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( ^ω^)は思い出に浸るようです


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




2007年7月15日(日)曇り
 明日は地元で縁日があるお
 祝日だから月曜日も怖くないおっ
 友達と遊ぶ約束もしたお
 何よりツンと一緒に遊べるのが楽しみだお


2007年7月16日(月)晴れ
 今日の縁日は楽しかったお
 金魚すくいで7匹も掬えたんだお!
 ツンと見た花火はとても綺麗だったお
 今日は打倒月曜日を達成できたお
 う、裏ボスの火曜日が怖いお……



20070822135820.jpg



2007年7月13日(金)

 なんとなく見上げた空は、突き抜けるように青く、聳え立つ入道雲とのコントラストが眩しい。
 放課後の今、陽は随分と傾いているはずだが、そんなことを感じさせないほど蒸し暑かった。
 あと一時間もすれば、青は茜に染め上げられ、熱気も幾分かマシになる。
 今は耳を叩く喧しい蝉の合唱も、やがてヒグラシの哀歌へと取って代わるだろう。

('A`)「なあ、月曜の縁日行くか?」

( ^ω^)「お? そういえば、もうそんな季節かお?」

 親友と並んで帰る田んぼ道、幾千と舞う蜻蛉に気を取られつつも、友人の声に振り返る。
 自転車を押す一定のリズムを耳に、すっかり忘れていた年一度の娯楽を思い出した。
 僕は微妙な懐かしさと共に僅かに心が躍るのを感じた。

 縁日は、ドがつく田舎の我が地元にとって、破格の規模を誇る祭典だ。
 特にメインの打ち上げ花火は、縁日としては珍しく、周囲の住民は皆集まるほど賑わう。
 今年も混雑極めるだろう。それは苦痛であるが、醍醐味とも言えよう。

('A`)「そうだな……すまん。いくわけな――」

( ^ω^)「もちろん、行くおっ」

('A`)「! ……そうか。そうだな。クーも行くらしいから、赤門の前で集まろう」

 時間やその他を簡単に打ち合わせ、僕達は別れた。
 きっと、ツンも来るだろう。いや、毎年一緒に遊ぶのだ、来るに決まってる。
 そう思うと、何か心に温かいものが宿った気がした。
 同時にチリチリと胸焦がす焦燥感も現れる。

――もしかして、僕は彼女のことが……

 頭を振って思考を散らす。
 どうせ無限ループに囚われてしまうのは、既に学習済みだった。
 そうだ、今日のブログはなんて書こう?
 縁日は連休の最期の日だから、今日書くのは止しておいた方がいいだろうか?
 ゆっくりと茜が蝕む空を見上げ、僕は他愛もない思考をめぐらせた。


2007年7月16日(月)

 縁日はいよいよ佳境を向かえ、打ち上げ花火が天蓋を赤や黄色に染めている。
 去年が去年だけに、開催が懸念されたが経済効果などもあるのだろう、今年も見事に打ち上げられていた。
 ブーンはこの一年で、大分本調子に戻ったようだった。
 去年の今頃を思い出すと、居た堪れなくなってくる。
 あの頃のアイツは、廃人同然だったのだから、今あんなにも笑っているのが嘘のようだ。
 金魚すくい、かた抜き、射的、綿菓子、あんず飴。どれも楽しそうだった。
 股間にあてたチョコバナナと、それを上目遣いで食べる様は流石に吹いた。
 アイツは、あんなにも楽しそうだった。大丈夫、きっと立ち直ったはずだ。
 今、俺の周囲にブーンたちは居ない。今俺は迷子になったからだ。そう言うことにしておく。
 アイツが告白すると言っていたから……
 俺はお人よし過ぎるのかもしれないな。
 ブーンが羨ましくなんかねーよ。俺がクーのこと好きなはずあるわけないだろ?
 一際大きな花火が、儚く散った。

('A`)「なんだよ、この花火。変に歪んでるじゃねーか……」

 そういえば、ブーンの奴、ブログを持ってるって言ってたな。
 今度URLを教えてもらって、モテる男の日記でも読んでやるか
 なんとなく、告白の結果もわかるだろうからな……


