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ノパ⊿゚)は連れて帰るようです


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




 私は「無」から造られた。

 名は無い。

 だがある人はこう呼んでくれた。


 素直な熱血バカ


   素直ヒートって




20070718052621.jpg


 
ノハ ゚⊿゚)「さぁクー!今度こそ追い詰めたぞ!」

川 ゚ -゚)「追い詰めたか……それはどうかな?」

 廃ビルが連なるの狭い道へと追い込んだが、クーは気にも止めていなかった。
 自分がこれから殺されるというのに、落ち着いている。
 これが素直クールか……

川 ゚ -゚)「逃げ場がなかったら作ればいい、こんな風にな」

 クーは右側にある廃ビルに右手を向けた。
 極限のエネルギーの集合体が静かに手から放たれる。

ノハ;゚⊿゚)「んな!?」

 ドゴォ、という音と共に廃ビルがこちらに倒れてくる。
 私の自慢の脚を使って後ろに大きく跳ぶ。
 倒れたビルの残骸と砂埃が視界と動きを封じる。

 だが悠長なことはしていられない。
 クーを野放しにしてはいけないのだ。
 瓦礫を避け、舞う砂埃の中で目を凝らす。

 しかし、そこにはクーの姿はなかった。

ノハ;゚⊿゚)「また……逃げられた」

 これで何度目だろう。
 追いかけても追いかけても、最後には必ず逃げられてしまう。

 クーはいつも私の一歩も二歩を先に行く。
 能力面でもそうだった。
 精神面でも上だ。

ノハ ゚⊿゚)「それでも私は諦めたりしない!」

 いつか、いや、今すぐクーを止めてみせる。
 それが私の最後の使命だ。




从 ゚∀从「これで、よし」

 ようやく完成した、完全なる人造人間。
 人間となんら遜色ない。
 視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚、第六感までも備えた。

从 ゚∀从「起きろ、俺の人造人間どもよ!」

 ハッチを開けるためのボタンを強く押した。
 プシュー、と開く音が三つ同時に鳴った。

lw´‐ _‐ノv「……」
川 ゚ -゚)「……」

 顔がシュールな人造人間とクールな人造人間がその姿を現した。
 名前は……もう一人のを見てから決めよう。
 が、その一人がなかなか出てこない。

从 ゚∀从「あ?ぶっ壊れてんのか?」

 よく見たらハッチが開いていない。
 さっきは音だけだったか。

从;゚∀从「せっかくカッコよく登場させようとしたのに
       おい、少し待ってろよ」

 無理やりこじ開けようとしたが、いかんせん重い。
 こりゃドースル。
 ならこの二人に手伝ってもらおうかと思った時、ハッチが吹き飛んだ。

ノハ ゚⊿゚)「こんちゃー!っす!」

从;゚∀从
从 ゚∀从
从゚∀゚从

ノハ ゚⊿゚)「こっちみんなwwwww」

 こんなの造った覚えが無いぞ?
 それに何だこのテンションの高さは?

ノハ ゚⊿゚)「ええと、誰アンタ?」
ノハ ゚⊿゚)「アンタ髪長すぎ、切れ!」
ノハ ゚⊿゚)「てかこの部屋暗いぞ!汚いし!」
ノハ ゚⊿゚)「そこの面白い顔!新幹線で売ってるアイス買って来い!」
ノハ ゚⊿゚)「あとそこのクールぶってるの!フランス行って本場のエビアンを汲んで来い!」

