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( ^ω^)ブーンはお弁当屋さんのようです


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




( #^ω^)「まったく嘆かわしい事この上ないお!」

ブーンは新聞を読みながら叫んだ。

( #^ω^)「ゆとり教育のせいで子供たちの学力は低下する一方だお!」

新聞を閉じると荒々しく休憩所の机に叩きつける。

( #^ω^)「子供たちの学力低下を食い止めるために、僕にも何かできることはあるはずだお!」

拳を力強く握り締め、決意を固めるブーン。
その時、力みすぎて屁が出たのは僕らのだけの秘密にして欲しい。

( #^ω^)「日本の未来は僕が救ってみせるお!!」

そう高々と宣言したところで休憩所の扉が開く。

('A`)「てんちょー!もうすぐ開店時間っすよーー!」

( ^ω^)「わかったおー!!」




( ^ω^)『いらっしゃいませ!ブーン弁当へようこそ!!』('A`)





20090406221047e9a.jpg

 
('A`)「ふー。昼のピークも終わりっすねー」

時刻は午後2時。昼のピークを終えて一段落着いたところでバイトのドクオがため息を漏らす。

( ^ω^)(しかし、一介の弁当屋の店長ごとき何が出来るんだお?)

朝からそんな事を考えながら店頭に立つブーンの前を、
学校帰りの女子高生が会話をしながら通り過ぎる。

(*゚ー゚)「今日の国語のテスト難しかったねー」

('、`*川「ホント、四字熟語なんてわかんないよー」

(*゚ー゚)「普段、つかわないもんね」

テスト期間の為か、いつもより早い時間のご帰宅の様子だ。

(*'A`)「フヒヒヒwww女子高生っていいっすねwww」

( ^ω^)「それだおーーーー!!!」

Σ('A`;)「へっ?」

( ^ω^)「ドックン、ちょっとここを任せるお!!」

そういうとブーンは奥に引っ込んだ。

Σ('A`;)「ちょ、おれの休憩は?」

店頭にはドクオが一人残された。






20分後、ブーンは一枚のポスターを持って出てきた。

( ■ω■)「じゃ、これ張っといて」

('A`;)「てんちょー、そのサングラスは?」

( ■ω■)「ポスターといえばタモ○さんに決まってるお」

('A`)「そんな小ネタはいりません」

( ^ω^)「正直すまんかったお」

('A`)「で?このポスターは?」

( ^ω^)「新商品のアイディア募集のお知らせだお」


ポスターにはでかでかとこう書かれている。


【大募集!四字熟語!!四字熟語にあわせたお弁当を作ります!!】


(*^ω^)「勉強になって美味しいお弁当だお。
       子供たちの学力アップに繋がって、売り上げは倍増確定だお!」

ブーンは得意げにホクホク顔だ。

('A`)「そっすか。じゃ、休憩はいりまーす」

相手にしてられんと言わんばかりにドクオは奥に入っていった。

( ^ω^)「バイトにはこの素晴らしさが分からんようだお」





それから一週間後、休憩に入ったドクオにブーンが話しかける。

( ^ω^)「ドックーン、試食しないかお?」

('A`)「新商品すか?メシ代浮くから助かるっす」

( ^ω^)「この間の四字熟語弁当の第一弾だお」

('A`)(…嫌な予感)

( ^ω^)「名づけて『ごりむちゅう弁当』だお」

ブーンは弁当をドクオの目の前に差し出す。

ドクオは恐る恐る蓋を開けると…

('A`)「…天丼?」

白米の上に長い棒状の天ぷらが三本乗った天丼だった。

( ^ω^)「まずは食べてみるお!」

('A`)「はぁ、いただきます」

ドクオは天ぷらを一本箸で掴むと一口かじる。


('A`;)「…こ、これは!!」


口に入れたとたん広がる、甘い香り。

('A`;)「…バナナの天ぷら」

(*^ω^)「その通り、ゴリラさんが大好きなバナナを天ぷらにして天丼を作ったお!
       まさに『ゴリ夢中弁当」だお!!!」

('A`#)「アホかーーーーー!!!!」

( ゚ω(#)「ぶべら!!!」

ドクオの右ストレートがブーンの顔にめり込んだ。

('A`#)「【五里霧中】何の手がかりもないまま行動すること、
      どうすればいいのか困惑する状態のこと!!」

(;^ω^)「え?ゴリラさんが夢中になるものじゃないのかお?」

('A`;)(だめだ、この人。本気で言ってやがる)

