はじめてブーン系小説を読む方は
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名前が????のAAは反転すると国名が出ます
題「ブーンでアメリカ史」 キャスト
アメリカ ……( ^ω^) 内藤ホライゾン
今回の主人公。最近太り始めたのが悩みの様子。
イギリス ……ξ ゚⊿゚)ξ ツンデレ
アメリカの故国。かなりせこい手を使う黒幕者。でも味覚オンチ。
フランス ……ミ,,゚Д゚彡 フサギコ
俺様絶対至上主義、欧州の漢民族とは彼のこと。結構やられ役。
_
ドイツ ……( ゚∀゚) ジョルジュ長岡
万年負組み。田舎では「鉄血のプロイセン」と言う名でブイブイいわせてたとか。
オーストリア……('A`) ドクオ
かつての名門はどこへやら。こちらもドイツ人国家。
ロシア ……(・∀ ・) 斉藤またんき
キング・オブ・アル中。条約? 同盟? 何それ、おいしいの?
スペイン ……(,,゚Д゚) ギコ猫
昔オーストリアの親戚、今はフランスの親戚。お家騒動が絶えないらしい。
オランダ ……( ・∀・) モララー
最初に割を食うのはいつもこの人。位置する場所が悪かった?
???? ……\(^o^)/ 人生オワタ
(イタリア) 弱い。ありえないほど弱い。でも本人は勝った気でいるから困る。
??? ……( ><) わかんないんです
(日本) 一番配役が似合ってる気がするw
??? ……( `ハ´)シナー
(中国) 眠れる獅子という呼び名が懐かしい。
??? ……<ヽ`∀´> ニダー
(韓国) やっぱりいつでも斜め上。
その他各国 ……割愛(必要な時適当に)
1453年、コロンブスの新大陸発見。
この広大な土地に、時のヨーロッパ人は我先に殺到した。
(,,゚Д゚)「銀が大量に採れるらしいぞ!! こいつは一儲けできそうだ」
スペイン人は鉱山開発をする為に。
( ・∀・)「北の方からアジアに行けるかもしれん。ちょっと調べてみるか。」
オランダ人は探検・交易路を確保する為に。
ミ,,゚Д゚彡「インディアンと交換できる毛皮だけで十分儲かるぜ。貿易拠点確保しまくれ!」
フランス人は現地人と交易する為に。
皆、故郷に錦を飾るため交易目的で渡米した。
だが、イギリス人だけは何故か違った。
ξ ゚⊿゚)ξ「オランダに羊毛を売ればもっと儲かるわ。そのためにはもっと土地が必要ね。
そうだわ! ブーンを追い出して土地を広げましょう」
(;^ω^)「ちょっと待っ……」
他にも……
ξ ゚⊿゚)ξ「ルターってジジイがなんか始めたらしいわ。そうね……
私がイングランドのキリスト教を取り仕切るわよ! 反対する者は処刑!」
(;^ω^)「そんな……僕はどうしたらいいんだお……」
ξ#゚⊿゚)ξ「いいから早く出て行って!」
こうして貧しい農民や、イギリス国教会に従わない知識人はイングランドの居場所を失ってしまった。
そうして彼らは新しい世界へと移住していった。
家族を連れて移住した彼らは開拓を進め、いつしか13もの植民地を形成していた。
だが所詮は植民地。宗主国イギリスとは切っても切れない関係だった。
時に18世紀半ば。ここからアメリカ史は始まる。
さて、18世紀中盤には大きな変化があった。
ξ ゚⊿゚)ξ「機織の新発明『飛び杼』で綿布を大量生産、商敵のオランダもいないわ。
もうヨーロッパに敵はいないわね。オホホホホ」
ミ,,#゚Д゚彡「畜生……イギリスの奴……
一緒にオランダをフルボッコにしたら途端に裏切りやがって……」
オランダの没落(17世紀末)以降、英仏間の溝は深まるばかり。
その一方で……
_
(#゚∀゚)「ドイツの覇者は俺だあああああああああ!!!111!!11」
('A`;)「ぬわぁーー!!
なんという勢い……しかもイギリスまで後にいやがる……」
日の出の勢いのプロイセン(まだドイツではない)に、オーストリアは苦戦していた。
しかも相手にはイギリスが付いている。単独では勝ち目は無い。
('A`)「お国様の中で味方してくれる方はおりませんか? っていうかボスケt……ん……お前は!!」
(・∀ ・)「負けそうなの? だっせー! まあ味方してやるよ」
('A`#)(また露助か……)
まずは胡散臭いロシアが名乗り出た。単に西方のプロイセンが目障りになっただけのようだ。
('A`)「ほ……他には……」
ミ,,#゚Д゚彡「……俺だ」
('A`#)「なっ……フランスッ! 何故お前がここにいる!! 」
オーストリアが憤るのも無理はない。
というのも、フランス王家"ブルボン家"とオーストリア王家"ハプスブルク家"は1世紀以上も犬猿の仲だったからだ。
その仲に悪さは凄まじく、戦争があれば必ず敵同士になる程であった。
ミ,,#゚Д゚彡「慌てるな。今回は殺り合うわけじゃない」
('A`;)「どういう意味だ?」
ミ,,゚Д゚彡「良く見ろよ、イギリスの独尊っぷりを。捨て置けば必ず害となるはずだ」
('A`;)「それで曾祖父さんの曾祖父さんの代からの怨恨を無しにしようってのか。
虫がいい話だな……」
ミ,,゚Д゚彡「手を貸してやろうってんだ。ありがたく受け取っておけ」
('A`)「…………すまない」
こうして、ブルボン家VSハプスブルク家の対立は終焉に向かった。
これがいわゆる『外交革命』である。
フランスをこうさせたのには、近代主権国家体制における『勢力均衡の原則』の影響があった。
勢力均衡とは「一国だけ強いと侵略し杉でやばくね? みんな同じ実力ならいいんじゃね?」っていう考えなんだぜ?
結構最近までも東西冷戦として残ってたりした重要な考えだったり。
大国の墺仏露に攻められ、プロイセンは敗北寸前だった。
しかし……
(・∀ ・)「……やっぱやーめた」
ミ,,;゚Д゚彡(;'A`)「え?!」
突然ロシアが裏切り退却を始めてしまう。
形勢は一気に逆転。
_
(#゚∀゚)ξ#゚⊿゚)ξ「今よ!!」「無駄無駄無駄無駄無駄!!11」
ミ,,;゚ω゚彡(;゚A゚)「……」
オーストリアはプロイセンを止められず、フランスはアメリカやインドでもイギリスにボコされてしまう。
結果、オーストリアは惨敗。フランスはアメリカ・インドのほぼ全ての植民地を失った。
この『七年戦争』こそが、アメリカにとっての転機であった。
時に、1763年の話である。
( ^ω^)「何かと因縁つけてくるフランス野郎がいなくなったお!
これでイギリスに守ってもらう必要もなくなったお! 自由だお!」
ξ ゚⊿゚)ξ「何馬鹿なこと言ってるの。もちろん戦争にかかった費用は植民地から集めるわよ。
砂糖・鉄・印刷物……全てに税金をかけてやるんだから」
(#^ω^)「なんで勝手に税金を取るんだお!! 僕らは奴隷じゃないお!!」
ξ ゚⊿゚)ξ「本国の議会で決まったからよ。
そうね……後は紅茶の葉っぱにも税金をかけてあげようかしら」
(#^ω^)「なっ……僕らの意見も聞かずに何を決めてるんだお!!
『代表無くして課税無し』だお!!」
ξ#゚⊿゚)ξ「植民地が何を言ってるの! いいからさっさとお金を出しなさい!」
(# ゚ω゚)「ふざけやがってー!
