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(´・ω・`)は思い出を話すようです


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




僕はこの丘の上では一番年寄り

(´・ω・`)「老木ってやつだね」

ここに来た頃は周りにも仲間が沢山いたんだけど、もうずっと独り

(´・ω・`)「あの時もだったな」


今日は、僕が体験した忘れられない話をしよう


そうあれは今日みたいによく晴れた日だった


20080107220038.jpg



~3ヵ月前~

おーんおーん

(´-ω・`)「もう朝か…」

おーんおーん

(´・ω・`)「今日は鳥がうるさいな」

おーんおーん

(´・ω・`)「鳥にしては変な鳴き声…」


おーんおーん


( ´ω`)「おーんおーん」


真っ赤でまんまるい風船だった 僕に引っ掛かっている

( ´ω`)「もっと大空へ羽ばたきたいおー」

(´・ω・`)「君、誰?」

( ´ω`)「おー、宇宙までランナウェイするはずだったんだお」

(´・ω・`)「無視するなよ、ぶち殺すぞ」

( ^ω^)「お?爽やかな朝に相応しくない言葉が聞こえたお」

(´・ω・`)「やあ」

( ^ω^)「これはこれは木さん、ちょっとお邪魔してるお」


これが彼との出会いだった


(´・ω・`)「僕は木だけど名前はショボン」

( ^ω^)「顔と名前がぴったりすぎだおwwww」


よく笑う真っ赤な風船


(´・ω・`)「どっかの変なカラスがつけたんだよ」

(´・ω・`)「君の名前は?」

( ^ω^)「我輩は風船である 名前はまだない」

(´・ω・`)「しらんがな」





( ゚ω゚)「おぉぉおおー!つっつくなお!割れるお!割れるお!アッー!」

変なカラスが戻って来たらしい

(´・ω・`)「やめなよ、ドクオ」

('A`)「あ?風船はつっつく物だろう……常考」

( ゚ω゚)「危なかったおー」


ドクオは変なカラス
何が変かというと、カラスは滅多にここに来ない

彼いわく

('A`)「俺は綺麗好きだから、汚い街には飯の時しか行かない」

らしい


(#^ω^)「挨拶はもっときちんとしろお」

(#'A`)「あぁ?俺に勝てると思ってんの?」

( ^ω^)「勝てませんごめんなさい」

(´・ω・`)「なにそれwwwwあはははははwwwwwww」


彼が来て雰囲気が明るくなった気がした

すぐ仲良くなった





('A`)「俺はドクオだ」

( ^ω^)「変な名前だおww」

('A`)「毒団子にも負けない男だ」

ドクオがここに来たのは、毒団子を食べて逃げて来たからだった ただ普通と違うのは彼は3日で回復した


('A`)「お前は?」

(´・ω・`)「名前まだないんだって つけてあげようよ」

( ^ω^)「速そうなのがいいお!ビューンって飛んでいくのがいいお!!」

(´・ω・`)「ビューンね…」

('A`)「お前、ブタみたいに真ん丸だからブーンだろ」

(#^ω^)「豚とはなんだお!僕は風船だお」

('A`)「ぶうせんだろ」

(#`ω´)「今度は許さないお」

(;´・ω・`)「やめなよ…二人とも」

('A`)「俺に勝てると思うのか」

( ^ω^)「思いませんごめんなさい」


ドクオもいつもより楽しそうだ





本当に、時が過ぎるのが早かった

毎日飽きもせず、冗談を言い合っていた

ドクオも毎日ここに来るようになった


最初のうち、ブーンは空を飛びたいとずっと言っていた

( ^ω^)「今日も綺麗な空だおー」

何度かブーンを取り外そうとした

('A`)「ショボンが木を揺らせばいいんじゃね?」

(´・ω・`)「やってみよう」

僕はブーンがいなくなってしまうのが嫌で手加減して枝を揺らした

( ^ω^)「だめだおー」

('A`)「俺のくちばしの器用さは世界一さ!」

ドクオがほどこうとした糸は心なしか余計に絡まったような気がした

( ^ω^)「ドクオだめだおー」

それでもブーンはずっと笑顔だった





ブーンはだんだん空を飛びたいと言わなくなった

( ^ω^)「ここにいるほうが絶対楽しいおwwwww」

('∀`)「だよな」

僕はその言葉に救われた

毎日ブーンが空を切なそうに眺めていることに知らないふりをしながら