lw´‐ _‐ノv「……」
川 ゚ -゚)「……」


 これは失敗作……か?
 まさか、この俺が失敗するはずが無い。

从;゚∀从「よぉ、そこの元気な娘」

ノハ ゚⊿゚)「何だ!?その前にここを掃除するぞ!」

从;゚∀从「ちょ、だぁぁぁぁ!お前それ壊すな!
      それもダメだって!ってか散らかしてんじゃねぇ!」

ノハ ゚⊿゚)「うぉぉぉ!掃除だぁぁぁ!」

从;゚∀从「やめろぉぉぉぉぉ!」

 その後も暴走する3号機を必死に押さえ込んで、
 なんとか破壊を防いだ。

川 ゚ -゚)「……ふん」

lw´‐ _‐ノv「……米」




 それから半年が過ぎ、
 造った人造人間達に名前をつけた。

lw´‐ _‐ノv 素直シュール
川 ゚ -゚)   素直クール

 そして……

ノハ ゚⊿゚)   素直ヒート

 彼女達は誠実で、命令したことは反抗せず、
 きちんと働いてくれる。
 だから「素直」にした。

 下の名前は外見から判断してつけた。
 我ながら傑作。流石は天才。

从 ゚∀从「おいクー。後で肩を揉んでくれ」

川 ゚ -゚)「わかりました。
     この洗濯物が片付き次第すぐに」

从 ゚∀从「よろしくな。あとシュールに
      そろそろ飯の支度しろって言っておいてくれ」

川 ゚ -゚)「はい」

 俺はこの生活に満足していた。
 親のいない、孤独の生活が一転、賑やかになったのが楽しかった。
 何気なく学んだ知識で造り上げたこいつらを、
 俺は本当の家族みたいに過ごしていた。


ノハ ゚⊿゚)「ただいま!買い物終了!」

从 ゚∀从「……ドア、直せよ?」

 玄関のドアがいつぞやのハッチみたいに吹き飛んだ。
 ヒートは姉妹とすると三女なのは間違いない。
 すると長女はなんでもこなすクーだな。
 シュールは次女って気がする。

