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( ФωФ)ロマネスクが十年ぶりにやってくるようです

 
はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




大通りから少し離れた小道の角に、その喫茶店はあった。

喫茶・BOURBON。それが店の名前

扉は一般的な木製。だが表面は磨き上げられて輝き、
またちょうど人の目の高さのところに

営業中

の札がかかっている。

今ドアの前に一人の男が立った。
彼は少し躊躇う様子を見せたがが、ゆっくりとドアノブに手を掛け、力をこめた。



1_20091231221155.jpg



 
カラン・コロンという鈴の音が響き、店内に客の訪れを告げる。

(`・ω・´)「いらっしゃいませ」

喫茶店のマスター、シャキンが客に向かって静かに告げる。

入ってきた客、杉浦ロマネスクは店内を少し見回し、答える。

( ФωФ)「久しぶりである。相変わらずのようだな」

在りし日は客が絶えずいた店内。
しかし今店内にいるのは、彼とマスターの二人。
ただ、それだけだ。

(`・ω・´)「皮肉ですか?」

それに答えず、彼はまわりを見回した。

昔から変わらない、深い色合いの六人掛けカウンター席。
テーブルは三台しかない、小さな店。

だが床を覆う深紅のカーペットにはゴミ一つない。並ぶカウンターやテーブルも又然り。
隅に目立たなく置いてある観葉植物でさえしっかりと手入れされ、枯葉一つ無い。
とても綺麗な店内だった。昔のように。

( ФωФ)「近くに用事があったので久々に立ち寄ってみた。
        もう十年にもなるか」

(`・ω・´)「私も老いました。店もこの通りです」

( ФωФ)「時代には勝てぬか。」

(`・ω・´)「持っていかれました」

彼が出した名前は大手のチェーン店のもので、ロマネスクもよく知るものだった。

(`・ω・´)「若者はもはやこんな店には見向きもしません」

( ФωФ)「…… かもな」

今の社会は常に新しいものを好み、古いものを切り捨てていく傾向がある。
そうしてどんどんどんどん切り捨てた挙げ句、時に後で嘆くのだ

『ああ、なんて大切なものを失ったんだろう』

と。

(`・ω・´)「もはや潰れるのを待つのみです」

( ФωФ)「他人事のようだな」

シャキンは答えない。

( ФωФ)「我輩は先に変わらぬなと言った。それは皮肉でもなんでもない。
        我輩が小説家を名乗りこの街を去りしよりもう十年。
        だが一度たりともここを忘れたことはない。
        昔店のあちこちに漂っていた風格、誇り。人影絶えた今も変わらず残っている。
        先程の言葉は皮肉でもなんでもない。我輩は感激しておるのだ。変わらぬこの店に。
        讃えておるのだ。変わらずにいたお主を」

店内が綺麗なのは単に人が来ないからだけではない。
いつどんな人が来てもいいように、彼が常に心をこめて研いているからだ。

(`・ω・´)「私の店の中では、来た人全てに安らぎを感じてもらいたい。
       そのために最低限必要なことをしているだけです」

寂れてなお店の中に漂うシャキンの強烈なプロ意識。
好ましい。とロマネスクは思う

(`・ω・´)「ご注文を伺……」

ロマネスクが席につくと同時にシャキンはお冷やとお絞りを差し出し、
注文をとろうとするシャキン。
と、そのとき

ガラン! ゴロン! ガラン! ガラン!

入り口のベルが騒々しい音をたてて、五人の客が一斉に入ってきた。

( ^ω^)「おいす――」

ξ ゚⊿゚)ξ「こんにちは」

('A`)「うーす」

川 ゚ -゚)「お邪魔する」

(´・ω・`)「やあ、おじさん。
     ってあれ? そこにいるの、もしかして杉浦さん?」

( ФωФ)「なんと、ショボ坊ではないか。ひさしぶりだな」

( ^ω^)「お知り合いかお?」

(´・ω・`)「うん。昔よく遊んでもらった人で」

( ФωФ)「杉浦ロマネスクである。以降宜しく頼む。」

それを聞いて敏感に反応した者が約二名。

ξ ゚⊿゚)ξ「杉浦?」

川 ゚ -゚)「ロマネスク?」

静寂。そして


ξ*゚⊿゚)ξ川* ゚ -゚)「キャアアアアアア―――――!!!!!!」

爆発した。

(;ФωФ)「お、おぅ?」

たじろぐロマネスク。それに詰め寄る機関銃二挺(名称、ツン&クー)