(*^ω^)「あ、でも何の天ぷらか分からなければ【五里霧中】だお!!」

('A`#)「そんなモン、店に出せるかーーーー!!!」



四字熟語弁当・第一弾『五里霧中弁当』販売見送り






数日後、休憩に入ったドクオにまたブーンが話しかける。

( ^ω^)「ドックーン、試食しないかお?」

('A`)「また新商品すか?」

( ^ω^)「この間の四字熟語弁当の第二弾だお」

('A`)(…恐ろしく嫌な予感)

( ^ω^)「名づけて『おかめ八目弁当』だお」

ブーンは弁当をドクオの目の前に差し出す。

('A`)「…おかめって言うから、おかめ納豆を入れたとか言ったら怒りますよ」

( ^ω^)「…」

('A`)「…」

(;^ω^)「…………えー、この話はなかった事に」

('A`#)「分からんなら、まずググれ!!大体『八目』はどうするつもりだ!」

(;^ω^)「それは切捨てってことで…」

('A`#)「ゆとりの円周率みたいな事すんな!!」

( ゚ω(#)「ひでぶ!!」

ドクオのビンタがブーンの顔面に紅葉を付けた。

('A`#)「【岡目(傍目)八目】第三者は、当事者よりも物事の真相や是非、
     損得を客観的に判断できるということ!!」

( ^ω(#)「ほうほう、それをどうやって弁当にするんだお?」

('A`#)「しるか!!ボケ!!」



四字熟語弁当・第二弾『岡目八目弁当』開発頓挫






数日後、休憩に入ったドクオにまたブーンが話しかける。

( ^ω^)「ドックーン、試食しないかお?」

('A`)「今度はまともなんでしょうね?」

( ^ω^)「この間の四字熟語弁当の第三弾だお」

('A`)「…四字熟語の意味は調べました?」

( ^ω^)「おっおっお。今度はバッチリだお」

('A`)(自信満々な店長ほど当てにあらんものもないんだけどな)