从 ゚∀从「なぁヒート?」

ノハ ゚⊿゚)「なんでしょーか!?」

 ヒートの方へ顔を向けると、
 すでにドアは修復されていた。
 
从 ゚∀从「いや、なんでもねぇ。
     シュールが飯作ってるから手伝って来い」

ノハ ゚⊿゚)「了解です!」

从 ゚∀从「……」

 腕を回しながら走るヒート。
 一体何ができるのやら……

川 ゚ -゚)「ハイン様」

从 ゚∀从「クーか。そういや肩揉んでくれって頼んだったな」

 心なしか、クーの表情に曇りが見えたのは気のせいだろう。
 クーの上手すぎるマッサージに俺は次第に眠っていってしまった。

川 ゚ -゚)「……」


「ハイン様!ハイン様!起きろぉぉぉぉぉ!」

从#゚∀从「うっせーな!人が気持ちよく寝てる時に!」

 強烈な雄たけびに起こされた。
 目覚まし時計かこいつは。

ノハ ゚⊿゚)「食事の用意が出来ましたよ!」

从 ゚∀从「今日は何だ?」

lw´‐ _‐ノv「……米」

ノハ ゚⊿゚)「に米をぶっかけたご飯かけご飯です!」

从#゚∀从「それじゃ唯のご飯だろ……」

 食卓にはご飯にご飯をかけたご飯があった。
 せめて白米と玄米を使えよ。

从#゚∀从「とりあえずヒートは後で部屋に来い」

ノハ;゚⊿゚)「えぇぇぇぇ!?シュールは!?」

lw´‐ _‐ノv「……」

从#゚∀从「シュールはいいんだよ。てめぇだよ!」

ノハ;゚⊿゚)「理不尽です!?」

从#゚∀从「俺に聞くんじゃねぇ!」

川 ゚ -゚)「はい、どうぞお召し上がりください」

从#゚∀从「KO☆RE☆HA!福神漬けだろ!」

lw´‐ _‐ノv「……上手い」

从#゚∀从「お前らも後で部屋に来いや!」


 こんなコントみたいな会話が毎日続いている。
 最初はヒートがやられて、それにシュールとクーが乗ってくる。
 本当に姉妹みたいになってきた。

 俺は、こいつらの親か……
 まだ23なんだけどな……


川 ゚ -゚)「おいシュール」

lw´‐ _‐ノv「……?」

川 ゚ -゚)「お前に、頼みたいことがある」

lw´‐ _‐ノv「……」




ノハ ゚⊿゚)「ハイン様ー!?」

 私達が作り出されてちょうど一年。
 その日は何故か屋敷全体が不気味に静まり返っていた。

ノハ ゚⊿゚)「クーもシュールも何処だー!?」

 中庭にも研究室にもいない。
 一体何処へ行ったのだろう。

ノハ;゚⊿゚)「まさか……寝坊した私の罰として
      置いてけぼりとか!?」

 ガックリと肩を落とし、私が何回も強制的に行くことになる、
 ハイン様の部屋の扉の前まで来た。

ノハ ゚⊿゚)「ヒートです!入りますよ!」


 ようやく静かに開けられるようになったドアからは、
 血の臭いが部屋を充満していた。



 言葉を発するより体が動いた。
 部屋は荒らされてはいない。
 物取りじゃないのは断定できる。
 なら狙いは……


ノハ ゚⊿゚)「ハイン様!」

 部屋の奥にハイン様が壁にもたれかかっていて、
 今にも絶命しそうだった。


从メメ-∀从「へ、その声はヒートか……」

ノハ;゚⊿゚)「これは……とにかく血を止めないと!」

从メメ-∀从「そんな、ことは……どうでもいい
        それよりヒート。お前に頼みがある」

 血まみれの手を私の肩に乗せる。
 そして、こう呟いた。

从メメ-∀从「俺を、研究室に連れてけ」

ノハ;゚⊿゚)「はっ!?何を言っているんですか!?
      ハイン様は下腹部からの出血が酷いんですよ!?」

从メメ-∀从「うるせぇ、早くしろ……」

ノハ;゚⊿゚)「しかし!?」

从メメ#゚∀从「早くしろ!お前を失いたくねぇんだよ!」

 怒号を上げたハイン様は血を大量に吐き出した。
 失いたくない。
 何のことだかサッパリだった。


ノハ ゚⊿゚)「……わかりました。私の背中に乗ってください」

从メメ-∀从「わりぃな……」


 私はハイン様を背負って部屋を飛び出した。
 衝撃がないように、しかし、素早く研究室へ運んだ。

从メメ-∀从「……」

 研究室に着いてすぐ、私は手術台へと乗れと命令された。
 ハイン様はコンピューターで色々と設定をしている。

ノハ ゚⊿゚)「あの、ハイン様。何をするつもりですか!?」

从メメ゚∀从「これからお前を改造する」

 思考回路をフル活用しても答えが見つからなかった。
 改造?何のために?


从メメ゚∀从「落ち着いて聞いてくれ。
       俺がこうなったのはある二人にやられたんだ」

ノハ ゚⊿゚)「ふた……り!?」

 すぐに浮かび上がるシュールな顔とクールな顔。
 しかし、あの二人が何故?
 疑問が尽きない。


从メメ゚∀从「隠しても意味は無い。犯人はクーとシュールだ」

 黙って耳にする。
 左手が震えているのがわかった。

从メメ゚∀从「凶悪な戦闘力だったよ。パワー、スピード
       人間はおろか戦車だって一捻りだ
       多分、シュールがクーを改造したんだろう
       シュールは元々、そうゆうのが得意だったからな」

ノハ ゚⊿゚)「でも、ハイン様を襲う理由がわかりません!」

从メメ-∀从「クーが言っていた。
       『私達はあなたの子だ。だから私達は自立する』
       ってな……つまり一人間としての考えだ」

 それでも、子が親を殺そうとするなんて。
 シュール、クー何で……

从メメ゚∀从「そこで、最後の手段としてヒートも改造することにした。
       あの力を止めるには、ヒートしかいないと俺は思う。
       新しい、人造人間を造るにも時間が無い。
       でもお前が嫌だと言うなら……」