(´・ω・`)「ここが一番だよ」

と言っていた

( ^ω^)「だおだお」

と笑っているブーンを見るのが嬉しかった


終わりがないことなんてない


僕は知ってたはずだったのに



今までにない日常に終わりはないと思っていた





まだ10日しかたっていないのに…

日に日にブーンがしぼんでいくのが分かった


(´・ω・`)「ブーン、スリムになったねwww」

('A`)「ほんとだwwwモデルになれんじゃね?」


僕たちは冗談を言うしかなかった 冗談しか話せなかった

まるで誰かの口から悲しいとか、寂しいとか言わせないかのように


(ヽ^ω^)「ほんとかお?脱ピザ成功だおwwww」


ブーンもまた、いつもの顔で笑った

なんて赤が似合うんだろう 僕はブーンの笑顔をみるたびに思った





ブーンが小さくなったことに触れないまま日は過ぎた


ある日、夕食(ゴミ漁り)から慌ててドクオが帰って来た

(゚A゚)「おおおおおお前ら!今日の夜は嵐らしいぞ!!」

(´・ω・`)「え…」

(ヽ^ω^)「お…?」

嵐なんて滅多にこないのに…僕はブーンが飛んでいってしまうという不安や焦りで震えた

(ヽ^ω^)「ショボン、寒いのかお?」


(´・ω・`)「いや、大丈夫」


そう、大丈夫僕が君を守る



すぐにドクオは街に戻り、紐やら針金やら持って来た

('A`)「ブーンを守り隊☆」

そう言って彼はブーンを僕にくくりつけ始めた

(ヽ^ω^)「お…お…」

ドクオも同じ考えだったようだ

(ヽ;ω;)「ありがとうお…ありがとうお」

ブーンは泣いていた
ブーンがここに来て初めて泣いているのを見た

僕はブーンが泣いているのを見て、笑っていてほしいと強く思った


('A`)「嵐のまえにお前の目が大洪水」

(´・ω・`)「あんまり、うまいこと言ってないよ」

(ヽ^ω^)「うはwwwwきめえwwwww」


ブーンが笑う ドクオが笑う 僕も笑う


嵐なんか来ないんじゃないかと思うくらい3人で笑う


風が強くなって来た

(´・ω・`)「ドクオは街に行かなくていいの?」

('A`)「あたりめーだろ 第一お前の下のほうが安全だ」

(ヽ^ω^)「ショボンはびくともしないお」

雨が降って来た

(´・ω・`)「二人とも濡れてない?」

('A`)「母親かwwwてめえはwwww」

( ^ω^)「ショボンはやさしいお」

まだ話していられるくらいだった

まだまだ話していたかった


本格的な嵐は僕たちを呑み込んでいく


ドクオはブーンを必死に押さえ付ける


僕はブーンが飛ばされないように必死に庇う


何枚葉が飛んでいこうが、枝が折れようが関係なかった



ブーンがどこかに行ってしまわないように



ただそれだけだった





(ω´)「―――――!」


嵐の中、ブーンはなにか言っていたような気がした


(ω´)「―――――!」


何を言っていたのか、本当に言っていたのか


僕にはわからない


(ω´)「―――――!」


わからない







朝になる 空は快晴

おーんおーん

(´-ω・`)「朝か…」

おーんおーん

(´・ω・`)「なんか聞いた事あるな」

(゚A゚)「ショボン!ブーンが!!」

隣にいたはずのブーンがいない 紐や針金が巻き付いているだけだった

(´゚ω゚`)「どこどこどこどこ?ブーン??」



(ω`)「ここだおー しただおー」


地面には昨日の半分以下になったブーンがいた

('A`)「今行く!」

ドクオがくちばしでくわえ、昨日の場所に戻ってくる


(´・ω・`)「ブーンしっかりしてよ!」

(ω^)「二人のおかげで飛ばされずにすんだおwwwありがとうお」

ブーンはいつもの顔で笑う

顔はすっかりしぼんでしまっていた

でも、いつものブーンだった


ドクオが不意に思いついたように言う

('A`)「あ!お前さ、大空飛びたいっていってたじゃんか!連れてってやるよ!!」

(´・ω・`)「良いアイディアだね 行っておいでよ」

僕はブーンに空を飛んでほしかった わがままだったかな


(ω^)「ドクオ、お願いするお!」

ブーンはいつになく輝いていた
まんまるな風船ではないが、綺麗な色だった

台風一過の空に負けないくらいあざやかで

太陽に負けないくらい真っ赤な



(´・ω・`)「…」

こんなに静かだったかな
独りっていうのは

こんなに寂しくて不安だったかな