イギリスに金が回るくらいならこんな紅茶、海に捨ててやるお!!」
こうして急進派によって起こされたのが『ボストン茶会事件』である。
かくしてイギリスは激怒し、日用雑貨を規制して13植民地を締め上げる作戦に出た。
一方の一般国民は……
(# ゚ω゚)「ふざけんなお!! こうなったら今すぐ独立だお!!」
(ヽ´ω`)「そんな……イギリスから独立しても僕らだけじゃ生きてけないお……」
(´・ω・) 「知らんがな」
・愛国派(独立したいよ派)
・国王派(自分、英国人っすから派)
・中立派(ぶっちゃけどうでもいいよ派)
の三派に分かれてgdgdな状況である。
(# ゚ω゚)「全植民地のアメリカ人よ、団結せよ!!
トマス=ペインさんの書いた『コモン・センス』を読めお!」
(´・ω・)「ふむふむ……」
↓
(`・ω・)「やっぱり独立した方がいいのか!」
でも、たかが植民地。自力で勝利は得られないだろう。
そこで彼らは考えた。
/⌒ヽ
( ^ω^)/ ̄/ ̄/ えっと……
( 二二つ / と)
| / / /
|  ̄| ̄ ̄
/⌒ヽ
( ^ω^)/ ̄/ ̄/ アメリカは独立国家になりましたお
( 二二つ / と)
| / / /
|  ̄| ̄ ̄
/⌒ヽ
(; ^ω^)/ ̄/ ̄/ だからイギリスを追っ払うために誰か味方してほしいお
( 二二つ / と)
| / / /
|  ̄| ̄ ̄
つまり、アメリカVSイギリスの戦争ということにして外国を誘ったのだ。
これが『アメリカ独立宣言』の重要な意義である。
ここで思い出してみよう。
18世紀後半のイギリスは海外に広大な植民地を有し、『第一次大英帝国』となっていた。
これが達成されるまでに様々な戦争での勝利があった。
即ち、「負け続けた各国」の恨みを買ってるわけで。
(lll゚ω゚)「なんで外国は加勢してくれないんだお?
でもなんとかイギリス軍を追い返したお……」
ミ,,゚Д゚彡(なんかアメリカが勝ちそう? そろそろ頃合か……)
ミ,,゚Д゚彡「やあやあ、アメリカ君。君も傍若無人なイギリスの被害者なんだね?
私もかねがね加勢したいと思っていたところだよ。さあ、勝利まで頑張ろう!」
(,,゚Д゚)「俺も出ようじゃないか。昔イギリスにはしてやられたからな。
それにうちの王家はフランスの親戚なんだ」
( ・∀・)「イギリス? ボッコボコにしてやんよ」
(;^ω^)(こいつら……)
アメリカの優勢が決まった途端、掌を返したように味方につくフランス・スペイン・オランダ。
(・∀ ・)「海上封鎖されてるの? みんなちょっと集まってくれYO
アメリカに物資送ってさ、イギリスに襲われたら反撃して
マヌケ面拝むのって良くね?ww」
ここぞとばかりにイギリスを馬鹿にするロシア。
しかし意外にもスウェーデン・デンマーク・プロイセン・ポルトガルが賛同し、
露瑞丁普葡による『武装中立同盟』が成立した。
(# ゚ω゚)「もう観念するんだお! ヨーロッパのほとんどの国はアメリカを認めてるんだお!!」
ξ* >⊿<)ξ「なっ、なによっ、みんなして私を目の敵にして……」
(け、けっこうやるわね…… これ以上敵を作ると私も危ないわ)
すでにイギリスの孤立化は鮮明化しており、イギリスにとって戦争の長期化は敗北を意味する。
ξ;゚⊿゚)ξ「わかったわ…… 独立を認めてあげる。
ついでにミシシッピ川より東側のイギリス植民地も譲ってあげる!」
(;^ω^)「え…… 急になんでそんなこと言うんだお?」
ξ ///)ξ「べっ、別にヨリを戻したいわけじゃなくて……
あんたのところの綿花が輸入できなくなると困るんだからっ!
だからあげた土地でじゃんじゃん綿を育てて、私に貢ぎなさいよねっ!」
(*^ω^)「あ、ありがとうだお! 僕らも元々イギリス人だしイギリスは大好きだお!」
実際綿織物工業が育っていたイギリスでアメリカ産綿が消えることは死を意味したし、
世界一優秀なイギリス製品がアメリカから姿を消せば国家を維持できないことも明白であった。
と言うのも、もともとアメリカは13の植民地から独立したものだ。
従ってもともと各自の統制はてんでバラバラ、反イギリスのために団結したに過ぎない。
独立したはいいものの、国家の方針すら定まらない有様である。
(*^ω^)「どんどん海を渡って商売するお!
そのためには強力な中央政府が主導する必要があるお!」
(ヽ´ω`)「え……めんどくね?
西の方に土地貰ったからそこに移住して自由にやればいいじゃん。
てか俺らもともと中央政府の命令が嫌で
独立したんじゃねーの?」
前者は連邦派(フェデラリスト)、後者は反連邦派(アンチフェデラリスト)と呼ばれた。
しかし、連邦派支持者は富裕商人や大農園主などの少数派であったためにすぐに力を失ってしまう。
よって海外に積極的に商売をしようという「海洋国家指向」は、一旦消えることとなる。
(ってかヨーロッパの戦争に巻き込まれたくなかったから大陸国家指向になったんじゃね?)
その後しばらく、歴代大統領は西部開拓へと力を注いでいったとさ。
以上がアメリカ独立戦争までの流れですお
さて、一方のヨーロッパでは凄い事態になっていた。
そう、フランス革命とナポレオンの出現である。
ミ,,#゚Д゚彡「ボナ・パル・ト!! ボナ・パル・ト!! ボナ・パル・ト!!
フランス義勇兵の強さは世界一イイイイィィィィィ!!!!!」
ξ;゚⊿゚)ξ「………………このままじゃヨーロッパはフランス一色になっちゃう!!
他の国はいったいなにをしてるのよ! はやく止めなさいよ!」
_
(;゚д゚)
(;'A`)
(;・∀・) 「だって勝てないんだもん……」
(,,;゚Д゚)
(;・∀ ・)
そう、ナポレオンはものすごーーーーーーく強かったのだ。何故かって?
ミ,,#゚Д゚彡「革命を起こしてようやく造った新しい祖国。全力で守り通すんだ!!!」
全力で見逃す各国。
結局イギリスを除く全ヨーロッパはフランスに服従してしまった。
ミ,,#゚Д゚彡「イギリスだけ屈服しないだと?
よろしい、ならば封じ込めだ。
だが優秀なイギリス製品締め出しだけではもはや足りない!!
大封鎖を!! 全ヨーロッパの大封鎖を!!!」
突如出された『大陸封鎖令』。ナポレオンはイギリスへの輸出を禁止して兵糧攻めを始めたのだ。
当時のイギリスでは全人口を養うほどの収穫量は無く、対抗策であった『第二次囲い込み』も焼け石に水。
(零細農民から土地を集めて巨大農場を作り、効率の良い農業会社みたいなものを作ろうとした。)
東欧からの小麦が届かず、まさに絶体絶命のイギリスであった。
ξ;゚⊿゚)ξ「このままじゃ餓死しちゃうわ! こっちも海上封鎖で対抗よ。
アメリカ製品も対象だからね! 」
(;^ω^)「なんで僕らも封鎖されなきゃいけないんだお…… 僕らは中立なんだお」
ξ#゚⊿゚)ξ「つべこべ言わずに私の言う通りにしなさい!
従わないならもうイギリスの工業製品を売ってあげないわよ!」
(# ゚ω゚)クワッ「そんな命令聞けないお! 僕らは自由だお!!
