スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

( ^ω^)ブーンとドクオの旅('A`)


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




20070519060928.jpg



冬の草原を黄色い車が走る。
開いている窓から風が入る。
冬の持つ寒さを運ぶ風が入る。
夏のようなじとっとした湿り気がなく心地よい。
走っている道路は舗装されているものの、何しろコンクリートではないので時折大きく揺れていた。
コンクリート代わりに木が組んであり、線路に似ている。
舗装されていない所では青草が天に手を伸ばす。
この道路の先には大きな大きな囲いがあった。

( ^ω^)「あはぁ」

('A`)「なんだよキメェな」

( ^ω^)「冬は良いおー」

('A`)「前を向け、まぁ熊とかも寝てるしな」

('A`)「でも野宿して死にそうだったよな」

( ^ω^)「おっ、今日は野宿しなくてすみそうだお」

二人の会話が盛り上がった頃、車は止まった。

( ^ω^)「んじゃ入国審査言ってくるおー」

車を降り、ドアを閉める。

ミ,,゚Д゚彡「滞在期間はどのくらいで?」

見渡す限りの木、木、木。
木があまりにも多いとここは森なのだろうかと思うが、あくまでも素材が木。
木で出来た小屋はもちろんテーブルや時計等、日用品も木で出来ていた。
しかしここまで木で出来ていると今の時期は色々と危ないのではないか。
そんな疑問がブーンの中に浮かんだ。

( ^ω^)「3日くらいですお」

ミ,,゚Д゚彡「3日…と。すいませんが、荷物全部持ってきてもらえますかね?」

久々に全部荷物持って来い言われたおー、とぼやきつつ車に戻る。

('A`)「ダメだって?」

( ^ω^)「いや、荷物検査だお。ほれ、持つおー」

('A`)「治安悪いのか?」

( ^ω^)「うーん…まだわかんないお」

荷物は二人が持てば楽だが、一人では難しい量だった。

ミ,,゚Д゚彡「まぁ見たところ…あ」

( ^ω^)「おっおっお?」

ミ,,゚Д゚彡「これとこれと…」

そういって返されたのは、ライターや小麦粉等。

ミ,,゚Д゚彡「あと静電気には十分に気をつけてくださいね」

( ^ω^)「静電気…ああ、把握したお」

('A`)「ところでこの国は暖房はどうなってる?」

季節は冬。さすがに雪は降っていなかったが暖房なしですごすには無理がある。

ミ,,゚Д゚彡「察しが良いですね。この国の宿泊施設には温風器が必ずあるので、それを」

ミ,,゚Д゚彡「少々温まるには時間がかかりますが…」

('A`)「まぁ燃えたらたまったもんじゃないですしね」

ミ,,゚Д゚彡「ご理解いただけて幸いです」


二人は審査官に礼を言うと、車にもどり、エンジンをふかし

ミ,,゚Д゚彡「あぁ~っ! すいません! 車の使用も禁止です~っ!」

いざアクセルを、の所で止められた。




二人は荷物を持って歩く事にした。
とりあえず拠点となる宿を探さなければ。

('A`)「それにしても…どこもかしこも木で出来てるよ」

さきほどの小屋と同じように、いやそれ以上に木で出来た物が多い。
道路は木の板で敷き詰められ、家はいわゆるログハウス。
それに約10m程の感覚で木で出来た花壇に木が立っている。

