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ξ 'ー`)ξおばあちゃんと桜の木


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




都会から電車で2時間ほど行ったところに山に囲まれた、大きくはないがちょっとした町がある。

昔は有名な街道の峠町の宿場として栄えたそうだが、今は面影を少し残すだけでのんびりとしたのどかな町になっていた。

そこの町の駅から大人の足で1時間くらい歩いたところに小高い丘の上にぽつんと一本だけ大きな桜の木が立っている場所がある。

毎年見事な花を見せるが山を少し入ったところにあるので地元の人間でも知る者は少ない。

今その桜の木の下に幼い男の子と女の子が立っていた。



(,,゚Д゚) 「ぎこははは、まだまだ花びらが落ちるぞゴルァ」

(*;ー;)「ギコ君やめてよ~、木が可哀想だよ~」

ほとんど花が散ってしまって枝の所々に緑の葉が見え始めている木を男の子が足で蹴っていた。

蹴るたび、残りわずかに咲かせている桜が宙を舞う。

風もなく花びらはひらひらと落ちていった。

20070815064033.jpg



(;,,゚Д゚) 「はぁはぁ、しぃが桜吹雪見たいって言ったんじゃないか」

(*;ー;)「確かにそうだけど、これじゃおばあちゃんの木が……ひっく、かわいそ……うぅ」

しゃくりあげてそう言うと女の子はしゃがみ込んで泣いてしまった。

男の子は少し面倒くさそうによそを向いてしまう。

すると遠くにこの桜の丘に登って来る一人の老婆の姿が見えた。

(;,,゚Д゚)「お、俺しーらねっと」

男の子はこの場を見られて怒られてはかなわないと逃げるようにして帰っていった。




(*;ー;)「ひっく……ぐす……」

女の子は一人残されても構わず泣いていた。

やがて桜の木の元までたどり着いた老婆はかがみ込んで泣いている女の子に話しかけた。

ξ '⊿`)ξ「あらあら、またギコ君に泣かされたの。しょうがない子ねぇ」

そう言って女の子の頭を撫でる。

その手は長い年月により無数のシワが刻まれ、ほとんど骨と皮だけでまるで古木のように見えた。

(*;ー;)「だって、ギコ君がおばあちゃんの木をいじめるんだもの」

ξ 'ー`)ξ「そうなのかい、しぃちゃんは優しい子だねぇ」

(*^ー^)「えへへへ」

褒められて嬉しかったのか女の子は泣き止んで笑顔を返した。

老婆はその笑顔に目を細めながら桜の根元に腰を下ろす。

女の子も老婆の横にちょこんと座った。

二人は丘からの風景をしばらく眺めていた。

ここから遠くに青々と緑が茂る山があり、そのふもとできらきらと小川が流れている。

そしてその川に沿って家々が立ち並ぶ小さな町が見えた。

空高く太陽の日差しが輝いてその景色を照らしていた。

たまに吹き抜ける風が気持ちいい。

しばらくして退屈になった女の子が老婆に話しかけた。

(*゚ー゚)「おばあちゃん、お話聞かせてよ」

ξ '⊿`)ξ「あらあら、おばあちゃんのお話が聞きたいの?」

しょうがないわね、と言って老婆は目をつむる。

そしてゆっくりと、思い出すようにして話し始めた。




ず~っと昔の、あなたの歳の何倍も昔のお話。

おばあちゃんがまだしぃちゃんくらいの歳だったころのお話。

さっきのあなたのみたいにこの丘で泣いている女の子がいました────



ξ ;⊿;)ξ「おかあさん、どうしてツンをおいていっちゃったの?
      ツンのこと嫌いになっちゃったの?」

釣りあがった眉に黒玉のような瞳、その目から大粒の涙を流していた。
目の前には自身の背の丈と同じくらいの小さな桜の木がある。
泣きじゃくる女の子は木に話しかけているように見えた。

