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( ´_ゝ`)謎のヨガ教室のようです(´<_` )


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




五年前、着の身着のままで東京へ行った兄から、一通の手紙が送られてきた。
果物農家を継いで欲しいという両親の希望を粉々に打ち砕き、美容師を志した兄の兄者。
奴が勝手に出て行ったせいで、俺の未来は桃と梨に埋もれてしまった。

長男の砕いたモノは全て次男の頭上に降りかかる。
何が悲しくて果物の栽培なんてやっているんだろう、逃げやがって、ズルイよ兄者。

その逃亡者からの手紙、字は確かに兄者のもの。
自分の店でも持ったのか? 無いな。
結婚でもするのか? 無いな。
そもそも何故に手紙なんだ。用事なら電話で構わないし、
一応パソコンだってあるんだから、メールでもいいじゃないか。
誰もお前の跳ねる部分が無駄に長い、きったねぇ字なんざ見たくないってのに。

破り捨てようかと思ったが、弟して一握りの良心がそれを拒んだ。
とりあえず読むだけ読んでみよう。

(´<_` )「えーと、なになに……『第一話“出会い”』
      何だコレ、物語形式なのか? ウザッ」


1_20091230203523.jpg




『第一話“出会い”
 東京へ辿り着いた俺は、早速片っ端から美容院を訪ね、弟子にしてくれと頼み込んだ』

(´<_`;)「気合は認めるが迷惑すぎるだろ……」

『ざっと百五十は回った、しかし俺の願いを聞いてくれる店は無かった、死ねよ』

(´<_`;)「最後に暴言吐くなよ!」

『そんなこんなで俺は空港を後にした』

(´<_`;)「く、空港内での話かよ! 美容院多っ!!」

『それから色々あって、俺は一畳一間のアパートを借りて生活を始めた。
 だが仕事が無いので収入も無い。貯金も二日で使い切った。もうお終いだ、死のう』

(´<_`;)「手紙じゃなくてコレ日記じゃね!? てかSOS信号出してるじゃん!」

『そんな時だ、不意にインターホンが鳴った。暫く人と接していなかった為か、
 俺の心臓がバクバクと鼓動を始める。恐い、人間が恐い……
 額から汗が垂れ、眉を沿い、頬をなぞる。そしてポタリと足元に落ちた』

(´<_`;)「何か心理描写が出てきた!」

『恐る恐るドアノブに手をやる……少しばかり躊躇したが、もう後には引けない。
 俺はドアを開けた。目に飛び込んできたのは、宗教勧誘のおばちゃんと日傘の(ry


(´<_` )「もういーや」

縦にビリッ。
重ねて横にビリッ。
ゴミ箱へポイ。

付き合ってられん。
少しでも真面目に働いていると思った俺が馬鹿だった。いや馬鹿は兄者だ。

(´<_` )「さーて仕事仕事……」

太陽が眩しい。
絶好の、そして最悪の農業日和だ。
あぢーあぢーと愚痴りながらも、俺は今日も桃の木と向き合うのだった。



次の日、今度は小包が届いた。兄者からだ。うざっ。
中身はビデオテープだ。はぁ、と俺は溜息をつく。

(´<_` )「今度はビデオレターかよ……何のつもりだ?」


『ザザッ、ザー……パッ(;´_ゝ`)「あれ? これセット出来てるの? え、回ってる?」』


不手際から始まりやがった。
思わず、ずっこける。しかし兄者、無駄に顔色は良い、顔は悪いが。


(´<_` )「一応食ってはいけてるみたいだな……」


『(;´_ゝ`)「なんだよ、もうクソ! スーツで登場するつもりだったのに!
       ああもう、このままの格好でいいや!! 面倒くさい!!」』


おいおいアロハかよ。


『( ´_ゝ`)「ようこそ流石家族の諸君、今日呼び出したのは、ほかでもない」』


今更カッコつけても遅いし、俺しか見てないし、別に呼び出されてもいないし。


『( ´_ゝ`)「突然だが、俺は美容師の夢は諦めた。それは本当にすまない。
       やはりチェーンソーで人の髪をカットするのは無理みたいなんだ」』


よかった、諦めてくれて。


『( ´_ゝ`)b「しかーし、俺は今、猛烈に幸せだ。何故か?
       それはこの度、ヨガ教室の尊師に俺が抜擢されたからだ!!」』


ヨガ教室なのに尊師? おかしくね?