( ^ω^)「いわゆるエコって奴だお。国の偉い人は偉いお!」

('A`)「日本語でおk」

ふと見渡すと子供達が遊んでいた。
木に登る少年や、果物を摘む少女。
皆充実した顔をしている。

住むのならこんな国が良いな。



( ^ω^)「ちょっと宿の場所聞いてくるお」

('A`)「子供にか」

ブーンは子供達が無邪気に遊ぶ中に飛び込んだ。

( ^ω^)「何してるんだおー?」

( ^Д^)「うえーおじさん誰?」

旅の基本、醍醐味は人の会話。
人と触れ合ってこそが旅だ。

( ^ω^)「ぶーんだお。今日初めて国にきたんだお」

( ^Д^)「だおだってwwwwwwきめぇwwwww」

そういうとガキもとい子供は何人かのグループで走り去って行った。

(;^ω^)「う~んマンダム」

呆然と立ち尽くすブーンに少女が話しかけてきた。
少女の好奇心にブーンは感謝するべきだ。

*(‘‘)*「おじたん、だぁれ?」

(;^ω^)「おじさん…」

( ^ω^)「お兄さんはブーンって言うお!(フヒヒヒヒwwwww)」

( ^ω^)「どっかお泊り出来る所は知らないかお?(もちろんお嬢ちゃんとだヨーっ!!)」

*(‘‘)*「知ってるよ、私のおうちが、そうだよ?」

( ^ω^)「ドクオうるさいおっ!! で、案内してもらえるかお?(すいませんゆるして下さい)」

*(‘‘)*「うんっ!」

('A`)「なぁお嬢ちゃん、なんでこの国は木がいっぱいあるんだい?」

*(‘‘)*「う~ん…わかんない!」

( ^ω^)「ドクオは仕事意熱心だお」

*(‘‘)*「だおー」

( ^ω^)「真似しないでくれおー」

*(‘‘)*「まねしないでくれおー」

('A`)「隣の竹やぶに竹立てかけたのは貴様だな逮捕する」

*(‘‘)*「とっ…となりのたてたぶにたけたてっ」

( ^ω^)('∀`)「ははははははwwwwww」

( ^ω^)「ところでお嬢ちゃん、その本は何だお?」

そのか弱く小さい手にしっかりと握られている本を指して言った。

*(‘‘)*「これはね、お父ちゃんがたんじょうびにくれたの」

本はどうやら絵本であり、中身はこの国の歴史を具体的に記してあった。


昔々あるところに、それはそれは大きい木がありました。

そしてその木から人間が生まれました。

木は「私を使って暮らしなさい」と言いました。

人間は「ありがとう」と言い、その木を少しずつ、少しずつ、感謝しながら生活に使いました。

木は、人間がどれだけ使っても怒ることはなく、人間の生活を豊かにしました。

やがてそこに村ができ、街ができ、国ができました。

国ができるころにはその木は小さくなってしまいました。

でもその木には子供がいっぱいできました。


木は無くなってしまいましたが、子供たちは元気です。



