えーんえーん」

( ^ω^)「どうしたんだお」

絵描きは女の子に話しかけました。

(*;ー;)「ママにお花をいっぱいあげたいのに、きれいなお花が一つもないの」

( ^ω^)「それは可哀想だお‥‥」

(*;ー;)「しぃ、前にお母さんと白いお花をここでたくさん摘んだの」

ぽろり。

ぽろり。

女の子の瞳からは色の無い涙がこぼれました。

( ^ω^)「わかったお! 君に色をあげるお」

(*゚ー゚)「ありがとう! 絵描きのお兄ちゃん!」

ぽろり。

笑った拍子にこぼれた白は小さなお花に吸い込まれていきました。

だけど絵描きのパレットから白は消えてしまいました。



絵描きはたくさん歩いて、城下町の市場につきました。

店にも地面にも色がなくて、みんな悲しそうな顔をしています。

ただ一つ、丘の上に見えるお城だけは虹色に輝いていました。

( ^ω^)「どうして国王はこんなに酷いことをするんですかお?」

絵描きは果物屋の店主に話を聞きました。

( ・∀・)「前の王様はとてもとても良い人だったのですが、今の王様は贅沢ばかりする人なのです」

( ^ω^)「そうなんですかお‥‥」

( ・∀・)「だからたくさんの色が欲しいと言って、私達から色をとって城や洋服を作ったのです」

絵描きはとても許せない気持ちになりました。

僕がみんなに出来ることは無いだろうか、絵描きはそう思いました。

( ^ω^)「貴方に色をあげますお」

( ・∀・)「ありがとうございます! 貴方はなんて優しい人なんだろう!」

店主から悲しい表情が吹っ飛んでしまいました。

( ・∀・)「お礼にこれをあげましょう」

手渡された林檎は真っ赤に熟れていました。

だけど絵描きのパレットから赤は消えてしまいました。



絵描きは少し歩いて、小さな公園につきました。

そこには赤ちゃんとお母さんがいました。

( ^ω^)「どうしてみんなで今の国王を変えようとしないんですかお?」

絵描きはお母さんに聞きました。

('、`*川「今の王様は前の王様の息子です。前の王様は贅沢せず、私達に物を与えてくれたりと大変優しい人でした」

( ^ω^)「ほうほう」

お母さんは赤ちゃんをあやしながら優しい表情で絵描きの質問に答えました。

('、`*川「あんなに優しいお方の息子さんですから、いつかきっと考え直してくださると信じているのです」

絵描きは何だか優しい気持ちになりました。

( ^ω^)「貴方達に色をあげますお、綺麗な葉っぱの色ですお」

ミセ*゚ー゚)リ「キャッキャッ」

赤ちゃんが笑い声をあげました。

それは夏に色づく木の葉の色のように眩しい笑顔でした。

だけど絵描きのパレットから緑は消えてしまいました。



絵描きはちょっと歩いて、住宅街につきました。

そこではすっかり絵描きは有名人になっていました。

从 ゚∀从「お前が色をくれるっていう絵描きか?」

(,,゚Д゚)「おい、俺にもくれよ。みんなにくれないと不公平だろゴルァ」

町人はみんな絵描きに寄ってきました。

絵描きは少し困ってしまいました。

だけど自分が役に立てるなら、と思ってみんなに色をあげました。

( ^ω^)「どうぞどうぞ、貴方達に色をあげますお」

町人達は色をもらえてとても喜びました。

川 ゚ -゚)「ありがとう」

( ´∀`)「ありがとうモナ」

絵描きは何度もお礼を言われました。

寂しかった町に色が戻りました。

絵描きはとても嬉しくなりました。

だけど絵描きのパレットから色は消えてしまいました。



絵描きはたくさんの色が溢れる城下町を歩いていました。

すると虹色の馬車が絵描きの前に止まりました。

中から王様が出てきて、絵描きにこう問いかけました。

(´・ω・`)「おい、お前が愚民に色を渡しているという絵描きか」

絵描きは驚いたけれど、王様にはっきりと言いました。

( ^ω^)「そうですお。貴方が色を奪ってしまったから、みんな辛い思いをしていたんですお」

(#´・ω・`)「ええい、うるさい。私は王様だからいいのだ!」

絵描きの言葉に王様はとても怒りました。

( ^ω^)「王様は国民のことを第一に考えなければいけませんお!」

(#´・ω・`)「もういい、こいつは死刑だ!」

たくさんの兵士達がやってきて、絵描きを取り囲みました。

みんな剣の先を絵描きに向けました。

( ^ω^)「王様じゃなくても、人ならば他人を大事にしなくてはいけませんお!」

(#´・ω・`)「黙れ! 大事にして何になる? 金にならないじゃないか!」

( ^ω^)「お金にならなくても優しくすべきなんですお!」

絵描きは怖くて足が震えたけれど、一生懸命王様に伝えようとしました。

( ^ω^)「人がどうして人に優しくするかご存知ですかお?!」

(;´・ω・`)「‥‥! ‥‥こんな奴、殺してしまえ!」

その言葉を合図に兵士が剣を振るいました。

( ^ω^)「それは――――‥‥」

絵描きは最後まで言い終わる前に斬られてしまいました。

夢であった有名な画家になれずに、死んでしまったのでした。



絵描きが死んでから数十年が経ちました。

王様はあれ以来、贅沢をやめて城に引きこもってばかりになりました。

人がどうして人に優しくするのか、そればかり考えるようになりました。

/ ,' 3「‥‥‥‥‥‥」

王様はいつも他人に優しくする父親を見ていました。

だけど与えるばかりで何にももらっていない父を見て、世の中は不公平だと感じるようになったのです。

どうして父はこんなに優しくしているのにみんな父になにもあげないんだろう。

人に優しくしたって、損するだけじゃないだろうか。

何度考えても分からないことでした。

だから自分が王様になった時、他人に優しくしませんでした。

自分の利益になることばかりしてきたのです。

( ><)「王様、そろそろ出発のお時間なんです!」

召使いが部屋に入ってきて言いました。

今日は他の国にいって他の国の王様と食事をしなければいけません。

王様は仕方なく馬車に乗りました。

/ ,' 3「‥‥‥‥‥‥」

馬車に揺られながら、外の景色を見ていると王様の目は何かに吸い寄せられました。

/ ,' 3「‥‥?! おい、停めろ! 降りる!」

王様が無理やり馬車を降りて向かった先は、一人の男がやっている露天商でした。

指輪から絨毯まで、色んな物を売っています。

('A`)「わっ、王様! どうしてこんなところに?!」

男は驚いていましたが、王様は答えもせずに売り物の絵画を指差して言いました。

/ ,' 3「おい、この絵はなんだ!」

('A`)「それですか? あんまり有名じゃないんですけど、ブーンっていう絵描きが描いた絵ですよ」

その絵は、明るい色でたくさんの人の笑顔が描かれていました。

絵の中の人間は、みんな楽しそうに笑っています。

王様にとってその絵はなんだか不思議な感情を起こさせるものでした。

('∀`)「あったかい絵ですよね」

男は笑顔で王様に言いました。

それはそれは、あたたかい笑顔でした。

/ ,' 3「‥‥そうか」

ぽろり。

王様の頬に、生まれて初めて涙が流れました。






( ^ω^)「人がどうして人に優しくするかご存知ですかお?!」

探し続けた答えは、そこにあったのです。





          了







この小説は2007年8月20日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:Pll1gbKE0 氏



ご意見等あれば米欄にお願いします


 
[ 2010/01/02 11:04 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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