ξ*゚⊿゚)ξ「も、もしかして『虚弱探偵人生オワタの大活躍』の作者の杉浦ロマネスクさん?」

川* ゚ -゚)「『流石な双子の流石事件簿』の(ry」

(;ФωФ)「い、いかにも我輩がその杉浦ロマネスクである」

ツン、クー再び沈黙。そして……
もう一発

ξ*゚⊿゚)ξ川* ゚ -゚)「キャァ(;^ω^)「させんお!!」

慌ててツンの口をふさぐブーン。クーのほうはドクオに任せる。
その手を強引に振り払い烈火のごとく怒り狂う阿修羅二名(名称・ツン、クー)

ξ#゚⊿゚)ξ「何するのよブーン!!」

川# ゚ -゚)「ドクオもだ! 事と次第によればこのバールのようなもので……」

(;^ω^)「いくら何でも失礼杉だお!
      後クーはキャラ変わりすぎだお!怒られちゃうお!」

(;'A`)「怒られるって誰にだブーン! とにかくおまえら全員落ち着け!」

(;´・ω・`)「そ、そうだよ。そ、そうだおじさん。紹介するよ、みんな僕の友達の」

( ^ω^)「ブーンですお!!」

ξ*゚⊿゚)ξ「ツンです! え、えっと昔っからファンでした!!」

川* ゚ -゚)「クーといいます。よ、よかったらサイン……」

(;'A`)「おまえらいい加減自重しろ!
    えっと、ドクオです。今北高校二年野球部所属です」

( ФωФ)「今北高校野球部? おお、今年甲子園に出ていた」

( ^ω^)「ドクオはウチの頼れるエースですお」

('A`)「んで、ブーンは四番」

ξ ゚⊿゚)ξ「私とクーはマネージャーです」

( ФωФ)「それはそれは見事であるな。
       ところでショボ。お主は?」

(´・ω・`)ショボーン

クーが慌てて言う

川;゚ -゚)「彼も野球部なんですが、事情があってベンチ入りできなかったんです」

(#^ω^)「ちょっと不幸な事故がありましてだお。
       本当はショボがスタメンになるはずでしたお」

ブーンの言葉に少し引っ掛かりを感じたロマネスク。
だが、気を取り直しショボに声をかける。

( ФωФ)「そうか、よく分からぬがそれは残念だった。
        その時の悔しさを殺さず、バネにして一層励むがよい。」

(´・ω・`)「わかってます」

ξ ゚⊿゚)ξ「大丈夫ですよ。」

ξ ゚ー゚)ξ「大事な試合でメッタ打ちされて、いつまでもウジウジ泣いてた
       どこかの元ピッチャーさんとは違いますから。
       ね、ブーン?」

(;^ω^)「それはできれば記憶の中から永久に消し去って欲しいですお。」

川 ゚ -゚)「まぁ許してやれ。あのときツンは本当に誰よりも心配してたんだぞ」

ξ 〃⊿〃)ξ「ちょ、ちょっとクーやめてよ」

(´・ω・`)「ξ ;⊿;)ξ『どうすればまた元気になってくれるのかな』」

('A`)「ξ ;⊿;)ξ『ブーンがまた元気になってくれるためならなんだってするのに、
           私、何にもできない』」


ξ# ⊿ )ξ (´・ω・`)('A`)「「あーしにてー」」



~しばらく、音声のみでお楽しみください~


オマエ! ブットバスゾ
スイマセンゴメンナサイユルシテ
オソイ! ムエイ、イッセン!
ギャア!
マダマダ! ハジケロ!
ウゴァ!!
アノ、ツンサン。モウソコラヘンデ
ジャマナンダヨ!
モルスァ!!!
トドメ! タエレルモノナラ、タエテミロヨ!
ギャアアアアアアアア!!!!