*(‘‘)*「お父ちゃん! お客さんだよっ!」

( ^ω^)「すいませ~ん」

やはり木で出来た宿に居た。
温風器がきいているのだろう、暖かくて心地よい。

( ,,゚Д゚)「あいよー。宿泊かい?」

('A`)「あぁ、3日ほど泊めてもらいたいんだけど…」

( ,,゚Д゚)「ははははは! おっけーおっけー!」

*(‘‘)*「おっけーおっけー」

( ,,゚Д゚)「ヘリカルは遊んでもらったのか?」

*(‘‘)*「うん!」

( ^ω^)「いやー可愛くて良い子ですお」

( ,,゚Д゚)「はっはっは! この娘と一緒にいて疲れただろう。うちはねヒノキ風呂が自慢なんだ!」

宿の主人は鍵をドクオに渡す。
主人はカウンターから出て二人の荷物を持った。

(;^ω^)「ご主人! そこまでやっていただかなくてもっ!」

( ,,゚Д゚)「ははははは! 疲れてるんだろう? 気にしやさんな!」

くしゃくしゃな笑顔が眩しい。
常にお客の事を気遣っていているが、煩わしくは無い。
心地よいのはこの主人のおかげでもあるのかなと、ブーンは思った。



( ^ω^)「ほほぅ、それでボブはなんて言ったお?」

( ,,゚Д゚)「『それはうちのワイフさ』」

( ^ω^)( ,,゚Д゚)「あっはははははははwwwwwwwww」

('A`)「盛り上がってる所わるいが…なんでこの国はこんなに木が多いんだ?」

二人はお茶を飲みながら盛り上がっているが、一人はパソコンをいじっている。

( ,,゚Д゚)「あっはははは…あー…それはね、国王が決めたからだよwwwwwワイフwww」

( ^ω^)「うはwwww国王ktkrwwwwww」

('A`)「なんで国王はそうお決めに?」

( ,,゚Д゚)「あーーwwwwwwわかんねwwwwwwwww」

( ^ω^)「あーよwwwwwww」

('A`)「(こりゃ直接調べる必要があるな…)」


( ,,゚Д゚)「いやーこんなに面白いお客さんは初めてだ!」

( ^ω^)「僕もこんなに良い宿は初めてだおwwwww」

( ,,゚Д゚)「じゃあ俺はまだやる事あるからなー」

主人はすっかり床に根付いたであろう腰を持ち上げ部屋を出る。
下でかみさんらしき人の怒鳴り声が聞こえた。

( ^ω^)「ドクオ! 僕はここに住むお! 人は良いし、自然は豊かだし、もう最高だお!」

('A`)「お前なぁ、前にそれで苦い経験があるんだからもっと…」

( ^ω^)「ドクオは考えすぎだお~」

('A`)「…まぁ良い。明日買出し行くけど…どうする?」

( ^ω^)「あー明日になったら考えるお」

('A`)「行くって言ってもつれてかねぇ」


二人は夕食を食べに下へ降りた。
しかし木で出来た国、火は使えない。出てきたものは野菜、木の実、きのこ。
それも生のまま。
しかし彩りはキレイで一種の芸術のようでもあった。