君が来る前は

(´・ω・`)「早く帰っておいで」

無意識に言葉が出ていた





(ω^)「ただいまだおー!」

('A`)「ただいま」

(´・ω・`)「おかえり」


2人の顔は満足そうだ


ブーンはドクオとの短い旅をたくさん話してくれた

自分が出発小学校をまた見たこと

ドクオがめちゃくちゃに飛ぶから少し目が回ったこと

大空を飛ぶという夢が叶ったこと


どの話をしているブーンも輝いていた

ブーンはでも…と 続ける


(ω^)「でも、ショボンがいないとつまらないお」

('A`)「ブーンがさ、事あるごとに ショボンに見せたい、ショボンに見せたいって言うんだぜ」

こんなことを言われるとは思っていなかった 

君がここにいるのは、僕のわがままだと思っていた

(ω^)「ここに来た日から上ばかり見ていたお でも、下に落ちてみて分かったお
    ショボンは限りなく空に近いお ショボンは僕の大空だお 」


(ω^)「ドクオがいてくれれば僕は鳥にだってなれるお」


ブーンが笑っていた しおれても笑ったブーンは鮮やかだった


(ω^)「ドクオと大空を飛んで分かったお 2人がいる、3人でいるここの景色が一番だお」


(ω;)「僕のせいで二人ともボロボロだおね…ごめんおごめんお」


昨日の嵐のせいで、僕の葉は半分以上落ち、ドクオも羽や足、くちばしがボロボロだった


(ω;)「ありがとうだお ありがとうだお」


ブーンは何度もありがとうと言った



(´;ω;`)

(;A;)



僕らは言葉が出せなかった

本当はたくさん言いたかった

感謝の言葉や、今までの事

そして何より、元気なうちに大空を飛ばせてあげられなかったことを謝りたかった

僕は最後にブーンが笑ったのをみた


(ω^)「ありがとうだお……」





()「…」

('A`)「お前の隣に埋めてやるよ」

(´;ω;`)「うん…」

('A`)「ブーン…笑ってたな」

(´;ω;`)「うん…」

(;A;)「楽しかったな」

(´;ω;`)「うん…うん…」


それ以上僕らはなにも言わなかった

ドクオが土にしおれた風船を埋めるのをだまって見ていた



夕日が沈む



世界を真っ赤に染めながら






ブーンは笑顔のほかに、もう一つ置き土産をしていった


数週間後、ブーンを埋めた場所に真っ赤な花が咲いたのだ

(´・ω・`)「綺麗だな」


あの日の夕日のような真っ赤な

ブーンのような真っ赤な花




(´・ω・`)「昨日のように思い出すよ」




思い出はもうおしまい




僕の下にはまだ赤い花がさいている






あれ以来、ドクオはあまりここに来なくなった

思い出して悲しいのだろう

ただ、一週間前に突然現れた
あの嵐のときのように慌てて

(゚A゚)「お前聞いたか!!?」

(´・ω・`)「うん、たぶん知ってる」

(;A;)「なんで…なんでだよ」

(´・ω・`)「しょうがないんだ もう年寄りだしさ」

ブーンとは笑顔で別れられなかったから、僕は泣かない


(;A;)「畜生…畜生!ゴミ処理場なんて…」

(´・ω・`)「君にとっては食べ放題じゃないか」

(;A;)「俺は綺麗好きなんだよ!」

ああ、そうだ ブーンに言いそびれた言葉を言おう

(´・ω・`)「楽しかった、ありがとう」

(;A;)



ブーンのように華やかには笑えないけど


(´・ω・`)「毒団子にひっかかるなよ」

('∀`)「あ…あったりめえだろwwww」


ドクオもまた、同じ気持ちだったんだろう


('A`)「じゃあな」

(´・ω・`)「またね」



僕の言葉にふっと笑ってドクオは飛んでいった



あの時と同じように赤をくわえて







この小説は2007年1月7日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:jPPsi27iO 氏
表紙の絵はID:QHQeXgn10 氏のものをお借りしております




ご意見等あれば米欄にお願いします



[ 2010/01/02 10:56 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(1)

切ない…
[ 2010/03/15 02:52 ] [ 編集 ]

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