なんならもう一回戦争してもいいんだお!!!」
今回のアメリカはやけに強気だ。
(*^ω^)「ナポレオンが怖いから攻めて来れないのは知ってるんだおwwwwっうぇっうぇwwww」
少し前にミシシッピ川以西のフランス植民地を格安で買い取っていたアメリカ。
(ナポレオンはハイチ
(砂糖がいっぱい取れる島)が独立してしまったのでアメリカでの植民地経営を諦めてしまったのだ。)
フランスとアメリカは利害が一致しているのであった。
こうして始まった『米英戦争』だが……
その前にナポレオン話の顛末について。
(・∀ ・)「ナポレオンの言うことなんか聞いてられるかよ。勝手にイギリスと貿易しちゃうもんね」
ミ,,#゚Д゚彡「こんのアル中め! 一度痛い目に遭わなきゃわからないみたいだな……
その首を洗って待ってろ!」
(・∀ ・)「おおこわい。言われなくてもスタコラサッサだぜい。こーこまーでおーいでバーカバーカ」
こうして始まったロシア遠征。
しかしモスクワをも放棄して逃げるロシア軍。
ミ,,゚Д`彡「いかん。兵糧が尽きた…………しかも寒くて死にそうだ…………」
こうしている間にナポレオンはロシア名物冬将軍にボッコボコにされてしまう。
ミ,,´ω`彡「退却! た、たいきゃくだ!」
(・∀ ・)「ロシアの入り口は無数にあるが出口は少ないのだよ!!
……………………どう? 決まった? 俺カックイー!!」
隠れていたロシア軍はちくちくナポレオンに嫌がらせをする。
嫌がらせでもフランス軍の士気を削ぐには十分だった。
_
(;゚д゚)
(;'A`)
(;・∀・) 「…………今なら勝てる!」
(,,;゚Д゚)
ξ;゚⊿゚)ξ
一気に襲い掛かる各国。流石のナポレオンもドイツまで引き返したところで力尽きた。
ミ,,(.;.;)Д`彡「すいません。やりすぎました…………」
ξ ゚⊿゚)ξ「これで生意気なアメリカとも決着をつけられるわね」
さて、米英戦争はどうなったのか。
(ヽ´ω`)「イギリス製品が無くなったからボロボロだお……
こうなったら自分で作るしかないのかお? でもいい物が作れないお……」
ξ ゚⊿゚)ξ「覚悟はできてるんでしょうね。二度と刃向かわないようにしてやるんだから」
((.;.;)ω`)「ごめんなさいお……」
こうして結局イギリスに敗北したアメリカ。
ただ、北部を中心に僅かながら工業が発達したことが後の世に大きな影響を与えることとなる…………
ここまでが「第二の独立戦争」と呼ばれる米英戦争までの流れですお
次は南北戦争っす
アメリカと言えば「移民の国」。特に19世紀に入ってから格段に移民が多くなった。
_
(;゚д゚) 「革命失敗…………もう祖国じゃ暮らしていけない…………」
(#`ハ´)「イギリス人のせいで税金が高くなったアル!! もう国を出て働くしかないアル!!」
\(^o^)/「イタリア統一したら経済オワタ。食えないから移住ダヨ」
他にも、
アイルランド人「急にジャガイモが取れなくなったので」
東欧系ユダヤ人「あ、ありのまま今起こったことを話すぜ…………『アル中野郎に殺されかけた』な、何を言っ(ry」
といった感じで大量の移民がアメリカに雪崩れ込んだ。
特に西部は次々にやってくる移民の受け皿となって、どんどん開拓が進んでいった。
その勢いは凄まじく、1848年にはメキシコをボッコボコにしてカリフォルニアまで手に入れたのであった。
・北部( ^ω^)……独立十三州の北半分。
微妙に綿工業が発達して、商工業者が多い。
・南部( ゚ω゚)……独立十三州の南半分。
黒人奴隷が大規模な農園を保守して、少数の地主が権力を握ってる。
・西部(´・ω・)……独立十三州以外の全て。
移民・労働者のアメリカンドリームが詰まった、まさに『フロンティア』
米英戦争のあと、こうしてアメリカは
「商業の北・農業の南・開拓の西」
の三地方に分けられていた。
1848年、カリフォルニアで金鉱が発見されるとの報あり。
翌1849年、カリフォルニアに食い詰めた労働者が殺到して一気に太平洋側に人が集まった。
(´;ω;)「ここが西部の果てやがな。そして広大な太平洋。
この先には見知らぬ東洋の国があるんやな…………」
(;^ω^)「西部は僕らの夢が詰まった場所だお…………
みんなの心の支えになってる西部に終わりが見えたらどうすんだお………」
(*^ω^)「でもまだまだキニシナーイ。開拓してない場所はまだ沢山残ってるんだお!
それに太平洋の向こうの中国とも交易したいお。少しばかり使節団でも送ってみるお」
とどのつまり、1850年代からアメリカが海外に目を向け始めたのだ。
急遽使節団が編成された。
が、もちろん太平洋を横切っていく技術なんかあるわけも無く。
大西洋を横断、インド洋も横切って…………そして中国へ。
(#`ハ´)「アイヤー、また変なのが来たアル。イギリス人だけでも手一杯だから早く帰るアル!」
(ヽ´ω`)「中国はイギリスが唾つけてたお………… ここまできた苦労はなんだったんだお」
(;^ω^)「おっ? まだ手を出されて無い国があるのかお?」
ちなみにこの使節団のリーダー、ペリーという名前である。
(;><)「………………な、なんなんですか? あなた達は誰ですか?」
(;^ω^)(気が弱そうな奴だお…………ならいっそ………………)
(# ゚ω゚)「オラオラ、開国しねえとこの大砲ぶっ放すお!!」
(;><)「やめてください!! 長崎の出島に行かなきゃ外国人の話は聞きません!!」
( ^ω^)「おや? そんなこと言っていいのかお?
この大砲はお宅のと違って超新式、遠くまで届くんだお」
黒い船に備え付けの大砲を見せびらかすアメリカ。
そんな物を見たことすらない日本はザクグフゲルググ。
(((;><)))「わっ、わっかりましたから、一年間考えさせてください!」
(*^ω^)「しかと聞き届けたお。必ず一年後来るから『いい返事』が聞ける事を祈ってるお」
一年間猶予を与えて颯爽と去るペリー。
実際アメリカの目的は「開国・修好」が目的で、「征服・植民地化」を目的としたイギリスとは違っていた。
ちなみに英仏は、このまさに三年後に『アロー戦争』を起こして中国を半植民地化し始めていたのだ。
(すなわち、日本にとって一番最初にアメリカがやって来たのは運が良かったんジャマイカ?)
一年後………………
(*^ω^)「お~れはアメリカ~ ガ~ッキだっいっしょ~う」
(#^ω^)「で、ご機嫌いかがだお? 条約持ってきたからこれにサインするだけだお」
(;><)「こっ、こうですか? 条約ってなんなんですか?」
(*^ω^)「おっおっおっ、これでイーンダヨ! 条約ってのは仲良くしましょう宣言だお」
これが『日米和親条約』の顛末である。
ちなみにさらに4年後の1858年は、
( ^ω^)「やっぱり港をもっと開いて欲しいお。これにサインしてくれお」
(;><)「またサインすればいいんですか? えいっ!」
(*^ω^)「これでアメリカ人も日本で商売できるお。ありがとうだお!」
( ゚ω゚)クワッ(自分で関税を決められなくしてやったけどな! 俺、まさに外道!!)
こうして日本に不利な『日米修好通商条約』を押し付け、幸先のいいスタートを切ったアメリカ。
しかし海外に目を向けられなくなる程の国内問題が噴出し、しばらく海外でアメリカの影は薄くなるのであった………………
その問題とは?
( ゚ω゚)「いいか、ウジ虫ども!! お前らには綿花をつくるだけの価値しかないウジ虫だ!!
