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(*゚ー゚)が風船と共に舞い上がるようです


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




私が三歳の時、母が出ていった

幼かった私には、母が出ていった理由がまったく分からなかった


/ ,' 3「ほらっ、椎
    風船だよ」

(*゚ー゚)「ありがとう!!」

/ ,' 3「風船は空気を入れても、すぐ萎んでしまうんだ」

(*゚ー゚)「そうなんだ」

その時は全然意識してなかった

/ ,' 3「……空気を入れて膨らますのは、風船に命を与えると同時に
    終わりを与えるということなんだ……」

(*゚ー゚)「うん、それまでちゃんと大切にするから!!」

父が苦笑いした

/ ,' 3「そうだね、まだ椎にはわからないか
    まぁ物は大切にしなさいという事だ」

(*゚ー゚)「はぁーい!!!」

私は浮かれてた、父がくれた様々な色の風船

それを見ただけで心が踊った


それから私は毎日、風船を膨らませた

お気に入りの色は最後にとっておいた


結局最後に残ったのは暖かな橙色だった

(*゚ー゚)「よしっ!!最後だしこの風船には顔描いちゃおwww」


キュッ、キュッ、キュー


(*゚ー゚)「……よしっとwww
    完璧www」

( ^ω^)「…………」


風船に描いた顔は暖かな橙色にどことなく似た
優しそうな顔だった


20070511043255.jpg



その日は妙に楽しい気持ちになって眠ってしまった

次の日、朝目覚めると・・・


( ^ω^)「…………」

(*,,゚ー゚)「おかしいなぁ、全然この風船小さくならないや」

( ^ω^)「…………」

(*゚ー゚)「まっ、それは良い事だもんね!!」

それから数週間が経った

いつもと変わらない1日だった


/ ,' 3「コラッ!!ちゃんとご飯を食べる前は手を洗わなきゃダメだろう!!」

父はお母さんがいなくなってから
家事も全て一人でこなした

普通なら母が注意することも
父が代わりに注意してくれた

父は周りの円満な家族と比べられ
私が卑屈にならぬように色々な事をしてくれた

(* ー )「………」


……まぁ幼かった私にそんな父の気持ちは分かるはずもなく

(*;ー;)「……ふぇーん
     ゴメンなさァい!!」

/; ,' 3「いや、すまないな、大きな声を出して
    次からはちゃんと洗うんだぞ」


それから部屋に帰った私は、暫らく風船を見つめていた

(*゚ー゚)「……なにか不思議
    なぜかこの子を見てると優しい気持ちになれる」


( ^ω^ )「…………」


その次の日、小学校である事件がおきた

(´・ω・`)「おい、お前んとこかーちゃんいないんだってな」



(* ー )「……っべ、別に関係ないでしょ……」

人に指摘されるのは初めてだった

(´・ω・`)「おとーさんが、ほかの女の人といけない事してたんだろ?

      いやらしいなー」

それは嘘だと直ぐに分かった

コイツが勝手に言っているだけだと……

母がなぜ出ていったのかは分からない


しかし決してあの父の体から他の女の人の匂いがした事
一度たりとも無かったからだ

恐らくこの男の子は親同士の噂話を聞いていたのだろう


(* ー )「……」

内気だった私には、否定することができない


私はその日、走って家に帰った

妙にあの風船が恋しくなった

(* ー )「……っふぇ」

(*;ー;)「別にお母さんがいなくたって……別に……寂しくなんて……ふえぇーん」

私はベッドの上で泣いた

ふと顔を上げてみると
あの風船がこちらを見ていた

( ^ω^ )「…………」

やっぱり奇妙な安心感に包まれる


(*゚ー゚)「……なんでなんだろう?
    この子を見てるとなんだか元気が出てくる…」

その日、私はそのまま寝てしまった

(*ー∀ー)「Zzz……」

橙色の暖かな光に包まれながら……


( ^ω^ )「…………」

朝起きて異変にすぐ気が付いた

(*;゚ー゚)「この子……膨らんでる?」

/ ,' 3「椎!!早くしなさい!!遅刻するだろう!!」


(* ー )「(ビクッ!!)ごっ、ゴメンなさい……」


( ^ω^ )「……ビクッ……」


(*゚ー゚)(……この子今膨らんだわ)