2007年7月16日(月)

 僕は、ツンと一緒に穴場から花火を眺めていた。
 ここは、周囲から一段高く、少し獣道を登るだけで人気もなくなる。
 打ち上げ花火に向かう側は崖になっていて、ここだけ木も少なく視界は開け、まさに絶好の隠れ家だった。
 ドクオは、トイレと言ったまま戻ってこない。
 閃光が一輪の花となり、遅れて胸を打つ振動が伝わる。
 花火に感動するツンが、腕を引く。
 その腕をひしと掴むと恥ずかしいのか罵倒され、そっぽを向かれた。
 だが、やがておずおずとまた腕を引かれる。
 何か言えば、また罵倒されるだろう。
 だが、隣にツンが居てくれる、それだけで十分に幸せだった。

川 ゚ -゚)「ブーン、話があるんだ」

 不意に声をかけられ、振り返るとクーがこちらを見つめていた。
 まだドクオは返ってこない。

川 ゚ -゚)「大切な話だ、聞いてくれ」

 なんだろう?
 背後から、衝撃波が体を打つ。
 何時になく真剣なクーの顔に、何か不穏な空気を感じ取った。

川 ゚ -゚)「……私は、キミが好きだ」

 空気が凍りついた気がした。



2007年7月17日(火)

 そんなはずないおそんなはずないおそんなはずないおそんなはずないおソンはずあにそんなはずあわおあgklr;hj;kldgkld



2007年7月18日

 うそだっ!
 嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ
嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ
嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だウウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだ
ウソだウソだウソだウソだウソだウソだソだウソだウソだウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウ
ウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダ
ウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダ

嘘だ





川 ゚ -゚)「一日待った、答えを聞きたい」

 昨日の告白は、正直混乱した。頭の整理が追いつかず、だから今日に延長してもらったのだ。
 放課後、彼女の指定した屋上にたどり着くと、彼女はすぐに僕に尋ねた。
 悩みに悩んだ思考が、僕の脚を絡めとり、気づくと空は赤く燃えている。
 こんな時間まで、彼女は待っていてくれたらしい。どこからかヒグラシの声が聞こえる。

( ^ω^)「……ごめんなさいだお」

 答えは決まっていた。悩んだ理由が今となってはわからない。
 だが、断る理由ならすぐに言える、僕にはあの子が、ツンが居る。
 素直じゃないけど、放って置けない存在。クーも理由を訊けば、納得してくれるはずだ。

川 ゚ -゚) 「理由を訊かせて貰えるかな?」

 だから、その言葉に僕はありのままに答えた。
 伝えるたびに自分の心は確信へと繋がる。言葉にするごとに、それは事実として心へ浸透した。

――僕は、ツンが好きなのだ。

 だけど、彼女は納得がいかないようだった。
 なんで? 僕はツンが好きなんだよ? それ以外に理由が居るの? ねぇ? なんでなんでなんでなんでなんd
 クーがしっかりとこちらを見据える。
 やだ。
 嫌だ嫌だいやだ厭だいやだイヤだ嫌だ厭だいおいやd

 そんな目で見るな!
 僕は何も変なことを言ってない、お願い見ないでくれ

川 ゚ -゚) 「……ツンは――」

 カノジョガナニヲイッテイルノカワカラナイ



2006年7月19日(火)の朝刊から切り出し

 18日午前9時20分ごろニュー速県VIP市で、女性の遺体を散歩中の男性が発見し、110番通報した。
 VIP署によると女性は、16歳の少女で地元の縁日で開催した打ち上げ花火を見よう崖に登り、そのまま誤って転落したものと思われ、捜査を進めている。
 以下省略




ξ ゚⊿゚)ξ「あんたはいつもそうやって逃げてばっかり!」

 ネェ……キミハダレ?

 彼女の横顔がうっすらと透けて見えた。
 ずっといっしょだお



――完





この小説は2007年7月17日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:JXDP6Fhy0 氏
作者が共通のお題で各々小説を書くという形式のものです

お題はホラー&カオス

お題
・休日明け
・なつだねぇ
・ウェブログ


ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2009/12/31 22:21 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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