口でクソたれる前と後に綿花を収穫しろ!! わかったかウジ虫ども!!」
(;^ω^)「ちょwwwwwwそんなんじゃ奴隷が可愛そうだお。
そんなんじゃ外国から何言われr………………」
ξ ^Д^)ξ
ミ,,^Д^彡「え~、マジ~?!奴隷制?!キモーイ!隷制が許されるのは野蛮人までだよね!
(,,^Д^) キャハハハハ」
(;^ω^)(早く奴隷制をやめさせないと仲間はずれにされちゃうお………………)
必死に南部を説き伏せる北部。だが………………
(# ゚ω゚)「ふざけるな! だったらまともな製品を作れ! タマ落としたか!
綺麗事しか言えない北部の連中は両生動物のクソをかき集めた値打ちしかない!」
(ヽ´ω`)「そんな…………だってイギリス製品なんかに勝てるわけないお………
だったらうちの製品買ってもらえるように貿易を制限するしかないお…………」
(# ゚ω゚)「クソガキが!
保護貿易なぞしたら綿花が売れなくなることすらわからんかこのオカマ野郎が!
まるでそびえ立つクソだな。セイウチのケツにド頭つっこんでおっ死ね!」
(;^ω^)「………………………………西部さんもなんとか言ってくださいよ」
(´・ω・)「そんなこと言われても。うち、良い製品が使えればええんよ。
それにうちらの中でも奴隷制度使いたいモンがおるみたいやし」
(;^ω^)(開拓した土地、自分の物にしていいからさ……そこんとこよろしく頼むお……)
(´・ω・)(!)
↓
(`・ω・)「やっぱり奴隷制は時代遅れやがな」
こうして西部は奴隷制廃止に傾き、南部は孤立無援に。
(# ゚ω゚)「誰だ! どのクソだ! 北の手先のスキン小僧め! ぶっ殺されたいか!?」
( ^ω^)「では多数決で決めたいと思いますお。奴隷制反対で保護関税導入したい人挙手」
(`・ω・)^ω^)「は~いだお」「は~いやがな」
( ゚ω゚)「パパとママの愛情が足りなかったのか、貴様ら?」
この時に奴隷制廃止を訴えて当選した北部陣営の大統領が、かの有名な『リンカーン』だ。
(;^ω^)「多数決で決まったからには従ってもらうお。
それになんとしてでもイギリスの工業力を追い抜きたいんだお」
当然南部は黙っちゃいない。1860年代に入ってその対立は深まり、ついに南部が独立を宣言してしまった。
どう考えても劣勢の南部はなんでこの時期に戦争を起こしたのだろうか?
それは1850年代のヨーロッパの状況を見なければならない。
ここまでが南北戦争の背景ですお。
こっから少しばかりヨーロッパに飛ぶお
1848年。革命の年。フランスで起こった『二月革命』が各地の民族運動を刺激し、凄い事になってしまった。
ミ,,#゚Д゚彡「金持ちの政府なんかいらねえんだよヴォケが!
あの革命を忘れたか! 今こそ立ち上がる時だ!」
('A`)「ウィーン体制なんかシラネ。今の流行は革命、これだね」
_
(#゚∀゚)「ドイツ人は今こそ団結せねばならない。国民からの統一を成し遂げるんだ!!」
┗(^o^ )┓「オーストリアは革命中で混乱シテル! 今こそイタリアを統一する時!」
↓
\(^o^)/「マケタ。オワター」
ξ#゚⊿゚)ξ「労働者にも選挙権よこしなさいよ!! ストライキで対抗してやるわ!」
このように、
・仏……………『二月革命』
・墺→独…………『三月革命』
・伊……………『どさくさに紛れて墺に宣戦、負ける』『ローマが独立宣言→フランスに潰される』
・英……………『チャーティスト運動が最高潮』
他にもハンガリー・ポーランド・チェコなどで独立運動が激化するなど、ひどい有様。
これら一連の騒動を『諸国民の春』と呼ぶ。
ここで注目するのはフランス。
二月革命の後に全国一斉選挙で大統領を選ばなければならない。
ミ,,゚ω゚彡「うちら農民でも選挙できるとは有り難いのう…………
……………………むっ! この候補はもしや!!」
候補者の一覧の中にあったのは……………………
『シャルル・ルイ=ナポレオン・ボナパルト』
そう、あのナポレオンの甥っ子だ。
ミ,,゚ω゚彡「政治のことはわからんが 『あのナポレオンの甥っ子なら』 きっとなんとかしてくれる!」
そして誕生したルイ・ナポレオン大統領。
その政策はいたって簡単。
ミ゚Д゚;,,彡「農地の保証が欲しい? わかったわかった」
ミ,,;゚Д゚彡「え? 労働条件を改善して欲しい? ちょっと待ってね」
ミ゚Д゚,,彡「作った物が売れないって? 保護貿易でいいかな。新しい市場も手に入れなきゃ」
要するに八方美人政策。(ただし金持ち寄り)
ただ、農民が多いのが原因で工業が発展せず、植民地を手に入れる事が急務だった。
こうしてフランスも帝国主義政策を取り始める。
(つまり、イギリスと一緒に中国ボコしたり、日本と交易をしたがるのはこの時から)
ミ,,;゚Д゚彡「戦争で勝たないと人気が取れないぜ……………………」
イタリア統一を目指した戦争に首を突っ込んだり、
ロシアの南下に対抗したり、ベトナムに戦争吹っかけたり。
彼の人気はうなぎ上りで、ついに『ナポレオン3世』として皇帝になったのであった。
そして次に目を付けたのがアメリカの裏庭であるメキシコだ。
ミ,,゚Д゚彡「アメリカは内戦直前だ。今のうちにメキシコにきっちり借金を返してもらわないとな」
つまり、アメリカ南部の背中にはフランス軍が控えていたのだ。
ここまでが南北戦争のヨーロッパ側の背景ですお
では本題に。
話をアメリカに戻そう。
アメリカ合衆国(北軍) アメリカ連合国(南軍) フランス軍
(`・ω・)^ω^) V,S, (゚ω゚ ) ミ゚Д゚,,彡
流石の北軍も、フランス軍を相手としたら勝ち目は薄い。
そこで大統領リンカーンは考えた。
/⌒ヽ
( ^ω^)/ ̄/ ̄/ これからの戦いは
( 二二つ / と) 奴隷制を無くす戦いだお
| / / /
|  ̄| ̄ ̄
/⌒ヽ
( ^ω^)/ ̄/ ̄/ だから南軍の味方をする奴は
( 二二つ / と) みんな野蛮人と同等だお
| / / /
|  ̄| ̄ ̄
/⌒ヽ
(; ^ω^)/ ̄/ ̄/ これは要するに………………
( 二二つ / と)
| / / /
|  ̄| ̄ ̄
/⌒ヽ
(; ^ω^)/ ̄/ ̄/ えっと………………
( 二二つ / と)
| / / /
|  ̄| ̄ ̄
/⌒ヽ
(* ^ω^)/ ̄/ ̄/ そうだ!
