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( ФωФ) と ('、`*川 のお話しのようです


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




( ФωФ)「ふぬぅ………」

我輩は今、人生最大のピンチに立たされている。

駅の中、手に持つのは雨で少し濡れた大事な書類。

『将を射んと欲すればまずまず馬を射よ』という言葉もあるように。
この世界でのし上がっていくにはまず土台から固める必要があると思った我輩。
サラリーマンというものを経験する為。華麗に某大手企業に就職に成功。
この度大事な書類を得意先に持っておく事を命令……もとい頼まれたのだ。

( ФωФ)「ぬぉおぉおのれぇうぇえ!!!」

だが、頭上の電光掲示板には『現在台風の為、運転を見直しております』の文字
恐らく復帰する頃には得意先は業を煮やしてしまっている事だろう。時間がないのだ。
つまり、今すぐ電車に乗らないと間に合わない。我が野望も灰と化す。何と最悪な一日なのだ。

だが、おのれ!!台風如きが我が覇道を阻むというのか!!
否!断じて否!!我を阻むものなど存在しない!!かくなる上は!!


( ФωФ)「強行突破あるのみである!!!」

(#ФωФ)「うぬぉおぉおおお!!!」

(;^ω^)「へなっぷ」

ヒトゴミを蹴散らし!

( ФωФ)「ジャンプだ。とうっ」

改札を抜け!

( ・∀・)「はいはいDQNDQN」

駅員を………



(#・∀・)「もうするんじゃねぇぞ? いいな?」

(#)ωФ)「はい、わかりました」

蹴散らせなかった。




20070531204044.jpg



( ФωФ)「おのれ……あやつめ。駅員風情が生意気を」

頬を擦る。
あの駅員、事もあろうにどさくさに紛れて我輩な顔を思いっ切りぶん殴りおった。

( ФωФ)「ふぬぬ………だが、今はそれより……急がねばなるまい」

腕時計を見る。刻々と時間は過ぎていくのだ。
もしこの書類を届けられなかったら、我輩は恐らく我が組織……もとい勤務先を首になるであろう。

( ФωФ)「だが、どんな手を使ってもこの種類を届けて見せるぞ」

そう、最後に勝つのは―――――

( ФωФ)「このロマネスク様さ!!」

('、`*川「あら? ロマネスクじゃない久し振り」


( ФωФ)


(ФωФ)


(*ФωФ)「は、恥かしい……でもビクビク」

('、`*川「本当に久し振り……十年振りぐらいかしら?」

( ФωФ)「む、おぉ……高校以来だからな。それぐらいだろう」

久し振りに見た彼女は相変わらず美しかった。
それもその筈、何を隠そう我輩の初恋の人。生涯で唯一伴侶に迎えたいと思った人物なのだ。

('、`*川「で、どうしてこんな所にいるの?」

( ФωФ)「ふぬぅ……実はなカクカクジカジカパンパンアッーアッー…
      ……という訳なのだ」

('、`*川「なるほど、そこで低迷を続ける経済に待ったをかけた訳ね」

( ФωФ)「違ぇよ」

('、`*川「冗談よ………それは大変ねぇ」

( ФωФ)「ふむ全くである……困ったものだ」

('、`*川「フッ………アハハ」

( ФωФ)「? 何故笑う?」

('、`*川「アハハ……いや~変わってないなって思ってさ……喋り方とかさ」

思わず言葉を返したかった。ペニサスも変わっていないと。

( ФωФ)「そういうペニサスはどうしたのだ? その秘書服、ここには似つかわしくないぞ」

('、`*川「あぁ私今、秘書やってんのよ……某大手のね」

手をヒラヒラとさせ、彼女は苦笑いをした。
我輩の目にはその顔は何故か辛そうに見えた。

('、`*川「今は社長のお迎え、奥さんと電車で帰るってさ……ラブラブよねぇ」

( ФωФ)「ふむ、そうか………おぬしも大変だな」

我輩は再度電光掲示板を見る。表示は変わっていない。
遅刻は確実だろうが、行かないよりマシだろう。タクシーでも拾わなくては。

( ФωФ)「ではペニサス、名残惜しいがここでお暇するぞ」

('、`*川「え? 何言ってんの? 表に私の車あるわよ」

( ФωФ)「そうかそうか、それでは我輩はこれで」

('、`*川「ちょい待ち。乗せてってあげるって………すぐ着くわよ」

(;ФωФ)「いや遠慮するぞ。お前の運転の癖はよく知っておる」

('、`*川「首よりマシでしょ。ほらいいから来な」

(;ФωФ)「イヤダァァァ!!!!」

駅に我輩の悲鳴がこだました。

窓の向こうで高速で流れ行く景色。限界速度は楽勝に越えているであろう。
そして込み上げる嘔吐感。恐らく限界は近い。

( ФωФ)「ぐぉ……ペニサス……もうちょいスピードを……」

('、`*川「イヤッホォォォォォォ!!!」

( ФωФ)「聞いちゃいねぇ」

溜め息を出そうとして思い止まる。
今迂闊に息を吐いたら違う物まで吐いてしまいそうだ。

(;ФωФ)「うぼぇ」

ペニサスはスピード狂。高校時代に族車で峠を攻めていた時から変わっていないようだった。
そして、運転してハイテンションになった時は、自分の世界に入り周りの声が耳に入らないのも変わってない。

