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/ ,' 3荒巻は王を見るようです


168 :/ ,' 3荒巻は王を見るようです:2008/08/14(木) 13:18:04.06 ID:NDd6ge0HO

 この前、世界に。
 田中と名乗る王が現れた。


――/ ,' 3は王を見るようです





171 :/ ,' 3荒巻は王を見るようです:2008/08/14(木) 13:20:40.99 ID:NDd6ge0HO

(゜3゜)「荒巻さーん、ちょっと来てー」

/ ,' 3「何でしょうか、田中様」

 その王が現れてから、世界は狂った。

(゜3゜)「コップが一人でに動いて……」

/ ,' 3「こぼしただけでは」

(;゜3゜)「……そ、そういうことにしておくか」

 ニートは職業を探し、

/ ,' 3「洋服の方は大丈夫ですか?」

(゜3゜)「そっちは無問題」

 スイーツ(笑)は文学に目覚め、

/ ,' 3「そちらの本は?」

(゜3゜)「え、これ? 平気だよ」

 朝刊は夕方に届くようになった。

/ ,' 3「いえ、どんな本を御読みになっていらっしゃるのかと……」

(゜3゜)「あ、そっちね。
     普通の本だよ本」



172 :/ ,' 3荒巻は王を見るようです:2008/08/14(木) 13:21:50.05 ID:NDd6ge0HO

 私、荒巻は何故かそんな王に仕えている一人だった。
 いつだったか、家でのほほんと死を待つだけの私を、彼がこちらに連れて来たのは。

 私よりも数倍は若く、二十歳くらいしか無さそうな王は、いつもこの世界を恐怖に陥れた者とは思えない行動をとっている。


(゜3゜)「荒巻さん、荒巻さーん」

/ ,' 3「はあ……なんでしょう」

(゜3゜)「いやさ、今度ウォータースライダーに鮭を流してみようかと思って」

/ ,' 3「かしこまりました」

(;゜3゜)「あ、待って待って! 冗談! 冗談だから!」

/ ,' 3「これは大変失礼しました」

(;゜3゜)「はあ……」


 王、という彼の実態は側近の私でも深く知っている訳では無く、何故彼一人で世界を支配出来たのかは私には全く分からなかった。
 同時に何故私を側近に選んだのかも。




173 :/ ,' 3荒巻は王を見るようです:2008/08/14(木) 13:22:41.30 ID:NDd6ge0HO

(゜3゜)「あ、そういえばさ」

/ ,' 3「?」

(゜3゜)「俺爺ちゃん居るって前言ってたの覚えてる?」

/ ,' 3「ええ、とても良い方だと」

 私には孫が居た。
 けれど娘が夫と離婚してからはぱったりと連絡が途絶え、それからはどこに行ったのかも分からなかった。

(゜3゜)「俺の爺ちゃんはさ、俺がこう……王になった事を知ってるんだけど、あんまり喜んでくれないんだよね」

/ ,' 3「はあ……」

(゜3゜)「昔約束したんだよ、世界を俺の物にするって」

『大きくなったら、世界を僕の物にして、お爺ちゃんと一緒にお城に住むんだ!』

 いつか孫が同じ事を言っていた様な気がして。
 私は少しだけ笑った。

/ ,' 3「大丈夫です、きっとその方はお喜びになっているでしょう」

 王は、一度黙って、そして。




174 :/ ,' 3荒巻は王を見るようです:2008/08/14(木) 13:23:17.29 ID:NDd6ge0HO

(゜3゜)「そういう事に、しておくか」


 そう、呟いた。


――/ ,' 3は王を見るようです 終わり

 





175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/14(木) 13:24:02.59 ID:NDd6ge0HO

お題: 荒巻 / 鮭 / ウォータースライダー

>>170
こっちこそタイミング悪くてごめんなさい


[ 2008/08/14 18:32 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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