( 二二つ / と)
| / / /
|  ̄| ̄ ̄
/⌒ヽ
(# ^ω^)/ ̄/ ̄/ 『人民の人民による人民のための政治』
( 二二つ / と) を達成するための正しい戦争なんだお!
| / / /
|  ̄| ̄ ̄
こうして出された『奴隷解放宣言』&有名な一句。
実態はフランス軍を牽制するための文句であったにすぎない。
実際アメリカで黒人差別が「公的に」無くなるのは、第二次大戦後の『公民権運動』の後だ。
北軍にボコされる南軍。そして再びアメリカ合衆国はひとつになった。
だが、これまでのアメリカとは一味違う。
・保護貿易で工業化を進める
・綿花は国内で消費(即ち海外にあまり輸出されない)
・広大な西部を市場にして、あまり海外に目を向けない
特に綿花の輸出減少はイギリスに大打撃を与えた。
最先端の機械も、原料が無ければ動かないからだ。
ξ;゚⊿゚)ξ「どっ、どーするのよ! どこか綿花が育てられそうな場所はないの?」
こうしてイギリスは綿花を求めて様々な土地を植民地化しようとした。
エジプトのスエズ運河買収・インド帝国成立などが具体例である。
ちなみに、ナポレオン3世はその後プロイセンにフルボッコにされて人気失墜。失脚したそうな。
アメリカ帝国主義から日米対立まで
1890年。『フロンティア』の消滅。それは突然やって来た。
(;゚ω゚)「西部の開拓が終わったって?! まじっすくぁw瀬drftgyふじこlp;@:
どどどどどどどどどーすんだお!! アメリカンドリームは無くなっちまったのかお!!」
国内の生産物を西部で消費していたアメリカにとって、西部市場の頭打ちは死を意味した。
すぐにでも海外植民地を手に入れなければ国内産業は共倒れしてしまう。
しかし、すでにアフリカやアジアはほとんど英仏によって分割されている。
さらに、同じく1890年にビスマルクが引退してヴィルヘルム2世が親政を開始。
新航路政策を掲げたドイツは積極的に海外へ進出し始めた。
即ち、世は完全に帝国主義時代。殺るか殺られるか、そんな雰囲気がいーんじゃねーか。
(;^ω^)「どっかにいい植民地候補は転がってないのかお?」
(*^ω^)「おっ! キューバがスペインから独立したがってるお。これを利用しない手はないお」
まずは手近なカリブ海を目指すアメリカ。
( ^ω^)「キューバが独立したいのならさせてやればいいじゃなーい」
(,,#゚Д゚)「うっせえ飴公が! うちの植民地にちょっかい出してんじゃねえ!」
( ^ω^)・・・・
( ^ω^)「あーっ、うちの戦艦が爆発を起こして沈んじゃったお。
これはスペインのせいだお。今すぐ宣戦だお!(棒)」
こうして1898年に始まった米西戦争。スペインはもはや殺られるのみ。
(,,(.;.;)Д゚)「か、勘弁してやらあ………………ゴフッ」
( ^ω^)「で、賠償で何をくれるんだお?」
(,,(.;.;)Д`)「キューバの独立だけじゃ駄目?」
(#^ω^)「誰がそれだけで許すかお! もっとよこせお!!」
(,,(.;.;)Д`)「わ、わかった……… プエルトリコ・フィリピン・グアムを譲ってやるよ………」
(*^ω^)「フィ、フィリピン?! キタキタキターーーーーーーーー!!!!」
地図でフィリピンの場所を確認してみてほしい。
そう、まだ半植民地化で留まっている清に近いのだ。
( ゚ω゚)(これは清を植民地に出来るかもわからんね………………)
(;^ω^)「ん? でもフィリピンとアメリカ本土は遠すぎじゃね?
アラスカは寒くて使い物にならないお………………」
(^ω^≡゚ω゚)「どこかにいい中継地点は………………と。
おっ?! 手頃な島を発見したお! 今すぐ植民地にしてやるお!」
こうしてアメリカはハワイを併合してしまった。
こうして本土~ハワイ~グアム~フィリピン~中国大陸の太平洋ルートが開通したのは、ちょうど1900年のことだ。
(;^ω^)「と思ったらフィリピンで反乱が起こったお………………」
思わぬところで足止めを食らうアメリカ。この遅れが致命的となってしまった。
******************************************************
当の清はと言えば………………
(#><)「朝鮮半島は日本の利益線なんです! いい加減朝鮮の宗主国ぶるのはやめてください!」
<ヽ`Д´>「誰が倭奴に守られなきゃいかんニダ! ウリの宗主国様はただ一人ニダ!!」
(♯`ハ´)「小日本がごちゃごちゃ五月蠅いアル!
朝鮮は最後に残った属国、面子のためにも渡す訳にはいかんアル!」
(#><)「こうなったら実力行使です! ボッコボコにしてやるです!」
((.;.;)ハ`)「ア、アイヤー………………負けたアル………………」
1894年に起こった日清戦争。開国したての超後進国家に負けた清の格はガタ落ちだ。
_
( ゚∀゚)
( ><)
ξ ゚⊿゚)ξ (清って実は弱い? だったら勝手に分割しちゃえ!)
ミ,,゚Д゚彡
(・∀ ・)
列強(+日本)に分割される中国大陸。
日本の明治維新を見習い『変法運動』を起こすも、『戊戌の政変』が起こり失敗してしまう。
もう清はボロボロだ。半植民地化もここまでくると何がなんだか………………w
(ヽ´ω`)「もう中国は分割されてたお………………」
(;^ω^)「ちっくしょー! お前のものは俺の物、俺の物は俺の物だお!
中国の『門戸開放』、中国利権の『機会均等』、
そして中国の『領土保全』を訴えるお!」
これがいわゆる『ジョン=ヘイの門戸開放宣言』だ。
要するに中国進出に遅れたアメリカの身勝手な宣言で、
「ここにおいてようやくアメリカの中国進出がはっきりしてきた」
ということだ。
そしてついに1900年。
(#`ハ´)「中華民族は偉大な民族アル! 南蛮人は清から出て行けアル!!」
不死身の肉体になれるという、胡散臭い義和拳を習得した農民が反乱を起こした。
しかも何故か、清は外国に宣戦をしてしまう。(勝てると踏んだのか?)
_
( ゚∀゚)
( ><)
ξ ゚⊿゚)ξ 「バーローwwwwwwwwwボッコボコにしてやんよwwwwwwwww」
ミ,,゚Д゚彡
(・∀ ・)
この事件は『義和団事件』と言い、各国の介入を招くことになる。
結局、八カ国連合軍(日・露・英・米・仏・伊・独・墺)は清を叩き潰してしまった。
だが、実際は中国進出を目的とした日露が主力の連合軍であった。
(米はフィリピンの反乱で手一杯。英は南ア戦争中で兵力が裂けない状況だったのだ)
((.;.;)ハ`)「また負けたアル………………」
(・∀ ・)「二度と刃向かえないようにしてやるからな!」
各国が北京から撤収したあと、何故か満州に居座り続けるロシア。
その意図はさらに南下するためであった。
(・∀ ・)o0(これでこのまま朝鮮半島までいけるぜ。そうすりゃ念願の凍らない港が手に入る!)
(;><)o0(はやく朝鮮を独立先進国家にしてあげないと、
このままじゃ日本の利益線が危ないんです!)
大国ロシアが南下してきたら、日本に勝ち目はない。
そのため朝鮮に力を付けさせることは、日本にとって急務だったのだ。
だが流石は(?)朝鮮。早々に清に見切りを付けてしまった。
<ヽ`Д´>「清はもともと満州に住んでた野蛮人ニダ! そんな奴等に従うウリではないニダ!」
これで日本の近代化案を受け入れるかと思いきや………………
<ヽ`Д´>「倭奴も同じニダ! やっぱり時代は先進国家ロシアでスミダ。露帝マンセー!」
(・∀ ・)「そーだよね~、やっぱりボクチンが一番だもんね。朝鮮は分かってるなあ」
(;><)「なんでロシアを引き込むんですか? そのままじゃ日本ごと植民地化されちゃいます!」
あろうことかロシアを引き込む朝鮮。このままでは日本とロシアの衝突は必須だ。
だが、日本単独では逆立ちしても勝てる見込みはない。
しかしそこに救世主が現れた!
