スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

( ^ω^)はつかれやすい体質のようです


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




ブーンはパソコンのディスプレイの前で、
キーボードに顔を突っ伏してわなないている。

(  ω )「またかお……勘弁してくれお……」

一頻りぶつぶつ呟いた後、顔を上げもう一度ディスプレイを見た。
そこには匿名掲示板2chのカテゴリーの一つ、VIP板が映し出されている。
ブーンは先程まで、エロ画像うpスレでEnjoy&Excitingしていたのだ。
スレッドに謎の文章が張り付けられるまでは……。
2chに長年入り浸っているブーンは、即座に気付いた。

『これは縦読みだお』と、しかし、それがいけなかった。
謎の文章の頭部分をブーンは抜き出した。
すると、奇怪な文章が出来上がった。

―――この話を最誤まで読無と目の見エない少女に途理つかれル

( ^ω^)「やってしまったお……」

顔を上げたブーンはその文章を、脳内で反芻する。
そしてブーンは恐怖や後悔でも無い、諦めの表情を浮かべた。

( ^ω^)「…………来るお」



1_20091231222314.jpg



ブーンが小さく声を漏らす。
数秒後―――時計、コップ、窓、パソコン、自室の置物全てがひとりでに動き出した。
時計の針は高速で逆回転。
コップは粉々に割れ、窓からはバンバン!と叩き付けられる音。
ブーンはパソコンを両手で掴み死守しながら、やはり諦めの表情で呟く。

(;^ω^)「今度の人は酷い……」

その言葉に反応してか、怪異現象は収まった。
シンと静けさを取り戻した室内を、ブーンは見回す。
足の踏み場も無いくらい、荒らされた部屋。
壁には大きく赤い文字で書かれた『死ね』の文字。

( ^ω^)「……えーっと、僕の後ろに立っている人」

ブーンは背を向けながら、本来居てはいけない者へと語りかけた。
すると背後から、暗く低い女の声がした。

「お前、何者だ」

( ^ω^)「お願いしますお。大家さんに怒られるんで」


強く言い聞かせる様に言葉を放ち、ブーンは振り向く。
そこには中学生ぐらいの少女が立って居た。
腰まで無造作に伸ばされた髪の毛。
生気が全く感じ取れない真っ白な肌。
盲目なのだろうか、目は白く濁っていた。

川 ゚ -゚)「何者だと聞いて( ^ω^)「本当にお願いしますお」

川 ゚ -゚)「……分かった」

( ^ω^)「聞き分けの良い子で助かるお」

ブーンは箒とチリ取りを用意し、少女に手渡した。
少女は散乱した硝子片等を掃除し、ブーンは壁を雑巾で拭いている。

(;^ω^)「やっぱり血かお……」

川 ゚ -゚)「何故、お前は私を恐れない?私はお前に取憑いた悪霊だぞ」

悪霊と自称した少女は箒を持つ手を休め、ブーンに問掛けた。
その言葉に何の感慨も受けなかったのか、ブーンは平然と返答した。

( ^ω^)「だって、僕は既に―――」


その時、ブーンの言葉を遮る様に、クスクスと笑い声が室内に響いた。
それに驚いたのはブーンではなく少女の方だった。
少女は、真っ白な顔を動かし部屋を見回す。

川 ゚ -゚)「このおぞましい気……悪霊か!」

( ^ω^)「ツンかお。出て来ると良いお」

ブーンがそう言うと、ツンと呼ばれた笑い声の主がスーッと姿を現した。
ツンは足を組んで机の上に座っている。
綺麗に整えられた金髪の巻き髪、澄んだ瞳、誰が見ても美人と言うだろう。
但し、一つの欠点を除けばの話だが。