ならばと、俺は呟き。窓を通して遠くを見る。
そして、そのまま喋り始める我輩。

( ФωФ)「……ペニサス、おぬしは変わっていないぞ。昔のままだ」

('、`*川「ウッヒャァァアァアァア!!」

( ФωФ)「昔のままだ、我輩と共に過ごした………昔のおぬしのままだ」

('、`*川「どけどけェエェ!! 邪魔だ邪魔だァァ!!」

( ФωФ)「だが我輩は変わってしまったよ……野心や希望が薄れてしまった」

ペニサスは何も答えない。自分の世界に精神を置き去りにしている。
だがそれでいい。この様なこっぱずかしい告白聞かれてたまるものか。

( ФωФ)「あの頃の我輩は野心に溢れていた……何も怖いものなぞなかった」

いつからか、大人になり、社会に身を染め、社会の一部となっていった。

( ФωФ)「今の我輩はどうだ………昔の我輩に殴って貰いたいぞ」

ペニサスの事は今でも好きだ。だがそれを言う資格など今の我輩にはないかもしれない。
だが言わねばならない。あの時言えなかった言葉を。

( ФωФ)「だがペニサス、我輩はおぬしを愛しておるぞ」

('、`*川「オラァァアァアァア!!! ドリフトォォォ!!」

( ФωФ)「それだけが……それだけ言いたかったのだが……」


(;ФωФ)「………ペニサス空気嫁」



(;ФωФ)「ウゲェエ!! ウボァア!!」

('、`*川「大丈夫?」

目的地に着くなり我輩は扉を開け、盛大に吐いた。
背中を擦ってくれているペニサスの手がとても暖かく感じる。

( ФωФ)「ふむ、これぐらいでへこたれる我輩ではないわフハハ」

('、`*川「そりゃあよかった」

我輩は時計を見る。時間は予定の時間より少し早い。
流石はペニサスと言うべきか。荒い運転に耐えたかいもあるというものだ。

( ФωФ)「それでは我輩は行くぞ。感謝しておくぞペニサス」

('、`*川「そりゃどうも。頑張りな」

( ФωФ)「無論だ」

踵を返し我輩はペニサスを背にし歩き出した。
少々名残惜しいが、長年言いたかった事が言えた悔いはない。

('、`*川「ロマネスク」

( ФωФ)「何だ」

('、`*川「アンタこそ変わってないよ昔のまんまだ」

歩みは止めない。振り返らない。
前へ進む事が出来なくなるからだ。

('、`*川「アタシに言わせて貰えば、アンタも変わってないよ」

( ФωФ)「だから………何なのだ」

('、`*川「けどアタシはアンタの意見を尊重してさ………待つ事にするよ」

涙は堪えた。だが相方は堪えきれなかったよいだ。
涙声に混り鼻をすする音まで聞こえてくる。

('、`*川「アンタが………自分を信じる事が出来て……私を迎えにくるまでさ」

( ФωФ)「フン、何かと思えば………だがよかろう」

背中を向けたまま天を切り裂く様に頭上高くで拳を強く握る。
決意までも手の中に込めて。

( ФωФ)「次会う時、貴様は総理大臣夫人だ!! 喜ぶがよい!!」
('、`*川「だが断る」

(;ФωФ)「ちょwwwおまwwwwww」

('、`*川「次会う時は明日で。いずれ地球で一番偉い夫婦だろ?」

( ФωФ)「フ……フハハ………そうだ……それでこそ」

( ФωФ)「我輩が愛した女性なr(ry」

('、`*川「電話鳴ってるぞ」

( ФωФ)「むむぅ………いい所で………何だ!! 我輩は今大事な……」

(;ФωФ)「あ、部長これはどうも……いえ……もう着きましたので……はい」

('、`*川「やれやれ………これは先が思いやられるねぇ」





この何十年後、世界を一つに纏めあげた者達が現われる。
その二人はとても仲の良い夫婦で、
そのラブラブっぷりと成し遂げた数々の偉業は永久に語り継がれる事になるのだが。


( ФωФ)「それはまた、別のお話しであるぞ!! フハハ!!」






( ФωФ)と('、`*川のお話しのようです  Fin







この小説は2007年5月18日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:7CwBsvdyO 氏
作者がお題を募集して、それを元に小説を書くという形式のものです


お題
・最悪な一日
・台風で電車がストップ
・( ФωФ)「このロマネスク様さ!」


ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2009/12/30 19:48 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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