ξ ゚⊿゚)ξ「ロシアと戦おうとしてるんですって? いいわ、手伝ってあげる」
(;^ω^)「お金がないのかお? だったら少し貸してあげるお」
ロシアの南下に対抗するため、『光栄ある孤立』を捨ててまで日本と同盟したイギリス。
ロシアが撤退した後の満州利権を狙うアメリカ。
( ><)「これでロシアを倒すんです!」
1904年。日露戦争の勃発である。
**************************************************
(・∀ ・)「日本になんか負けるかよw かかっておいで!ばーか!」
(#><)「ここまできたら日本男児の名が廃るんです!」
旅順を落とした日本。ロシアにとってこれは大きな誤算だった。
(;・∀ ・)「な………………こうなったら奥の手、バルチック艦隊を出動させて………」
ξ ゚⊿゚)ξ「スエズ運河は通さないわよ。行きたいならアフリカを回って行きなさい!」
イギリスの嫌がらせを受けるロシア艦隊。
士気はガタ落ちだ。
(ヽ・Д ・)「もうフラフラだYO……………」
(#><)「そんなんで戦うつもりなんですか? 甘く見ないでください!」
日本海海戦でロシアの艦隊は全滅。(本当に全滅w)
制海権は日本の手に落ちた。
しかも同じころ、ロシアでは『第一次ロシア革命』が起こり、戦争どころの話ではなくなっていた。
すでに軍資金が尽きかけた日本。
(;><)「もうボロボロなんです! 終わりにしませんか?」
(・∀ ・)「新しく開通したシベリア鉄道があれば勝てるんだけどな~? どうしようかな~」
(;><)「そ、そんな……………」
いかに落ち目とは言え、流石大国ロシア。日本の会心の一撃にもびくともしない。
(;^ω^)「ちょ~っと待つんだお! ここらへんで戦争は や め な い か
ロシアさんだって革命騒ぎで忙しいんでしょ? 日本さんだってボロボロじゃない」
間に割って入るアメリカ。
(;^ω^)o0(このままじゃ満州に付け入る隙がなくなっちゃうお……………)
こうして結ばれた『ポーツマス条約』は、一応日本の判定勝利と言う形となった。
( ><)「やっと満州南部からロシアを追い出せたんです! 満州鉄道も僕の物なんです!」
( ^ω^)「ところでさ、その戦争の代金は誰が払ったんだお?
他にも停戦条約の仲裁をしたのは誰だお?
そう、僕だお! だから僕にも満州に進出する権利があるはずだお!」
(;><)「な、なんなんですか? お金はキチンと返すんですから来ないでください!」
こうしてアメリカの満州進出の野望は潰えた。
後に残ったのは『日英同盟』と……………
(#≧≦)o0(それにもう僕は列強の仲間なんです! 飴公の好きにはならないんです!)
(#^ω^)o0(ジャップめ、つけあがりやがって……………)
第二次大戦へと続く日米対立の始まりであった。
だが、まだ日本とアメリカは互いを嫌ってる程度だった。
この対立が激化するのは第一次世界大戦以降だ。
では第一次世界大戦中なにがあったのだろうか?
_
(#゚∀゚)'A`)「俺らドイツ民族タッグ!
露助、ジョン・ブル、フランス野郎なんかに負けはしない
こっちにはイタリアまでついてるんだ!」
ミ,,;゚Д゚彡
ξ;゚⊿゚)ξ 「くっそー。なんとか仲違いさせることはできんのか……………」
(;・∀ ・)
ドイツはロシア・フランスの二方面から攻められても動じなかった。
流石にあせり始める連合国陣営。イタリアを利用することにした。
ミ,,;゚Д゚彡「イタリアさ~。なんかオーストリアと揉めてたでしょ?
同盟やめたら解決してやるからさ……………」
\(^o^)/「同盟ヤメタ。ちょっとドイツを倒してくる」
↓
\(^o^)/「マケタ」
もちろん役に立つわけがないイタリア。戦況は拮抗し続け、各国に焦りの色が見え始めた。
一方こちらは日本。
日英同盟を理由に対独宣戦をして、列強の混乱を尻目にアジアのドイツ利権を奪っていた。
(;><)「太平洋の島、中国の山東半島……………
これは凄い利益になるんです! もっと利権を拡大するんです!」
(#><)「って言う訳だから、中国の利権をもっとよこしやがれなんです!」
(;`ハ´)「わかった、わかったアル……………」
時の首相、大隈重信は中国に『二十一か条の要求』を叩きつけ、それを呑ませたのであった。
この間に『第二次ロシア革命』が起こったり、
(・∀ ・)「戦争はやめて社会主義国家を作るんだぜ?」
新兵器「戦車」を導入するなどヨーロッパの戦線は徐々に動き始めた。
さらにドイツは駄目押しの一撃を繰り出してしまった。
_
(;゚∀゚)「しまった! 客船を撃沈しちまった!」
(#^ω^)「おまwwwwwwwwwアメリカ人乗ってたじゃねーかお!」
最後にアメリカが対独宣戦。
流石のドイツもこれ以上支えることが出来ずに降伏してしまった。
そうして開かれたのが1919年、『パリ講和会議』だ。
講和会議中に
(;`ハ´)「列強えも~ん! 日本にまた虐められたアル~」
ミ,,;゚Д゚彡
ξ;゚⊿゚)ξ 「うっせえ! 今ドイツをどう虐めるか考えてる最中なんだ!」
(;^ω^)
無視される中国。
結局『ヴェルサイユ条約』が結ばれたものの、中国はそれを認めなかった。
しかしアメリカは焦りを覚えていた。
そしてワシントンで会議を開くことにしたのだ。
(;^ω^)o0(いつのまにか日本が強大化してるお……………
う、うちの海軍だけじゃ日英の戦力に敵わないお……………)
(;^ω^)「戦争の後でみんな疲れてるから、戦艦を作る数を制限しようお!
それに戦争は終わったんだお! 日英同盟なんていう軍事同盟もやめて欲しいお」
ξ;゚⊿゚)ξ「しょうがないわね~。」
(;><)「今の時代は軍縮なんですか? わかりました!」
まんまと日英同盟を破棄させられた日本。
(ここで同盟を破棄させなければ時代は変わっていたかも?)
(;^ω^)「他にも、ドイツがいなくなった地域の利権を調整しなきゃだお。
中国の主張を無視してたのを忘れてたお」
(;`ハ´)「もちろん我が国は独立国アル。特定の国が優遇されている状況を見過ごせないアル」
( ゚ω゚)「てな訳で中国の『門戸開放』『機会均等』『領土保全』だお!
みんなでこれを守るんだお!」
ξ ゚⊿゚)ξ
ミ,,゚Д゚彡
( ・∀・) 「全力で把握!」
\(^o^)/
( `ハ´)
(#≧≦)「…………………………わっ、わかりました」
中国での利権をも破棄させられた日本。
以上が戦間期の二本の柱のうちの一つ、『ワシントン体制』の内容だ。
西のヴェルサイユ、東のワシントン。
この体制が崩壊するのは、いとも簡単であった。
さて、その後中国はどうなったのだろうか。
第一次世界大戦前に起こった『辛亥革命』はgdgdのまま終わり、
結局リアル戦国時代が始まっていたのであった。
もちろん内戦に諸外国の干渉は付き物。
この騒ぎに乗じて利権を得ようとするヤツラばかりだ。
ξ ゚⊿゚)ξ
( ^ω^)「さあ、もっと争うんだ! そうすれば利益もがっぽりだ」
( ><)
列強はこの市場(死場?)で得た利益を、出来立てのソ連を潰すために使っていた。
(;・∀ ・)「痛えなコノヤロウ! はやく統一させないとヤバイぜ」
中国共産党を操り統一を模索するソ連。
だが、統一は別の所から始まった。
( `ハ´)「今こそ中華民族は中国国民党と下に統一されるべきアル」
(;><)「統一なんかされたら困るんです! 邪魔するんです!」
中国の統一を邪魔しようとする日本。
だが、この行為はアメリカの神経を逆撫でしてしまった。
(#^ω^)「おまwwwww中国には干渉しない約束なはずだおwwwwwwwwww
ワシントン体制破ってんじゃねーお!」
さらに日米関係は悪化。
しかも中国は統一されてしまい、日本の利権も危なくなってしまったのであった。
さて、次から世界恐慌ですが。
( ^ω^)「おっおっ! 超好景気! 今日も株価は上昇中wwwwwwww」
(;^ω^)「おっおっ…………………………おっ?」
( ゚ω゚)・・・・・・
そう、『世界恐慌』の始まりである。
全世界を包んだこの不況。
列強はどう対応したのか?
