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( ・∀・) と 从'ー'从さん -夏のはじまり-

はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




あっつい……

学校にきてから、僕はこの感覚しか知覚していない。
窓の外ではセミがミンミンミンミンないてやがる。うるせえ、僕にこれ以上暑さを感じさせないでくれ。

汗が頬を伝って机の上に落ちていく。そしてそれは机の上にあったノートに落ちた。

(;・∀・)「……あ」

汗でノートの文字が滲んだ。
僕は慌ててYシャツの袖でふき取ろうとするが、駄目だった。その部分だけザラザラになってしまって、書かれた文字は永久に読めなくなてしまった。

(;・∀・)「……いいことねー」

今は数学の授業中。そのため、ぼやきも余り大きな声では言えない。それが僕には余計にストレスだった。

教壇の上では、荒巻先生がチョークを持ってあーだこーだと説明している。

/ ,' 3「いいかね?常用対数ってのは、低が10の対数関数のことを言うんだ。
    ここは次のテストの要点だから、しっかり復習しとけよ」

要点、と聞いて、ずっと顔下げていた生徒が一斉に顔を上げて黒板を写し始めた。
……現金な奴らめ。要点だけ書いたところで、それを補う回りの知識がなければどうしようもないというのに。

と、その時。隣からグーグーと何か音が聞こえてきた。



20070604030822.jpg




从-ー-从「……zZ」

(;・∀・)「……」

僕の隣の席の奴。

教師が大事なところ、と言ったのに寝てやがる。

名前は……確か渡辺って言ったか?僕、人の名前覚えるの苦手なんだ。

(;・∀・)「(おい……起きろよ。要点だぞ)」

僕はペン先でツンツン、とつっついて起こそうと試みる。
だが一向に起きようとしない。三度目くらいで、僕は諦めた。まぁ、結局困るのはこいつだけだ。

キーんコーンカーン……

/ ,' 3「はい、じゃあここまで。号令」

やっとだるい授業が終わってくれた。僕はほっと肩をおろした。

だが、授業の終了を告げる号令は聞こえてこない。

/ ,' 3「おうい、号令は誰だ?」

号令は週直の役目だったはずだ。えっと、今週の週直は?

僕は黒板の右下に書かれた名前を目を凝らして見てみる。




渡辺。



……お前かよ。

僕は隣を見た。


从-ー-从「……zZ」

(;・∀・)「……」

……まだ寝てやがる。

しかも寝顔をこっちにむけんな。


/ ,' 3「おいおい渡辺は睡眠中かぁ?起こすのもかわいそうだからな。隣の奴、号令」

隣の奴?……って、

(;・∀・)「(俺かよっ!!)」

クラスの連中の視線が僕に集まる。
さっさと号令かけろ、休み時間が減るだろうが――――。

そういうニュアンスの視線が痛い。僕は慌てて声を出した。


(;・∀・)「きっ、起立!」

(;・∀・)「礼!」

礼とも言えないような礼をしてクラスの奴らは教室を出て行く。

くそ、なんで僕がこんなこと……
なんだか腹が立ってきた。、僕は号令をかけた体勢のままで横目で隣を見る。

从'ー'从「……?」

ようやくおきやがった。
何か文句を言ってやる―――僕はそう思って声をかけようとした。

(;・∀・)「おいおm」

从'ー'从「……あれれぇ?授業は……?終わっちゃった?」

そう言って僕の顔をのぞきこんでくる。
……やばい、ちょっと可愛いと思ってしまった。

(;・∀・)「あ、う、うん。もう、終わったよ。今は昼休み」

从'ー'从「そっかぁ……あれ?あたし号令だったよね?」

(;・∀・)「か、変わりに俺がやっといたから」

从'ー'从「そうなんだ。モララー君、ありがとぉ」

ほんとに嬉しそうに言うな……こいつ。

从'ー'从「あ……数学、全然ノートとれてないや……」

そりゃあ、授業の半分以上は寝てたもんな……。

(;・∀・)「あ、じゃあよかったら」

僕は何故か慌てて自分のノートを渡辺に差し出した。

(;・∀・)「これ、使ってよ」

从'ー'从「ほんと?いいの?」

(;・∀・)「お、おう。大丈夫」

大丈夫なはず無かった。

僕だって授業の復習くらいはしたい。それに、今日は暑さで授業に集中できなかったから、すぐにでも復習しないといけないのに。

なのになんで、僕はこいつにノートを貸したりしてるんだろう……?

从'ー'从「ありがとー」

(;・∀・)「うん。いいよ、そんな」

从'ー'从「じゃあ、お礼になにか飲み物でも奢るよ。今日はあっついしね。いっしょに購買にいこ?」

(;・∀・)「お、おう」

渡辺は席を立つとすたすたと歩いていく。僕はそれに遅れないようについっていった。


从'ー'从「モララー君って頭いいよねー?」

(;・∀・)「ん?ま、まぁね」

言って失敗したと思った。まぁね、なんて、なんて嫌味なことを言ってるんだ?僕は。
というより、さっきから僕は何で慌ててるんだ?