そして私は悟った

(*゚ー゚)(……この風船は私の悲しい気持ちを吸い取ってくれていたんだわ……)

(* ー )「……ということは、このまま膨らみ続ければ……」

それから私は変わった

今まで内気で引っ込み思案だった性格を
自分自身の努力で変えていった





二年の歳月が流れた

まだあの子は割れていない

(´・ω・`)「お前のとこの母さんまだ帰ってこないんだろ?www」


(*゚∀゚)「うっせ!!タレ眉が!!
    調子乗ってっとそのモヒャッとした鼻潰すぞ」

(´・ω・`)「しょぼーん」

言いたいことは、ハッキリという

以前の私には出来なかった事だ

学校が終わると一目散に家に帰った

(* ∀ )「……はぁ……はぁっ、良かった、割れてない……」


そしてある日、突然それは起こった……


(* ∀ )「……お父さんが事故?」


……何かが私の中で音を立てて崩れさった……


(*;∀;)「えっぐ、えっぐ、お父さん……」


病院に行かねばならない

父の様子を見に行かねば

しかし行けない

万が一、父が亡くなって……

そう思うと病院に行く気に成れなかった




『パァン!!』


何かが割れる音がした

そして全てが白に染まった……



(*゚ー゚)「ここは?いったいどこだろう?」


( ^ω^)「ここは君の心の世界だお」


(*゚ー゚)「あなたはあの風船なの?」


( ^ω^)「そうだお!!君のことをずっと見てたお!!」

(*゚ー゚)「私もあなたに何度も助けられたわ
    ……そして今度は私が頑張って貴方を助ける番だと思ってたのに……」


( ^ω^)「そう気にする必要はないお
     僕達は空気を、命を吹き込まれたときから死が必ず付きまとうんだお」

ふと父の顔が頭をよぎった

(* ー )「……」


( ^ω^)「君は強くなったお
    立派だお!!
    お母さんのことを言われても決して卑屈にならず
    前に進み続けてきたお」


(* ー )「…………」

( ^ω^)「……でも急に歩みがとまったお」

( ^ω^)「お父さんは今、手術室のなかで必死に闘ってるお」


( ^ω^)「君がお父さんを信じないで誰が信じるんだお!!」

……その通りだ

私が信じないで誰が信じる
あの優しかった父が、あの大きかった父が


死ぬはずが無い

(*゚ー゚)「……ありがとう、風船さん」


決心が付いた


(*゚ー゚)「……じゃあ、私急がないと……」


( ^ω^)「おっwwwその意気だおwww」


(*゚ー゚)「ありがとう。全て貴方のお陰よ」


( ^ω^)「そんなことはないおwww」


その子は照れたように後ろ髪を掻き分けた


(*゚ー゚)「……ねぇ、最後にあなたにはお名前あるの?」


( ^ω^)「あるお!!
    ボクの名前は内藤ホライゾン!!
    ブーンと呼んで欲しいお!!」


そして私は再び

白の世界に意識を奪われた



目覚めると私はベッドの上で寝ていた




(* ー )「……ありがと……ブーン……」


(*゚ー゚)「さっ、早く病院にいく準備をしなきゃ……」






今日はvipデパートの開店日だ


(*゚ー゚)「お父さん!!
    早く!!早く!!」

/ ,' 3「そんなに急がなくても大丈夫だろ」

(*゚ー゚)「なに言ってんのよ、一番狙わなきゃwww」


『ドンッ!!ドンッ!!』

振り替えるとデパートの屋上から花火が打ち上がったようだ

様々な色のボンボリが弾け飛んだ


/ ,' 3「綺麗だな」

(*゚ー゚)「本当だね」


中に入ると店員さんが子供たちに何かを配っていた


店員「お嬢さんも一つどうですか?
  ピンクでも水色でも好きな色をお選び下さい」


「じゃあ橙色で」






(*゚ー゚)「お帰り、ブーン」




END





この小説は2007年5月11日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:h9uVKi2hO 氏
作者がお題を募集して、それを元に小説を書くという形式のものです


お題
・風船


ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2009/12/29 21:59 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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