ξ;゚⊿゚)ξ「イギリス連邦を組織して、外国との貿易を規制して乗り切るわ………」
ミ,,;゚Д゚彡「植民地とだけ貿易すればあるいは………」
「持てる国」英仏は、貿易を制限して(経済のブロック化)これを乗り切ろうとした。
(・∀ ・)「不況? アリエネーwwwwwww社会主義は異常ないですよ?wwwwww」
ソ連は社会主義政策のため、そもそも影響を受けなかった。
_
(;゚∀゚)
(;><) 「貿易のしようがない! どーすりゃこの先生きのこれるんだ!」
\(^o^)/
「持たざる国」日独伊は、混乱している!
この中でドイツではヒトラーが誕生し、
日本では満州へ進出し、イタリアはエチオピアに侵攻したのであった。
一方のアメリカは、大統領が入れ替わっていた。
(;^ω^)「こうなったら新しい経済政策を導入するしかないお!
労働者に雇用を! 中小企業に仕事を! 農民に作物の価格保障を!」
こうして出てきた『F.ルーズベルト』の『ニューディール政策』
政府がじゃんじゃんお金を使えば庶民の財布が豊かになり、景気が良くなると考えた新理論だ。
しかしそれだけでは不況の波は治まらなかった。
ニューディール政策は不況を食い止めるだけの効能しかなかったのだ。
しかし。
(*^ω^)「ルーズベルトばんざーい! かれは庶民の味方だ! 彼のためなら俺は死ねるぜ!」
国民の人気は急上昇。アメリカはルーズベルトの下に団結したのだ。
彼の政策は経済的には失敗したが、政治的には成功した。
さて、では詳しく見よう。
日本では世界恐慌のあと、急速に軍が力を持ち始めた。
(;><)「とりあえず海外の市場を手に入れないとどうにもならないんです!」
(#><)「まずは中国人のうざい利権回収運動を何とかするんです!!」
当時の中国人は、条約も守らず好き勝手やっていた。
(#`ハ´)「中華の利権は中華民族の物アル! いいから早く返すアル!!!」
ついに関東軍が満州に進出。次いで満州国が成立した。
この国は清の最後の皇帝を迎えた、満州人の国という体裁をとっていた。
(#^ω^)「ふーん。そんなことしちゃうんだ。駄目だよぉ~、そういうことしちゃあ」
(#><)「こうしないとこの先生きのこれないんです! 飴公は黙ってろです!」
(#^ω^)「いや、ほら。国際連盟で決めるべきでしょ? 新しい国が出来たんだからさ」
国際連盟から調査団が派遣され、満州国について調べ始める。
そして、出た結果はこうだ。
ξ;゚⊿゚)ξ「ま、満州は難しい地域ね。中国人の嫌がらせもひどいし………
でもしょうがない。満州国は認められないわ………」
(# ゚ω゚)「そーだそーだ! 早く日本は満州から撤退するんだお!」
(#><)「好き勝手に言いやがって……… こんな組織脱退するんです!」
こうして日本はノリで国際連盟を脱退してしまった。
満州国を無理矢理成立させたものの、安楽の日々は続かなかった。
そして1937年北京。
( ><)「今日の訓練は終わりです。皆さん全員居ますか?」
ターン!!!!
(;><)「今のは銃声………?
あれ? しかも一人足りない………」
(#><)「国民党の襲撃です! 早く戦闘態勢に入るんです!!」
これが『盧溝橋事件』の顛末だ。
この後日本は泥沼の『日中戦争』に突入することになる。
(#><)「覚悟しやがれです!
国民党なんかメタメタのグチャグチャのケチョンケチョンにしてやるんです!!」
(;`ハ´)「は、早く逃げるアル!! 山奥の重慶まで逃げれば何とかなるはずアル!」
国民党を率いる『蒋介石』は、さっさと首都南京を逃げ出してしまった。
持久戦となれば彼は勝てると踏んだのだ。
それは………………
(#^ω^)「日本の進出がうざいお! 国民党を支援して嫌がらせしてやるお!」
ξ;゚⊿゚)ξ「中国がやられたら近くのインドまで危ないじゃない………………」
(・∀ ・)「国民党には共産党も味方してるから援助してやんよw」
(*`ハ´)「心強い味方アル!! 我々中華民族は小日本なんぞに負けないアル!!」
内陸を通って蒋介石を支援する援蒋ルートが整備されていたのだ。
(#><)「なんでみんな敵に回るんですか!!
こうなったら一人でなんとかするしかないんです!!!」
( ><)o0(そして日本を中心に新しいアジアの国を作るんです………………)
(;^ω^)o0(なんか死亡フラグ立ったのかお?)
死亡フラグを立てた日本の味方は、もうドイツ・イタリアしか残っていなかった。
ちょうどその時、ヨーロッパから幸先のいい情報が飛び込んできた。
_
( ゚∀゚)「もしもし? オッス、オラヒトラー! フランスが降伏してきたんだぜ」
( ><)「ほ、ほんとですか?! これで援蒋ルートを遮断できます!!」
援蒋ルートの一部は、フランス領インドシナ(今のベトナムあたり)から伸びていたのだ。
( ><)「ここを占領すれば中国を倒せるんです!!」
仏領インドシナ北部に進駐する日本。
(#^ω^)ビキビキ「HAHAHA!! なんの冗談だお? 他の国の植民地に手を出すとは何事だお?」
(#><)「知るかです!! 全くどこのどいつが中国を支援してると思ってるんですか!!!」
しかし一向に蒋介石は降伏しない。
(#><)「うがああああああああああああああ!!!11111111!!!
こうなったら自棄なんです!!!!!11111111!!1」
ついに全仏領インドシナを占領した日本。
東南アジア植民地を狙ってることが白日の下に晒された今、米英の態度は冷たいものがあった。
( ^ω^)「………………石油の輸出禁止だお。
そして今まで占領してきた中国から撤退するんだお!
そしたら許してやらない事もないおwwwwwwwwwwwwww」
(# ゚ω゚)「だいたい昔からお前の態度は気に食わなかったんだお!!1
さっさと帰れイエローモンキーが!!11」
これが有名な『ハルノート』だ。日本は全てを放棄して、日本列島と朝鮮半島に帰れという内容である。
(#`ω´)クドクド……………………
ハルノートを見せつけ、日本をいびるアメリカ。
( ><)プチッ「……………………わ……るん……」
(#^ω^)「お?」
(#_ _)プチプチ「……………わ……って………す………………」
(;^ω^)「な、なんだお?」
( <●><●>)「わかってます!!!!!」
(;^ω^)「うわああああああああああああああああああああああああ!!!!1111111!!!!1」
襲われるハワイの真珠湾。
1941年。ついに大東亜戦争が始まった。
(#<●><●>)「わかってます!わかってます!!わかってます!!!」
あっという間に太平洋を占領する日本。
(;^ω^)「ど、どーなってるんだお……………
ヒトラーとムッソリーニだけでも手を焼いているのにどうしたらいいんだお?」
(;^ω^)「そ、そうだ。ソ連と協力して挟み撃ちにするお!!」
とりあえず味方を増やせばなんとかなると考えたアメリカ。
(;^ω^)「もしもし? スターリン? ドイツと日本がめっちゃ強いんだけど……………」
(・∀ ・;)「いーから早く手伝えよ!! ドイツの三号戦車強すぎなんじゃヴォケエエエエ!!!!1111!!!1」
(;^ω^)「わ、わかったお。まずはイタリアから倒していくお。それまで頑張ってw」
ヒトラーの戦車部隊に怖気ついたアメリカは、最初の標的をイタリアに定めた。
(# ゚ω゚)「オラオラオラオラオラオラオラオラ!」
\(^o^)/「これは勝てない 降参します」
_
(;゚∀゚)「ちょwwwwwwwwwwwww」
すぐにイタリアは降伏した。まったくもって役に立たない国だw
ソ連の方も奮闘を始める。
(・∀ ・)「ドイツのやつ、冬将軍にボコされてるぜwwwww
いいかい? ロシアの入り口は無数にあるが出口は少ないのだよ!!」
_
(;゚∀゚)「………………………………………」
じりじりと後退し始めるドイツ軍。
ちょうど同じころ………………
(#<●><●>)「わかってます!わかってm」
↓
ティウンティウンティウンティウン
(;^ω^)「ようやく日本を追い返せたお………………」
ミッドウェー海戦で壊滅的打撃を与えたアメリカ。
連合国側の反撃が始まった!