从'ー'从「すごいなぁ。あたしなんてテストじゃいつも下のほうだよー」

(;・∀・)「ちゃんと勉強すれば、点数はついてくるよ」

从'ー'从「うーん……あたしもちゃんと勉強してるんだけどなぁ」

そうこうしているうちに購買についた。

いつも弁当の僕は普段ここに来ることなんてそんなに無かったのだが、なんていうか……



人、多すぎだろ……常識的に考えて……

从;'ー'从「む、今日も多いなぁ……。待っててね!あたし、かってくるから!何がいい?」

(;・∀・)「な、なんでも」

从;'ー'从「ん。じゃあ、あたしとおんなじやつね。よし!」

そういうと渡辺は人の塊の中に突っ込んで行き、すぐにその姿は見えなくなった。




(;・∀・)「……」

しばらくすると、缶を二本持って、渡辺が出てきた。

从;'ー'从「買ってきたよ!」

(;・∀・)「おう。じゃあ、教室にもどろうか」

僕は購買に背を向けて教室に向かおうとした。
その僕を、渡辺は呼び止めた。

从'ー'从「待って!」

( ・∀・)「?」

从'ー'从「せっかくだから、このまま屋上でお弁当食べない?」



屋上……ディスカ?



屋上は暑い。
なので僕は嫌だといったら、渡辺は泣き出しそうな顔をしたので、しかたなく屋上に行くことにした。

……だけど、これは失敗だった。


暑い、暑すぎる。

このコンクリート、絶対目玉焼きが焼ける。

僕が保証する。


从'ー'从「あははっ!誰もいないねー。貸切だねーー」

当然だ、阿呆。

(;・∀・)「す、少しでも涼しいところに行こうぜ」

从'ー'从「うん!」

僕らは日陰に座り、弁当を開いた。
渡辺の弁当は、ピンクの布につつまれたかわいらしいものだった。

从'ー'从「はい。モララー君」

渡辺はさっきの缶を僕に差し出してくる。

( ・∀・)「お、さんきゅー」

从'ー'从「えへへっ。あたしのといっしょだよー」

渡辺はそう言って缶を開けると一口飲んだ。

(;・∀・)「……なぁ」

从'ー'从「なぁに?」

(;・∀・)「今日、暑いよな……」

从'ー'从「そうだねーー」

(;・∀・)「のど、渇くよな」

从'ー'从「そうだねーー」

(;・∀・)「なのになんで、お前が買ってきたのはホットチョコレートなんだ??」

从'ー'从「あたし、これ好きなの」

(;・∀・)「いや……好き、とは言っても」

从'ー'从「モララー君、なんでもいいって言ったじゃない」

(;・∀・)「確かにそうだけど……」

駄目だ、こいつ。早くなんとかしないと……

しかし結局飲み物がそれしかない僕は、ホットチョコレートを飲むしかなかった。
当然だが、のどが乾いた。

(;・∀・)「のど、渇いたな……」

从'ー'从「ハグ……ゴクン。のど渇いたの?」

(;・∀・)「当たり前だろ……」

从'ー'从「じゃあ、はい」

といって差し出してきたのは渡辺が持参してきた水筒だった。

(;・∀・)「くれるのか?」

从'ー'从「うん。あ、でもちょっと待って」

渡辺が水筒のふたを開け、中身をふたに注いだ。
そして一口、飲んだ。

从'ー'从「うん、冷たい。はい、モララー君どうぞ」

と言って僕にそのまま口をつけたふたを差し出してきた。

(;・∀・)「え?……あ、うん。ありがと」

なぁ……これって間接キスだよな……
何を中二くさいことを僕は言っているんだ。なんだか恥ずかしくなってきた。
ゴクゴク、と、それを飲んだ。冷えたウーロン茶だ。
乾いたのどに、それはとても染み渡った。

(;・∀・)「ふぅ。生き返った。ありがと。美味しかった」

从'ー'从「よかった」

ふたを返すと渡辺はまた弁当を食べ始める。
それにしてもこいつ食べるの遅いな……。僕はもう食べ終わったと言うのに。

从'ー'从「モララー君、食べるの早いね」

(;・∀・)「いや。でも、早くしないとベルが鳴っちゃうよ」

キーんコーンカーンこーん……

僕が言い終わる前に、五時限目の開始を告げるチャイムが鳴り始めた。

从;'ー'从「あっ!あたし、号令なのに!」

そういう問題でもないだろ。

今日はこいつに振り回されっぱなしだなぁ……。


空は青く、その日差しは暑い。その中で、セミはミンミンミンミンと飽きもせずに鳴いている。




~~fin






この小説は2007年5月12日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:BEg4Stph0 氏



ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2009/12/30 19:47 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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