( ^ω^)「おっ! お前誰だお? ブーンの場所に何勝手に入ってるんだお」

不意に同い年くらいの男の子が後ろから話しかけてくる。
女の子はびっくりして振り向く。涙を隠すような余裕はなかった。

(;^ω^)「お? おお? な、なに泣いてんだお……
      男は泣いちゃいけないってとーちゃんがいってたお」

それを聞くと涙をすそで拭い、男の子を睨みつけた。

ξ#゚⊿゚)ξ「ツンはおんなのこよ!」

そして右足を男の子の股に向かって蹴り上げた。

(;゚ω゚)「……!?」

ξ#゚⊿゚)ξ「それにここはツンとおかあさんの場所よ! 分かりましたか!?」

( ´ω`)「わ、わかりましたお……」

股間を押さえて悶絶する男の子を足蹴にする女の子、これが二人の初めての出会いだった。



(*゚ー゚)「ツンって子はしぃと正反対の女の子だね」

ξ 'ー`)ξ「ふふふ、しぃちゃん女の子は強くないと駄目よ」

(;゚ー゚)「う、うん」

ξ '⊿`)ξ「……桜の丘で出会った二人はこの出会いがきっかけでたびたび会うようになったの」

(*゚ー゚)「うんうん、それで二人は好き同士になったんだよね」


幼い女の子でも恋のお話は興味津々のようだった。
それでそれで、と催促をするしぃに困った表情を浮かべて老婆はまたゆっくりと話を続ける。


そして二人はこの桜のようにまっすぐとたくましく成長したの

だけど ある日の事だったわ……────



出合った時は子供だった二人も今や高校3年生になっていた。
背も伸びてピッツァ風味に成長したブーンが桜の丘の上に立っている。
その丘の上に向かってゆっくりとした足取りで女子高生が登って来るのが見えた。

( ^ω^)「ツン、遅いお。
       桜を見に行こうって言い出しておいて放置プレイは無いお」

ξ ⊿ )ξ「うん……、ごめんねブーン」

ツンは下を向いたまま小さな声で答えた。
心なしか声が震えているようだった。

(;^ω^)「ツン?どうかしたのかお」

ξ ⊿ )ξ「なんでもないのよ……」

(;^ω^)「なんでもないわけないお、顔が真っ青だお。本当にどうしたんだお?」

ξ ⊿ )ξ「うるさいわね!」

心配そうに顔をのぞきこむブーンをツンは乱暴に両手で押しのけた。
突然の事でブーンはバランスを崩して尻餅をついてしまった。

( ^ω^)「ツン……?」

見上げるとツンがその黒い瞳に涙をためてこちらを睨んでいる。

ξ#;⊿;)ξ「あなたに何が出来るって言うのよ、ブーン?
      何にも出来ないくせにいい加減なこと言わないで!」

ξ ;ー;)ξ「ふふふふ、きっとあたしもお母さんのようになっちゃうんだわ。
      お父さんにいいように使われて、それでぽい……」

ξ ;⊿;)ξ「いやよ!そんなのいやーーー!」

ツンは両手で顔を覆いその場にくずおれた。

( ^ω^)「ツン……」

ブーンはツンのその激しく震えている肩にそっと手を置いた。
ツンは一瞬びくっと身を硬直させたが振り払おうとはしなかった。

( ^ω^) (小さな、いまにも壊れそうなほど華奢な肩だお……)






長い沈黙の時間が流れた……────










(*゚ー゚)「で、おばあちゃん。それから二人はどうなったの?」

ξ;'⊿`)ξ「う、うん。ええとねぇ……」

(*゚ー゚)「?」

ξ;'⊿`)ξ「ぐーぐー」

(;゚ー゚)「? タヌキ寝入りしてないで教えてよ」

ξ;'⊿`)ξ「ええっと、その、あれよあれ。
      その者金色の衣を身に纏いし……ってやつ?」

(;゚ー゚)「それナウシカじゃん。 もしかして忘れちゃったの?」

ξ ⊿ )ξ「……」

(*゚ー゚)「……」








ξ ◎⊿◎)ξ「クケェッーーーー!!」



!? Σ(゚ー゚*ノ)ノ




(*;ー;)「ばばさま、頭壊れちゃった」

ξ '⊿`)ξ「そのほうがええんじゃよ」






ξ 'ー`)ξおばあちゃんと何だっけ? おしまい





この小説は2007年8月8日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:QOQy5XmV0 氏



ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2009/12/31 22:15 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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