ノハ ゚⊿゚)「……わかりました。
     私がクーとシュールを止めます」

从メメ゚∀从「……よし、電源を落とすぞ」

 ハイン様が私のメインプログラムのスイッチを切ろうと、
 再びコンピューターの所へ向かった。

 意識が飛ぶ瞬間、か弱い声で聞こえた。



  「今まで、ありがとう
   そして、さようなら」




ノハ ゚⊿゚)「ハイン様?」

 意識の戻った私は体を起こした。
 そこには電源を入れたままのハイン様の亡骸があった。

ノハ ゚⊿゚)「……ハイン様、あなたからもらった新しい命。
     大事にしていきます」


从メメ-∀从


 暖かい顔つき。
 これが母親というものかな。
 私のお母さん。

 ハイン様の冷たい体を抱きかかえ、屋敷の庭に埋葬した。

ノハ ゚⊿゚)「これから、どんなことが起こるかわからないけど
     必ず、あのバカ二人を連れて帰ってきます!」

 心の奥が何故か痛い。
 ズキズキと、痛みが苦しみに変わってきた。


ノハ ゚⊿゚)「もし、無事に全てが終わったら、
      また帰って来たら、その時は……」

 苦しみが一気に勢いづく。
 自分でも不思議な感覚だった。


ノハ ;⊿;)「アナタをお母さんって呼んでいいですか!?」


 頬に伝わって雫が地面に落ちた。
 初めて涙を流した。
 応えはまだ返ってこない。

 涙を拭いて、またいつもの私に戻る。
 熱く、元気な私に。


ノハ ゚⊿゚)「いってきまーす!!」




川 ゚ -゚)「何故、私はハイン様を殺したんだろうか?」

lw´‐ _‐ノv「……」

川 ゚ -゚)「全てを壊したい、殺したい、無くしたい。
     そんな感情が急に脳に入り混じっていた」

lw´‐ _‐ノv「……来た」

 

ノハ ゚⊿゚)「シュール、クー。見つけた!」

 夜空に輝く星空の下に二人の姉がいた。
 隙を伺いながら歩み寄る。


川 ゚ -゚)「ヒート、鬼ごっこにはもう疲れたろ」

ノハ ゚⊿゚)「まぁな!二人が逃げなきゃいいんだけどね!」

川 ゚ -゚)「私は自立したかっただけだ。
     何も縛られない、何もかも自分で手に入れるため」

ノハ ゚⊿゚)「そんなことで、おk……ハイン様を殺したのか!?」

川 ゚ -゚)「ああ。だがあの時間は楽しかった。
     ただ、私の心が満足しなかったのだ」

lw´‐ _‐ノv「……クー」

ノハ ゚⊿゚)「シュール……アンタは何を考えてる!?
     クーを改造して、クーがハイン様を殺そうとしたときアンタは何していた!?」


 その時、わき腹に激痛が走った。
 クーが初めて私を攻撃した。

川 ゚ -゚)「……コロス」

ノハ;゚⊿゚)「ケホ…クー!?どうしたんだ!?」


 なんとか体勢を整える。
 クーの雰囲気が違っていた。
 生きている意思が無くて、それなのに殺気を放っている。

川 ゚ -゚)「……キエテナクナレ」

 クーがあの廃ビルを壊したように、
 手のひらを私に確実に向けていた。

ノハ;゚⊿゚)「まさか!?」

 エネルギー波は私がいたところを超高速で、
 移動していった。
 咄嗟の判断で上空へ回避した。


lw´‐ _‐ノv「……ヒート」

 シュールが私を睨む。
 その眼はクーよりも冷め切っていて、
 背筋が凍りつきそうになる。

ノハ;゚⊿゚)「お前か……全てはお前か!?」

川 ゚ -゚)「……」


 気配を感じた。
 もう一人、冷たい眼を持つ人の気配が。



lw´‐ _‐ノv「……終わりだよ」

 その声が耳に残ったまま、
 私は地面に叩き落された。


ノハメメ-⊿-)「……」

川 ゚ -゚)「……」

lw´‐ _‐ノv「……殺さなくていい。
       もう少し、生かしておこう……
       この世界を、手に入れるまで……ね?」

川 ゚ -゚)「……」




ノハメメ-⊿-)「……クー」







ノハ ゚⊿゚)は連れて帰るようです

     END





この小説は2007年7月12日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:Q8RKhxba0 氏



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[ 2009/12/31 13:55 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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