ξ ゚⊿゚)ξ「楽しかったよ」

川 ゚ -゚)「どこかで聞いた覚えのある台詞だな」

(メメ^ω^)「っつーかその鉄パイプはどこから持ってきたんだお」

(;ФωФ)「と、ところでお主等今日は部活はどうしたのだ?
       まだ四時になっておらんから、終わったわけではなさそうだが」

処刑された罪人(←('A`)、(´・ω・`))の方を心配そうに見ながら、ロマネスクは話を変えようとする。

ξ ゚⊿゚)ξ「今週はテスト期間なんです」

( ^ω^)「みんなで勉強会だお」

川 ゚ -゚)「まあ君の特訓会になるだろうがね」

(;^ω^)「おっおっお」

( ФωФ)「ほう、それは感心である」

ロマネスクは少し考え、

( ФωФ)「ふむ。お主達さえよければ我輩も仲間に入れていただきたい」

ξ*゚⊿゚)ξ川*゚ -゚)「「いいんですか!」」

(;ФωФ)「あ、ああ。我輩すでに用事をすませて暇なのでな。
        一人でぶらぶらするより何倍も有意義であろう。」

( ^ω^)「助かりますお。ショボ達もきっと喜ぶお!!」

(`・ω・´)「席は一番奥にしましょう」

( ФωФ)「賛成である。
        と言うかいたなお主。すっかり忘れていたぞ」

(`・ω・´)「会話に入れませんでした。不覚です」

( ФωФ)「我輩もここまでgdgdになるとは予想できなかったぞ。」

すでに女性陣二人は奥の席にいき準備をはじめている。
取り残されたブーンはぼろクズ二つをカウンター席の脇に引っ張っていった。

彼らを見ながらロマネスクはシャキンにのみ聞こえるよう呟く。

( ФωФ)「なかなか面白い連中ではないか。常連か?」

(`・ω・´)「いつもこんな感じです」

( ФωФ)「ちゃんとどこかにお主を理解するものはいる」

(`・ω・´)「……懐かしい言葉ですね」

同じ言葉を十年前にシャキンは言った。
小説家として芽が出ず苦しみ藻掻いていたロマネスクに。

( ФωФ)「ずいぶんと励まされたものだ。」

その言葉と、シャキンのブレンドコーヒーを糧に努力し続けたロマネスク。
それが実り、とある新人賞をとったロマネスクは、意気揚々と上京していったのだ。

( ФωФ)「十年間一度も来れず申し訳なかったな。」

(`・ω・´)「売れっ子となると色々忙しいと聞きます。」

( ФωФ)「確かに。だがそれは言い訳にすぎぬ。」

ロマネスクは罪を告白する罪人のように、下を向いて続けた。

( ФωФ)「さっき我輩はお主が変わらずいたことに感動したといったな。」

( ФωФ)「だが本音は少し違う。」

淡々と言葉を紡ぐロマネスク。シャキンは無言。

( ФωФ)「古いものがどんどん飽きられ、不必要の烙印を受け捨て去られていく世の中だ。
        我輩も、捨て去られかけたこともあるし、捨て去られた同業の姿をも見てきた。
        告白しよう。正直、この場所はもう消え去っていると思っていた。」

ロマネスクの独白は続く。その声が震えているように感じられるのは、ただの錯覚か。

( ФωФ)「この場所を必要とする人間は我輩一人ではない
        それがただ単に嬉しかった。それだけだ」

( ФωФ)「ここは我輩の作家としての原点。
        少なくとも我輩が物語を紡げなくなるまでは、この場所は残っていてほしい。
        これからは我輩もちょくちょく来るつもりだ。」

実は今度近くに引っ越すつもりなのだ。
そう呟くロマネスクは満面の笑みだった。

それに釣られたようにシャキンはほんの少しだけ微笑む。
それは在りし日のことを思い出してのことだろうか

やがてただ一言言った。

(`・ω・´)「ご注文は」

2_20091231221155.jpg












この小説は2007年7月28日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:XaQgIDgVO 氏
作者がお題を募集して、それを元に小説を書くという形式のものです


お題
・喫茶店


ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2009/12/31 22:12 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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