『( ´_ゝ`)「ある日、宗教勧誘の人が言ってくれたんだ。
       “あなたには超能力があります、しかし、今のアナタはダイヤの原石、
        磨かなければモノにならない。我々がアナタの未知なる力を引き出させます”
       ……ってね。そこで俺はホイホイとビルの一室について行った。
       いや~素晴らしい教室だったよ。初代尊師はヨガこそが人生だと言っているしね」』


お、おい。それ危ない宗教なんじゃね?
てか宗教勧誘って自分で言ってる!!


『(´・ω・`)「兄者君は素晴らしい人材だ、ヨガの上達も早いし、
       何よりマルチ商法が上手い、二代目尊師に相応しい人物だよ」
(*´_ゝ`)「ちょw褒め過ぎですよ尊師www」
(´・ω・`)「いやぁ、君のヨガテクはやばいよ、そろそろ宙に浮くんじゃね?」』


初代尊師出てきた――――――!!
胡散臭ぇぇぇぇぇ。もう何から突っ込んでいいのやら。


『(´・ω・`)「で、その聡明な兄者君の親族だ。きっとあなた方も素晴らしい
       超能力者なことだろう。良かったら東京に来て、一緒にヨガらない?」』


ヨガりません。
何だよバカヤロウ。結局の所、勧誘じゃねーか。トコトン見損なったぞ兄者。
俺は昼間、汗水流してやりたくもない農業やってるのに、
自分は都会でヨガってるのか。ふざけるな、アロハ破るぞ。
大体、メイドインチャイナって書いてあるぞソレ。


このまま野放しにするのもいいが、何か納得がいかない。
正直、俺は勝手に田舎を出て行った兄者が許せないが、
それは美容師になる夢の為だと思い、何とか怒りを食い殺してきた。
それにほんの僅かだが、心の底で兄者を応援する気持ちもあった。
だが蓋を開けてみれば、この現状だ。
最初に百五十の美容院に頭下げた熱意は何処へやら。


『( ´_ゝ`)「なお、このテープは自動的に爆破したらいいなー、なーんつって♪」』


(´<_`#)「しねえええええええええええ!!!」


俺の拳がビデオデッキを貫く。
手動的にテープは爆破した。


(´<_`#)「あのクソ兄者……意地でも改心させてやらぁ……」

俺は東京へ向かうべく、駅へと走った。
まだ午後三時なのに、終電は過ぎたと駅員に言われた。
田舎にもほどがあるだろう。


そして次の日――――――

確かに俺は東京に着いた。
手紙と小包から、兄者の済んでいる場所は割れている。
途中、コンビニでサンドウィッチを買い、食べながら未知なる道を歩いた。

おとくなけいじばん!
あにじゃのいえはとてつもないヨガパワーにつつまれている。
ひとすじなわじゃたどりつけないぞ!

途中で見かけた掲示板を叩き割り、俺は一時間かけて、ようやくアパートを探し出した。
部屋の前に立ち、数回ドアをノックするが、何の音沙汰も無い。

(´<_` )「待てよ……もしかしたら、この時間にヨガ教室へ行ってる可能性があるな」

困った。俺は例のヨガ教室の場所を知らない。
解決した。あちこちの電柱にヨガ教室のチラシが張ってあった。
跳ねる部分が無駄に長い、きってねぇ字で。手書きかよ。

(´<_` )「こんなミミズみてぇな字、読めるのは世界で俺だけだぞ……
      宣伝効果ねーだろ。えーっと住所は……」

バス、地下鉄、徒歩、自転車、ヨット、セグウェイ、ゆりかもめ、ゆりかもめ、バス、
さまざまな交通手段を使い、ついに本拠地であるビルの前に辿り着いた。

(´<_` )「待ってろよ兄者……そのちゃらんぽらんでツルツルの脳味噌に、
      金槌でヒビという名の皺を入れてやる……」


入り口にはホワイトボードがあった。
『ヨガ教室・5時~26時』

(´<_`;)「ほぼ一日やってる!! やべぇwwwwwwwwwww」

いても立ってもいられなくなり、教室の引き戸を開けた。





2_20091230203523.jpg




(´<_` )




(゚<_゚ )