ξ ゚⊿゚)ξ「いい? 一気にノルマンディーに上陸するのよ? そして………………」
( ^ω^)「パリを解放し、ベルリンに向かう、だお」
ξ ゚⊿゚)ξ「大丈夫ね。失敗したら一環の終わりよ。気を引き締めて行きましょう」
ついに史上最大の作戦「ノルマンディー上陸作戦」が始まった。
_
(;゚∀゚)「どうせ陽動作戦だろ? この俺を甘く見るなよ!」
完全に油断しているドイツ。
( ^ω^)「上陸完了。これよりパリへ向かいますお」
_
(#゚Д゚)「なっ!」
我先に殺到する連合国。
( ^ω^)「パリも解放。続いてドイツへ向かいますお」
ミ,,゚Д゚彡「ようやく俺の出番のようだな!! ゲルマンの変態なんざ追い出してくれる!」
ξ ゚⊿゚)ξ「私の部隊も忘れてもらっちゃ困るわよ」
(・∀ ・)「ソ連、行きまーす!!w」
まさに歴史的事件が起ころうとしていた。
1945年5月。ドイツ降伏。
そしてアメリカは初めて思い知ったのである。
(・∀ ・)「ヒトラーの馬鹿もいなくなったことだし、早速革命の指導に入ろうっと」
(;^ω^)o0(革命? 何言ってるんだコイツ)
ソ連の思惑が理解できないアメリカ。
( ゚ω゚)ハッ「何この戦車部隊?」
(・∀ ・)「ドイツ軍を倒したソ連謹製最強戦車だよーん。
俺らの真の敵を倒すのにも使えるかもねwww」
(; ゚ω゚)o0(やばい。こいつらがアカだってことすっかり忘れてた)
そう。
アメリカの真の敵は、日本でもドイツでも、はたまたイタリアでもない。
ソビエト社会主義共和国連邦だったのだ。
(・∀ ・)「で? 残るは日本でしょ? 準備が整ったら攻め込むからよろぴくwww
今からだと8月くらいにはいけるかな~www」
(; ゚ω゚)「う、うん。ワカッタヨ?」
ここで地図を見て欲しい。日本の隣の国はどこだろうか。
中国? 朝鮮? ロシア?
どれも違う。
太平洋を挟んで、アメリカと日本は隣国なのだ。
(; ゚ω゚)o0(やべえ! 日本が共産化したら次は僕だお!!)
(;^ω^)「早く降伏させるんだお!!」
こうしてアメリカは原爆の使用に踏み切った。
(;><)「新型爆弾痛いんです……………」
(・∀ ・)「日ソ中立条約? 何それ?」
(;><)「ソ連まで攻めてきちゃったんです……………」
1945年8月15日。
(;><)「もうやめてください!」
日本降伏。
ここに第二次世界大戦は終結した。
日本は降伏し、アメリカは一安心していた。
(;^ω^)「とりあえず二度と刃向かわないように戦力を奪ってやるお!」
( ^ω^)o0(そして中国国民党と日本駐留米軍、そして南朝鮮でソ連を封じ込められるはずだお)
だが大きな誤算が起こった。
(#`ハ´)「中国共産党が国民党を撃破したアル!!
今から人民主導の社会主義を達成するアル!!」
<ヽ`∀´>「金日成同志マンセー!! 早く米帝を追い出して社会主義国家を樹立するニダ!!」
他にもベトナムでも社会主義革命騒ぎが起こってしまったのだ。
(; ゚ω゚)「国民党は台湾へ逃げて? ベトナムでは社会主義政権ができて?
ドイツから東は全部社会主義国家で? 朝鮮半島では統一戦争が起きて?」
(; ゚ω゚)「やばい」
各地で起きる社会主義運動。
(; ゚ω゚)「一人じゃ手がまわらん」
アカの勢いは凄まじかった。
( ゚ω゚ )「誰か手伝って欲しいお」
ξ;゚⊿゚)ξ「この前の戦争でもうボロボロよ。そんなの無理だわ!」
ミ,,;゚Д゚彡「この前までドイツに占領されてたんだぜ? 無理に決まってるだろ……………」
\(^o^)/「戦争オワタ」
(;><)「今更手伝えって。憲法九条があるから無理なんです!」
_
(;゚∀゚)「もう戦車造るな、っていったのはどこのドイツだよ。なんちてw」
残っているのはイギリス、フランス(+イタリア)
そしてボロボロのドイツ。軍隊すらない日本。
アメリカは大きな失敗をしていたのだ。
世界恐慌を起こしたのも、原因はアメリカ。
ドイツから資金を引き上げ、ヒトラーを生んだのもアメリカ。
日本を嫌って、ソ連の脅威に気付かなかったのもアメリカ。
アメリカの失策が東西冷戦をも生み出してしまった。
(; ゚ω゚)o0(敵は共産主義。どこで食い止めるべきなんだお?)
アメリカの最終判断はこうだ。
・日本には憲法の範囲を超えない、ギリギリの戦力を持たせる。
・台湾、朝鮮半島南部は堅持。
・もともと植民地のフィリピンを壁に使い、
・ベトナムで共産主義を食い止める。
・インドネシアは援助で釣る。
(ここまでを世界地図で見ると、一本の繋がった曲線になっている)
・ヨーロッパは軍事同盟をつくらせる。
・ラテンアメリカは自分の裏庭。
・オセアニアはオーストラリアに任せればいい。
これらが、後の
・自衛隊
・ベトナム戦争
・北大西洋条約機構(NATO)
へと繋がっていくのである。
一方の日本は……………
( ><)「アメリカが守ってくれるんです」
(;><)「お金のかかるミサイル開発をしなくて済むんです!」
(;><)「だから全部復興に使うんです!!」
東西冷戦の軍拡なんぞそ知らぬ顔。
持ち前の凝り性ですぐに復興を果たした。
現在は世界で二番目の大国になっている。
・
・・
・・・
東西陣営に分かれて何十年も経過した。
途中でキューバ危機が起こったり、ドル危機があったり、
ソ連のアフガン侵攻失敗など色々あった。
(;・∀ ・)「も……………もう限界……………」
(; ゚ω゚)「ソ連が崩壊した!」
1991年。ソ連崩壊。
(;^ω^)「自由主義が社会主義に勝利したんだお!
これからようやく平和な世の中が始まるんだお!」
だが現実は厳しかった。
冷戦の中で押さえ込まれていた民族・宗教問題が噴出し、
世の中はかえって争いに満ちてしまった。
アフガニスタン・イラク・旧ユーゴなど、枚挙に暇がない。
これらの問題を、現代の覇権国家『アメリカ合衆国』はどう処理するのだろうか。
…そして現在へと続く
この小説は2007年5月05日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:Twb8REKP0 氏
ご意見等あれば米欄にお願いします