( ^ω^)「名づけて『魑魅魍魎弁当』だお」

('A`#)「名前からして嫌だわ!!」

( ^ω^)「まずは食べてみるお」

ブーンは弁当をドクオの目の前に差し出す。

ドクオは恐る恐る蓋を開けると…


('A`;)「ぎゃーーーーー!!動いてるぅぅぅぅぅぅ!!!」


弁当箱の中には、生きた蛸と烏賊がそのまま入ってた。

( ^ω^)「【魑魅魍魎】山や水に住むいろいろの化け物。怪物。妖怪変化。
       それらの総称だお!」

弁当箱の中の軟体動物と格闘するドクオをよそにブーンは解説をする。

(*^ω^)「妖怪、化け物の類といえば触手だお!
       触手のうごめく『魑魅魍魎弁当』!これは当たるお!」

('A`;)「吸盤がくっつくーー!!いやーー!!らめぇーー!!」

(*^ω^)「しかも古来より欧米では悪魔の使いと恐れられた蛸と烏賊だお!
       最強のコラボだお!」

('A`#)「食えない弁当が売れるか!!!」

どうにか吸盤を剥がしたドクオは剥がした蛸をブーンに叩きつける。

( ゚ω゚)「おーー!!おにんにんに張り付いたお!!」

('A`#)「休憩終わりました!戻りまーす」

( ゚ω゚)「そんな、ドックン助けてくれお。…おっおっお、なんか変な気持ちよさが出てきたお」

ドクオの出て行った休憩室にはブーンの悲痛な(?)叫びが響いた。



四字熟語弁当・第三弾『魑魅魍魎弁当』開発中止






数日後、休憩に入ったドクオにまたブーンが話しかける。

( ^ω^)「ドックーン、試食しないかお?」

('A`)「お断りします」

( ^ω^)「そう言わないで四字熟語弁当の第四弾を試食して欲しいお」

('A`)「食すことの出来ない物体は、試食したくありません」

( ^ω^)「今度はちゃんと食べれるお。名づけて『曖昧模糊弁当』だお」

ブーンは弁当をドクオの目の前に差し出す。

ドクオは恐る恐る蓋を開けると…


('A`;)「あれ?普通だ」

白米の上に煮穴子の乗った穴子丼、おかずはサザエとアワビの和え物に、尻尾を処理した小さめの海老の天ぷら。
彩りに派手さは無いものの十分豪華な代物だった。

( ^ω^)「だから言ったお」

('A`;)「いただきます」

まだ、警戒しつつドクオはそれぞれの料理に手をつける。

('∀`)「うまい!特にこの穴子が味が染みてt」

( ^ω^)「それ穴子じゃ無いお」

('A`;)「へっ?」

ブーンの発した言葉に思わずドクオは箸をとめる。

( ^ω^)「それは一般的に『マルアナゴ』って名前で穴子のように売られているけど、
       本来は海蛇の仲間だお」

('A`;)「…じゃあ、このサザエとアワビの和え物は?」

( ^ω^)「サザエはあかにし貝、アワビはチリ産のロコ貝だお。
       ロコ貝はロコアワビ、チリアワビ等の名で呼ばれているお」

('A`;)「じゃあ、海老の天ぷらは?」

( ^ω^)「ああ、それは、中国の漢方で使われるいもm」


('A`;)「ぶーーーーーー!!!!」

ドクオは思わず噴き出した。

( ^ω^)「ドックン、汚いしもったいないお。イメージは悪いけど、どれも安価で美味しいんだお」

('A`;)「そ、そうですね。ただ、心の準備が出来ていなかったもので…」

( ^ω^)「これなら、いけるお!!」

('A`)「確かに、これなら最初は抵抗あるかも知れないけど、
    一度食べたらリピーターがつきますよ」

そこまで絶賛したところでドクオはあることに気付く。

('A`)「でもなんで『曖昧模糊』なんですか?」

四字熟語弁当ならば何か意味があるはずだ。そう思ったドクオはブーンに問いただす。

(*^ω^)「【曖昧模糊】ぼんやりとしていて、まぎらわしく、
       物事の本質や実態がはっきりしない様子のことだお」

得意げにブーンは解説を始める。

(*^ω^)「つまり原材料を曖昧にしてみたお。つまり穴子丼のような物、
       サザエ・アワビ風の貝の和え物、海老みたいな物の天ぷら。
       すべて曖昧な表示で売るんだお!」

('A`#)「それでも、調理師資格を持つ、弁当屋の店長か!!!」

( ゚ω゚)「げふぉ!!」

ドクオのショートフックは綺麗にブーンの鳩尾に直撃した。

('A`#)「うまいなら普通に売れ!」

(;^ω^)「でもそれじゃキャンペーン商品じゃないお」

('A`#)「死ね!氏ねじゃなくて死ね!」



四字熟語弁当・第四弾『曖昧模糊弁当』商品とキャンペーンの趣旨があわず販売延期

筆者注記※
1.『マルアナゴ』『あかにし貝』『ロコ貝』は実際に回転寿司等で使用されており、安全面等に問題はありません。
       『マルアナゴ』をアナゴとして表記することは不当表示防止法等に違反しておらず、問題ありません。
       また『あかにし貝』『ロコ貝』を『サザエ』『アワビ』と表記するのは不当表示防止法等に違反とされておりますので
       それらを『サザエ』『アワビ』の商品名で扱っている店は、現在存在していないはずです。
       (某・回転寿司でも表記を改めています)
2.海老に関する部分は、筆者の妄想によるフィクションです。実際の漢方等には関係ありません。








数日後、休憩に入ったドクオにまたブーンが話しかける。

( ^ω^)「ドックーン、ちょっといいかお?」

('A`)「試食ならお断りします」

もういい加減、ブーンのパターンの読めてきたドクオは先に釘を刺す。

( ^ω^)「違うんだお。今回はアイディアを聞いてくれるだけでいいんだお」

('A`)「そういう事なら、いいですよ」

試食を回避する為に持参したおにぎりをかじりながら、ドクオはブーンの話に耳を傾ける。

( ^ω^)「四字熟語弁当の第五弾は『十人十色弁当』だお」

('A`)「それは、どんな弁当っすか?」

( ^ω^)「【十人十色】十人いれば十通りの考えや好みがあり、人それぞれに違うということだお」

('A`)「そんなの、小学生だって知ってるっす」

( ^ω^)「つまりどんな好みにでも合わせられる弁当だお」

('A`)「つまり、『肉が食いたい』って客には肉、『魚が食いたい』って客に魚をって事ですよね?」

( ^ω^)「その通り!ドックンは飲み込みが早くて助かるお」

('A`)「でも、それに応えるために、何十種類もメニューと単品注文があるんでしょ?」

ドクオの冷静な指摘により、ブーンの表情が固まる。

( ;゚ω゚)「…」

('A`;)(この顔は、その発想は無かったって顔だな)