一ミリもヨガじゃね――――――――――――じゃねー………ねー……ネー…





(´<_`#)「オイコラ、何をやっている!!」

(;´_ゝ`)「お、弟者! 何故ここに!? ああ~ヨガをやりにきたのですね」

んなわけねーだろ。空気で察せよ。
俺は兄者の胸ぐらを掴んで怒りを吐き出した。

(´<_`#)「ふざけんな! この五年間、少なくとも俺は信じていた。
      ムカついてるが、お前は真面目に美容師として頑張っていると信じていた!」

(;´_ゝ`)「うっ、ぐぅ……でも俺には超能力があって……」

(;<_; )「あるわけねーだろ、そんなもん!!!」

あるわけねーだろ。
餓鬼の頃から側にいたんだ。
お前の事なら誰よりも知っている。
勧誘のババアに分かって、俺に分からない兄者なんざ、一つたりともありゃしない。

(´<_; )「出るぞ、こんなインチキ教室……」

(´・ω・`)「おおっと、そうはいかんよ?」

初代尊師が立ちはだかる。
手には拳銃が握られている。超能力でこいよ、どうせなら。
間髪入れず、奴の銃は火を吹いた。いきなり過ぎるだろう……常識的に考えて。
胸が撃ち抜かれた。苦しい、この世の中に、こんな苦しいものがあったのか。
俺は意識こそ僅かに残っていたが、倒れざるを得なくなった。

(´<_; )「くそ……くそ……」

(;´_ゝ`)「お、弟者ァ!!」

(´・ω・`)「ここのヨガの秘密(?)を知られたからにはタダでは帰さんよ。
      それに兄者君……キミはそんな下衆な弟と、ヨガのどっちを取るんだい?」

二択だ。
兄者、頼む、俺だと答えてくれ。スパッと、言い切ってくれ。
スパッツ好きだろお前、ついでにスピッツも好きだろ。


( ´_ゝ`)「うーん……やっぱり、このヨ……」

ええええええええええええええええええええええええ!!!?

( ´_ゝ`)「ガ……」


『この五年間、少なくとも俺は信じていた』


( ´_ゝ`)「…………より」


『ムカついてるが、お前は真面目に美容師として頑張っていると信じていた!』



(#´_ゝ`)「俺は弟者が大切だ――――――!!!」

(;´・ω・`)「なんですと――――――!!!」



(#´_ゝ`)「弟者、一応ヨガの尊師という事で建前だけは美容師を諦めたとか言ったが」

(´<_; )「え……?」

(#´_ゝ`)「俺は今も夢を追いかけ続けている!!
       その証拠に! いつもポケットにチェーンソーを入れてある!!」

(;´・ω・`)「ねーよwwwwwwwwwwwwwwwwww」

(#´_ゝ`)「ありがたく思え……初代尊……いや、偽ヨガじじい。
       テメーを俺の初めての客に選んでやる……今日はどんな風に……?」

(;´・ω・`)「ヒィィィ!!」



ドムッ グバッ あべしっ ガッシボカ 世の中狂ってんだよ!狂ってんだよ!
ボコスカ メリ ズボッ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆アッー
パンパンスパンスパン☆言葉では表せない地獄絵図。☆シュシュッシュー
パンッ な何ぃ? ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ギャース
もう父さんの銃で遊んだりしないよ! ピーナッツです。うめぇwwwwwwww



ビルから出ると、街はオレンジに染まっていた。

( ´_ゝ`)「胸は平気なのか弟者?」

(´<_` )「ああ、サンドウィッチを胸ポケットに入れておいたのが幸いしたな」

( ´_ゝ`)「そ、そんな伏線が!?」

ハハハ、と俺達兄弟は笑い合う。カラスの声にも負けないくらいの大声で。


( ´_ゝ`)「俺、田舎でまた一から勉強し直すよ」

(´<_` )「それがいい、んで俺が東京進出してやんよ」

( ´_ゝ`)「てめぇwwwwwwwwwwww」


~何がおかしいんだい!?~


(´<_`;)「へ?」

あれれ~? 頭の中から母者の声が……

~テレパシーだよ! 今から妹者がテレポートでそっちに行くから!!
 全く……仕事さぼってんじゃないよ!!~

テレパシー? テレポート? なんの事です?
え??? 何よコレ……???


バシュゥゥゥ……ン

l从・∀・ノ!リ「おっきいあにじゃとちっさいあにじゃー、迎えにきたのじゃー」

(;´_ゝ`)「ええええええええええええええ」(´<_`;)




補足
流石一家は代々超能力者の家系ですが、兄者と弟者の二人は気付かず使えずの、
落ちこぼれとかそんなんじゃね?











この小説は2007年5月12日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:Qan3gQdy0 氏
作者が共通のお題で各々小説を書くという形式のものです

お題は超能力



ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2009/12/30 20:36 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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