( ^ω^)「う~んカルチャーショック」

('A`)「お前永住するんだから慣れなきゃ」

(;^ω^)「僕、肉が食いたいお」

('A`)「旅の基本は食」

あまり食が進まずガッカリなブーンと満足気な顔をしているドクオが居た。

( ^ω^)「やっぱり食べ物も大事ですよねー」

('A`)「その前になんでこんなに木ばっかなんだよって疑問は?」

( ^ω^)「だお。もし火事にでもなったら…」

('A`)「それにしても国王はどう考えているんだ…?」

( ^ω^)「まぁ僕達根無し草が干渉しちゃいかんお」

('A`)「前に言った事覚えてたのか」

( ^ω^)「基本、だお」



次の日


( ^ω^)「いやぁ朝はサラダだお」

('A`)「どうせ夜には肉ー肉ーってうるさいんだろ」

二人は朝食を終え、部屋に戻り、身支度を終えていた。
どうやら外出するようだ。

('A`)「国王…こんな穏やかな国に堅苦しい肩書きって変じゃね?」

('A`)「なんか村長ってのが似合いそうなのにな」

( ^ω^)「まぁ会ってみるお!」


主人に国王の居場所を聞き、日が高く昇る前には宿を出た。
足りなくなっていた携帯食料、砥石、油等旅に必要な物を買った後にそこへ向かった。

( ^ω^)「国王にしては…」

('A`)「一般市民と変わらない家だなぁ…」

ただ道路の突き当たりの所に大きく構えてあるだけで、見た目等はそれほど変わりがなかった。



ドクオは数回ドアを叩くと中から初老の男性が出てきた。

('A`)「あなたが国王ですか?」

/ ,' 3「国王だなんてやめてくれい。私は…」

( ^ω^)「私は…何だお?」

/ ,' 3「いや…中に入ろう…」


( ^ω^)「あらお客さんかお?」

中には国王ともう一人、人が居た。

('A`)「よくみろ、人形だ」

(*゚ー゚)「…」

人だと思っていたのはよくできた人形だった。
瞳は潤いがあるように光を返し、唇は今にも喋りそうだ。
しかし上半身しかなく、イスに座っているように置いてある。

( ^ω^)「ダッチワイフにしては意味な…」

(*゚ー゚)「ダッチ…ワイフ…?」

( ゜ω゜)「!!!」


人形と戯れるブーンを尻目にドクオは国王と話をしている。

('A`)「それにしても国王がこれを?」

/ ,' 3「そうじゃ…私は元々人形師であった」

/ ,' 3「さて…この国の話を聞かせてやろう…」



( ゜ω゜)「嘘だおっ!」

/ ,' 3「嘘ならどれほど良いか…私は夢であってくれと眠る前に必ず祈るよ…」

( ゜ω゜)「だって…だって…」

('A`)「やめろ、ブーン…」

イスから立ち上がり物凄い剣幕でまくしあげるブーンをドクオは静めた。

('A`)「国王さんよぉ…俺達は旅に出る前に決めたんだ」

('A`)「行った先の国で俺達は何があっても干渉はしない、と」

('A`)「もしその国が容易に死刑にする国でも干渉はしない」

/ ,' 3「うむ…美しい旅人のあり方じゃ…」

('A`)「だから俺はあなたを見殺しにする…かまわないですね?」

( ゜ω゜)「違うお! こんなしみったれた糞ジジイだけじゃなくてっ」

('A`)「ブーン!!!」

ブーンはハッとするとその場にへたりこみ泣き始めた。


/ ,' 3「もう準備は終えてある…お主らはもうこの国を離れた方が良い…」

('A`)「あぁ…そうするよ」

('A`)「ブーン行くぞ」

ドクオは無理やりブーンを立たせ歩かせる。



( ,,゚Д゚)「おうなんだーもうチェックアウトすんのか?」

('A`)「すいません…代金はちゃんと払いますんで」

( ,,゚Д゚)「いやいや。あの面白い兄ちゃんとも話せたし、2日分で良いよ!」

( ,,゚Д゚)「ところであの兄ちゃんは?」

('A`)「もうじき下りてくるとおもうんですけど…」

ドクオはまた上で大泣きしているかもしれないなと思った。
けれど目に映ったのは逆の光景だった。


( ^ω^)「おっちゃん! すまんお…もう行かなきゃいけないおwwwwwww」

( ,,゚Д゚)「おうおう! 気にすんなって! また来たら話そうなwwwww」

( ^ω^)「また来るお!」

*(‘‘)*「お兄ちゃんっまたね!」

( ^ω^)「またねだお!」

( ;ω;)「(また…いつか…)」


風と遊ぶ木々。踏むたびに軋む道路。太陽のような子供の笑顔。
どれも美しい。
これが消えるのは正直胸が痛くなる。

('A`)「俺達は旅人だ。生まれた時から住んでる人たちに干渉して、その環境を変えてはダメなんだ」

(  ω )「…」

('A`)「たとえ傷ついても、歩みを止めてはいけない」

('A`)「そう決めただろ」

冬の草原を黄色い車が走る。
開いている窓から風が入る。
冬の持つ寒さを運ぶ風が入る。
夏のようなじとっとした湿り気がなく心地よい。
走っている道路は舗装されているものの、何しろコンクリートではないので時折大きく揺れていた。
コンクリート代わりに木が組んであり、線路に似ている。
舗装されていない所では青草が天に手を伸ばす。
黄色い車の後ろには大きな大きな炎があった。





木で出来た国


  終





この小説は2007年3月24日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:x3N4OaMX0 氏



ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2009/12/30 19:42 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿


更新は止まっていますがコメントはご自由にどうぞ
修正・削除依頼等、何かしらの連絡はコメントもしくはメルフォよりお願いします
拍手だと高確率で長期間気づきません

スパム対策のため"http"と"@"を禁止ワードに設定しています
URLを書き込む際は"h"を抜いて投稿してください













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://gyokutonoyume.blog116.fc2.com/tb.php/3002-1e12c982


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。