川 ゚ -゚)「マスク?口裂け女か」

ξ ゚ ゚)ξ「新人ね。盲目なのに何で見えるの……って悪霊だし何でもアリよねぇ」

( ^ω^)「悪霊と言う言葉で、全てを片付けないで欲しいお」

ξ ゚ ゚)ξ「煩いわねぇ。悪霊の世界にも色々あるのよ!」

(;^ω^)「サーセン。じゃ、掃除の続きよろしくだお」


再び掃除を始める二人。
ツンはつまらなさそうに机の上に座っている。
ブーンと少女を交互に見つめていたツンが口を開いた。

ξ ゚ ゚)ξ「……そう言えば自己紹介して無いんじゃない?」

( ^ω^)「おっおっ、そう言えばそうだお」

川 ゚ -゚)「私はクー。そこの男に取憑き、殺しにやって来た」

ξ ゚ ゚)ξ「私の名前はツン。ブーンを殺しに遥々来てあげたのよ」

二人の不穏な言葉に全く動じず、ブーンも自己紹介をする。

( ^ω^)「僕の名前はブーン。普通の大学生だお。」

( ^ω^)「しいて他の大学生と違うところをあげるとすれば」

ブーンは一呼吸置き口を閉じる。
そして諦めによる苦笑いをしながら、再び口を開いた。

(;^ω^)「ちょーっと憑かれ易い体質ってとこカナー」

その言葉を聞いたツンは腑に落ちなかったようだ。
ブーンを睨みながら、マスクでこもった声を発する。

ξ ゚ ゚)ξ「ちょっと、あんたの目は節穴?」

ξ ゚ ゚)ξ「その体質のせいでライバルが多過ぎて、中々殺せないのに?」

川 ゚ -゚)「どういう事だ?」

(;^ω^)「ツン!今のはちょっとした冗談だお!!」

そんなブーンの必死の弁解を無視し、ツンは言葉を続ける。

ξ ゚ ゚)ξ「私達悪霊は一度憑いたら、そのターゲットを殺さないと次のターゲットに行けないの」

川 ゚ -゚)「ああ、基本中の基本だな」

ξ ゚ ゚)ξ「でも、ブーンに憑いている悪霊が多過ぎて毎日が悪霊同士の戦争よ」

川 ゚ -゚)「多いってどれくらいなんだ?」

ξ ゚ ゚)ξ「今日憑いたクーで丁度千霊―――百物語をも凌駕する世界、御覧あれ」

(;^ω^)「らめええええぇぇぇぇぇ!!!!!」

再度ブーンを無視し、ツンは指を弾いた。
パチィン―――音が響き終わると共に部屋の様相が一変した。


( ^ω^)「オワタ」


ブーンの呟きの後、突如として電気が消えた。
真っ赤な満月が放つ光が窓から差し込み、部屋が照らされる。
それによって映し出される、部屋の本当の姿。
壁一面に御札が貼られ、床には経文が書かれていた。
パソコンのスピーカーから流れる奇妙な声。
部屋に漂う血の臭い、屍肉が腐った臭い。
夏なのに、命が奪われる様な冷たい風が部屋中を駆け巡る。

川 ゚ -゚)「……これは悪霊の私ですら怖気が走るな」


ツンが窓を開け、大きな大きな赤い満月を背に立ち、両手を広げる。
赤い――暗闇で赤く光るツンの双眸。
狂気、愉快、絶望、殺意、それら全てが入り混じった声でツンは言葉を紡ぐ。
静かに、ゆっくりと、歌う様に、悪意を込めて。

ξ ゚ ゚)ξ「愚者よ、此岸の彼岸へようこそ」

ξ ゚ ゚)ξ「己の悲願、果たす為……。今、殺し合いましょう……」

ツンのマスクが自然と外れる。
身の毛がよだつ様な笑顔が晒された。

ξ ゚∀゚)ξ「四肢を引き裂いてあげましょうか!?それとも眼球を刳り貫いてあげましょうか!?」

ξ ∀ )ξ「あら、眼球既に使い物にならないんだっけ!?あははははははははは!!」

赤い満月は笑っていた。


数分後、電気が戻り部屋が元通りになった。
いつの間にかツンはマスクをしている。

ξ ゚ ゚)ξ「新入り歓迎の儀式はどうだったかしら?」

(;^ω^)「ツン、さっきのせいで皆集まって来たお」

ξ ゚ ゚)ξ「別に良いんじゃない」

(;^ω^)「良くないお……掃除の意味が……。ねぇ、クー?」

川  - )「…………」

(;^ω^)「……クー?……立ったまま気絶してるお!!」

ξ;゚ ゚)ξ「その子本当に悪霊?」

ブーンはクーを介抱しながらも、辺りに注意を張り巡らせる。
そして、いつもの諦めの表情で小さく呟く。

( ^ω^)「……来るお」

ξ ゚ ゚)ξ「今日は遅かったわねぇ」


('A`)「おいすー、殺しに来たぜ!」

首より下が無い悪霊。

从 ゚∀从「そろそろ赤いチャンチャンコ着ようぜ!な!?」

真っ赤な着物を着た悪霊。

从'ー'从「あれれ~?背中がガラ空きだよぉ~?」

だんだんと近付いてくる悪霊。

川д川「もうタイムリミット過ぎてるんですが」

TV画面から這い出て来る悪霊。

(´・ω・`)「くねくね」

くねくね。

(´・ω・`)「くねくね」

くねくね。

その他諸々。

ξ#゚ ゚)ξ「来たわね。今日こそ決着をつけましょうか」

( ^ω^)「…………」




( ^ω^)

カーチャンへ。

一人暮らしを始めた時は寂しかったお。
でも、今は沢山の仲魔達に囲まれて毎日幸せだお。
そうそう、今日も新しいお友達が増えたんだお。
目が不自由な子だけど、とても頑張り屋さんなんだお!
僕に向けられる一途な殺意とかゲフンゲフン!!

毎晩の様に、僕の部屋で仲魔達と怨会を開いてるお。
カーチャンに写真見せたいけど、皆恥ずかしがり屋さんだから写ってくれないんだお。
ちょっと残念だお……。

全然関係無い話だけど今度、塩を少し多めに送って欲しいお。
あと、一人暮らしを始める前にカーチャンがくれた御守り無くしちゃったお。
ごめんだお……。
では、カーチャンお元気で。





(´・ω・`)「くねくね」

( ^ω^)「これは置物。何と言われようとも置物」

(´・ω・`)「くねくね」

( ^ω^)「置物だお」



2_20091231222314.jpg


終わり。





この小説は2007年7月19日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:ZsAqfpLeO 氏
作者がお題を募集して、それを元に小説を書くという形式のものです


お題
・ホラー
・カオス


これの長編となる ( ^ω^)ブーンはつかれやすい体質のようです
オムライスさんと別府ログさんで紹介されています
そちらも併せてご覧ください



ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2009/12/31 22:24 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿


更新は止まっていますがコメントはご自由にどうぞ
修正・削除依頼等、何かしらの連絡はコメントもしくはメルフォよりお願いします
拍手だと高確率で長期間気づきません

スパム対策のため"http"と"@"を禁止ワードに設定しています
URLを書き込む際は"h"を抜いて投稿してください













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://gyokutonoyume.blog116.fc2.com/tb.php/3096-87b53098


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。