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( ^ω^)は帰るようです


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




('A`)「よっしゃ、はじめるぞ。
   覚悟はいいな、お前ら」

( ^ω^)「もちろんだお」
(´・ω・`)「問題ないね」
( ゚∀゚)「早く始めろよてめー」

('A`)「おし、じゃあいくぜ……!」


('A`)「王様だーれだ♪」


ここはオタクの聖地アキハバラのとある居酒屋。
集った酒飲み共は、4人。
ブーン、ドクオ、ショボン、ジョルジュ。
男だけで王様ゲームに興じる姿は滑稽でさえある。

( ^ω^)「ちょwwwwwwまた外れかおwwwwww」

(´・ω・`)「お、どうやら僕が王様のようだね」

( ゚∀゚)「ちくしょー、てめー何度目だよ……」

('A`)「……ちっ、しゃあねぇな、なんなりと命令してくれよ」


4人は同級生だ。
VIP高校を卒業し、それぞれが違う道を歩み始めてから6年。
久しぶりに再会を果たした一行は、盃を片手に話に花を咲かせた。


(´・ω・`)「そうだね、もう王様も7回目だし趣向を代えようか」


(´・ω・`)「2番の人が、母校に帰る」



('A`)「……は?」

( ゚∀゚)「ねーよwwwwwww面倒すぎだろwwwwww」

(´・ω・`)「悲しいけど、王様の命令は絶対なのよね」

( ^ω^)「やべえwwwww僕2番だおwwwwwww」

(´・ω・`)「ブーンか、ちょうどいい。
      明日9時の便で学校に直行ね。命令だから」

(;^ω^)「ちょ、mjd?」

(´・ω・`)「僕は本気だよ」


何言ってんのこいつ……という思いが胸に浮かぶが、

('A`)「王様の命令は絶対だよなwwwwwwwww」

( ゚∀゚)「だよなwwwwww頑張れよwwwwww」

(´・ω・`)「それじゃ頼むよ。あ、旅費はブーン持ちだから。」

(;^ω^)「(こいつら……)」


観念せざるを得ないようだ。


(;^ω^)「つーかお金がやばいお。電車賃払ったらそこで終了だお」



20070706062310.jpg



( ^ω^)「おー、帰ってきたおー」


命令どおりに故郷にやってきたブーンは母校まで歩いていった。
変わらない町並みを眺めながら、学生時代に思いを馳せる。

( ^ω^)「懐かしいお……」

命令で来たものの、何だかんだで故郷はいいものだ。
この景色、この匂い、この青い空。
全てが色あせることなく思い出のまま残っている。


( ^ω^)「変わったのは僕だけかお……」

ブーンは高校時代のことを思い出した。
あの頃は純粋で、夢を追いかけ続けていた。
それが今ではただのしがない会社員として暮らしている。
昔感じた「ときめき」のようなものは、もう残っていない。