(;^ω^)「…そ、そんなスケールの小さな事じゃないお!」

図星を突かれたブーンは声を荒げてごまかす。

(;^ω^)「たとえメニューに無いものでも、言われればキャビアでもフォアグラでも出すお!」

('A`)「でも、値段一緒なんでしょ?」

(*^ω^)「当ったり前だお!弁当一律480円(税込み504円)
       単品一品100円(税込み105円)はブーン弁当の誇りだお!」

('A`)「キャビアやフォアグラ出して採算合うんですか?」

ドクオの更に冷静な言葉が、ブーンの表情を凍りつかせた。

Σ( ;゚ω゚)「…!」

('A`;)(もはや怒りより、こんな人の下で働いてることの悲しさが上回ってきた…)



四字熟語弁当・第五弾『十人十色弁当』原価率の問題が解消できず廃案






数日後、休憩に入ったドクオにまたブーンが話しかける。

「ド、ドックーン、試食しないかお?」

('A`)「また、おかしなものでも作ったんですか?」

ドクオが下らないと思いつつ律儀に振り返ると…

(メ#)ω(#)「…」

傷だらけの肉饅頭が立っていた。

Σ('A`;)「てんちょーーーー!どうしたんですか?その怪我!!」

(メ#)ω(#)「四字熟語弁当・第六弾の『粉骨砕身弁当』の開発で怪我したお」

ブーンは弁当をドクオの目の前に差し出す。

(メ#)ω(#)「まずは、食べてほしいお」

('A`;)「わ、分かりました」

ドクオは恐る恐る蓋を開けると…

('A`)「…焼肉弁当?これのどこが『粉骨砕身弁当』なんですか?」

(メ#)ω(#)「粉骨砕身っていうから、骨を粉に身を砕くほど
         命がけの苦労をしなきゃいけないと思って
         スペインから輸入した闘牛を使ってみたお。
         あれ倒すなんて闘牛士ってすごいお」

('A`;)「あの、非常に言いづらいのですが…」

説明を聞きながら試食していたドクオが珍しく歯切れの悪い物の言い方をした。

('A`;)「普通の牛より筋張ってて、肉が固くてうまくないっす」

(メ#)ω(#)「…味が悪いとは盲点だったお」

('A`;)(味を考えないで新商品開発してたのかよ…。まてよ、この状況をうまく利用すれば…)

ある思い付きを実行すべく、ものすごく突っ込みたい衝動を抑えつつドクオは話を続ける。

('A`;)「後ですね、粉骨砕身の意味間違ってます」

(メ#)ω(#)「お?」

('A`;)「【粉骨砕身】力の限り努力すること。非常に苦労して働くこと
     つまり、いつも一生懸命仕事している店長は既に【粉骨砕身】で頑張ってるんです」

(メ#)ω(#)「…つまり僕は普段から【粉骨砕身】を身をもって伝えていたのかお?」

('A`;)「そ、そーっす!だから今までどおりで良いんです」


(メ#)ω(#)「…」

わずかな沈黙の後、突然肉饅頭が奇声を発した。

(#`ω´)「ふぉーーーーーーー!!!!!」

Σ('A`;)「て、てんちょー?!」

(#`ω´)「こうしちゃおれんお!仕事してくるおーーーー!!!!」

叫びながらブーンは厨房に戻っていった。

('A`;)「…」

一人休憩室に残されたドクオは…

('A`)「やれやれ、これでつき合わされずに済むわ」

安堵の息を漏らした。




おしまい






この小説は2007年6月19日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:xb+/giQG0 氏
作者がお題を募集して、それを元に小説を書くという形式のものです


お題
・十人十色
・岡目八目
・曖昧模糊
・粉骨砕身
・五里霧中
・魑魅魍魎


ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2009/12/31 13:05 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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