( ^ω^)「到着だお!」

目の前の自らの母校を感慨深く見上げた。

(;^ω^)「なぜか緊張してしまうお。何という威圧感……」

懐かしい反面、少し遠慮してしまう自分がいた。
何というか、懐かしさと恥ずかしさが入り混じった気持ちだ。


( ^ω^)「……まあ日曜でよかったお。校舎には誰もいないはずだお」

意を決して校舎内へと入って行った。
6年ぶりに母校に足を踏み入れ、少し照れくさくなる。


(*^ω^)「おおおおお!この落書きまだ残ってるお!」

玄関の壁に描かれたドクオの似顔絵を見つけた。
絵の得意なショボンが描いた物だ。


( ^ω^)「まだまだあったはずだお!ちょっと探してみるかお……」


昔、ショボンは自分たち4人の落書きを校舎内のどこかに描いていたはずだ。
それがどこだったか――――――思い出しながら廊下を歩いていった。


( ^ω^)「とりあえず教室に行ってみるお!」

4人全員が同じHRに揃ったのは3年の時。
あるとすれば3年時の教室だろう。

(;^ω^)「ねーよwwwwwwwwwww」

と思ったら無かった……。


(#^ω^)「こうなりゃショボンのいた教室虱(しらみ)潰しに探していくお!」

( ^ω^)「ここにもなしかお……」

ショボンが2年の時の教室を探してみるが見つからない。

( ^ω^)「2年の時は僕とショボンは別のクラスだったお……」

ブーンがショボンとHRが同じだったのは2度。
3年生の時と、1年生の時。
――――そう言えばショボンと出会ったのは1年の時だった。


( ^ω^)「………あったお!」

ようやく1年の時の教室で発見できた。
ばれないように本棚の裏に描かれたショボンの顔。
その顔はどこか笑ってるように見えた。


( ^ω^)「あとは僕とジョルジュの落書きだお!」


ジョルジュの似顔絵はすぐに見つかった。
「う~トイレトイレ」と駆け込んだ先に偶々それはあった。
そのトイレの壁に描かれたその顔はいつ見ても変態だ。
そんな変態さも、今は社会人ということもあって露わにすることは少なくなってしまった。
昔は、あんなにバカのようにふざけあっていたのに。


( ^ω^)「あとは僕のだけだお」

最後に残った自分の落書きを探しに校舎内を歩き回る。
教室、理科室、保健室、音楽室。
どこまでも続きそうな廊下を一人歩き続けた。


( ^ω^)「見つからNEEEEEEEEEEEE!!!!!!」

(;^ω^)「……あとは、屋上かお」


学生時代、屋上は僕らのランチタイムの特等席だった。
行くまでが面倒な屋上に好んで行くような生徒は僕たちだけだった。
持ち寄った弁当や学食のパンを食べながら、くだらない話をしていた。
あの時間は本当に楽しかった。
昼休みの40分が、あっという間に過ぎていったのを覚えている。


( ^ω^)「…………お?」

屋上へ続く階段を上る前に、ふと足を止める。

( ^ω^)「あったお!」

階段の1段目の床に描かれた落書き。間違いなく自分の似顔絵だ。
今と変わらない笑っている顔。
でも、どこか今よりも嬉しそうに笑っている気がした。


(;^ω^)「これで全部だお……こんなことに時間を潰してしまったお。
       ――――――お?横に何か書いてあるお?」

よく見ると、落書きの隣には矢印が描かれてあった。
その矢印は階段の先を示している。
…………上れ、ということだろうか

( ^ω^)「まあせっかくだし、最後まで付き合ってみるお」

空へと続く階段を一歩一歩上っていく。
昔よく上った階段なのに、どこか新鮮な気持ちになる。


上りきった先で、また落書きを見つけた。



( ^ω^)「お?こんな落書きあったかお?
       それに……何か文字が書いてあるお」

見たこともない落書き、そしてその下に書かれた文字に目を向けた。


( ^ω^)「…………」




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

(´・ω・`)
やあ、ようこそ大人の世界へ。
君のことだから、高校に来たら落書きを探すと思って細工をしたよ。
この落書きを見つけたということは、君は階段を上ってきたんだね。
さて、君が今上ってきた階段は言うならば「大人の階段」だ。
うん、13段の階段だけどね。縁起が悪いのは気にしちゃいけない。
君はこの階段を上るまでに、いろんなものを見たはずだ。
変わらない町並み、変わらない校舎の雰囲気。
そして君はこう思ったはずだ。「ああ、変わったのは自分だけだ」って。
だけど君にも変わらないものがあるはずだ。
さあ、扉を開けて見てみるんだ。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



( ^ω^)「(ショボン……どういうことだお?)」


突然のことに驚きを覚えながら、ブーンは指示通り扉を開けた。


('A`)「よう、遅かったじゃねえか」

( ゚∀゚)「落書き探すのに何時間かかってんだよwww」

(´・ω・`)「ようやく来たね、待っていたよ」


そこには……そこには皆がいた。


(;^ω^)「ちょ、どういうことだお!?」


(´・ω・`)「最近、君は自分に悩んでいたようだからね。
      昔の君はもっと心の底から笑っていた。君は変わってしまった。
      思い出してほしかったんだよ、君にも変わらないものがあることを。
      だからこうして一芝居打ったというわけさ」


(;^ω^)「…………」


(´・ω・`)「君は、確かに変わってしまった」

(´・ω・`)「もちろん、僕たちも昔とは変わってしまったよ」


(´・ω・`)「だけど、僕たちの友情は変わってしまったかい?」


そう言うとショボンは鞄からパンを取り出し、それを渡しながらブーンに微笑んだ。




(´・ω・`)「さあ、昼食にしようか」






             おわり






この小説は2007年7月4日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:qygQVXE20 氏
作者がお題を募集して、それを元に小説を書くという形式のものです


お題
・王様ゲーム
・学校の階段
・アキハバラ


ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2009/12/31 13:47 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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